リクヴィール/Riquewihr
【絵本の世界が広がるアルザスの真珠】
コルマール近郊アルザスワイン街道沿いのこの村は、
高品質のワインと歴史ある建築物の数々を誇り、
アルザスの美しい暮らしを受け継ぐ名高い場所として知られている。
カラフルな木組みの民家に、淡褐色の円形の瓦に覆われたうろこ状の屋根。
色とりどりの花で飾られたバルコニーに、伝統ある模様が刻まれた窓枠。
メルヘンチックな雰囲気漂うこの村に足を踏み入れれば、
まるで絵本の世界の住人になったかのようだ。
コルマール近郊アルザスワイン街道沿いのこの村は、
高品質のワインと歴史ある建築物の数々を誇り、
アルザスの美しい暮らしを受け継ぐ名高い場所として知られている。
カラフルな木組みの民家に、淡褐色の円形の瓦に覆われたうろこ状の屋根。
色とりどりの花で飾られたバルコニーに、伝統ある模様が刻まれた窓枠。
メルヘンチックな雰囲気漂うこの村に足を踏み入れれば、
まるで絵本の世界の住人になったかのようだ。
コルマール近郊アルザスワイン街道沿いのこの村は、高品質のワインと歴史ある建築物の数々を誇り、アルザスの美しい暮らしを受け継ぐ名高い場所として知られている。
カラフルな木組みの民家に、淡褐色の円形の瓦に覆われたうろこ状の屋根。色とりどりの花で飾られたバルコニーに、伝統ある模様が刻まれた窓枠。
メルヘンチックな雰囲気漂うこの村に足を踏み入れれば、まるで絵本の世界の住人になったかのようだ。
6世紀にフランク王国からリコという名の領主が移り住みワインぶどう用の畑を開拓したことから、「リコ家の所有地(Richo Villa)」とこの地が呼ばれたことに村の名は由来している。10世紀頃には、現在共に「フランスの最も美しい村」協会に加盟するアルザスの名門エギスハイム伯爵領となった。
その後様々な領主の手に渡りながら、14 世紀にドイツの名門貴族ヴュルテンベルク公爵領となると村は大きく発展。17世紀の30年戦争を経てアルザス地方が激動の時代を迎えると次第に領主の影響力が低下し、フランス革命後の1796年に正式にフランスに帰属した。
6世紀にフランク王国からリコという名の領主が移り住みワインぶどう用の畑を開拓したことから、「リコ家の所有地(Richo Villa)」とこの地が呼ばれたことに村の名は由来している。
10世紀頃には、現在共に「フランスの最も美しい村」協会に加盟するアルザスの名門エギスハイム伯爵領となった。
その後様々な領主の手に渡りながら、14 世紀にドイツの名門貴族ヴュルテンベルク公爵領となると村は大きく発展。
17世紀の30年戦争を経てアルザス地方が激動の時代を迎えると次第に領主の影響力が低下し、フランス革命後の1796年に正式にフランスに帰属した。
1291年にはこの街に初めて城壁が築かれ、北側の壁は当時のままの姿で残されている。その他の方角は市街地の拡大と防衛機能の強化を目的として1500年に新たな城壁が作られたため、二重の城壁に囲まれた独特の街の構造を楽しむことが出来る。
13世紀後半に建設されたオート門(Porte Haute)は、城壁の拡張に合わせて改修が加えられている。また盗人の塔(Tour des Voleurs)と呼ばれる高さ18mの塔も村が城壁に囲まれた際に建てられたもので、15世紀に改修された後にはその名の通り犯罪者の牢獄や拷問部屋として用いられていた。
1291年にはこの街に初めて城壁が築かれ、北側の壁は当時のままの姿で残されている。
その他の方角は市街地の拡大と防衛機能の強化を目的として1500年に新たな城壁が作られたため、二重の城壁に囲まれた独特の街の構造を楽しむことが出来る。
13世紀後半に建設されたオート門(Porte Haute)は、城壁の拡張に合わせて改修が加えられている。
また盗人の塔(Tour des Voleurs)と呼ばれる高さ18mの塔も村が城壁に囲まれた際に建てられたもので、15世紀に改修された後にはその名の通り犯罪者の牢獄や拷問部屋として用いられていた。
オート門のすぐ手前に位置するドルデの塔と呼ばれる鐘楼は、城壁が築かれた1291年に建てられて以来、村の生活を見守ってきたこの街のシンボルとも言える建築物。木組みのコロンバージュ模様が印象的で、夏季には色とりどりの花々が、夜には見事なライトアップに彩られる。
