カナーレ

Canale

村の修景と共に歩む文化芸術発信拠点

ガルダ湖から北へと抜け、テンノ市の中でも山道を登り切った場所に位置するのがカナーレの村である。

 

村の名前の「カナーレ」とは水路の意味で、ほど近い場所にはトレンティーノ地方で最も水質が良いとされるテンノ湖があり、ターコイズ色に輝いている。

 

円天井形のアーチ、地下通路や小路など中世の村の特徴を有している。第2次世界大戦後から人口が激減し一時はゴーストタウンと化していたが、1980年代から徐々に改修が進められ石造りの住居、石畳の小路、木製のバルコニーなど現在の美しい姿を見せるようになった。

 

そのため、カナーレ・ディ・テンノは廃墟を再生するため1960年代から設立された文化研究センターであるカーザ・デイ・アルティスティ(Casa degli Artisti)が置かれていることでも有名である。画家であったジャコメ ヴィットーネ(Giacomo Vittone)のアイデアから生まれ、作品の展覧会や、アーティストの短期滞在など様々な目的で活用されている。

 

滞在に余裕があれば近隣のフラッポルタ(Frapporta)集落に立ち寄っても良い。そこには12世紀に建てられた、サン・ロレンツォ教会がありこの地域のロマネスク様式を代表する建築である。

 

自転車や徒歩でテンノ湖までの大自然を満喫したい。村に戻れば美しく修景された街並みに疲れは吹き飛ぶことだろう。

トレント県テンノ市カナーレ/Canale DI TENNO (TRENTO)

面積:N/A

人口:46人(イタリアの最も美しい村協会Webサイトより)

公共交通機関の場合:

ミラノからのヴェネツィア行き列車でヴェローナ駅下車

ヴェローナ駅から、リーヴァ・デル・ガルダ(Riva del Garda)行のバスに乗車

リーヴァ・デル・ガルダから、ヴィッレ・デル・モンテ(Ville Del Monte)停留所下車。

ヴィッレ・デル・モンテ(Ville Del Monte)停留所から徒歩で15分ほど

車の場合:

トリノ(Torino)から、ミラノ(Milano)を通り、システィアーナ(Sistiana)を結ぶ高速道路A4号線ブレシア東(Brescia est)出口から、約1時間40分

飛行機の場合:

ヴェローナ・ヴィッラフランカ空港から100km

「イタリアの最も美しい村」協会 加盟村

2018年4月30日:ページ更新

人気記事

次の美しい村を巡る