コルマール/Colmar

 

【アルザスの魔法にかけられたおとぎの街】

 

カラフルな木組みの民家に可愛らしいクリスマスと、

アルザス地方の魅力に浸ることの出来るこの村。

プティット・ヴニーズと呼ばれる運河沿いは、

絵本の世界に迷い込んだかのようなメルヘンチックな雰囲気が漂う。

「自由の女神像」の作者バルトルディの彫刻や

アルザス地方の民俗文化を描いたアンシのイラストなど、

この街出身の芸術家による作品が街並みにアクセントを添えている。

コルマール/Colmar

 

【アルザスの魔法にかけられたおとぎの街】

 

カラフルな木組みの民家に可愛らしいクリスマスと、アルザス地方の魅力に浸ることの出来るこの村。

 

プティット・ヴニーズと呼ばれる運河沿いは、絵本の世界に迷い込んだかのようなメルヘンチックな雰囲気が漂う。

 

「自由の女神像」の作者バルトルディの彫刻やアルザス地方の民俗文化を描いたアンシのイラストなど、この街出身の芸術家による作品が街並みにアクセントを添えている。




運河の街:プティット・ヴニーズ

 

「小さなヴェネチア」という名で親しまれているこの街の旧市街は、運河沿いにカラフルで可愛らしい木組みの民家が建ち並ぶ。コロンバージュ様式の家々の多くは14~18世紀に建てられたもので、お洒落なカフェやレストランが軒を連ねる。絵葉書のように美しいその街並みは、多くの人々を魅了して止まない。

 

旧市街の中でも特に人気のスポットとなっているのは、色とりどりの花々に彩られたアルザスの伝統的な民家が水面に映し出されるポワッソヌリー通り。この場所の名は「魚市場」を意味するフランス語に由来しており、かつては地元の漁師達が暮らす生活の場だった。現在も運河沿いには常設の屋内市場が開かれ、この街の台所としてコルマール市民に親しまれている。

運河の街:プティット・ヴニーズ

「小さなヴェネチア」という名で親しまれているこの街の旧市街は、運河沿いにカラフルで可愛らしい木組みの民家が建ち並ぶ。

 

コロンバージュ様式の家々の多くは14~18世紀に建てられたもので、お洒落なカフェやレストランが軒を連ねる。

 

絵葉書のように美しいその街並みは、多くの人々を魅了して止まない。

 

旧市街の中でも特に人気のスポットとなっているのは、色とりどりの花々に彩られたアルザスの伝統的な民家が水面に映し出されるポワッソヌリー通り。

 

この場所の名は「魚市場」を意味するフランス語に由来しており、かつては地元の漁師達が暮らす生活の場だった。

 

現在も運河沿いには常設の屋内市場が開かれ、この街の台所としてコルマール市民に親しまれている。

サン・マルタン教会

 

この街の中心に佇むサン・マルタン参事会教会は11世紀に起源を持つ歴史ある教会で、現在の建物は再建の始まった1235年から1世紀を超える歳月をかけて完成した。フランス革命の際にオー・ラン県の司教座に指定されたことから、「コルマール大聖堂」の名で呼ばれることもある。

 

ゴシック様式の外観が荘厳な雰囲気を醸し出しており、アルザス地方ではストラスブール大聖堂に次ぐ2番目の大きさを誇っている。教会内には14世紀に作られた「十字架上のキリスト」や祭壇画「哀れみの聖母」、また15世紀の彫像「子供を抱く聖母マリア」など貴重な作品が大切に保管されている。

サン・マルタン教会

この街の中心に佇むサン・マルタン参事会教会は11世紀に起源を持つ歴史ある教会で、現在の建物は再建の始まった1235年から1世紀を超える歳月をかけて完成した。

 

フランス革命の際にオー・ラン県の司教座に指定されたことから、「コルマール大聖堂」の名で呼ばれることもある。

 

ゴシック様式の外観が荘厳な雰囲気を醸し出しており、アルザス地方ではストラスブール大聖堂に次ぐ2番目の大きさを誇っている。

 

教会内には14世紀に作られた「十字架上のキリスト」や祭壇画「哀れみの聖母」、また15世紀の彫像「子供を抱く聖母マリア」など貴重な作品が大切に保管されている。

プフィスタの家

 

この街を代表する建築物であるプフィスタの家(Maison Pfister)は、ブザンソンで帽子屋を営んでいたリュドウィッグ・シェレール(Ludwig Scherer)によって1537年に建てられた。中世の趣を良く留めながらも、六角形の塔や建物の角に据えられた出窓、木製のバルコニーに見事な壁画などが、ルネサンス様式の優美な雰囲気を醸し出している。