ドルデ(Dolder)とはアルザス語で「最も高い所」や「頂上」を意味しており、25mにも達する塔の上からは村とブドウ畑が調和する素晴らしい風景を一望することが出来る。1911年からはこの村のミュージアムとして活用されており、屋内では村の歴史を伝える様々な資料が展示されている。またドルデの塔のすぐ目の前にある、16世紀の噴水も必見。
オート門のすぐ手前に位置するドルデの塔と呼ばれる鐘楼は、城壁が築かれた1291年に建てられて以来、村の生活を見守ってきたこの街のシンボルとも言える建築物。
木組みのコロンバージュ模様が印象的で、夏季には色とりどりの花々が、夜には見事なライトアップに彩られる。
ドルデ(Dolder)とはアルザス語で「最も高い所」や「頂上」を意味しており、25mにも達する塔の上からは村とブドウ畑が調和する素晴らしい風景を一望することが出来る。
1911年からはこの村のミュージアムとして活用されており、屋内では村の歴史を伝える様々な資料が展示されている。
またドルデの塔のすぐ目の前にある、16世紀の噴水も必見。
城壁の内側には豪華な邸宅や素晴らしい中庭が残り、ワインの優美な香りと共に訪れる人々を迎える。これらの多くはこの村で産出されたワインがヨーロッパ中から高い評判を獲得し経済的な繁栄がもたらされた、16世紀に建てられたワイン醸造家の民家である。
アルザス地方らしい色彩豊かな木組みの家が多く、どこを切り取っても絵になる可愛らしい街並みが多くの人々を魅了している。その中でも一際存在感を放っているのが、フランス語で摩天楼を意味する「グラット・シエル(grate-ciel)」と名付けられた5階建ての建物。高さ25mにも達する、アルザス地方で最も高い木組みの家だ。
城壁の内側には豪華な邸宅や素晴らしい中庭が残り、ワインの優美な香りと共に訪れる人々を迎える。
これらの多くはこの村で産出されたワインがヨーロッパ中から高い評判を獲得し経済的な繁栄がもたらされた、16世紀に建てられたワイン醸造家の民家である。
アルザス地方らしい色彩豊かな木組みの家が多く、どこを切り取っても絵になる可愛らしい街並みが多くの人々を魅了している。
その中でも一際存在感を放っているのが、フランス語で摩天楼を意味する「グラット・シエル(grate-ciel)」と名付けられた5階建ての建物。
高さ25mにも達する、アルザス地方で最も高い木組みの家だ。
村の入り口に佇む村役場は1809年に建てられ、円柱があしらわれた新古典派様式の気品ある外観が印象的。すぐ近くの壁には17世紀ドイツを代表するイラストレーターである、マテウス・メーリアン作の版画が飾られており中世のこの村の様子を伺い知ることが出来る。
そこからメイン通りを進めば、王冠を被ったような姿が印象的なヴュルテンベルク城(モンベリアル城とも呼ばれる)が姿を現す。1540年にジョルジュ・ド・ヴュルテンベルク公によって古い城が取り壊され、代わりに16世紀のライン流域風の建築様式を取り入れて再建された。1861年に村の所有となり、学校や資料館などとしても使用されていた。
村の入り口に佇む村役場は1809年に建てられ、円柱があしらわれた新古典派様式の気品ある外観が印象的。
すぐ近くの壁には17世紀ドイツを代表するイラストレーターである、マテウス・メーリアン作の版画が飾られており中世のこの村の様子を伺い知ることが出来る。
そこからメイン通りを進めば、王冠を被ったような姿が印象的なヴュルテンベルク城(モンベリアル城とも呼ばれる)が姿を現す。
1540年にジョルジュ・ド・ヴュルテンベルク公によって古い城が取り壊され、代わりに16世紀のライン流域風の建築様式を取り入れて再建された。
1861年に村の所有となり、学校や資料館などとしても使用されていた。
店先に掲げられた看板の多くは、アンシ(Hansi)の名で知られるアルザスを代表するイラストレーターのジャン゠ジャック・ヴァルツ氏が手掛けたもので、村の魅力を惹きたてている。伝統衣装を身にまとったアルザス地方の人々がモチーフとなっており、素朴で可愛らしい画風が魅力。
また村内にはオンクル・アンシ資料館があり、1階ではファンシーな絵柄があしらわれたアルザス地方の地域産品を購入することが出来る。2・3階ではアンシに関連する150近くの作品が展示され、フランス・ドイツ間の情勢に翻弄されたアルザス地方の複雑な歴史背景についても学ぶことが出来る。
