カイゼルスベルグ/Kaysersberg
【ブドウ畑に囲まれた皇帝の城下町】
アルザスワイン街道沿いに佇むこの魅力溢れる村は、
木組みの民家が建ち並ぶ絵葉書のような街並みが魅力。
神聖ローマ皇帝によって建てられた城からは、
褐色の屋根に統一された集落を望む素晴らしい情景が広がり、
時にコウノトリの親子が姿をみせる。
季節によって様々な色に変化するブドウ畑に囲まれ、
冬にはロマンチックなクリスマスの雰囲気に包まれる。
アルザスワイン街道沿いに佇むこの魅力溢れる村は、
木組みの民家が建ち並ぶ絵葉書のような街並みが魅力。
神聖ローマ皇帝によって建てられた城からは、
褐色の屋根に統一された集落を望む素晴らしい情景が広がり、
時にコウノトリの親子が姿をみせる。
季節によって様々な色に変化するブドウ畑に囲まれ、
冬にはロマンチックなクリスマスの雰囲気に包まれる。
アルザスワイン街道沿いに佇むこの魅力溢れる村は、木組みの民家が建ち並ぶ絵葉書のような街並みが魅力。
神聖ローマ皇帝によって建てられた城からは、褐色の屋根に統一された集落を望む素晴らしい情景が広がり、時にコウノトリの親子が姿をみせる。
季節によって様々な色に変化するブドウ畑に囲まれ、冬にはロマンチックなクリスマスの雰囲気に包まれる。
「皇帝の山」を意味する村の名は、1227年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世がワイス渓谷を監視するため、丘の上の小さな城の購入を命じたことに由来している。防衛のための強固な要塞が築かれ、アルザス地方とロレーヌ地方を結ぶ交通の要衝として栄えた。
1354年からは神聖ローマ皇帝カール4世によって認められた十都市同盟の加盟都市として名を馳せ、3世紀に渡り様々な特権を享受した。とりわけ14~15世紀にはアルザスワインの商取引により、街が大きく発展した。
「皇帝の山」を意味する村の名は、1227年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世がワイス渓谷を監視するため、丘の上の小さな城の購入を命じたことに由来している。
防衛のための強固な要塞が築かれ、アルザス地方とロレーヌ地方を結ぶ交通の要衝として栄えた。
1354年からは神聖ローマ皇帝カール4世によって認められた十都市同盟の加盟都市として名を馳せ、3世紀に渡り様々な特権を享受した。
とりわけ14~15世紀にはアルザスワインの商取引により、街が大きく発展した。
この街の小高い丘の上に佇むカイゼルスベルグ城は、シュロスベルグ城の名でも知られる。13世紀前半に建てられたもので、後期ロマネスク様式の重量感ある外観が特徴的である。円柱状の主塔の高さは4mで、上に登ればブドウ畑に囲まれて佇む美しい集落を見下ろすことが出来る。
17世紀に勃発した30年戦争の際に城塞の大部分は破壊され廃墟と化してしまったが、現在でも城壁の一部や城門などが残され強固な城塞都市の面影を今に伝えている。とりわけ15年に建てられたポルト・オートの塔は街が二重の城壁によって囲まれていた時代の名残りで、見張り台や牢獄として用いられた。
この街の小高い丘の上に佇むカイゼルスベルグ城は、シュロスベルグ城の名でも知られる。
13世紀前半に建てられたもので、後期ロマネスク様式の重量感ある外観が特徴的である。
円柱状の主塔の高さは4mで、上に登ればブドウ畑に囲まれて佇む美しい集落を見下ろすことが出来る。
17世紀に勃発した30年戦争の際に城塞の大部分は破壊され廃墟と化してしまったが、現在でも城壁の一部や城門などが残され強固な城塞都市の面影を今に伝えている。
とりわけ15年に建てられたポルト・オートの塔は街が二重の城壁によって囲まれていた時代の名残りで、見張り台や牢獄として用いられた。
涼しげな音色を奏でながら流れるワイス川に架けられた中世の橋は、1514年にそれまでの木製の橋の代わりに建てられたもの。街の防衛を強化するために、重厚な石造りの橋として生まれ変わった。橋の上からは川沿いにカラフルな木組みの民家が建ち並ぶ、趣溢れる景色を楽しむことが出来る。
橋の中間には神聖ローマ帝国とこの街の紋章があしらわれた、小さな礼拝堂が佇む。18世紀に造られた聖母マリアの彫像が祀られ、橋を通る人々を見守っている。
涼しげな音色を奏でながら流れるワイス川に架けられた中世の橋は、1514年にそれまでの木製の橋の代わりに建てられたもの。
街の防衛を強化するために、重厚な石造りの橋として生まれ変わった。
橋の上からは川沿いにカラフルな木組みの民家が建ち並ぶ、趣溢れる景色を楽しむことが出来る。
橋の中間には神聖ローマ帝国とこの街の紋章があしらわれた、小さな礼拝堂が佇む。
18世紀に造られた聖母マリアの彫像が祀られ、橋を通る人々を見守っている。
街の中心に佇むサント・クロワ教会は、1230年頃に建てられた。13世紀に造られたロマネスク様式の美しい正面扉には、被昇天した聖母が三位一体の神から冠を授けられる場面が描かれた彫刻があしらわれている。
