サン・セヌリ・ル・ジェレ/Saint-Céneri-le-Gérei

 

【聖セヌリの伝説残る愛らしい村】

 

村の中央に流れるサルト川に架けられた石橋の下では、

清らかな水流が心地良い音を奏でる。

その両脇には大小さまざまな花崗岩が積み上げられた、

斑模様の民家が可愛らしく建ち並んでいる。

ノルマンディー地方中央部に広がる自然国立公園の

豊かな自然の中に突如として現れるこの村には、

まるで小人が住まう集落のような

穏やかな時間が流れている。

サン・セヌリ・ル・ジェレ/Saint-Céneri-le-Gérei

 

【聖セヌリの伝説残る愛らしい村】

 

村の中央に流れるサルト川に架けられた石橋の下では、清らかな水流が心地良い音を奏でる。

 

その両脇には大小さまざまな花崗岩が積み上げられた、斑模様の民家が可愛らしく建ち並んでいる。

 

ノルマンディー地方中央部に広がる自然国立公園の豊かな自然の中に突如として現れるこの村には、まるで小人が住まう集落のような穏やかな時間が流れている。




サン・セヌリ教会

 

村の名は7世紀に村を訪れ数々の奇跡を起こしたと言われるイタリア人修道士、聖セヌリに由来する。その後11世紀に修道院が建てられたことで、村は大きく発展した。

 

現在でも、木々の間から馬の鞍を彷彿とさせる三角屋根を被ったサン・セヌリ教会が顔をのぞかせており、村の象徴的な場所となっている。柱と独特な形の窓に飾られた鐘楼は見事で、村の日常を見守っている。教会の壁に目を凝らすと、ミツバチの巣穴が開けられていることがわかる。これは教会を略奪者から守るためだと言われており、その伝統は現在も続いている。

 

教会の裏手からはサルト川の両脇に広がる集落を見渡すことが出来る。その絶景は、思わず時間を忘れて眺めてしまう美しさだ。

サン・セヌリ教会

村の名は7世紀に村を訪れ数々の奇跡を起こしたと言われるイタリア人修道士、聖セヌリに由来する。その後11世紀に修道院が建てられたことで、村は大きく発展した。

 

現在でも、木々の間から馬の鞍を彷彿とさせる三角屋根を被ったサン・セヌリ教会が顔をのぞかせており、村の象徴的な場所となっている。

 

柱と独特な形の窓に飾られた鐘楼は見事で、村の日常を見守っている。

 

教会の壁に目を凝らすと、ミツバチの巣穴が開けられていることがわかる。これは教会を略奪者から守るためだと言われており、その伝統は現在も続いている。

 

教会の裏手からはサルト川の両脇に広がる集落を見渡すことが出来る。その絶景は、思わず時間を忘れて眺めてしまう美しさだ。

12世紀のフレスコ画

 

教会奥の壁や天井は、12世紀に描かれたフレスコ画に彩られており、圧巻である。当時の住民約200人がモチーフになったと言われており、この土地への愛が感じられる。

 

また、同じく教会内の壁には現代彫刻家マレジュー・クリスチャン(Christian Malezieux)によって寄贈された彫刻作品「苦難の道」が展示されており、こちらも見逃せない。

12世紀のフレスコ画

教会奥の壁や天井は、12世紀に描かれたフレスコ画に彩られており、圧巻である。

 

当時の住民約200人がモチーフになったと言われており、この土地への愛が感じられる。

 

また、同じく教会内の壁には現代彫刻家マレジュー・クリスチャン(Christian Malezieux)によって寄贈された彫刻作品「苦難の道」が展示されており、こちらも見逃せない。

サン・セヌリ礼拝堂と伝説の泉

 

サン・セヌリ教会の先には少し低くなった平原があり、15世紀のサン・セヌリ礼拝堂が愛らしく佇んでいる。礼拝堂内に飾られた花崗岩の像には伝説が残されており、若い女性が石像の足にピンを指すことが出来たならば良き伴侶に恵まれると信じられている。

 

礼拝堂奥の川の対岸にあるのは、聖セヌリの訪れと共に湧き出したというプティ・サン・セヌリの泉である。村の伝承によれば、この泉は目の病を治癒する力があるとされている。十字架の取り付けられた小さな祠が目印。

サン・セヌリ礼拝堂と伝説の泉

サン・セヌリ教会の先には少し低くなった平原があり、15世紀のサン・セヌリ礼拝堂が愛らしく佇んでいる。

 

礼拝堂内に飾られた花崗岩の像には伝説が残されており、若い女性が石像の足にピンを指すことが出来たならば良き伴侶に恵まれると信じられている。

 

礼拝堂奥の川の対岸にあるのは、聖セヌリの訪れと共に湧き出したというプティ・サン・セヌリの泉である。

 

村の伝承によれば、この泉は目の病を治癒する力があるとされている。十字架の取り付けられた小さな祠が目印。

芸術家に愛された村

 

