カスティリオーネ・デル・ラーゴ/Castiglione del Lago
【五角形の要塞が湖を見下ろす街】
イタリア中部トラジメーノ湖西岸に突き出た、
石灰岩の小高い丘の上に佇むこの村。
この街の名は5つの塔に結ばれた城塞の姿が
獅子座の星の配置を彷彿とさせるため、
「ライオンの城」を意味するイタリア語にちなんで名付けられた。
街の伝統野菜であるトラジメーノ豆はインゲン豆の一種で、
スローフードとして近年新たな価値が見出されている。
イタリア中部トラジメーノ湖西岸に突き出た、
石灰岩の小高い丘の上に佇むこの村。
この街の名は5つの塔に結ばれた城塞の姿が
獅子座の星の配置を彷彿とさせるため、
「ライオンの城」を意味するイタリア語にちなんで名付けられた。
街の伝統野菜であるトラジメーノ豆はインゲン豆の一種で、
スローフードとして近年新たな価値が見出されている。
イタリア中部トラジメーノ湖西岸に突き出た、石灰岩の小高い丘の上に佇むこの村。
この街の名は5つの塔に結ばれた城塞の姿が獅子座の星の配置を彷彿とさせるため、「ライオンの城」を意味するイタリア語にちなんで名付けられた。
街の伝統野菜であるトラジメーノ豆はインゲン豆の一種で、スローフードとして近年新たな価値が見出されている。
この地は紀元前6世紀前後にすでにエストリア人の都市として成立していたと考えられており、10世紀には「カステッロ・キウギーノ」という名の城塞都市として文献に現れる。ローマとフィレンツェを結ぶ道にあったこの街は、1247年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の命によって要塞が建築された。
村の名の由来にもなったこの城は「レオーネ城塞」の名でも呼ばれ、ウンブリア地域における中世軍事建築の模範例と評されている。城塞の中庭は屋外劇場として用いられており、一年を通じて様々なイベントが開催される。
この地は紀元前6世紀前後にすでにエストリア人の都市として成立していたと考えられており、10世紀には「カステッロ・キウギーノ」という名の城塞都市として文献に現れる。
ローマとフィレンツェを結ぶ道にあったこの街は、1247年に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の命によって要塞が建築された。
村の名の由来にもなったこの城は「レオーネ城塞」の名でも呼ばれ、ウンブリア地域における中世軍事建築の模範例と評されている。
城塞の中庭は屋外劇場として用いられており、一年を通じて様々なイベントが開催される。
現在美術館としても用いられているコルニャ邸は、1563~1647年にかけてこの街を治めた有力貴族コルナ家が住居として建てた16世紀の館である。コルナ家は1617年に公爵の爵位を授けられたため、「デュカ-レの館(公爵の館)」の名で呼ばれることもある。
建物はルネサンス様式とバロック様式の転換期にイタリアで流行した、マニエリスムが用いられているのが特徴的である。室内はイル・ポマランチョ(ニコロ・チルチニャーニ)やサルヴィオ・サヴィーニを初めとする16世紀マニエリスムの芸術家が手掛けた、色とりどりのフレスコ画に彩られている。また現在コルニャ邸はカスティリオーネ城塞へ入るための玄関口となっており、これらを結ぶ廊下はかつて緊急時の隠し通路として用いられていた。
現在美術館としても用いられているコルニャ邸は、1563~1647年にかけてこの街を治めた有力貴族コルナ家が住居として建てた16世紀の館である。
コルナ家は1617年に公爵の爵位を授けられたため、「デュカ-レの館(公爵の館)」の名で呼ばれることもある。
建物はルネサンス様式とバロック様式の転換期にイタリアで流行した、マニエリスムが用いられているのが特徴的である。
室内はイル・ポマランチョ(ニコロ・チルチニャーニ)やサルヴィオ・サヴィーニを初めとする16世紀マニエリスムの芸術家が手掛けた、色とりどりのフレスコ画に彩られている。
また現在コルニャ邸はカスティリオーネ城塞へ入るための玄関口となっており、これらを結ぶ廊下はかつて緊急時の隠し通路として用いられていた。
歴史地区に位置するサンタ・マリア・マッダレーナ教会は、少なくともその歴史を11世紀に遡ることが出来る。長年この街のキリスト教の中心的な役割を担ってきたが、墓地建設を優先する形で1763年にアメデイ司教の命により取り壊されてしまった。
現在の建物は1836年にペルージャ出身の建築家ジョヴァンニ・カプロニが再建したもので、ウンブリア州の代表的なネオ・クラシカル様式の教会として知られている。教会内は様々な宗教芸術に彩られているが、とりわけ14世紀にシエナ派が手掛けた『授乳の聖母』は必見である。