教会内に足を踏み入れると目を惹くのが、ジャン・ボンガルト作の祭壇画である。1518年に作られ、キリストの受難を表現する繊細な彫刻に飾られている。また教会前の広場に置かれているコンスタンティヌス1世の泉も、1521年に祭壇画と同じ作者によって制作された。
街の中心に佇むサント・クロワ教会は、1230年頃に建てられた。
13世紀に造られたロマネスク様式の美しい正面扉には、被昇天した聖母が三位一体の神から冠を授けられる場面が描かれた彫刻があしらわれている。
教会内に足を踏み入れると目を惹くのが、ジャン・ボンガルト作の祭壇画である。
1518年に作られ、キリストの受難を表現する繊細な彫刻に飾られている。
また教会前の広場に置かれているコンスタンティヌス1世の泉も、1521年に祭壇画と同じ作者によって制作された。
サント・クロワ教会のすぐ脇に佇むのは、1604年に建てられた市庁舎。ライン川流域風ルネサンス様式の優美な外観が印象的で、道路に面して彫刻が施された塔が迫り出している。観光案内所も併設されているため、散策も拠点にお勧め。
建物はU字型になっており、中央は円柱に支えられたアーケードを備えた中庭となっている。中庭の壁は神聖ローマの帝国都市として認められた場面を描写した、フレスコ画に彩られている。また中庭へと向かう抜け道には、1521年に作られた井戸が残されている。
サント・クロワ教会のすぐ脇に佇むのは、1604年に建てられた市庁舎。
ライン川流域風ルネサンス様式の優美な外観が印象的で、道路に面して彫刻が施された塔が迫り出している。
観光案内所も併設されているため、散策も拠点にお勧め。
建物はU字型になっており、中央は円柱に支えられたアーケードを備えた中庭となっている。
中庭の壁は神聖ローマの帝国都市として認められた場面を描写した、フレスコ画に彩られている。
また中庭へと向かう抜け道には、1521年に作られた井戸が残されている。
アルザス地方の典型的なコロンバージュ様式の民家が建ち並び、まるで絵本の世界に迷い込んだかのような可愛らしい街並みが広がる市街地。鍛冶職人によって建てられたヘルツェ邸は1592年に建てられたルネサンス様式の美しい館で、20世紀には街の資料館として活用されていた。
16世紀に建てられたルヴェルト邸は、この街で最も優美な外観の木組みの家。多角柱の塔が組み入れられた独特のデザインをしており、18世紀に付け加えられた吹き放し廊下のすぐ下にはバロック様式の見事な聖母マリアの姿が描かれている。
アルザス地方の典型的なコロンバージュ様式の民家が建ち並び、まるで絵本の世界に迷い込んだかのような可愛らしい街並みが広がる市街地。
鍛冶職人によって建てられたヘルツェ邸は1592年に建てられたルネサンス様式の美しい館で、20世紀には街の資料館として活用されていた。
16世紀に建てられたルヴェルト邸は、この街で最も優美な外観の木組みの家。
多角柱の塔が組み入れられた独特のデザインをしており、18世紀に付け加えられた吹き放し廊下のすぐ下にはバロック様式の見事な聖母マリアの姿が描かれている。
アフリカで人道的な医療活動を続けたことが評価され、1952年にノーベル平和賞を受賞したアルベルト・シュヴァイツァー博士はこの街の出身。命あるものを等しく敬うという彼の哲学を伝えるために、生まれた家はシュヴァイツァー・センターとして活用されている。
アルザスらしい木組みの民家で、かつてはプロテスタント教会の牧師館としても用いられていた。シュヴァイツァー博士にまつわる様々な展示がなされ、人類史における偉大な足跡をたどる事が出来るようになっている。
アフリカで人道的な医療活動を続けたことが評価され、1952年にノーベル平和賞を受賞したアルベルト・シュヴァイツァー博士はこの街の出身。
命あるものを等しく敬うという彼の哲学を伝えるために、生まれた家はシュヴァイツァー・センターとして活用されている。
アルザスらしい木組みの民家で、かつてはプロテスタント教会の牧師館としても用いられていた。
シュヴァイツァー博士にまつわる様々な展示がなされ、人類史における偉大な足跡をたどる事が出来るようになっている。
クリスマスが近づくと街は可愛らしい装飾に彩られ、より一層ロマンチックに装いを変える。アルザス地方の名立たるクリスマス・マーケットに比べて落ち着いた大人な雰囲気が魅力で、フランス屈指の人気を誇る。
30以上並ぶスタンドではクリスマスのための飾りや芸術館の作品などが販売され、眺めているだけでも楽しい散策が楽しめる。日暮れと共に街全体がクリスマス・イルミネーションに照らされ、幻想的で優しい灯りに包まれる。
クリスマスが近づくと街は可愛らしい装飾に彩られ、より一層ロマンチックに装いを変える。
アルザス地方の名立たるクリスマス・マーケットに比べて落ち着いた大人な雰囲気が魅力で、フランス屈指の人気を誇る。
30以上並ぶスタンドではクリスマスのための飾りや芸術館の作品などが販売され、眺めているだけでも楽しい散策が楽しめる。
日暮れと共に街全体がクリスマス・イルミネーションに照らされ、幻想的で優しい灯りに包まれる。
