【2013年】第3位:サント・スザンヌ/Sainte-Suzanne|フランス人が選ぶお気に入りの村
ペイ・ド・ラ・ロワール/マイエンヌ県(Pays de la Loire/ Mayenne)
「フランスの最も美しい村」協会 加盟村
サント・スザンヌは、10世紀以上にも渡って存在する歴史的建築物と要塞の高みからエルヴ川流域を見守ってきた。ほとんど無傷のまま残されている14~15世紀の城壁からは、美しい眺めのパノラマが広がる。ロマネスク様式の主塔、跳ね橋、アンリ4世の大臣を務めたフーケ・ド・ラ・ヴァレンヌが築いたルネサンス様式の城は、長年に渡る保全活動のおかげで往時の輝きを取り戻している。絵画のような細い路地の数々が、この風格ある街の散策をより味わい深いものにしている。サルト川へと注がれる穏やかな流れのエルヴ川沿いは、約20の粉ひき小屋や製紙小屋が点在する気持ちの良い散歩道となっており、かつての工業化時代の栄光を今に伝えている。
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メーヌの真珠

メーヌの真珠と謳われるサント・スザンヌは、ラヴァルから35kmほど離れた場所にある岩山の台地の上に身を置いている。この村は10世紀以上にも渡って、エルヴ川州域を見守ってきた。絵葉書のように美しい、歴史ある中心市街地を有するこの中世の街は、マイエンヌ県で最も美しい村の1つだ。
ジュリエットさんはこの魅力あふれる小さな村に心を打たれ、数年前に移り住んだ。
サント・スザンヌ城

この村の中心に佇む城は、時代が変わっても住民達によって大切に保全されてきた。ジュリエットさんは、主塔を管理しているパスカルさんに話を伺った。
この主塔がサント・スザンヌの誇りとなっている理由は、征服王ウィリアム1世の攻撃に対して最後まで抵抗し続けたヨーロッパで唯一の要塞だからです。その防衛を支えたのが、この壁の厚さ3mにも及ぶ主塔と、地理的な優位性でした。
子供向けガイドツアー

この村の歴史を現代に蘇らせるために、サント・スザンヌの住民は中世の衣装を身に纏いながらの子供向けガイドツアーを企画している。
中世の暮らしについての説明と共に城壁上を歩けば、皆様の子供たちが騎士やお姫様へと変身する。
城壁の修復

散策の後、私たちはもう一度ジュリエットさんとお会いした。サント・スザンヌの卓越した文化遺産を維持するため、住民はボランティアで街の城壁の一枚一枚を積み上げ修復している。
住民の熱がこもっている場所は、この古い石の城壁だけではない。住民ボランティアは、この地域のブラスバンドが音を奏でる、ピクニックに参加するため集まっている。
幸せな日常

ファンファーレの喧騒から少し離れた場所では、スタニスラスさんとその子供たちを乗せた馬の蹄の音が響き渡っている。この家族のように、村とその周辺部を馬に乗って散策することが出来るのだ。
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※このページでは、フランス2のテレビ番組「Le Village préféré des Français」の公式チャンネルから、各村の紹介を取り上げ、運営者が日本語でまとめの記事を作成しています。