【2017年】第1位:カイゼルスベルグ/Kaysersberg|フランス人が選ぶお気に入りの村

2017年の「フランス人が選ぶお気に入りの村」で1位となったカイゼルスベルグに関して、3つの動画が公開されています。

①番組放送前のプロモーション・ビデオ(約30秒)

②番組本番での村の紹介(約7分30秒)

③順位発表(約6分)

※2012年~2015年のような村の紹介に興味があるという方は、②を見ることをお勧めします。

では、カイゼルスベルグの魅力を余すところなく楽しんでくださいね!

【カイゼルスベルグ】プロモーション・ビデオ

まずは、番組放送前のプロモーション・ビデオをご覧ください!

今年度は音楽と街並みのみの紹介でしたので、フランス2のテレビ番組「Le Village préféré des Français」公式チャンネルの紹介文の日本語訳も併せてご覧ください。

コルマールのほど近く、アルザスワイン街道沿いに佇むカイゼルスベルグは非常に多くの魅力に溢れている。とても美しい中心市街地に、角に取り付けられた出窓、ゼラニウムの花に彩られたコロンバージュ(木骨組み)様式の民家。アルザスに来たのなら、必ず訪れたいのがこの村だ。村の二つの地区の間に流れるワイス川には、要塞化された中世の橋が架けられている。13世紀から16世紀にかけて建設された中世の城は集落を見下ろす位置に構えており、村全体を見渡すことの出来る絶景が広がっている。カイゼルスベルグの中心部にある一軒の民家は伝説をもたらした。つまり、ノーベル平和賞受賞者のアルベルト・シュヴァイツァー博士の生家が残されているのだ。数多くの職人がこの村で生活を営んでおり、アルザス人の名高いサヴォワ・フェールを探し求めて好奇心溢れる人々を惹きつけている。

言葉も必要ないほど美しい街並みでしたが、ぜひ本番の村紹介も見てみてくださいね!

↓次の動画に続きます。

【カイゼルスベルグ】村の紹介動画

グラン・テスト/オー・ラン県(Grand Est / Haut-Rhin)

ヴォージュ山脈の山々とブドウ畑に囲まれながら、カイゼルスベルグの村はひっそりと佇んでいる。多彩な色合いを見せるコロンバージュ様式の民家に、コウノトリが屋根の上に巣をつくる。私たちは間違いなくグラン・テスト地方のアルザスに来たのだ。

【カイゼルスベルグ城とサント・クロワ教会】

道ですれ違うと声を掛け合う。住民のジェロームさんはこう語る。

ジェロームさん:「みんながお互いを知っていて、カイゼルスベルグの村の生活はとても心地が良いです。ストレスもたまらないし、街も大きすぎないし、コロンバージュとゼラニウムの花に彩られた本当に素敵なアルザスの村で生活を送っています。

アルザスの歴史を情熱をもって語るジェロームさんは、この村の小路で生まれ育った。そして毎日、シュロスベルグの丘に佇む皇帝の城カイゼルベルグ城を拝んできた。

この村についてもっと多くのことを知るため、ガイドのマチューさんとこの城塞で待ち合わせをしている。

ジェロームさん:「こんにちは。今日はカイゼルベルグを象徴する場所に来ましたね。」
マチューさん:「この城はドイツ君主フリードリヒ(フレデリック)2世によって建設されました。そして、この城は村の名前の由来にもなっています。というのも、カイゼルスベルグというのは『皇帝の山』という意味なんです。

山城にそびえる主塔は高さ40メートルにも達し、マチューさんのお気に入りの場所は塔の頂上だ。上に登れば、その理由はすぐにわかる。

マチューさん:「私たちはカイゼルスベルグの一番眺めの良い場所に来ています。ブドウ畑と雄大な山々と共に、戦略的に築かれた主塔の意図、城に劣らないくらい素晴らしいサント・クロワ教会といった建築物の数々を見渡すことが出来ます。」

