サン・ジャン・ピエ・ド・ポー/Saint-Jean-Pied-de-Port
【バスク文化に染まる宿場町】
スペインの国境近くニーヴ川のほとりで、
古くからサンティアゴへと向かう巡礼者を迎え入れてきたこの村。
白壁に赤や緑の窓が印象的な
この地方の伝統的な民家や商店が建ち並び、
バスク文化のすべての色と趣を育んでいる。
ピレネー山脈の青々とした谷やワイン畑に縁取られる城壁の内側は、
往時から変わらぬ活気にあふれている。
スペインの国境近くニーヴ川のほとりで、
古くからサンティアゴへと向かう巡礼者を迎え入れてきたこの村。
白壁に赤や緑の窓が印象的な
この地方の伝統的な民家や商店が建ち並び、
バスク文化のすべての色と趣を育んでいる。
ピレネー山脈の青々とした谷やワイン畑に縁取られる城壁の内側は、
往時から変わらぬ活気にあふれている。
スペインの国境近くニーヴ川のほとりで、古くからサンティアゴへと向かう巡礼者を迎え入れてきたこの村。
白壁に赤や緑の窓が印象的なこの地方の伝統的な民家や商店が建ち並び、バスク文化のすべての色と趣を育んでいる。
ピレネー山脈の青々とした谷やワイン畑に縁取られる城壁の内側は、往時から変わらぬ活気にあふれている。
かつてスペインとフランスに跨るバスク地方を支配していたナバラ王国が、シーズ峠/ロンセスバーリェス峠(仏:Cize/西:Roncesvalles)の麓に要塞を築いたのが12世紀終わりの事。当初はスペインのロンスヴォー(Roncevaux)からピレネー山脈を越える重要路を監視する事を目的としていたが、次第に発展し現在の村が形作られた。
ナバラ王国による軍事的な戦略的都市という位置づけに留まらず、主要な都市を結ぶ商業的な魅力や、スペインへと続く巡礼路上の宿場町として国王自ら宗教的な重要性を認めたことで村は大きく栄えた。村の豊かな歴史や文化は、これら3つの性格によって特徴づけられてきたと言えるだろう。
かつてスペインとフランスに跨るバスク地方を支配していたナバラ王国が、シーズ峠/ロンセスバーリェス峠(仏:Cize/西:Roncesvalles)の麓に要塞を築いたのが12世紀終わりの事。
当初はスペインのロンスヴォー(Roncevaux)からピレネー山脈を越える重要路を監視する事を目的としていたが、次第に発展し現在の村が形作られた。
ナバラ王国による軍事的な戦略的都市という位置づけに留まらず、主要な都市を結ぶ商業的な魅力や、スペインへと続く巡礼路上の宿場町として国王自ら宗教的な重要性を認めたことで村は大きく栄えた。
村の豊かな歴史や文化は、これら3つの性格によって特徴づけられてきたと言えるだろう。
この村で最初に建てられた建物は12世紀のサン・トゥラリ教会であるが、17世紀後半の宗教戦争に巻き込まれて焼失してしまった。当時のロマネスク様式の扉だけは大切に保存され、トキ・エデール(Toki Eder)老人ホームにて見ることが出来る。
12世紀~15世紀にかけて建設されたノートルダム教会は、バスク地方で最も美しいゴシック様式の教会と謳われる。近郊のアラドワ(Arradoy)の山で採れる砂岩で建てられ、ピンク色を帯びた風合いが印象的である。
鐘楼の一階部分はアーチ状の通路となっており、ニーヴ川に架けられた橋へとつながっている。教会内へと足を踏み入れれば、その荘厳さに思わず息を呑む。
この村で最初に建てられた建物は12世紀のサン・トゥラリ教会であるが、17世紀後半の宗教戦争に巻き込まれて焼失してしまった。
当時のロマネスク様式の扉だけは大切に保存され、トキ・エデール(Toki Eder)老人ホームにて見ることが出来る。
12世紀~15世紀にかけて建設されたノートルダム教会は、バスク地方で最も美しいゴシック様式の教会と謳われる。
近郊のアラドワ(Arradoy)の山で採れる砂岩で建てられ、ピンク色を帯びた風合いが印象的である。
鐘楼の一階部分はアーチ状の通路となっており、ニーヴ川に架けられた橋へとつながっている。教会内へと足を踏み入れれば、その荘厳さに思わず息を呑む。
サン・ジャック門は、旧市街を取り囲む13世紀の城壁の一部としてかつては防衛的な役割を果たしていた。同時にサンティアゴ巡礼におけるフランス最後の宿場町への入口であることから、今なお巡礼者にとって象徴的な場所となっている。
