トゥルヌミール

【火山性の岩石が生み出す黒い村】

 

フランス中央山地を代表するカンタル山麓に佇むこの村へ足を踏み入れると、

緑豊かなドワール渓谷に突如として浮かび上がる

黒みを帯びた威厳溢れる城に出迎えられる。

トゥルヌミール家とアンジョニ家という2つの名家が時に協力し、

時に対立し合いながら発展した稀有な歴史を物語る遺物の数々。

凝灰岩に石葺屋根という14~15世紀の民家の数々は、

火山と共に暮らすカンタル地方の伝統的な街並みを織り成している。

トゥルヌミール

【火山性の岩石が生み出す黒い村】

 

フランス中央山地を代表するカンタル山麓に佇むこの村へ足を踏み入れると、緑豊かなドワール渓谷に突如として浮かび上がる黒みを帯びた威厳溢れる城に出迎えられる。

 

トゥルヌミール家とアンジョニ家という2つの名家が時に協力し、時に対立し合いながら発展した稀有な歴史を物語る遺物の数々。

 

凝灰岩に石葺屋根という14~15世紀の民家の数々は、火山と共に暮らすカンタル地方の伝統的な街並みを織り成している。




村の歴史

 

カンタル地方出身のフランス名門貴族トゥルヌミール家が治めたこの地には、かつて強固な城塞が築かれていたと言われている。そんなトゥルヌミール城と競うように新たな城を築いたのは、毛皮取引で一財を成し、貴族の地位まで登りつけた近郊の街オーリヤックの商人、アンジョニ家だった。2つの城は非常に近接していたため互いに対立し、一時は平和協定を取り交わすこともあったが、両家は常に緊張状態にあったという。

 

そんな彼らの運命を決定づけたのは、中世に勃発した百年戦争だった。トゥルヌミール家はイングランド王国のプランタジネット朝と同盟を結び、アンジョニ家はフランス王へと中世を誓った。イギリス陣営の敗北と共に、トゥルヌミール家はこの地を追われ、城は廃墟と化してしまった。

村の歴史

カンタル地方出身のフランス名門貴族トゥルヌミール家が治めたこの地には、かつて強固な城塞が築かれていたと言われている。

 

そんなトゥルヌミール城と競うように新たな城を築いたのは、毛皮取引で一財を成し、貴族の地位まで登りつけた近郊の街オーリヤックの商人、アンジョニ家だった。

 

2つの城は非常に近接していたため互いに対立し、一時は平和協定を取り交わすこともあったが、両家は常に緊張状態にあったという。

 

そんな彼らの運命を決定づけたのは、中世に勃発した百年戦争だった。

 

トゥルヌミール家はイングランド王国のプランタジネット朝と同盟を結び、アンジョニ家はフランス王へと中世を誓った。

 

イギリス陣営の敗北と共に、トゥルヌミール家はこの地を追われ、城は廃墟と化してしまった。

サン・ジャン・バプティスト教会

 

トゥルヌミール城付属の礼拝堂として12世紀に建てられたのが、現在のサン・ジャン・バプティスト教会である。1360年にトゥルヌミール城が攻められた際に大きな被害を受けたが15世紀初めに改修され、オーヴェルニュ・ロマネスク様式の特徴を留めた美しい姿のまま現在まで残されている。

 

12世紀にトゥルヌミール候が十字軍から持ち帰ったとされる、聖エピーヌの聖遺物は必見。泥棒により盗まれた過去を持つが、住民の必死の捜索により隠された村の宝は取り戻され、大切に教会内に保管されている。

サン・ジャン・バプティスト教会

トゥルヌミール城付属の礼拝堂として12世紀に建てられたのが、現在のサン・ジャン・バプティスト教会である。

 

1360年にトゥルヌミール城が攻められた際に大きな被害を受けたが15世紀初めに改修され、オーヴェルニュ・ロマネスク様式の特徴を留めた美しい姿のまま現在まで残されている。

 

12世紀にトゥルヌミール候が十字軍から持ち帰ったとされる、聖エピーヌの聖遺物は必見。

 

泥棒により盗まれた過去を持つが、住民の必死の捜索により隠された村の宝は取り戻され、大切に教会内に保管されている。

トゥルヌミール城

 

サン・ジャン・バプティスト教会のすぐ脇に佇んでいたトゥルヌミール城は、現在いくつかの痕跡を残すのみとなっている。しかしながら、廃墟となった城の外壁に使われていた石は村内の民家の建築材へと姿を変え、新たな命が吹き込まれた。

 

そのため、ロマネスク時代の基礎に火山性の岩石で出来た外壁、ローズと呼ばれる板石の屋根という、カンタル地方を代表する立派な佇まいの民家が建ち並ぶ街並みが広がっている。

トゥルヌミール城

サン・ジャン・バプティスト教会のすぐ脇に佇んでいたトゥルヌミール城は、現在いくつかの痕跡を残すのみとなっている。

 

しかしながら、廃墟となった城の外壁に使われていた石は村内の民家の建築材へと姿を変え、新たな命が吹き込まれた。

 

