【アルザス地方の見どころ】

中心都市のストラスブールは旧市街がユネスコの世界遺産に登録され、運河沿いに木組みの家々が並ぶプティット・フランスは一年を通じて多くの人々で賑わいます。またフランス最大のクリスマス・マーケットが開催されることから、「クリスマスの首都」という名で呼ばれることもあります。

その他にも、ジブリ映画「ハウルの動く城」のモデルにもなったコルマールや、2017年に視聴者投票によってフランス人が選ぶ1番好きな村に選ばれたカイゼルスベルグなど、メルヘンチックな雰囲気が漂う街ばかり。

絶品のアルザスワインに良く合う、アルザス地方の名物フォワグラを使った料理など美味しい食事も見逃せません。

「フランスの最も美しい村」協会に加盟する村々

現在アルザス地方では、6つの村が「フランスの最も美しい村」協会に加盟しています。

色彩豊かで、愛らしいアルザスの小さな村々をぜひ訪れて見てくださいね。

【アルザスワイン発祥の村】

コルマールを中心に広がるオーラン県の南側に位置するこの村は、アルザスワイン発祥の地として広くその名を知られています。

花々に飾られた泉を見下ろすように建っているのが、この村出身でローマ教皇となったレオン3世ゆかりの城や礼拝堂で、この広場を中心に二重の城塞が村を取り囲んでいます。

石畳の細い小路の脇には、絵具が散りばめられたパレットのような木組みの民家が連なっており、色彩豊かな街並みを形成しています。

主な見どころ：サン・レオン城および礼拝堂、サン・ピエ―ル・エ・サン・ポール教会など

【ワイン造りと共に生きる村】

ストラスブールを中心に広がるバ・ラン県の南部に位置するこの村では、ワイン造りの営みが息づく集落の姿を垣間見ることが出来ます。

特級ワインに指定されているツォッツェンベルクの丘で産出されるワインは国内外から高い評価を得ており、とりわけアルザス固有のブドウ品種シルヴァネールを用いて醸造されたワインは格別の品です。

ワインの圧搾機や広い中庭を持つワイン醸造家の民家など、生活に深く根を下ろした落ち着きのある景観が魅力です。

主な見どころ：ブドウ畑やワイナリー、ワイン・ブドウ栽培資料館など

【白壁のコロンバージュが迎える村】

ドイツとの国境すぐ近くアルザス地方バ・ラン県の北部に位置するこの村では、白壁で出来た伝統的な木組みの民家が立ち並びます。街並みが織りなす白と黒の美しいコントラストは、訪れる人々を飽きさせることがありません。

少し膨らみを持った特殊なガラスがはめられた窓は、村の隠れた特徴。

そして、バラ色の砂岩で建てられた教会が村に紅一点の彩りを添えています。

郷土料理や伝統芸能など、個性豊かな文化の数々もこの村の魅力と言えるでしょう。

主な見どころ：プロテスタント教会、フォークロア（民俗芸能）フェスティバルなど

【聖女ユナが見護るワインの村】

ストラスブールやコルマールを結んで南北に延びるアルザス・ワイン街道沿いのこの村は、ブドウ畑の丘に囲まれた可愛らしい集落です。

ブドウの木々を見護るように建つユナヴィールの教会は、要塞化された堅強な造りをしています。

村内ではコロンバージュ様式の家々と、ワイン醸造のための民家が見事に調和しています。

幸せの運ぶ鳥コウノトリの保護にも積極的に取り組んでおり、運が良ければその姿を見ることが出来るかもしれません。

主な見どころ：サン・ジャック・ル・マジュール教会、ブドウ畑など

【絵本の世界が広がるアルザスの真珠】

アルザス地方オー・ラン県の県庁所在地コルマールから少し南に下った場所に位置するこの村は、城壁内に15世紀から16世紀の貴族の館が立ち並んでいます。

高さ25mに達するアルザス地方最大の木組みの家は、存在感溢れる村のシンボルです。

アルザスを代表するイラストレーター、アンシが手掛けた村内の看板は何ともチャーミング。

クリスマス・マーケットも有名で、可愛らしい装飾に彩られた街並みは、毎年多くの人々を魅了しています。

主な見どころ：ドルデの塔、オンクル・アンシ資料館など

【ブドウ畑と城壁に囲まれたアルザスの村】

この村はフランスの「花の村」コンテストで毎年最高ランクを獲得するなど以前から高い評価を受けてきました。

2022年には「フランスの最も美しい村」協会加盟および人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」にて第一位を獲得するなど近年特に注目を集めています。

中世には魔女狩りの舞台になったことでも知られていて、ヨーロッパの歴史に興味がある人にもお勧めの村ですよ。

主な見どころ：14世紀の城壁、ノートルダム・ド・ラソンプション教会など

【村巡りの拠点の街】

【2つの文化が調和するクリスマスの首都】

アルザス地方を含むグラン・テスト地域圏の首府が置かれたこの街は、アルザス地方の可愛らしい小さな村や街を巡る拠点の街として最適です。

もちろん世界遺産にも指定される旧市街にはアルザス地方伝統の木組みの家々が建ち並び、街歩きも楽しいです。

ランドマークとなっているノートルダム大聖堂はゴシック様式の最高傑作として名高く、塔の上からはこの街を一望するとの出来る素晴らしいパノラマが広がっていますよ。

主な見どころ：プティット・フランス、ノートルダム大聖堂など

【アルザスの魔法にかけられたおとぎの街】

アルザス地方第2の都市として知られるこの街は、ジブリ映画「ハウルの動く城」のモデルになったと言われる可愛らしい街並みが魅力。

運河沿いにカラフルな木組みの家々が建ち並ぶプティット・ヴニーズは、夏は色とりどりの花々に、冬はクリスマスの情緒溢れるイルミネーションに彩られます。

エギスハイムやリクヴィール、ユナヴィールなど、この地域に点在する美しい村へと向かうバスが運行しており、小さな村巡りの拠点としてもお勧めです。

主な見どころ：プティット・ヴニーズ、サン・マルタン参事会教会など

【3つの城に見守られたワインの街】

かつての領主リボーピエ―ル家が築いた3つの城が印象的で、歴代公爵がアルザス楽器奏者組合を保護してきたことから音楽の街としても有名です。

さらに特級ワインに指定される3つのブドウ畑を有し、アルザス屈指の白ワインの名産地として知られています。

アルザス・ワイン街道沿いの中心都市なので、「フランスの最も美しい村」に指定されるリクヴィール・ユナヴィール・ベルグハイムを訪れるための拠点の街としてもお勧めですよ。

主な見どころ：サン・トゥルリッシュ城、サン・グレゴワール教会など

【ブドウ畑に囲まれた皇帝の城下町】

人口が2,000人を超えているため「フランスの最も美しい村」協会には加盟していませんが、エギスハイム・アンスパック・ベルグハイムと同じく2017年の「フランス人が選ぶお気に入りの村」にて第一位を獲得したアルザス地方屈指の人気観光地です。

木組みの民家が建ち並ぶ可愛らしい雰囲気に加えて、少し落ち着きのある大人な雰囲気が人気の秘訣になっています。

アルザスワイン街道沿いの魅力溢れる小さな村々と共に、ぜひ訪れてみて下さいね。

主な見どころ：カイゼルスベルグ城、サント・クロワ教会など