その歴史的・文化的価値が認められ、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されている。
サン・ジャック門は、旧市街を取り囲む13世紀の城壁の一部としてかつては防衛的な役割を果たしていた。
同時にサンティアゴ巡礼におけるフランス最後の宿場町への入口であることから、今なお巡礼者にとって象徴的な場所となっている。
その歴史的・文化的価値が認められ、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されている。
高さ80m上からこの村を見下ろすように、12世紀に建築されたナバラ王の城だが、16世紀のナバル王国の領土分割戦争をはじめ多くの争いに巻き込まれ、廃墟と化してしまった。
17世紀にはスペインとの国境を警備するため、その場所に新たな要塞が築かれた。4つの稜堡を備えるなど、当時の最先端の技術が詰め込まれた威厳溢れる姿が特徴的で、フランス屈指の軍事建築家ヴォーバン(Vauban)によっても改修が施された。
高さ80m上からこの村を見下ろすように、12世紀に建築されたナバラ王の城だが、16世紀のナバル王国の領土分割戦争をはじめ多くの争いに巻き込まれ、廃墟と化してしまった。
17世紀にはスペインとの国境を警備するため、その場所に新たな要塞が築かれた。
4つの稜堡を備えるなど、当時の最先端の技術が詰め込まれた威厳溢れる姿が特徴的で、フランス屈指の軍事建築家ヴォーバン(Vauban)によっても改修が施された。
14世紀に倉庫の目的として建てられたエヴェックという名の牢獄(Prison dite des Évêques)では、サンティアゴ巡礼に関する常設展示が行われている。
その名は、かつてバイヨンヌの司教区が置かれ司祭(évêque)がいたことと、18世紀の終わりに刑務所として利用されていたという2つの事実に基づいていると考えられているが、未だ謎が多くミステリアスな場所でもある。
14世紀に倉庫の目的として建てられたエヴェックという名の牢獄(Prison dite des Évêques)では、サンティアゴ巡礼に関する常設展示が行われている。
その名は、かつてバイヨンヌの司教区が置かれ司祭(évêque)がいたことと、18世紀の終わりに刑務所として利用されていたという2つの事実に基づいていると考えられているが、未だ謎が多くミステリアスな場所でもある。
ピレネー・アトランティック県サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(サン・ジャン・ピエ・ド・ポール、サン・ジャン・ピエ・ド・ポル、サンジャンピエドポー、サンジャンピエドポール、サンジャンピエドポル)
/Saint-Jean-Pied-de-Port (PYRENEES-ATLANTIQUES)
面積:2,73km2
人口:1,580人(2015年現在)
世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)
登録建築物:サン・ジャック門(la porte Saint-Jaques)
写真1枚目:Photoed by DEZALB – pixabay.com
写真2,5枚目:Photoed by tpholland– Flickr
写真3枚目:Photoed by larahcv – pixabay.com
写真4枚目:Photoed by Coline Buch– Flickr
写真6枚目:Photoed by Gaël Chardon– Flickr
写真7枚目:Photoed by Raúl Hernández González– Flickr
写真8,9枚目:Photoed by Gorka Palazio– Flickr
写真10枚目:Photoed by nesimo– Flickr
2018年8月8日:ページ更新
2020年7月25日:ページ更新
「フランスの最も美しい村」協会へ加盟するためには、5つの応募に対して加盟が認められるのは1つだけという厳しい審査を通過しなくてはなりません。