そのため、ロマネスク時代の基礎に火山性の岩石で出来た外壁、ローズと呼ばれる板石の屋根という、カンタル地方を代表する立派な佇まいの民家が建ち並ぶ街並みが広がっている。

アンジョニ城

 

村の象徴であるアンジョニ城は建設されて以来、一家の末裔に代々受け継がれてきた。四角形の角に4つの丸い塔が組み合わされた城は高さ40mにも及び、15世紀に建てられた当時の威風堂々とした姿をほとんど変わらずに今に留めている。また天守閣の脇には、18世紀に居住のための新たな館が付け加えられた。

 

城内に設えられた礼拝堂では、16世紀初めのフレスコ画が当時の鮮やかな色彩そのままに残されている。別のフロアには、騎士道を体現する中世ヨーロッパの「九偉人」をテーマとした16世紀のフレスコ画が部屋一面に描かれているが、1人の英雄の姿が消え去っていることがわかる。それは、かつてその部屋が分割されて用いられていた時代に光を取り入れる窓を取り付ける必要があったためで、城の歴史を今に伝える重要な遺物となっている。その他、アンジョニ家が収集した、美しい調度品やタペストリーの数々は必見である。

アンジョニ城

村の象徴であるアンジョニ城は建設されて以来、一家の末裔に代々受け継がれてきた。

 

四角形の角に4つの丸い塔が組み合わされた城は高さ40mにも及び、15世紀に建てられた当時の威風堂々とした姿をほとんど変わらずに今に留めている。

 

また天守閣の脇には、18世紀に居住のための新たな館が付け加えられた。

 

城内に設えられた礼拝堂では、16世紀初めのフレスコ画が当時の鮮やかな色彩そのままに残されている。

 

別のフロアには、騎士道を体現する中世ヨーロッパの「九偉人」をテーマとした16世紀のフレスコ画が部屋一面に描かれているが、1人の英雄の姿が消え去っていることがわかる。

 

それは、かつてその部屋が分割されて用いられていた時代に光を取り入れる窓を取り付ける必要があったためで、城の歴史を今に伝える重要な遺物となっている。

 

その他、アンジョニ家が収集した、美しい調度品やタペストリーの数々は必見である。

トゥルヌミールについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

カンタル県トゥルヌミール/Tournemire (CANTAL)

面積:9,68km2

人口:126人(2017年現在)

2020年8月29日:ページ更新

行き方

現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。

 

2020年に訪れた際は、リヨンからレンタカーを利用しました。道中はオーヴェルニュ火山地帯自然公園のダイナミックな自然を楽しむことが出来るのでお勧め。道中は峠が続くので、ゆとりを持った日程で訪れると良いでしょう。

パリ・ベルシー駅(Paris-Bercy)からSNCFに乗って、クレルモン・フェラン駅(Clermont-Ferrand)下車(※約3時間30分)

クレルモン・フェラン駅前停留所からSNCF在来線に乗り換えて、オーリヤック駅(Aurillac)下車(※約3時間)

オーリヤック駅前からタクシーに乗って、トゥルヌミール中心市街地まで約30km(約30分)

クレルモン・フェランから150km(約2時間20分)

クレルモン=フェラン・オーベルニュ空港から160km(約2時間20分)

オーリヤック=トロンキエール空港から30km(約30分)

ガイドツアー

現在もアンジョニ家の末裔の方が住んでいる城ですが、一般公開されている部分もあり、ガイドツアーに参加し見学することが出来ます。とてもユニークで面白い歴史を持った城で、見どころも多かったのでお勧めです。案内はフランス語の他に英語、イタリア語、ドイツ語なども対応可のようでした。

 

見学時間は約50分で、訪れる時期によって開館時間が異なっています。詳しくは、参考リンクにURLを記載しているアンジョニ城のWebサイトをご確認ください。

トゥルヌミールのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。残念ながら、規模が比較的小さいこの村にはbooking.comから予約できるホテルがありません。そこで、車で30分程の距離にあるカンタル県のもう一つの美しい村サレールにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーション・スコア9.5と高評価なこの宿泊施設は、村を取り囲む城壁沿いに位置しており、オーヴェルニュ火山帯自然公園の雄大な自然がすぐ目の前に広がる非常に眺めの良いホテルです。中心市街地へも徒歩ですぐ訪れる事ができ、客室はゆったりとした造りで落ち着いています。併設されたレストランには眺めの良いテラス席があるので、景色を楽しみながら食事をとるのもお勧め。料金は2名1泊で130€です。

 

4人まで宿泊可能なファミリー用の客室も用意されているので、家族旅行にもお勧めです(4名1泊で180€)。

このホテルはサレール村への入口に位置しているので、村の散策および移動にも便利な立地です。スパやプールなど施設面が充実しているので、少し贅沢な滞在をしたいという方にお勧め。客室は少しモダンで、個性のある内装が印象的です。本格的なフランス料理を味わうことの出来るレストランが併設されているのも嬉しい点です。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で100€~190€(朝食別)です。

 

家族旅行にぴったりな、4人まで宿泊可能な客室もあるようです(4名1泊で180€)。



Booking.com




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