カルンナック/Carennac
【クリュニー修道会の拓いたドルドーニュの村】
ドルドーニュ川を見下ろす台地の上に佇むこの村は、
11世紀にクリュニー修道会の助力の下で、
小修道院が設立したことを契機に大きく発展した。
村の象徴であるサン・ピエール教会の周囲に広がる集落では、
優美なルネサンス様式の民家が建ち並ぶ。
集落から川を挟んだ中州にあるカリプソ島には、
自然の精霊ニンフの伝説も残されている。
ドルドーニュ川を見下ろす台地の上に佇むこの村は、
11世紀にクリュニー修道会の助力の下で、
小修道院が設立したことを契機に大きく発展した。
村の象徴であるサン・ピエール教会の周囲に広がる集落では、
優美なルネサンス様式の民家が建ち並ぶ。
集落から川を挟んだ中州にあるカリプソ島には、
自然の精霊ニンフの伝説も残されている。
ドルドーニュ川を見下ろす台地の上に佇むこの村は、11世紀にクリュニー修道会の助力の下で、小修道院が設立したことを契機に大きく発展した。
村の象徴であるサン・ピエール教会の周囲に広がる集落では、優美なルネサンス様式の民家が建ち並ぶ。
集落から川を挟んだ中州にあるカリプソ島には、自然の精霊ニンフの伝説も残されている。
村の中心に佇むサン・ピエール教会は、11世紀終わりにロマネスク様式で建てられた。正面扉を彩る見事なタンパン彫刻は12世紀に作られたもので、「栄光のキリスト」を表現している。全身が聖なる光マンドルラに包まれており、その四隅を天使・鷲・ライオン・雄牛によって囲まれている。
教会を支える30超える柱の上部には、繊細な装飾模様が彫られている。また15世紀終わりに描かれたフレスコ画「三人の生者と三人の死者」も評価が高く、「ヨーロッパ文化遺産の日」には一般公開もされる。
村の中心に佇むサン・ピエール教会は、11世紀終わりにロマネスク様式で建てられた。
正面扉を彩る見事なタンパン彫刻は12世紀に作られたもので、「栄光のキリスト」を表現している。
全身が聖なる光マンドルラに包まれており、その四隅を天使・鷲・ライオン・雄牛によって囲まれている。
教会を支える30超える柱の上部には、繊細な装飾模様が彫られている。
また15世紀終わりに描かれたフレスコ画「三人の生者と三人の死者」も評価が高く、「ヨーロッパ文化遺産の日」には一般公開もされる。
この教会のもう一つの見どころは、2つの異なる時代の建築様式から構成された美しい回廊。1つの側面は12世紀ロマネスク様式のもので、円柱に支えられた開口部が印象的。残りの3方向は15世紀フランボワイアン・ゴシック様式のもので、繊細な彫刻がアーチ部分を彩っている。
回廊はかつて修道士たちが集った教会参事会室に通じており、「キリストの埋葬」の場面を表現した15世紀終わりのゴシック様式の彫刻が展示されている。中央では今にも泣き崩れそうな聖母マリアが聖ヨハネによって支えられているなど、悲痛な表情を浮かべる人物描写は見応えがある。その他には「キリストの受難」を描いた15世紀の浅浮彫り、地元の職人によって作られた様々な彫像が祀られている。
この教会のもう一つの見どころは、2つの異なる時代の建築様式から構成された美しい回廊。
1つの側面は12世紀ロマネスク様式のもので、円柱に支えられた開口部が印象的。
残りの3方向は15世紀フランボワイアン・ゴシック様式のもので、繊細な彫刻がアーチ部分を彩っている。
回廊はかつて修道士たちが集った教会参事会室に通じており、「キリストの埋葬」の場面を表現した15世紀終わりのゴシック様式の彫刻が展示されている。
中央では今にも泣き崩れそうな聖母マリアが聖ヨハネによって支えられているなど、悲痛な表情を浮かべる人物描写は見応えがある。
その他には「キリストの受難」を描いた15世紀の浅浮彫り、地元の職人によって作られた様々な彫像が祀られている。
サン・ピエール教会のすぐ近くに佇むのは、16世紀に建てられたドワイヤン城。クリュニー修道会の小修道院が元となっており、かつては教会参事会主席(doyan)の住居として用いられていた。また正面部分は12世紀の城壁の上に建てられており、その一部は今なお残されている。
現在は「芸術と歴史」をテーマにドルドーニュ川流域の自然・文化財・建築物を紹介する、展示スペースとして用いられている。全部で4階建ての建物はルネサンス期によく見られる螺旋階段によって結ばれており、2階の大広間では神話的なテーマをもとに人物や自然が描かれた17世紀の豪華な天井画が残る。