 

この歴史ある建物を日本で一躍有名にしたのが、スタジオジブリ制作の長編アニメーション『ハウルの動く城』。冒頭シーンにそっくりの建物が登場したことから、この街が映画のモデルになったと言われている。

プフィスタの家

この街を代表する建築物であるプフィスタの家(Maison Pfister)は、ブザンソンで帽子屋を営んでいたリュドウィッグ・シェレール(Ludwig Scherer)によって1537年に建てられた。

 

中世の趣を良く留めながらも、六角形の塔や建物の角に据えられた出窓、木製のバルコニーに見事な壁画などが、ルネサンス様式の優美な雰囲気を醸し出している。

 

この歴史ある建物を日本で一躍有名にしたのが、スタジオジブリ制作の長編アニメーション『ハウルの動く城』。

 

冒頭シーンにそっくりの建物が登場したことから、この街が映画のモデルになったと言われている。

バルトルディ美術館

 

ユネスコの世界遺産にも登録されているニューヨークの象徴「自由の女神像」の生みの親として世界的にその名が知られている、オーギュスト・バルトルディはこの街出身の芸術家。生家は現在バルトルディ美術館として公開されており、彼の残した数々の彫刻や絵画が展示されている。

 

街中でも彼の作品を見かけることができ、実に13にも及ぶ彫刻がコルマールの中心市街地を彩っている。なかでもバルトルディが弱冠20歳にして制作した、ラップ将官の像は一見の価値あり。1855年のパリ万国博覧会にも出展された銅像で、若き日の傑作として名高い。また2004年にはバルトルディ没後100年を記念して、街の入口に自由の女神像のレプリカが置かれた。

バルトルディ美術館

ユネスコの世界遺産にも登録されているニューヨークの象徴、「自由の女神像」の生みの親として世界的にその名が知られているオーギュスト・バルトルディはこの街出身の芸術家。

 

生家は現在バルトルディ美術館として公開されており、彼の残した数々の彫刻や絵画が展示されている。

 

街中でも彼の作品を見かけることができ、実に13にも及ぶ彫刻がコルマールの中心市街地を彩っている。

 

なかでもバルトルディが弱冠20歳にして制作した、ラップ将官の像は一見の価値あり。

 

1855年のパリ万国博覧会にも出展された銅像で、若き日の傑作として名高い。

 

また2004年にはバルトルディ没後100年を記念して、街の入口に自由の女神像のレプリカが置かれた。

メゾン・デ・テット

 

フランス語で「頭の家」という意味を持つこの館は、17世紀前半にこの街の市長も務めたアントン・ビュルジェによって建てられた。1609年の建築で、ドイツ風ルネサンス様式の優雅な外観が目を惹く。その名の通りファサードには106にも及ぶ顔の装飾があしらわれており、頂上にはバルトルディ作の銅像『アルザスの樽職人』も飾られている。

 

時代によって持ち主が変わり続けたが、1898年にはレストランとして生まれ変わった。100年を超える歴史を経て、2017年にはミシュランで初めて一つ星を獲得。美しい建築物と美味しい料理で、訪れる人々を楽しませている。

メゾン・デ・テット

フランス語で「頭の家」という意味を持つこの館は、17世紀前半にこの街の市長も務めたアントン・ビュルジェによって建てられた。

 

1609年の建築で、ドイツ風ルネサンス様式の優雅な外観が目を惹く。

 

その名の通りファサードには106にも及ぶ顔の装飾があしらわれており、頂上にはバルトルディ作の銅像『アルザスの樽職人』も飾られている。

 

時代によって持ち主が変わり続けたが、1898年にはレストランとして生まれ変わった。

 

100年を超える歴史を経て、2017年にはミシュランで初めて一つ星を獲得。美しい建築物と美味しい料理で、訪れる人々を楽しませている。

アンシ美術館

 

「アンシ」というペンネームで世界的に有名なジャン=ジャック・ウォルツも、この村出身の偉大な芸術家。アルザス地方で営まれる長閑な情景を可愛らしいタッチで描き、数々の絵本やイラストを残してきた。

 

「メゾン・デ・テット」の向かいではアンシ美術館が営業しており、彼の描いた子供向けのデッサンや水彩画、ポスターなどが展示されている。彼のイラストをあしらったグッズを販売するブティックも併設されているので、アルザス旅行の思い出の品を探してみるのもお勧め。

アンシ美術館

「アンシ」というペンネームで世界的に有名なジャン=ジャック・ウォルツも、この村出身の偉大な芸術家。

 

