ロ/Lods
【川のせせらぎが癒しの音を奏でる村】
ルー川の源流から数キロメートルほど離れた場所に佇むこの村は、
中世の時代にワイン醸造と鍛冶職人の営みによって栄えた。
長きに渡り豊富な水の恵みを暮らしを利用し、
水車や共同洗濯場といった文化財が残る。
川の対岸から集落を眺めれば可愛らしい石橋の先に、
茶褐色の屋根が重なり合う民家が川面に反射し、
頂上では教会のとんがり屋根が愛らしく突き出している。
ルー川の源流から数キロメートルほど離れた場所に佇むこの村は、
中世の時代にワイン醸造と鍛冶職人の営みによって栄えた。
長きに渡り豊富な水の恵みを暮らしを利用し、
水車や共同洗濯場といった文化財が残る。
川の対岸から集落を眺めれば可愛らしい石橋の先に、
茶褐色の屋根が重なり合う民家が川面に反射し、
頂上では教会のとんがり屋根が愛らしく突き出している。
目次【本ページの内容】
ルー川の源流から数キロメートルほど離れた場所に佇むこの村は、中世の時代にワイン醸造と鍛冶職人の営みによって栄えた。
長きに渡り豊富な水の恵みを暮らしを利用し、水車や共同洗濯場といった文化財が残る。
川の対岸から集落を眺めれば可愛らしい石橋の先に、茶褐色の屋根が重なり合う民家が川面に反射し、頂上では教会のとんがり屋根が愛らしく突き出している。
目次【本ページの内容】
村への入口にある小高い台地の上に佇んでいるのが、13世紀に歴史を遡るロ城である。ルー川の往来と塩の交易を監視するため、この地域一帯を治めていたトレーズ候の館として建てられた。時代によって持ち主を変えながら、16世紀に大規模な改装がなされた。フランス革命時に一時差し押さえとなったが、現在はフランシュ―コンテ地方の画家ロジャー・ロイによって所有されている。
一般公開はされていないものの、城壁や銃眼など外から強固な城の姿を眺めることが出来る。また屋内には梁となった木材が規則的に並ぶフランス式天井を有しているほか、かつての礼拝堂の名残りなども現存している。
村への入口にある小高い台地の上に佇んでいるのが、13世紀に歴史を遡るロ城である。
ルー川の往来と塩の交易を監視するため、この地域一帯を治めていたトレーズ候の館として建てられた。
時代によって持ち主を変えながら、16世紀に大規模な改装がなされた。
フランス革命時に一時差し押さえとなったが、現在はフランシュ―コンテ地方の画家ロジャー・ロイによって所有されている。
一般公開はされていないものの、城壁や銃眼など外から強固な城の姿を眺めることが出来る。
また屋内には梁となった木材が規則的に並ぶフランス式天井を有しているほか、かつての礼拝堂の名残りなども現存している。
現在村内でのブドウ栽培は行われていないが、アーチ状の広いカーヴを備えた、16世紀から17世紀に建てられたブドウ農家の民家が保存されている。また、16世紀の美しい館にはブドウとワインの博物館が備え付けられており、対岸にはかつての鍛冶屋の建物が残されている。これらの歴史的建築物を散策することで、村に繁栄をもたらした産業の足跡を見ることが出来るだろう。
またこの村に佇む民家の特徴としてみられるのが、左右のレールに滑らすようにして木の板をはめ込む雨戸である。こうしたタイプの雨戸は今日では珍しいものでは無くなっているが、この村では20世紀初頭から使われ続けている伝統となっており街並みを一層魅力的なものにしている。
現在村内でのブドウ栽培は行われていないが、アーチ状の広いカーヴを備えた、16世紀から17世紀に建てられたブドウ農家の民家が保存されている。
また、16世紀の美しい館にはブドウとワインの博物館が備え付けられており、対岸にはかつての鍛冶屋の建物が残されている。
これらの歴史的建築物を散策することで、村に繁栄をもたらした産業の足跡を見ることが出来るだろう。
またこの村に佇む民家の特徴としてみられるのが、左右のレールに滑らすようにして木の板をはめ込む雨戸である。
こうしたタイプの雨戸は今日では珍しいものでは無くなっているが、この村では20世紀初頭から使われ続けている伝統となっており街並みを一層魅力的なものにしている。
18世紀に地元のワイン醸造家を中心とした寄付によって建てられたサン・テオデュール教会は、バロック様式の外観が魅力的。人口の増加に伴い1852年に拡張され、ブザンソン出身の建築家ジャン=ピエール・ガルゾの設計により石灰岩の美しい鐘楼が付け加えられた。
教会内は白を基調とした、神聖な雰囲気漂う空間が広がっている。中央に祀られた祭壇は、18世紀にフランシュ・コンテ地方で活躍した宗教彫刻家オーギュスタン・フーコネが手掛けたもので、美しい大理石模様と繊細な彫刻が楽しめる。