サン・ピエール教会のすぐ近くに佇むのは、16世紀に建てられたドワイヤン城。
クリュニー修道会の小修道院が元となっており、かつては教会参事会主席(doyan)の住居として用いられていた。
また正面部分は12世紀の城壁の上に建てられており、その一部は今なお残されている。
現在は「芸術と歴史」をテーマにドルドーニュ川流域の自然・文化財・建築物を紹介する、展示スペースとして用いられている。
全部で4階建ての建物はルネサンス期によく見られる螺旋階段によって結ばれており、2階の大広間では神話的なテーマをもとに人物や自然が描かれた17世紀の豪華な天井画が残る。
教会の周囲には、15~16世紀に建てられた民家が軒を連ねている。道路に面して取り付けられた階段や褐色の屋根などは、ケルシー地方に特徴的な造り。また彫刻の施された格子状のムリオン窓など、ルネサンス期の優美な建築様式も楽しむことが出来る。
ギリシア神話において英雄オデュッセウスを魅了した精霊ニンフの伝説が残るカリプソ島対岸は、川沿いの散歩道になっている。すぐ近くには階段によって上まで登ることの出来る16世紀の物見櫓がぽつりと佇んでおり、神秘的で美しい自然環境にアクセントを添えている。
教会の周囲には、15~16世紀に建てられた民家が軒を連ねている。
道路に面して取り付けられた階段や褐色の屋根などは、ケルシー地方に特徴的な造り。
また彫刻の施された格子状のムリオン窓など、ルネサンス期の優美な建築様式も楽しむことが出来る。
ギリシア神話において英雄オデュッセウスを魅了した精霊ニンフの伝説が残るカリプソ島対岸は、川沿いの散歩道になっている。
すぐ近くには階段によって上まで登ることの出来る16世紀の物見櫓がぽつりと佇んでおり、神秘的で美しい自然環境にアクセントを添えている。
ロット県カルンナック/Carennac (LOT)
面積:19,00 km2
人口:413人(2019年現在)
2022年8月8日:ページ更新
現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。
近隣に美しい村が集中するこの地域は、一日に数カ所の村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。
パリ・オステルリッツ駅(Paris Austerlitz)、ボルドー・サンジャン駅(Bordeaux Saint-Jean)駅もしくはトゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)からTGVに乗って、ブリーヴ・ラ・ガイヤルド駅(Brive-la-Gaillarde)駅下車(それぞれ約4時間20分、2時間30分、2時間30分)
ブリーヴ・ラ・ガイヤルド駅前からタクシーに乗って、カルンナック中心市街地へ(約50分)
ボルドー(Bordeaux)から250km(約2時間50分)
トゥールーズ(Toulouse)から190km(約2時間20分)
ボルドー・メリニャック空港(Aéroport de Bordeaux-Mérignac)から260km(約2時間50分)
トゥールーズ・ブラニャック空港(Aéroport de Toulouse – Blagnac)から190km(約2時間10分)
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。カルンナックにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア8.5と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地から100mほどの閑静な場所に位置しているので村の散策に便利。150年を超える歴史ある建物は、村の美しい景観にも溶け込んでいます。レストランとしても営業しているので、ドルドーニュ川を眺めながらテラスで食事も楽しめます。暖かい季節には、屋外のプライベートプールでのんびりくつろぐことも出来ますよ。料金は2名1泊で90€(朝食込)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
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