この小さな街のもう1つの宝物は間違いなくサント・クロワ教会だ。聖クロワをかたどった像が、教会の銅製の屋根の上に置かれている。

ジェロームさん:「私たちは村の中心の広場に来ています。泉を囲むすべての民家は色を塗られていて、同じく中心にある教会は村を語るには絶好の場所です。」

ジェロームさんと、マチューさんが教会の中へと入ると思わず歓声を挙げる。

ジェロームさん:「素晴らしいね。内部はとても威厳があって、私たちはキリストによって迎え入れられます。」
マチューさん:「栄光を示すこの像は4.1メートルに及び、本当に見事でカイゼルスベルグが誇る宝の一つです。

【コロンバージュ様式の可愛い民家と、ハート模様の雨戸の秘密】

静かな教会のすぐ近くで、今日は多くの観光客が詰めかけている場所があった。元ミス・フランスに選ばれた若くて美しい女性デルフィーヌ・ウェスピザーさんの存在に惹きつけられていた。

デルフィーヌさん:「こんにちは、ジェロームさん。」
ジェロームさん:「元気ですか?アルザスの宝石(※カイゼルスベルグ)に来てくれたのですか?」
デルフィーヌさん:「ええ、喜んで!あなたが村を案内してくれるんでしょ?」
ジェロームさん:「この村に彩りを添えるたくさんの美しいものを紹介します。」

カイゼルスベルグが受け入れる年間70万人にも及ぶ観光客は、色を塗られて、活気に溢れた豊かで可愛らしい建築物を楽しみに訪れる。

ジェロームさん:「私たちはカイゼルスベルグを象徴するような2つの民家の前に来ています。この色を見てください!」
デルフィーヌさん:「確かにアルザスは色を塗られた家が多いですが、これは本当の赤色ですね。
ジェロームさん:「確かにこの家は、アルザスの良き時代を物語っています。」
デルフィーヌさん:「どうして私が今日、赤く髪を染めてきたかわかりますか?」
ジェロームさん:「コロンバージュの民家と調和するためでしょ?」
デルフィーヌさん:「その通りです。」

そんな冗談も交わすデルフィーヌさんですが、カイゼルスベルグの木組みの家に心が躍るようです。

デルフィーヌさん:「アルザス地方のコロンバージュ様式の家は、本当に細部にこだわりを持って建てられています。可愛い雨戸があって、時々小さなハートが描かれてるんです。どういう理由か説明して頂けますか?」
ジェロームさん:「小さなハート模様は、かつて家族の中に結婚をしていない娘がいることを示していました。つまり、家の中に心を掴んでほしい人がいるということで、純粋主義者は娘が結婚するその日まで雨戸は取り換えることは無かったと言います。
デルフィーヌさん:「この家はたくさんのデコレーションがありますね。」
ジェロームさん:「この家は一年中可愛い装飾が施されているんです。」
デルフィーヌさん:「待ってください。良い匂いがしてきました。これは、ビスケットや甘いお菓子の香りじゃないですか?」
ジェロームさん:「本当ですか?あなたは、小さな美食家ですか?」
デルフィーヌさん:「アルザス風のビスケット屋さんですね。入ってみましょう!」
店主:「カイゼルスベルグへようこそ!あなたをお迎え出来て光栄です。」
デルフィーヌさん:「何か試食できるものはありますか?このお店のスペシャリテは何ですか?」
店主:「シナモン・クッキーに、フランボワーズのコンフィチュール入りクッキー。小さなバタークッキー。」
デルフィーヌさん:「本当に美味しいです。ありがとうございました。」

ビスケット屋さんのすぐ後ろに、カイゼルスベルグの住民のお気に入りの場所がある。それは、要塞化された橋である。橋の壁は石で造られていて、数世紀に渡って川より先へ敵の侵入を許さなかった。今日、この場所はコロンバージュ様式の家々の美しい眺めを見ることの出来る最高の場所である。