歴史地区に位置するサンタ・マリア・マッダレーナ教会は、少なくともその歴史を11世紀に遡ることが出来る。
長年この街のキリスト教の中心的な役割を担ってきたが、墓地建設を優先する形で1763年にアメデイ司教の命により取り壊されてしまった。
現在の建物は1836年にペルージャ出身の建築家ジョヴァンニ・カプロニが再建したもので、ウンブリア州の代表的なネオ・クラシカル様式の教会として知られている。
教会内は様々な宗教芸術に彩られているが、とりわけ14世紀にシエナ派が手掛けた『授乳の聖母』は必見である。
同じく旧市街に佇むサン・ドメニコ教会はコルナ家のフルヴィオ2世公爵により、エレオノーラ・デ・メンドーツァ公爵夫人の腕の病気が治ったことに感謝して1638年に建てられた。手術の用いた道具は、教会横のサン・ドメニコ資料館にて大切に保管されている。
バロック様式の教会で、豪華絢爛な装飾に彩られた室内は特に印象的。建設当時から変わらぬ姿を留める木製の格天井は特に見ごたえがあり、ソルベッロ侯爵家の大紋章が描かれている。また教会付属の礼拝堂では、ルネサンス期の詩人チェーザレ・カポラリやフルヴィオ2世公爵の墓などが祀られている。
同じく旧市街に佇むサン・ドメニコ教会はコルナ家のフルヴィオ2世公爵により、エレオノーラ・デ・メンドーツァ公爵夫人の腕の病気が治ったことに感謝して1638年に建てられた。
手術の用いた道具は、教会横のサン・ドメニコ資料館にて大切に保管されている。
バロック様式の教会で、豪華絢爛な装飾に彩られた室内は特に印象的。
建設当時から変わらぬ姿を留める木製の格天井は特に見ごたえがあり、ソルベッロ侯爵家の大紋章が描かれている。
また教会付属の礼拝堂では、ルネサンス期の詩人チェーザレ・カポラリやフルヴィオ2世公爵の墓などが祀られている。
ペルージャ県カスティリオーネ・デル・ラーゴ(カスティリオーネデルラーゴ)/Castiglione del Lago (PERUGIA)
面積:205,26km2
人口:15,197人(2021年現在)
写真1枚目:Photoed by SaraVaccari – pixabay.com
写真2枚目:Photoed by Marco_Pomella – pixabay.com
写真3, 5, 7枚目:Photoed by Picture This Post – Flickr
写真4枚目:Photoed by Emiliano Felicissimo – Flickr
写真6枚目:Photoed by Barbara-Iandolo – pixabay.com
2022年4月21日:ページ更新
イタリアの首都ローマから電車で2時間ほどで訪れる事が出来るため、日帰りで訪れることも可能ですよ。
またこの街が位置するトラジメーノ湖周辺にも美しい村が点在しているので、レンタカーを借りて訪れるのもお勧めです。
ローマ・テルミニ駅(Roma Termini)もしくはローマ・ティブルティーナ駅(Roma Tiburtina)から電車に乗って、テロントラ・コルトナ駅(Terontola-Cortone)で乗り換えて、カスティリオーネ・デル・ラーゴ駅(Castiglione Del Lago)下車(※約2時間)
ペルージャ(Perugia)から50km(約40分)
フィレンツェ(Firenze)から130km(約1時間30分)
ローマ(Roma)から180km(約2時間10分)
ローマ・フィウミチーノ空港(Aeroporto di Fiumicino)から210km(約2時間20分)
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
イタリアの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。カスティリオーネ・デル・ラーゴにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア9.5と高評価なこの宿泊施設は、歴史地区の中心に位置しているため村の散策に便利。客室は現代風で清潔感のある空間ですが、宿泊する部屋によっては昔の壁画の跡が残されている事も。フロントにスタッフが常駐するホテルなので、初めてイタリアを旅行するという方にもお勧め。料金は客室によって異なりますが、2名1泊で130€~180€(朝食込)です。
また4人まで宿泊可能な客室もあるので、ご家族でのご利用もお勧めです(4名1泊で220€~250€)
【一緒に訪れたい美しい村】
カスティリオーネ・デル・ラーゴから車で20分(20km)
カスティリオーネ・デル・ラーゴから車で20分(20km)