サント・シュザンヌ

Sainte-Suzanne

メーヌの真珠と称される凛とした美しい村

エルヴ川(Erve)右岸の高さ70mにもおよぶ絶壁の上に、サント・シュザンヌの村は中世の姿そのままに佇んでいる。サント・シュザンヌは「フランスで最も美しい村」に加盟しているだけでなく、「フランスの風格ある小さな街(Petites Cités de caractère de France)」やエコ・ツーリズムを推進する団体に与えられる「スタシオン・ヴェルト(station verte)、フランス文化省の認定する「芸術と歴史の街(Villes et Pays d’art et d’histoire)」などに選ばれるなど外部からの評価も非常に高い村である。

 

イングランド王ウィリアム1世(Guillaume le Conquérant)が活躍していた11世紀にこの村はサン・ジャン・ド・オートフイユ(Saint-Jean-de-Hautefeuile)の名で呼ばれていた。その後、十字軍からフィアンセの守護者サント・シュザンヌの聖遺物が持ち帰られると村も現在の呼び名に変更された。

 

11世紀にユベール・ド・ボーモン・オ・メーヌ(Hubert de Beaumont-au-Maine)によって城塞化され、征服王ウィリアムから誇り高き抵抗を成し遂げたサント・シュザンヌの街だったが、百年戦争の時代にはテルトル・ガンヌ(Tertre Ganne)の名で呼ばれる街の正面にある小高い丘がイギリスのソールズベリー(Salisbury)侯率いる部隊によって占領され英国に対して屈しざるを得なかった。

 

11世紀のかつての主塔はこれらの戦いで大きな被害を受けてしまったが、12世紀に建てられた2重に囲われた城壁は16世紀にギヨーム・フーケ・ド・ラ・ヴァレンヌ(Guillaume Fouquet de La Varenne)の手によって行われた改修のおかげで堂々とした姿を保っている。

 

現在テルトル・ガンヌの丘はサント・シュザンヌの村の美しい景観を一望できるフォトジェニックな場所になっている。その他、6,000年前に建てられたと言われる巨石記念物「ドルメン・デ・ゼルヴ(Dolmen des Erves)」や、15世紀から19世紀にかけて作られた水車が蛇行して流れるエルヴ川沿いに並ぶ「水車の散歩道(Promenade des Moulins)」など旧市街の近郊にも見どころが多いので、時間に余裕があれば併せて立ち寄ってみると良いだろう。

 

また、この村を訪れたら是非とも味わいたいのが、ラ・シュザネーズ(La Suzannaise)の愛称で知られるクラフト・ビールである。アルコールの飲めない人や子供のためにはラ・プティット・シュザネーズ(la P’tite Suzannaise)という名でレモネードも販売しているので家族で楽しめるだろう。

 

征服王ウィリアムの征服に対して最後まで抵抗し続けたことから、サント・シュザンヌの村は別名「メーヌの真珠(perle du Maine)」という名で呼ばれる。誇り高い凛としたこの村の美しい姿を目に焼き付けたい。




マイエンヌ県サント・シュザンヌ・エ・シャンム村サント・シュザンヌ(サント・スザンヌ、サントシュザンヌ、サントスザンヌ)

/Sainte-Suzanne (Sainte-Suzanne-et-Chammes, MAYENNE)

面積:23,14km2

人口:974人(2015年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・モンパルナス駅(Paris-Montparnasse 1-2)からSNCFに乗って、ラヴァル(laval)駅下車(※TGVの直行便で約1時間40分)

ラヴァル(laval)駅前停留所から、ペイ・ド・ラ・ロワール・マイエンヌ交通3番のバスに乗ってサント・シュザンヌ停留所下車(※約1時間20分)

車の場合:

アンジェ(Anjers)から100km(約1時間20分)

パリ(Paris)から260km(約2時間30分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から280km(約2時間50分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村

「フランスの風格ある小さな街(Petites Cités de caractère de France)」 加盟

【詳しい記事はこちらから】

芸術と歴史の街(Villes et Pays d’art et d’histoire):フランス文化省

スタシオン・ヴェルト(station verte):フランス・エコツーリズム協会(Fédération française des stations vertes de vacances et des villages de neige)

2018年9月2日:ページ更新

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