コンク

【ロマネスク芸術が体現する聖なる村】

 

世界遺産サント・フォア教会を中心に

中世の人々の信仰から生まれた豊かな歴史的建築物が残るこの村は、

オーシュ川とドゥルドゥー川が合流する

緑豊かなロット渓谷の森の中心に佇んでいる。

石畳の小路に沿って建ち並ぶ歴史ある民家は、

中世の終わりから変わらぬ統一的で優しい街並みを形成している。

全ての建物は銀色に輝くシストと呼ばれる石板の屋根の下で、

受け継がれる歴史の物語の続きを語り続けている。

コンク

【ロマネスク芸術が体現する聖なる村】

 

世界遺産サント・フォア教会を中心に中世の人々の信仰から生まれた豊かな歴史的建築物が残るこの村は、オーシュ川とドゥルドゥー川が合流する緑豊かなロット渓谷の森の中心に佇んでいる。

 

石畳の小路に沿って建ち並ぶ歴史ある民家は、中世の終わりから変わらぬ統一的で優しい街並みを形成している。

 

全ての建物は銀色に輝くシストと呼ばれる石板の屋根の下で、受け継がれる歴史の物語の続きを語り続けている。




村の歴史

 

村の名前は貝殻(仏語:coquillage、ラテン語:concha)のような形の谷に位置していることに由来しており、周囲を豊かな自然に囲まれている。11世紀に建てられた教会を中心に村が拡がり、信仰心の篤い住民によって大切に守られてきた。

 

中世にはスペインへと続く巡礼路上の宿場町として栄え、多くのキリスト教徒が祈りを捧げにこの村を訪れた。サント・フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)およびドゥルドゥー川に架かる橋 (pont sur Dourdou)は「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されている。

村の歴史

村の名前は貝殻(仏語:coquillage、ラテン語:concha)のような形の谷に位置していることに由来しており、周囲を豊かな自然に囲まれている。

 

11世紀に建てられた教会を中心に村が拡がり、信仰心の篤い住民によって大切に守られてきた。

 

中世にはスペインへと続く巡礼路上の宿場町として栄え、多くのキリスト教徒が祈りを捧げにこの村を訪れた。

 

サント・フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)およびドゥルドゥー川に架かる橋 (pont sur Dourdou)は「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されている。

サント・フォワ修道院付属教会

 

この村を象徴する存在であるサント・フォワ修道院付属教会は、ロマネスク芸術の最高傑作として名高い。最も古い部分は11世紀~12世紀にかけて建てられたと言われ、繊細な彫刻が施された250にもおよぶアーチ状の柱や、124もの登場人物によって門に描かれた「最後の審判」は圧巻の光景である。

 

教会内には15~16世紀に作られた祭壇画が飾られ、壁に目を凝らせば悪魔を象った細かな彫刻が至る所に姿を現す。また「黒の画家」として知られるピエール・スーラージュが手掛けた20世紀後半の作品、「104のステンドグラス(104 vitraux)」から取り込まれる柔らかな光は時間と共に驚くほど多様な色彩を見せる。

サント・フォワ修道院付属教会

この村を象徴する存在であるサント・フォワ修道院付属教会は、ロマネスク芸術の最高傑作として名高い。

 

最も古い部分は11世紀~12世紀にかけて建てられたと言われ、繊細な彫刻が施された250にもおよぶアーチ状の柱や、124もの登場人物によって門に描かれた「最後の審判」は圧巻の光景である。

 

教会内には15~16世紀に作られた祭壇画が飾られ、壁に目を凝らせば悪魔を象った細かな彫刻が至る所に姿を現す。

 

また「黒の画家」として知られるピエール・スーラージュが手掛けた20世紀後半の作品、「104のステンドグラス(104 vitraux)」から取り込まれる柔らかな光は時間と共に驚くほど多様な色彩を見せる。

サント・フォワの宝物庫

 

サント・フォワ教会のすぐ脇に設けられた宝物庫には、金や銀、宝玉で飾られた様々な財宝が展示されている。フランス革命後に政府による没収の危機が迫ったが、住民がひそかに隠し続けた事でこの地に残った。これらの宝物は教会の威厳を表象していると共に、村の誇りとなっている。

 

その中でも王冠を被り、台座に座った威厳溢れるの姿の聖像は9~10世紀の作品と言われ、その像の中には聖フォワの聖遺物が納められている。細かな装飾とその驚くべき金銀細工の技巧は、思わず息を呑む美しさ。10月のサント・フォワ祭では礼拝行進が執り行われ、この像を担ぎながら厳かに歩を進める。

サント・フォワの宝物庫

サント・フォワ教会のすぐ脇に設けられた宝物庫には、金や銀、宝玉で飾られた様々な財宝が展示されている。

 