アルザス地方共同体カイゼルスベルグ・ヴィニョーブル村カイゼルスベルグ(ケゼルスベール、カイザースベルク、カイザーシュバリク)/Kaysersberg (Kaysersberg Vignoble, COLLCTIVITÉ EUROPÉENNE D’ALSACE)
面積:24,81 km2
人口:2,701人(2013年現在)
2021年9月5日:ページ更新
小さな街や村が点在するアルザスワイン街道沿いは、車窓から一面に広がるブドウ畑を見渡すことが出来るため車で訪れるのもお勧めです。2019年のマルシェ・ド・ノエルの時期に訪れましたが、とても混雑する時期なので駐車場を見つけるのが少し大変でした。時間に余裕をもって訪れると良いでしょう。
またアルザス地方の中心都市、コルマールから運行しているバスを利用するのもお勧めです。
パリ東駅(Paris Est)からSNCFに乗って、コルマール(Colmar)駅下車(※約2時間20分)
コルマール(COLMAR/Gare SNCF)駅前停留所から、クヌゲル交通(Kunegel )145番線のバスに乗って、カイゼルスベルグ・ポルト・バス停留所(Kaysersberg/Porte Basse)下車(※約20分)
ストラスブールから80km (約1時間)
コルマールから20km(約30分)
ストラスブール空港から80km(約1時間)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2017年にカイゼルスベルグが第1位を獲得した際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。フランス国内において高い人気を誇る村の魅力が詰まっていて、この動画を見れば行ってみたくなること間違いなしです。
2021年のミシュランガイドで星を獲得した、2つのレストランを紹介させて頂きます。
五つ星高級ホテル「シャンボール」に併設されたレストランで、ミシュラン・ガイドにおいても二つ星を獲得しているアルザス地方屈指の名店。2007年に国家最優秀職人章を受章したオリヴィエ・ナスティ氏の生み出す料理は、どれもシンプルかつ奥深い魅惑の味わいばかりです。
4品+デザートで構成されたコースは165€からで、至福の時間を約束しています。もう少し気軽に利用したいという方は、よりリーズナブルな価格でアルザスの伝統料理を提供している系列レストラン・ウィンスタブ(Winstub)の利用も検討してみて下さい。
様々な功績と共に、自らの故郷にレストランをオープンしたジェローム・ゲグル氏。人が集える場所にしたいと、旧市街からほど近いカジュアルなバーを改装。地元に愛される人気店となり、ミシュランガイドの一つ星レストランとして認められました。
自家菜園で大切に育てられた野菜やハーブを用いた料理が人気の秘密。平日お昼限定のコースは70€からです。
アルザス地方にある美しい村々を訪れるなら、カイゼルスベルグに泊ってみてはいかがでしょうか?
ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。カイゼルスベルグにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、ミシュラン星付きレストランの項目でも紹介させて頂いた「ラ・ターブル・ドリヴィエ・ナスティ」を併設したホテルです。ラグジュアリー・ホテル・グループである「ルレ・エ・シャトー」にも加盟し、質の高いホスピタリティと共に最高の滞在を約束。プライヴェートプールやジャグジーなどもあり、特別な日の利用にお勧めです。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で280€~430€(朝食別)。
Booking.comの総合スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地に位置しているため村の散策に便利。客室にはこの地方の美しい景観をおさめた写真が置かれ、滞在中もアルザスのロマンチックな雰囲気を満喫できます。無料の専用駐車場も備えているため、車で移動する方にもお勧め。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で100€~160€(朝食込)です。
この街から車で30分ほどの場所に位置する、とても可愛らしい雰囲気の村。アルザスで最も高い木組みの家として知られる「グラット・シエル」は特に印象的です。
この街と同じくテレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」にて第一位を獲得したアルザス地方を代表する美しい村。特級にも指定される質の高いアルザスワインの産地としても名高いです。
14世紀の城壁と質の高いワインを生み出すブドウ畑に囲まれた美しい村です。かつての職人組合の本部を利用した村役場が佇むウォルター博士広場も見ごたえがあります。