デルフィーヌさん:「ここは本当に特別な場所ですね。もし人が住んでいなければこんな美しい眺めにはならなかったでしょうね。」
ジェロームさん:「ここは博物館ではないですし、お人形のお家でもないです。家の中で実際に住民が生活をしている、正真正銘の村なのです。
 

【村の郷土料理:ベッコフ】

この村の美味しい食事を味わうことなく、この村を離れることは出来ないでしょう。カイゼルスベルグのレストラン「ル・シャンバール(Le chambard)」の厨房で、ジェロームさんとデルフィーヌさんが100%アルザス産の食材を使ったレシピをもとに、料理の準備をします。「ベッコフ/バエコフ(Baeckeoffe)」と呼ばれる郷土料理は、厨房着に2つの星が輝くオリビエさんの得意料理です。

オリビエさん:「基本的な料理の考え方はポテ(※塩漬け豚肉などと野菜を煮込んだ料理)と一緒です。ニンジン、玉ねぎ、にんにく、長ネギに、3種類のお肉を加えます。つまり、豚肩ロース、牛肉の腕の部位、そして羊肉です。ジェロームさん、このにんじんを薄切りにして頂けますか?」

彼らの料理が出来上がるまでしばし待ちましょう。

オリビエさん:「白ワインの中に羊肉を漬けてマリネしましょう。今日はシュロスベルグのリースリングを選びました。シュロスベルグの白ワインはこの村の城のすぐ隣で産出される最高品質のグラン・クリュのワインで少し辛口です。
デルフィーヌさん:「つまり、アルザス風のポテが本当のベッコフになるには、パンかパイ生地が必要ですか?」

ベッコフにはパイ生地を蓋を閉めるのに用いる。その方法は、パン屋のかまどに入れて調理していた時代に、中身の肉がこぼれ落ちないように用いられていたのだそう。

デルフィーヌさん:「本当に素敵です。」

素敵と言えば、気の合う仲間とテーブルを囲むのも素敵ですよね。ここアルザスでは、そのことをスタムティッシュ(stammtisch)と呼んでいます。

気を付けて、目の前に熱い料理が来ます。

オリビエさん:「どうぞ。これが私たちのベッコフです。」
ジェロームさん:「今日私たちはアルザスで愛すべきもののすべてを再発見しました。住民のあたたかい出迎えに、美味しい料理。」
デルフィーヌさん:「私は今回村を訪れて本当にカイゼルスベルグに住みたいと思いました。」

リアルタイムではこの時点で順位はわからない状態で、番組は結果発表へと移ります。最高の名誉を授けられた瞬間のカイゼルスベルグ村民の歓喜の様子は次の映像をご覧ください。

↓次の動画に続きます。

【カイゼルスベルグ】順位発表

今年の結果発表は2016年の「フランスが選ぶお気に入りの村」で一位に輝いたロシュフォール・アン・テールから、昨年に引き続きフランスの大人気司会者ステファン・ベルンさんが発表を行いました。

1位の発表(4分15秒辺り)と共に、カイゼルスベルグに中継がつながれ現地の住民の喜びの様子を見ることが出来ます。

最初にステファンさんが言っていたように、この番組では順位が与えられますが、どの村も勝者です。それぞれ村の魅力は違うので、今回の番組で心に響いた村があれば、順位に関係なく訪れて頂ければと思います。

【一緒に読みたい】

※このページでは、フランス2のテレビ番組「Le Village préféré des Français」の公式チャンネルから、各村の紹介を取り上げ、運営者が日本語でまとめの記事を作成しています。

※この村は2019年1月1日現在「フランスの最も美しい村」協会には加盟していません。

※ウィキペディアでは「Kaysersberg」の日本読みとして、フランス語由来の「ケゼルスベール」、舞台ドイツ語由来の「カイゼルスベルク」、標準ドイツ語由来の「カイザースベルク」、アルザス語由来の「カイザーシュバリク」等を紹介していますが、このページでは最も一般的で音が近い「カイゼルスベルグ」に統一しています。

※2019年9月より動画が非公開となりました。

※フォトクレジット:Photoed by MAKY_OREL – pixabay.com

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