アルザス地方で営まれる長閑な情景を可愛らしいタッチで描き、数々の絵本やイラストを残してきた。

 

「メゾン・デ・テット」の向かいではアンシ美術館が営業しており、彼の描いた子供向けのデッサンや水彩画、ポスターなどが展示されている。

 

彼のイラストをあしらったグッズを販売するブティックも併設されているので、アルザス旅行の思い出の品を探してみるのもお勧め。

旧税関と旧衛兵所

 

プティット・ヴニーズへと向かうタヌール通りの入口には、コイフュス(Koïfhus)と呼ばれる建物はかつて税関事務所が佇む。その歴史を1480年に遡るこの街で最も古い公共建築物として知られ、美しいルネサンス様式の建物の上では釉薬の塗られた瓦屋根が独特の模様を描き出している。

 

サン・マルタン教会のある広場に面している旧衛兵所は1575年の建築で、ライン川流域に広く見られるルネサンス様式の特徴を良く留めている。13世紀にはその場所にサン・ジャック礼拝堂が佇んでいたとされ、壁に残されたアーチや地下納骨堂などその時代の名残も残る。

旧税関と旧衛兵所

プティット・ヴニーズへと向かうタヌール通りの入口には、コイフュス(Koïfhus)と呼ばれる建物はかつて税関事務所が佇む。

 

その歴史を1480年に遡るこの街で最も古い公共建築物として知られ、美しいルネサンス様式の建物の上では釉薬の塗られた瓦屋根が独特の模様を描き出している。

 

サン・マルタン教会のある広場に面している旧衛兵所は1575年の建築で、ライン川流域に広く見られるルネサンス様式の特徴を良く留めている。

 

13世紀にはその場所にサン・ジャック礼拝堂が佇んでいたとされ、壁に残されたアーチや地下納骨堂などその時代の名残も残る。

ウンターリンデン美術館

 

13世紀に建てられたウンターリンデン・ドミニコ会修道院は、世界的に高い支持を得ているウンターリンデン美術館として活用されている。建設当時から変わらぬ姿を見せるゴシック様式の回廊などが残っており、館内を散策するだけでも楽しい美術館となっている。

 

一番の見どころは16世紀を代表するドイツ人画家、マティアス・グリューネヴァルトによって描かれた『イーゼンハイム祭壇画』。高さは約3m、横幅は最大約6mと非常に大きな作品で、西洋宗教芸術の最高傑作に数えられる。作品はかつての礼拝堂に展示されており、神秘的な雰囲気に包まれた鑑賞空間も魅力。

ウンターリンデン美術館

13世紀に建てられたウンターリンデン・ドミニコ会修道院は、世界的に高い支持を得ているウンターリンデン美術館として活用されている。

 

建設当時から変わらぬ姿を見せるゴシック様式の回廊などが残っており、館内を散策するだけでも楽しい美術館となっている。

 

一番の見どころは16世紀を代表するドイツ人画家、マティアス・グリューネヴァルトによって描かれた『イーゼンハイム祭壇画』。

 

高さは約3m、横幅は最大約6mと非常に大きな作品で、西洋宗教芸術の最高傑作に数えられる。

 

作品はかつての礼拝堂に展示されており、神秘的な雰囲気に包まれた鑑賞空間も魅力。

クリスマス・マーケット

 

街中がクリスマスの魔法にかけられる冬の時期は、一年を通じても特に人気の高い季節。可愛らしい装飾と幻想的な装飾に彩られ、まるで妖精が暮らすおとぎ話に世界に迷い込んだかのよう。

 

プティット・ヴニーズの運河沿いを中心にクリスマス・マーケットが設けられ、キリスト生誕の場面を描くクレッシュを作り上げるための人形や、ツリー用のオーナメントを求めて多くの人々で賑わいを見せる。また寒い季節にぴったりのホット・ワインなど、この時期ならではの味も楽しめる。

クリスマス・マーケット

街中がクリスマスの魔法にかけられる冬の時期は、一年を通じても特に人気の高い季節。

 

可愛らしい装飾と幻想的な装飾に彩られ、まるで妖精が暮らすおとぎ話に世界に迷い込んだかのよう。

 

プティット・ヴニーズの運河沿いを中心にクリスマス・マーケットが設けられ、キリスト生誕の場面を描くクレッシュを作り上げるための人形や、ツリー用のオーナメントを求めて多くの人々で賑わいを見せる。

 

また寒い季節にぴったりのホット・ワインなど、この時期ならではの味も楽しめる。

コルマールについて詳しく知りたい!

