ナジャック/Najac
【丘の上に佇むフランス国王の城塞都市】
アヴェロン地方の手つかずの自然が残る峡谷を、
見守るように丘の頂上に築かれた堅固な城。
谷を見下ろすことの出来る軍事戦略的重要性から
中世には「全ての地域を治める鍵」とまで呼ばれ、
多くの権力者に渇望されながら激動の時代に街は大きく発展した。
今日でも村で最も高い場所にある城の主塔からは、
ローズと呼ばれる板石に葺かれた屋根に統一された
絵葉書の様な街並みを望むことが出来る。
アヴェロン地方の手つかずの自然が残る峡谷を、
見守るように丘の頂上に築かれた堅固な城。
谷を見下ろすことの出来る軍事戦略的重要性から
中世には「全ての地域を治める鍵」とまで呼ばれ、
多くの権力者に渇望されながら激動の時代に街は大きく発展した。
今日でも村で最も高い場所にある城の主塔からは、
ローズと呼ばれる板石に葺かれた屋根に統一された
絵葉書の様な街並みを望むことが出来る。
アヴェロン地方の手つかずの自然が残る峡谷を、見守るように丘の頂上に築かれた堅固な城。
谷を見下ろすことの出来る軍事戦略的重要性から中世には「全ての地域を治める鍵」とまで呼ばれ、多くの権力者に渇望されながら激動の時代に街は大きく発展した。
今日でも村で最も高い場所にある城の主塔からは、ローズと呼ばれる板石に葺かれた屋根に統一された絵葉書の様な街並みを望むことが出来る。
四角形の塔が特徴的なロマネスク様式のナジャック城は、12世紀にベルトラン・ド・トゥールーズ伯爵によって建てられた。13世紀になるとフランス国王ルイ9世の弟でトゥールーズ伯でもあったアルフォンス・ド・ポワティエの手により強固な要塞へと姿を変え、以後フランス国王より手厚い庇護を受け続けた。
城壁に囲まれた城の跡は、フランス国内で2番目の大きさを誇る。また13世紀に建てられた円柱状の塔は、この時代にパリを中心に広まったフランシアン様式が用いられている。塔の中階層にある、サン・ジュリアン礼拝堂に残された13世紀のフレスコ画も必見。また14世紀には、ルエルグのテンプル騎士団が城塞の牢に入れられた。
四角形の塔が特徴的なロマネスク様式のナジャック城は、12世紀にベルトラン・ド・トゥールーズ伯爵によって建てられた。
13世紀になるとフランス国王ルイ9世の弟でトゥールーズ伯でもあったアルフォンス・ド・ポワティエの手により強固な要塞へと姿を変え、以後フランス国王より手厚い庇護を受け続けた。
城壁に囲まれた城の跡は、フランス国内で2番目の大きさを誇る。
また13世紀に建てられた円柱状の塔は、この時代にパリを中心に広まったフランシアン様式が用いられている。
塔の中階層にある、サン・ジュリアン礼拝堂に残された13世紀のフレスコ画も必見。
また14世紀には、ルエルグのテンプル騎士団が城塞の牢に入れられた。
丘の稜線に沿うように続くこの街は、中世の計画都市バスティードの1つとして知られている。その大きな特徴となっているのは、15~16世紀に建てられた石造りや木組みの民家が建ち並ぶフォーブール広場。アーケードになった通路を備えており、かつての商業の中心地だったことを示している。
フォーブール広場に置かれている1350年製の噴水も必見。直径2m以上にも達する一枚岩の花崗岩を削り出すことで作られており、八角形の側面は人物の彫刻によって飾られている。またフォーブール広場から続く道路の間からは、丘にかぶせられた冠の様に城が顔を覗かせている。
丘の稜線に沿うように続くこの街は、中世の計画都市バスティードの1つとして知られている。
その大きな特徴となっているのは、15~16世紀に建てられた石造りや木組みの民家が建ち並ぶフォーブール広場。
アーケードになった通路を備えており、かつての商業の中心地だったことを示している。
フォーブール広場に置かれている1350年製の噴水も必見。
直径2m以上にも達する一枚岩の花崗岩を削り出すことで作られており、八角形の側面は人物の彫刻によって飾られている。
またフォーブール広場から続く道路の間からは、丘にかぶせられた冠の様に城が顔を覗かせている。
バスティードの歴史に興味を持った方は、フランス語で「総督の館」という意味のメゾン・ド・グーヴェルヌールにも併せて訪れると良い。13世紀から続くかつての城塞の一部で、この地方に点在するバスティードの歴史について紹介する文化施設となっている。
またナジャック城の麓に佇むセネシャルの館は、14世紀に建てられた。国王から直々に司法と行政の権限を委任されたビカリウスおよびセネシャルの本部が置かれ、街が大きく発展した歴史を今に伝えている。
バスティードの歴史に興味を持った方は、フランス語で「総督の館」という意味のメゾン・ド・グーヴェルヌールにも併せて訪れると良い。
13世紀から続くかつての城塞の一部で、この地方に点在するバスティードの歴史について紹介する文化施設となっている。
またナジャック城の麓に佇むセネシャルの館は、14世紀に建てられた。
国王から直々に司法と行政の権限を委任されたビカリウスおよびセネシャルの本部が置かれ、街が大きく発展した歴史を今に伝えている。
キリスト教異端宗派カタリ派に改宗した住民達を糾弾するため、1200年代に異端尋問官の要請によって建てられたという変わった歴史を持つサン・ジャン教会。アーチが交差する南仏風オジーブの技法が取り入れられ、ルエルグ地方で最も古いゴシック様式建築としても名高い。