フランス革命後に政府による没収の危機が迫ったが、住民がひそかに隠し続けた事でこの地に残った。これらの宝物は教会の威厳を表象していると共に、村の誇りとなっている。

 

その中でも王冠を被り、台座に座った威厳溢れるの姿の聖像は9~10世紀の作品と言われ、その像の中には聖フォワの聖遺物が納められている。細かな装飾とその驚くべき金銀細工の技巧は、思わず息を呑む美しさ。

 

10月のサント・フォワ祭では礼拝行進が執り行われ、この像を担ぎながら厳かに歩を進める。

村を取り囲む城壁

 

村の周囲を取り囲む城壁も同時期に造られたもので、アーチ型が美しいバリー門(porte de Barry)やヴァンゼル門(porte de la vinzelle)と共に、宝石のように輝くコンクの村を縁取っている。

 

またドゥルドゥー川に架かけられたロマンネスク様式の橋は、大変美しいアーチを描いて今日も巡礼者を迎え入れている。その他にも、災害に備えて村の外に設置されたパン焼き窯、ロマネスク時代の泉、11世紀ごろにあったとされる村で最初の城の跡地に建つ15世紀のサン・ロッシュ礼拝堂など村内には見どころが豊富である。

村を取り囲む城壁

村の周囲を取り囲む城壁も同時期に造られたもので、アーチ型が美しいバリー門(porte de Barry)やヴァンゼル門(porte de la vinzelle)と共に、宝石のように輝くコンクの村を縁取っている。

 

またドゥルドゥー川に架かけられたロマンネスク様式の橋は、大変美しいアーチを描いて今日も巡礼者を迎え入れている。

 

その他にも、災害に備えて村の外に設置されたパン焼き窯、ロマネスク時代の泉、11世紀ごろにあったとされる村で最初の城の跡地に建つ15世紀のサン・ロッシュ礼拝堂など村内には見どころが豊富である。

統一的な街並み

 

この村で見られる木組みの民家や黄色みのある石灰岩や赤い砂岩を用いた民家は、村の周囲で採れる材料から建てられており、調和のとれた美しい街並みを楽しむことが出来る。

 

正面は傾斜のある通りに面しており、道の低い場所には1階への玄関、道の高い場所(もしくは庭)には2階へと続く2つ目の玄関を有しているのが特徴。

 

また山に囲まれ交通の便が悪かったこの村では、昔から限りある資源を最大限有効活用して民家を建ててきた。例えば、かつて階段として用いられていた木材を壁に用いたり、サント・フォア教会で廃材となった柱を使用している民家などが見られる。こうした物資が不足していた時代の名残りは、今日では芸術作品のように訪れる人々の目を楽しませている。

統一的な街並み

この村で見られる木組みの民家や黄色みのある石灰岩や赤い砂岩を用いた民家は、村の周囲で採れる材料から建てられており、調和のとれた美しい街並みを楽しむことが出来る。

 

正面は傾斜のある通りに面しており、道の低い場所には1階への玄関、道の高い場所(もしくは庭)には2階へと続く2つ目の玄関を有しているのが特徴。

 

また山に囲まれ交通の便が悪かったこの村では、昔から限りある資源を最大限有効活用して民家を建ててきた。

 

例えば、かつて階段として用いられていた木材を壁に用いたり、サント・フォア教会で廃材となった柱を使用している民家などが見られる。

 

こうした物資が不足していた時代の名残りは、今日では芸術作品のように訪れる人々の目を楽しませている。

コンクについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

ロット県コンク・アン・ルエルグ村コンク/Conques (Conques-en-Rouergue, AVEYRON)

面積:30,51km2

人口:255人(2013年現在)

世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)

  • 登録名:フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle en France)

登録建築物:サント・フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)

登録建築物:ドゥルドゥー川に架かる橋 (pont sur Dourdou)

2018年7月30日:ページ更新

2020年6月1日:ページ更新

行き方

公共交通機関のみで訪れるのは難しく、アヴェロン県の中心都市ロデーズなどからタクシー等の利用が必要となります。またトゥールーズ発の日本人向け現地ツアーに参加するのも良いでしょう。

 

2018年にこの村を訪れた際はレンタカーを利用しました。県内に10近くの美しい村が集中するこの地域は、一日に数カ所の美しい村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。

トゥールーズ(Toulouse)方面もしくはパリ(Paris)方面からSNCFに乗って、ロデーズ(Rodez)駅下車

ロデーズ(Rodez) 駅から、タクシーに乗ってコンクへ(約50分)

トゥールーズ(Toulouse)から190km(約2時間30分)

クレルモン・フェラン(Clermont-Ferrand)から210km(約3時間)

ロデーズ・アヴェロン空港(Aéroport Rodez-Aveyron)から40km(約40分)

トゥールーズ・ブラニャック空港(Aéroport de Toulouse – Blagnac)から200km(約2時間30分)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2013年にコンクがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。