店先に掲げられた看板の多くは、アンシ(Hansi)の名で知られるアルザスを代表するイラストレーターのジャン゠ジャック・ヴァルツ氏が手掛けたもので、村の魅力を惹きたてている。
伝統衣装を身にまとったアルザス地方の人々がモチーフとなっており、素朴で可愛らしい画風が魅力。
また村内にはオンクル・アンシ資料館があり、1階ではファンシーな絵柄があしらわれたアルザス地方の地域産品を購入することが出来る。
2・3階ではアンシに関連する150近くの作品が展示され、フランス・ドイツ間の情勢に翻弄されたアルザス地方の複雑な歴史背景についても学ぶことが出来る。
この村の宗教の中心は、かつての3つの教会が面する広場。12世紀にその歴史を遡るサント・マルガリット教会、聖母マリアの奇跡を描いた絵が中世に多くの巡礼者を魅了したと伝えられるノートルダム教会、そして16世紀に施療院と隣り合うように建設され学校としても用いられていたサン・エラール教会があった。
19世紀に入ると新たな教会が建設され、その広場にはサント・マルガリット・プロテスタント教会が、村の反対側にはサント・マルガリット・カトリック教会がそれぞれ建設された。カトリック教会に大切に保管されている、1853年製のパイプ・オルガンは一見の価値あり。
この村の宗教の中心は、かつての3つの教会が面する広場。
12世紀にその歴史を遡るサント・マルガリット教会、聖母マリアの奇跡を描いた絵が中世に多くの巡礼者を魅了したと伝えられるノートルダム教会、そして16世紀に施療院と隣り合うように建設され学校としても用いられていたサン・エラール教会があった。
19世紀に入ると新たな教会が建設され、その広場にはサント・マルガリット・プロテスタント教会が、村の反対側にはサント・マルガリット・カトリック教会がそれぞれ建設された。
カトリック教会に大切に保管されている、1853年製のパイプ・オルガンは一見の価値あり。
規則正しくブドウの樹が立ち並ぶワイン畑に囲まれたこの街は、今日でも白ワインの名産地として名高い。とりわけ、この村の北側に広がる区画シュネンブルグ(Schoenenbourg)と、南東部に広がる区画スポーレン(Sporen)で産出されるワインは、アルザスワインとして最高品質であることを示すグラン・クリュ(特級)の認定を受けている。
天気の良い日には周囲の丘へハイキングに出かけ、ブドウ畑の中に佇む可愛らしい集落を眺めてみるのも気持ちが良い。また1639年創業のワイン醸造所ヒューゲル(Hugel)では、1715年に作られたサント・カトリーヌ樽が大切に受け継がれ、現在でも使われている最も古いワイン樽としてギネスブックにも登録されている。
規則正しくブドウの樹が立ち並ぶワイン畑に囲まれたこの街は、今日でも白ワインの名産地として名高い。
とりわけ、この村の北側に広がる区画シュネンブルグ(Schoenenbourg)と、南東部に広がる区画スポーレン(Sporen)で産出されるワインは、アルザスワインとして最高品質であることを示すグラン・クリュ(特級)の認定を受けている。
天気の良い日には周囲の丘へハイキングに出かけ、ブドウ畑の中に佇む可愛らしい集落を眺めてみるのも気持ちが良い。
また1639年創業のワイン醸造所ヒューゲル(Hugel)では、1715年に作られたサント・カトリーヌ樽が大切に受け継がれ、現在でも使われている最も古いワイン樽としてギネスブックにも登録されている。
花がいっぱいの夏の時期も有名な村だが、この村が最も輝くのはクリスマスの時期。アルザス地方の伝統を大切にし、色とりどりの木組みの民家はクリスマス仕様の可愛らしい装飾に彩られる。
また夜になればクリスマス・イルミネーションの華やかな光に照らされ、街全体がまるで夢の世界にいるかのような雰囲気に包まれる。マルシェ・ド・ノエルを訪れ、スパイスの薫るホット・ワインやアルザス名物のプレッツェルなどを楽しむのがお勧めだ。
花がいっぱいの夏の時期も有名な村だが、この村が最も輝くのはクリスマスの時期。
アルザス地方の伝統を大切にし、色とりどりの木組みの民家はクリスマス仕様の可愛らしい装飾に彩られる。