14世紀に付け加えられた鐘楼は、六角形のフォルムが印象的。また教会内には13世紀に作られた木製の聖十字架や鉄製の燭台、また16世紀のキリストの彫像など貴重な品々が祀られている。
キリスト教異端宗派カタリ派に改宗した住民達を糾弾するため、1200年代に異端尋問官の要請によって建てられたという変わった歴史を持つサン・ジャン教会。
アーチが交差する南仏風オジーブの技法が取り入れられ、ルエルグ地方で最も古いゴシック様式建築としても名高い。
14世紀に付け加えられた鐘楼は、六角形のフォルムが印象的。
また教会内には13世紀に作られた木製の聖十字架や鉄製の燭台、また16世紀のキリストの彫像など貴重な品々が祀られている。
アヴェロン県ナジャック/Najac(AVEYRON)
面積:53,88 km2
人口:697人(2018年現在)
写真1枚目:Photoed by Tony Hisgett – Flickr
写真2枚目:Photoed by lecreusois – pixabay.com – pixabay.com
写真3, 4, 7枚目:Photoed by Lynn Rainard – Flickr
写真5枚目:Photoed by Caroline Léna Becker – Flickr
写真6枚目:Photoed by Pierre-Selim – Flickr
写真8枚目:Photoed by Manuel Alende Maceira – Flickr
2021年8月20日:ページ更新
フランス南西部の中心都市トゥールーズから、「ナジャック駅」まで電車が運行しています。ただし、村の名前が入っているもののナジャック中心市街地までは徒歩で30分ほどかかるので注意してください。
周辺に美しい村が集中するこの地域は、一日に数カ所の村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。
パリ・モンパルナス駅(Gare Montparnasse)からTGVに乗って、トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)下車(約4時間30分)
トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)からSNCFに乗って、ナジャック駅(Najac)下車(約1時間30分)
ナジャック駅から、ナジャック中心市街地まで徒歩で約30分。
トゥールーズから110km(約1時間50分)
アルビから50km(約1時間)
トゥールーズ・ブラニャック空港(Aéroport de Toulouse – Blagnac)から120km(約1時間40分)
村の中心にあるフォーブール広場に面して、小さな食料品店が営業しています。その他、多くのレストランやバーも営業しているので、坂道の多い村内を歩き疲れたら休憩等も出来ますよ。
ここではナジャックを訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。
アヴェロン地方の名物となっているパンの一種であるアヴェロン風フワスは、ナジャックのフワス(Fouace de Najac)と呼ばれるほど住民に愛されている一品です。王冠のような形をしていて、口に入れるとほのかにオレンジの薫りが広がります。
特に8月中旬に催されるサン・バルテルミ祭は、別名「フワス祭り」とも呼ばれており、高さ2,2m重さ42kmにも達するフワスが焼かれ住民に振舞われます。巨大なフワスが中世の趣残る街中をパレードする姿は圧巻ですよ。
この村の名を冠したもう一つの名物料理が、アスレ・ナジャコワ(Astet najacois)。豚フィレ肉に刻んだパセリを包んでオーブンで焼き上げたシンプルな料理で、ジューシーで旨味溢れる一品です。ぜひこの村を訪れたら試してみて下さいね。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。ナジャックにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comのロケーションスコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地の入口に位置しており村の散策に便利。客室はクラシックで落ち着きのあるウッド調の内装。バルコニーのある客室では、アヴェロン渓谷の雄大な眺めと共にリラックスした時間を過ごすことが出来ますよ。本格的なフランス料理を味わうことの出来るレストランも併設。フロントにスタッフがいるので、初めて海外に旅行するという方にもお勧めです。部屋のタイプが複数があり、料金は2名1泊で90€~120€です。
Booking.comの総合スコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、ボール場の特別な空間でグランピング体験の出来る施設です。周囲は自然に囲まれており、天井画透明なビニールに覆われた室内からは一刻一刻と移り変わる空を眺めることが出来ます。星空に照らされる夜もロマンチックな雰囲気。中心市街地から3kmほど離れているため車を持っている方にお勧めで、料金は2名1泊で150€(朝食込)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
ナジャックから車で40分(30km)
ナジャックから車で1時間(50km)
ナジャックから車で1時間(60km)