レストラン

村内に8箇所あるコンクのレストランですが、オフシーズンに村内で通常営業をしているお店は一件もありません。今後11月~4月頃に訪れる予定を立てる方は、事前にサンドイッチなどの軽食を買っておいて持参するか、近隣の街のレストランを予約しておくのが良いようです。

 

※2018年冬に訪れた際は宿泊したホテルでシャルキュトリーのプレートを用意して頂けたので、大変助かりました。

 

コンクにあるミシュラン星付きのお勧めレストランを紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。

アヴェロンの山奥に佇む小さな村コンクでミシュラン一つ星に輝くこのお店は、川沿いに佇むホテルに併設されたレストランです。

シェフの哲学は、具体的な物から抽象的なアイデアの萌芽を得るという19世紀後半に唱えられた教育法「レソン・ド・ショーズ」。毎朝自分自身が野生の花や新芽を探しに出掛け、厳しい目で地元の食材を選んで料理へと反映させています。

この村を訪れた際には、ぜひとも利用してみたいこだわりのレストランです。

▼エルヴェ・ビュセ(HERVE BUSSET)

住所:Le Moulin de Conques, 12320, CONQUES – AVEYRON
TEL:+33 5 65 72 84 77、Fax : +33 5 65 72 83 91
Mail:reservation@moulindecambelong.com
冬季休業あり(※要確認)
Webサイト(仏・英):http://www.moulindecambelong.com/fr/
-最低予算-
平日の昼のみ:フュサンコース(Fusain):50ユーロ+サービス料15ユーロから
夜もしくは土曜日・祝日:ルフレコース(Reflet):65ユーロ+サービス料15ユーロから

特産品

村内のお店はあまり多くありませんが、小さなタバコ屋さんでお土産を購入することが出来ます。

 

ここではコンクを訪れたらぜひ味わいたい、地元の味を紹介させて頂きます。

タバコ屋さんの店主お勧めの一品は、コンク周辺の養蜂家が作る蜂蜜。栗の木とキイチゴの花のもので、濃厚な味わいが特徴とのことです。

除草剤と化学肥料を使わず大切に育てられたブドウに、無濾過で伝統的なワイン醸造法で造られているのが、この村の自然派ワイン。ブドウ本来の美味しさがすっと体に入り込む素朴な味わいです。

村の名物コンケーズ(Conquaises)と呼ばれるクルミのサブレは、19世紀初めから親子6代にわたって受け継がれてきたパン屋さんル・フルニル・ドゥ・ペルラン(Le Fournil du Pèlerin)で買うことが出来ます。ほろほろと口の中で崩れるような食感が後をひくとの事です。

古風な六角形の入れ物に入ったレ・コンキーズ(Les Conquises)というお菓子も売られています。多層構造になっていて、薄くてサクサクとしたチョコレートの殻の中には、ローストしたクルミとオレンジピールの香りの砂糖菓子が包まれています。製造はコンクではなく近郊の村ですが、日本へのお土産としては最適な一品です。

細部に宿る美

一見すると何の変哲の無い民家に見えますが、実は2009年に新築された建物だとの事でした。コンクの村内に残る最も古い民家は15世紀のものだそうですが、それと同じくらい強く印象に残りました。

 

「フランスの最も美しい村」協会は、歴史的には価値は無くても、このように街並みに溶け込む民家の存在を重要視しています。この村を訪れた際には、ぜひ21世紀の民家にも注目してみてくださいね。

「季刊 日本で最も美しい村」

NPO法人「日本で最も美しい村」連合季刊誌vol. 27にて、コンクに関する記事を寄稿しています。

 

コンク観光協会の方の案内や、副村長さんへのインタビューを通じて、コンクの「美しさ」の秘密を探る内容になっています。Webサイトから注文出来ますので、ぜひ一度お手に取って頂ければ幸いです。




コンクのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。2018年の実際に滞在した宿も含め、コンクにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.com のロケーションスコア9.6と高評価なこのホテルは、村を散策するには最適な旧市街の入口に位置しています。窓からサント・フォア教会を眺めることができる客室もあり、とても雰囲気が良いです。オーナーの方もとても親切で、取材で訪れている旨を伝えると、たくさんの住民の方にコンタクトを取ってくださり有意義な滞在をサポートしてくださいました。料金は2名1泊で70€~80€(朝食別)と良心的です。

Booking.com の総合評価8.0のこの宿泊施設は、自然豊かな清流のすぐ脇に位置しているこの村唯一の4つ星ホテルです。木の柱を活かした内装もお洒落で、心身ともにリフレッシュするには最適。また、前項目でも紹介させて頂いた、ミシュラン星付きのレストランが併設されているので、ここで食事をとるのもお勧めです。市街地からは少し距離があるので、車で移動できると良いでしょう。料金は2名1泊で250€~300€(朝食別)です。



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