とても美しいこの村ですが、2016年の加盟審査の際には資格審査の担当する担当者から厳しい視線が向けられていました。そんな新規加盟資格審査の舞台裏に興味のある方は別の記事で詳しくまとめていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
「フランスの最も美しい村」協会の加盟村の中では比較的規模の大きな村であり、サンディアゴ巡礼の滞在先としても人気のため、村内では多くの飲食店が営業しています。
この村にはミシュランで1つ星に輝いたレストランが営業しているので、紹介させて頂きます。
親子4代に渡って受け継がれるこのレストランでは、この地域の郷土料理を現代風にアレンジした洗練された味わいを楽しめます。バスク地方とピレネー地方で採れる食材の旨味を最大限引き出した料理の数々は、シンプルでありながら驚きの連続。
コースは前菜・メイン・デザート+小菓子がついて、42€から提供しています。
温かなおもてなしの空間で、少し贅沢な食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。サン・ジャン・ピエ・ド・ポーは巡礼の村ということもあり、安価に泊まれるドミトリー形式の宿泊所も充実しています。booking.comから予約可能なお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
前項目で紹介させて頂いた、ミシュラン星付きのレストランが併設されたホテルです。広々として開放感のある客室に、プライベートプールなど、贅沢でゆったりとした滞在を楽しむことが出来ます。街の中心にあるので、村の散策にも便利。料金は2名1泊で190€~210€(朝食別)程です。
Booking.comの総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地に位置する民家を改装した民宿です。中心市街地に位置しているので散策に便利。建物は赤と白を基調としておりバスク地方らしさが楽しめます。料金は2名1泊で80€(朝食別)。
また4人まで泊ることの出来る客室も用意されているので家族での利用もお勧めです(4名1泊で110€ほど)。
Booking.comの総合スコア9.5と高評価なこの宿泊施設は、白壁に赤い雨戸というバスク地方の伝統的な民家の一室を借りることが出来ます。温かいホストが迎え入れてくれ、ホームステイしたかのような滞在を楽しめるでしょう。中心市街地まで、800mほど離れているので車で移動できる方にお勧め。4人まで宿泊可能で、料金は2名1泊で100€(朝食込)、4名1泊で190€です。
Booking.comの総合スコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、ジットと呼ばれる巡礼者向けの宿泊施設です。もちろん観光でも利用も可能で、相部屋のドミトリータイプでは、1人30€(朝食込)と非常に安価な値段で宿泊が可能です。また個室も備えており、料金は2名1泊で70€(朝食込)とこちらも良心的な値段です。
非常に見晴らしの良い場所に位置しており、ピレネー山脈の雄大な自然を眺めながら、テラスでのんびりと過ごすことが出来ますよ。
こちらもジットと呼ばれる巡礼者向けの宿泊施設で、Booking.comの総合スコアも9.2と高評価です。こちらも観光での利用が可能で、相部屋のドミトリータイプでは1人20€(朝食別)、個室は2名1泊で50€と良心的な値段です。
手作りの夕食も提供しており、宿泊者の方にはとても人気があるようです。
続いてもBooking.comの総合スコアも9.5€と高評価な、巡礼者向けの宿の紹介です。こちらの魅力は、宿泊者で料理を囲んで楽しく会話を交わすことの出来るフレンドリーな雰囲気です。ただし、客室は1つのフロアに複数のベッドが並べられただけの伝統的なスタイルなので、旅慣れた方には良いですが、プライバシーが必要という方は別の宿の検討をお勧めします。料金は、相部屋のドミトリータイプで1人30€(朝食込)です。
Booking.comの総合スコア9.1€と高評価な、ジットと呼ばれる巡礼者向けの宿です。赤と白を基調とした外見が可愛らしく、バスクらしさを感じることが出来ます。料金は相部屋のドミトリータイプで1人30€(朝食別)、個室は2名1泊で90€です。