基本情報

アルザス地方共同体コルマール/Colmar (COLLCTIVITÉ EUROPÉENNE D’ALSACE)

面積:66,57km2

人口:7万人(2017年現在)

写真5, 8, 9枚目:Photoed by Office de Tourisme de Colmar – Flickr

2020年11月30日:ページ更新

行き方

パリから直通のTGVも運行しており、約3時間程で訪れることが出来ます。また近隣のドイツなどの空港を利用して、この街に訪れるのも良いでしょう。

 

エギスハイムやリクヴィール、ユナヴィールなど、アルザス・ワイン街道沿いに佇む美しい村へと向かうバスも運行しているので、小さな村巡りの拠点としてもお勧めです。

パリ東駅(Paris Est)からTGVに乗って、コルマール駅(Colmar)下車。(約3時間20分)

もしくは

パリ東駅からTGVに乗って、ストラスブール駅(Strasbourg)下車。(約2時間)

ストラスブール駅でTERに乗り換えて、コルマール駅下車。(約40分)

パリから570km(約5時間10分)

フランクフルトから290km(約3時間)

ストラスブールから80km(約50分)

ストラスブール国際空港からタクシーに乗って70km(約50分)

ミシュラン星付きレストラン

2020年のミシュランガイドで星を獲得した、3つのレストランを紹介させて頂きます。

2020年のミシュランガイドで見事2つ星に輝いているこのお店は、コルマール市民の憩いの場マルス公園にて営業をしています。シェフのシリンガーさんはこの街でもその名を知られた料理界の名家で、親子2代に渡ってミシュランの二つ星を獲得しています。

 

平日お昼に提供しているコースは、前菜+メイン+デザートで65€から。世界中を視察する中で発見した食材と伝統的なフレンチの技法が混ざり合う、こだわりの料理の数々をぜひ楽しんでみてくださいね。

15世紀終わりの版画作家マルティン・ショーンガウアーが生まれた家の、すぐ目の前に佇むこのミシュラン一つ星レストラン。フランス語で『画家のアトリエ』を意味するその名の通り、お皿をキャンバスとして美しい料理の数々が描き出されます。

 

ランチコースは、前菜・メイン・デザートの3コースで38€から楽しめます。中心市街地に位置しているため、街の散策の合間に食事を楽しみたいという方にもお勧めです。

このミシュラン一つ星レストランは、街の観光名所となっているメゾン・デ・テットの中で営業を続けています。白を基調とした内装は非常にすっきりとしていて、洗練された印象を与えています。

 

季節の野菜をふんだんに盛り込んだ料理が得意で、115€から提供しています。気軽に雰囲気だけでも味わいたいという方は、約20€から楽しめる併設のカジュアル・レストラン「ブラッスリー・デ・テット」の利用もお勧めです。

コルマールのお勧めホテル

アルザス地方にある美しい村々を訪れるなら、コルマールを拠点にしてみてはいかがでしょうか?

 

ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。実際に宿泊したホテルも含め、コルマールにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comの総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、コルマールの中心市街地に位置しているため街の散策に便利です。客室はモダンでスタイリッシュな内装。この街のミシュラン二つ星レストラン『JY’S』と提携している朝食は、地元の食材にこだわった自慢の料理を頂くことが出来ます。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で170€~250€(朝食込)です。

2019年冬に実際に宿泊したこのホテルは、Booking.comの総合スコアも9.6と高評価。中心市街地にある独立したアパートメントを借りることが出来るため、まるでこの街に住んでいるかのような滞在が出来ます。オーナーの方も大変親切で、初めての街では見つけるのが難しい駐車場探しに粘り強く付き合って頂きました。鍵の受け取りが必要となりますので、現地で使える携帯電話があると良いでしょう。2名1泊で90€と良心的な料金も魅力的です。



Booking.com




コルマール近郊の美しい村

エギスハイム

人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」でも1位に輝いた、フランス屈指の人気を誇る村。サン・レオン城を中心に同心円状に村が広がっています。

ユナヴィール

村の名前は泉の水をワインに変えたという、聖女ユナの伝説に由来しています。現在でもワイン醸造家の暮らしが根付く、長閑で魅力ある村ですよ。

リクヴィール

アルザス地方の伝統的な民家が建ち並ぶ魅力的な旧市街は必見。街中にはコルマール出身の芸術家オンクル・アンシが手掛けた、可愛らしい看板が掲げられています。

ベルグハイム

村の高台に位置するのは、1347年に建てられたノートルダム・ド・ラソンプション教会です。特に建物入口を飾る、14世紀のタンパン彫刻は見応えがありますよ。