18世紀に地元のワイン醸造家を中心とした寄付によって建てられたサン・テオデュール教会は、バロック様式の外観が魅力的。
人口の増加に伴い1852年に拡張され、ブザンソン出身の建築家ジャン=ピエール・ガルゾの設計により石灰岩の美しい鐘楼が付け加えられた。
教会内は白を基調とした、神聖な雰囲気漂う空間が広がっている。
中央に祀られた祭壇は、18世紀にフランシュ・コンテ地方で活躍した宗教彫刻家オーギュスタン・フーコネが手掛けたもので、美しい大理石模様と繊細な彫刻が楽しめる。
この村にはフランシュ・コンテ地方で今なお語り継がれる、大蛇の伝説が残っている。価値を付けることも出来ないような貴重な宝石を額につけるとされ、人々はわがものにしようと必死に探したと伝えられている。
この物語は、2010年にこの村を訪れたエドウィン・ベイリ(Edwin Baily)監督にインスピレーションを与え、「大蛇の巣穴(Le Repaire de la vouivre)」としてドラマ化された際には一躍脚光を浴びた。
この村にはフランシュ・コンテ地方で今なお語り継がれる、大蛇の伝説が残っている。
価値を付けることも出来ないような貴重な宝石を額につけるとされ、人々はわがものにしようと必死に探したと伝えられている。
この物語は、2010年にこの村を訪れたエドウィン・ベイリ(Edwin Baily)監督にインスピレーションを与え、「大蛇の巣穴(Le Repaire de la vouivre)」としてドラマ化された際には一躍脚光を浴びた。
ドゥー県ロ/Lods (DOUBS)
※ロードやロッドという日本読みを採用している場合もあるが、最後の「ds」の音は発音しないのが正しい
面積:6,25km2
人口:224人(2015年現在)
2018年11月04日:ページ更新
2021年8月13日:ページ更新
フランシュ・コンテ地方の中心都市ブザンソンからバスを使って訪れることが出来るので、車などの手配が難しいという方にお勧めです。時間が無いという方は日帰りで訪れる事も可能ですよ。
2018年に実際にバスで訪れた際の行き方も紹介していますので、参考にして頂ければ幸いです。
パリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)からTGVに乗って、ブザンソン・フランシュ=コンテTGV(Besançon Franche-Comté TGV)駅で、在来線に乗り換えて、ブザンソン・ヴィオット(Besançon Viotte)駅下車(※約2時間40分)
※その他、ディジョン(Dijon)経由など様々なパターンがあるので、事前に乗り継ぎを調べることを推奨
ブザンソン駅前停留所(BESANCON PME Viotte)から、ドゥー交通A線(Mobidoubs Ligne A)に乗って、ロ・オテル・ド・フランス停留所(LODS Hôtel de France)下車(約1時間)
パリ(Paris)から460km(約4時間40分)
リヨン(Lyon)から240km(約2時間50分)
ボーヌ(Beaune)から150km(約1時間40分)
ディジョン(Dijon)から140km(約1時間40分)
ブザンソン(Besançon)から50km(約50分)
リヨン・サン・テグジュベリ空港(Lyon-Saint Exupery)から230km(約2時間50分)
ジュネーヴ国際空港(Aéroport international de Genève)から140km(約1時間50分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2015年にロ(Lods)がノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。ロ(Lods)にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comのロケーションスコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、心地よい音色を奏でながら流れるル―川のすぐ脇に佇む民宿です。19世紀に金物加工のアトリエとして使用されていた建物を綺麗にリノベーションしており、室内にはアンティーク調のセンスの良い調度品が並んでいます。2泊以上の宿泊から予約を受け付けているので、のんびりとした滞在をしたいという方にお勧めです。料金は部屋に応じて値段が異なり、2名2泊で170€~250€(朝食込)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
ロから車で1時間20分(80km)
ロから車で1時間20分(90km)