村は数多くの有名な画家に愛されたことでも知られ、モダニズムを先取りし叙情的な風景画を数多く残したジャン=バティスト・カミーユ・コローや、「空の王者」と称されたノルマンディー出身の印象派画家ウジェーヌ・ブーダンなどが訪れた。

 

村と芸術家の関わりについて知りたい方は、村の美術館オーベルジュ・デ・スール・モワジー(Auberge des Sœurs Moisy)を訪れてみると良い。この館は19世紀末に多くの印象派の画家が集まる社交の場として賑わいを見せたという。デキャピテの部屋(la salle des Décapités)では蝋燭の揺らめく灯りの下で描かれた、芸術家や村人のシルエットを見ることが出来る。

芸術家に愛された村

村は数多くの有名な画家に愛されたことでも知られ、モダニズムを先取りし叙情的な風景画を数多く残したジャン=バティスト・カミーユ・コローや、「空の王者」と称されたノルマンディー出身の印象派画家ウジェーヌ・ブーダンなどが訪れた。

 

村と芸術家の関わりについて知りたい方は、村の美術館オーベルジュ・デ・スール・モワジー(Auberge des Sœurs Moisy)を訪れてみると良い。

 

この館は19世紀末に多くの印象派の画家が集まる社交の場として賑わいを見せたという。

 

デキャピテの部屋(la salle des Décapités)では蝋燭の揺らめく灯りの下で描かれた、芸術家や村人のシルエットを見ることが出来る。

サン・セヌリ・ル・ジェレについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

オルヌ県サン・セヌリ・ル・ジェレ(サンセヌリルジェレ、サン・セヌリ・ル・ジェルイ、サンセヌリルジェルイ)

/Saint-Céneri-le-Gérei (ORNE)

※サン・セヌリ教会のある側から橋を渡ると、ムーラン・ル・カルボネル(Moulins-le-Carbonnel)という自治体の一部となるようです。

面積:3,86 km2

人口:120人(2016年現在)

2019年10月4日:ページ更新

2020年5月16日:ページ更新

行き方

オルヌ県の県庁所在地アランソンからバスが出ているようですが、前日までに電話での予約が必要なようです。

 

2019年にレンタカーを利用して村を訪れました。道中はノルマンディー・メーヌ自然公園の豊かな自然美が楽しめて、とても楽しいドライブになりますよ。また村の麓に大きな駐車場が整備されていたので、車を駐める場所を探す心配もありません。

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、ル・マン駅(Le Mans)下車。(それぞれ1時間10分)

ル・マン駅からSNCF在来線に乗り換えて、アランソン駅(Alençon)下車(約60分)

アランソン駅前停留所(ALENÇON/Gare sncf)から、アランソン都市交通(ALTO)TAD 4線に乗って、サン・セヌリ・ル・ジェレ村役場停留所下車(SAINT-CÉNERI-LE-GÉREI/Mairie)(約40分)

※ただし、オンデマンドバスにつき前日18時までの予約が必要。

ル・マン(Le Mans)から60km(約60分)

パリ(Paris)から260km(約2時間40分)

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から240km(約2時間50分)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で2015年に、サン・セヌリ・ル・ジェレがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。

レストラン

メインの通りに沿って雰囲気の良いレストランやカフェが何件か営業しているので、この村で休憩するのもお勧めです。

 

時間の都合もあり利用出来ませんでしたが、次回はぜひ試してみたいお勧めのレストランを紹介させて頂きます。

テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」の紹介動画の中でも、地元の方が集まるカフェとして紹介されていました。心地よさそうなテラス席があり、ビールやワインなどちょっとした休憩やアペリティフを楽しむのに最適です。

落ち着いて食事を楽しむならこのレストランがお勧め。フランス語で「画家のオーベルジュ」という名前が付けられている通り、多くの芸術家に愛され、お店の中には19世紀後半から20世紀前半に描かれた6枚の絵が飾られています。

 

料理はエスカルゴやステック・フリット、クレーム・ブリュレなどビストロの定番が並びます。フランスらしい食事を楽しむことが出来るでしょう。

細部に宿る美

サン・セヌリ教会の先にある民家の前には、かつての村長が建てた家であることが示された石碑が掲げられています。

 

20世紀に建てられたので比較的新しい民家ですが、こうして過去の住民に敬意を払いながら村の歴史として大切に残していく。この姿勢の延長線上に、現在の美しい村があるのだろうと感じました。




サン・セヌリ・ル・ジェレのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。サン・セヌリ・ル・ジェレの橋を渡ってすぐの場所にあるお勧め貸別荘を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.com の総合スコア9.6と高評価なこの宿は、サルト川を挟んだすぐ対岸にサン・セヌリ・ル・ジェレの集落が佇んでいるので、村を散策するには最適です。プライベート・プールや広々とした綺麗なキッチン、暖かな火が灯る暖炉がついていて、素朴なフランスの田舎の暮らしを体験できるでしょう。現在Booking.comでは2泊以上の宿泊が必要になっており、料金は2泊で270€(朝食別)。最大4名まで利用可能なので家族での利用もお勧めです。



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