また夜になればクリスマス・イルミネーションの華やかな光に照らされ、街全体がまるで夢の世界にいるかのような雰囲気に包まれる。
マルシェ・ド・ノエルを訪れ、スパイスの薫るホット・ワインやアルザス名物のプレッツェルなどを楽しむのがお勧めだ。
オー・ラン県リクヴィール(リクヴィル、リクビール、リクビル)/Riquewihr (HAUT-RHIN)
面積:17,04 km2
人口:1,077人(2017年現在)
A. O. C.(原産地統制呼称制度):フランス農林省
写真5, 8, 9枚目:Photoed by stefano Merli – Flickr
2020年02月26日:ページ更新
2020年4月29日:ページ更新
2023年7月16日:ページ更新
アルザス地方に点在する小さな街や村を訪れるのには、一面に広がるブドウ畑を見渡すことが出来るため車で訪れるのがお勧め。注意点としては、人気のマルシェ・ド・ノエルの時期は観光客が非常に多く、訪問した際は駐車場探しに非常に苦労してしまいました。時間に余裕を持って訪れるのが良いかもしれません。
この時期に訪れる方はオー・ラン県の中心都市、コルマールから運行しているバスを利用するのもお勧めです。
パリ東駅(Paris Est)からSNCFに乗って、コルマール(Colmar)駅下車(※約2時間20分)
コルマール(Colmar)駅前停留所から、グラン・デスト交通106番線に乗って、コルマール郵便局前停留所(RIQUEWIHR/Poste)下車(※約40分)
ストラスブール(Strasbourg)から70km (※約1時間)
ストラスブール空港から70km(約50分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2012年にリクヴィールがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。
2019年にリクヴィールを訪れた際に、1995年からミシュラン・ガイドで星を獲得し続けている「ラ・ターブル・ドゥ・グルメ」というお店へ行ってみました。
村中にあるこのレストランの自家菜園から届けられた野菜をふんだんに使うのが、このお店のこだわりです。見た目にも美しい自然派フレンチは、感動的な食事になること間違いなしですよ!
村の中には小さなお菓子屋さんやお土産屋さんが点在しているので、街歩きも楽しめます。
ここでは、リクヴィールを訪れたらぜひチェックしてみて欲しいアルザス地方のローカルフードを紹介させて頂きます。
ドイツ文化の影響を受けたアルザス地方では、ドイツパンの定番プレッツェルをよく見かけます。岩塩が振りかけられたモチモチとした生地は、やみつきになる美味しさ。ぜひ本場のプレッツェルを味わってみてくださいね。
ドルデの塔のすぐ隣には、アルザスでも高い評価を得ている人気のコンフィチュール屋さんがあります。特にホワイト・アスパラを使用したジャムなど珍しいものも多く、試食してみるのがお勧めです。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。今回は、私たちが実際に滞在したホテルに加えて、ミリュラン星付きレストラン「ラ・ターブル・ドゥ・グルメ」の運営するこだわり宿をご紹介させて頂きますので参考にして頂ければ幸いです。
2019年に実際に宿泊したのがこのホテルで、アルザス地方らしい可愛らしい装飾が楽しめます。Booking.comでロケーションスコア9.6のこのホテルは、城壁の内側に位置しているので村の散策にも便利です。また駐車場の確保が非常に困難なリクヴィールにおいて、1日10€の追加料金で利用できる専用駐車場があり助かりました。料金は2名1泊で130~210€(朝食別)ほど。
全室がスイートと名付けられた客室は、豪華な装飾に彩られ、贅沢な滞在を約束します。城壁の内側なので、村歩きにも便利です。また、このサイトでも紹介しているミリュラン星付きレストラン「ラ・ターブル・ドゥ・グルメ」のグループ店なので、細部までこだわりを感ます。料金は2名1泊で200~300€(朝食別)ほど。
【一緒に訪れたい美しい村】
リクヴィールから車で10分(5km)
リクヴィールから車で20分(10km)
リクヴィールから車で30分(20km)
リクヴィールから車で40分(40km)