レ・ボー・ド・プロヴァンス/Les-Beax-de-Provence

 

【歴史と現代技術が交差する村】

 

地獄谷と呼ばれる奇妙な形の岩が偏在するアルピーユ山脈の崖の上から、

クロー平野とカマルグ湿原を見守るように佇むこの村。

ヨーロッパで最も古い封建制の街として知られ、

レ・ボー家の栄光を今に伝える遺物の数々からは、

静かな谷に流れた激動の時代を感じることが出来る。

デジタルアートによって生まれ変わった石切り場をはじめ、

美術館や南仏の趣漂う雑貨屋など訪れる者を楽しませる魅力に溢れている。

レ・ボー・ド・プロヴァンス/Les-Beax-de-Provence

 

【歴史と現代技術が交差する村】

 

地獄谷と呼ばれる奇妙な形の岩が偏在するアルピーユ山脈の崖の上から、クロー平野とカマルグ湿原を見守るように佇むこの村。

 

ヨーロッパで最も古い封建制の街として知られ、レ・ボー家の栄光を今に伝える遺物の数々からは、静かな谷に流れた激動の時代を感じることが出来る。

 

デジタルアートによって生まれ変わった石切り場をはじめ、美術館や南仏の趣漂う雑貨屋など訪れる者を楽しませる魅力に溢れている。




村の歴史

 

この村の栄光の歴史は、10世紀にレ・ボー一族が城塞都市を築き上げたことから始まる。レ・ボー一族は好戦的な性格で知られ、統治していた5世紀もの時間は、多くの闘いの歴史でもあった。周辺地域の実に79の村や街を支配し、今に残る輝かしい砦の跡は彼らの烈しい強さを窺い知るには十分である。

 

レ・ボー家の最後の王女ジャンヌ1世の死後、この地の継承を巡って争いが繰り広げられた。最終的にフランス王国へと併合されたが、プロテスタンティズムの中心都市として、王権への反乱さえ企てることもあった。

 

1642年にこの地はモナコ公国のグリマルディ公爵家へと譲渡された。そのためレ・ボー侯爵位は、現在のモナコ国王家へと引き継がれている。

村の歴史

この村の栄光の歴史は、10世紀にレ・ボー一族が城塞都市を築き上げたことから始まる。

 

レ・ボー一族は好戦的な性格で知られ、統治していた5世紀もの時間は、多くの闘いの歴史でもあった。

 

周辺地域の実に79の村や街を支配し、今に残る輝かしい砦の跡は彼らの烈しい強さを窺い知るには十分である。

 

レ・ボー家の最後の王女ジャンヌ1世の死後、この地の継承を巡って争いが繰り広げられた。

 

最終的にフランス王国へと併合されたが、プロテスタンティズムの中心都市として、王権への反乱さえ企てることもあった。

 

1642年にこの地はモナコ公国のグリマルディ公爵家へと譲渡された。そのためレ・ボー侯爵位は、現在のモナコ国王家へと引き継がれている。

レ・ボー城

 

最も高い場所にはレ・ボー城が威風堂々とそびえ立っている。11世紀に建設され、岩の多い地形を利用した半穴居式の城塞が特徴的である。その広さは7ヘクタールにもおよび、大部分は廃墟と化してしまっているが中世の城、3つの塔、鳩舎、礼拝堂、慈善病院などが現在でも残されている。サン・ブレーズ礼拝堂ではプロヴァンス地方の美しい建築や風景が楽しめる映画が上映されているので、ぜひ覗いてみると良いだろう。

 

レ・ボー城の開けた場所では、投石機や弩砲など中世の兵器が展示され、デモンストレーションも行われている。また、城からはブドウ畑やオリーブ畑広がるアルピーユの谷の絶景を一望することが出来る。

レ・ボー城

最も高い場所にはレ・ボー城が威風堂々とそびえ立っている。11世紀に建設され、岩の多い地形を利用した半穴居式の城塞が特徴的である。

 

その広さは7ヘクタールにもおよび、大部分は廃墟と化してしまっているが中世の城、3つの塔、鳩舎、礼拝堂、慈善病院などが現在でも残されている。

 

サン・ブレーズ礼拝堂ではプロヴァンス地方の美しい建築や風景が楽しめる映画が上映されているので、ぜひ覗いてみると良いだろう。

 

レ・ボー城の開けた場所では、投石機や弩砲など中世の兵器が展示され、デモンストレーションも行われている。

 

また、城からはブドウ畑やオリーブ畑広がるアルピーユの谷の絶景を一望することが出来る。

サン・ヴァンサン教会

 

12世紀に建てられたサン・ヴァンサン教会は、地下に半分埋め込まれた南仏地方独特の建築様式である。1609年には東にアーチ型天井のあるヴォールト(半円筒)の広間が拡張されたが、ロマネスク様式としての調和を保っている。

 

教会側面に取り付けられた死者の塔は、ガーゴイルの彫刻が施された円天井が特徴的。伝統によれば、かつてこの村の住人が亡くなると炎を灯し死者を弔ったと言われている。

 

教会内のステンドグラスは20世紀を代表するガラス職人マックス・アングラン(Max Ingrand)が手掛けたもので、1962年にモナコ皇太子によって寄贈された。

サン・ヴァンサン教会

12世紀に建てられたサン・ヴァンサン教会は、地下に半分埋め込まれた南仏地方独特の建築様式である。

 

1609年には東にアーチ型天井のあるヴォールト(半円筒)の広間が拡張されたが、ロマネスク様式としての調和を保っている。

 

教会側面に取り付けられた死者の塔は、ガーゴイルの彫刻が施された円天井が特徴的。

 

伝統によれば、かつてこの村の住人が亡くなると炎を灯し死者を弔ったと言われている。

 

教会内のステンドグラスは20世紀を代表するガラス職人マックス・アングラン(Max Ingrand)が手掛けたもので、1962年にモナコ皇太子によって寄贈された。

光の採石場

 

この村を訪れたら見逃せないのが、キャリエール・ド・リュミエール(Carrière de Lumières, 光の採石場)と呼ばれるかつての石切り場である。奥行のある空間の壁面には、1年ごとにテーマの変わるプロジェクション・マッピングが上映される。高さ14メートルにも及ぶ巨大な自然のスクリーンに、投影されるイメージは迫力満点である。

 

その他、1571年の館の跡であるルネサンスの窓や、南フランスのクリスマスの風物詩であるサントン人形美術館、村ゆかりの芸術家イヴ・ブライエ美術館や、ルイ・ジュー財団美術館など見どころも多い。

光の採石場

この村を訪れたら見逃せないのが、キャリエール・ド・リュミエール(Carrière de Lumières, 光の採石場)と呼ばれるかつての石切り場である。

 

奥行のある空間の壁面には、1年ごとにテーマの変わるプロジェクション・マッピングが上映される。

 

高さ14メートルにも及ぶ巨大な自然のスクリーンに、投影されるイメージは迫力満点である。

 

その他、1571年の館の跡であるルネサンスの窓や、南フランスのクリスマスの風物詩であるサントン人形美術館、村ゆかりの芸術家イヴ・ブライエ美術館や、ルイ・ジュー財団美術館など見どころも多い。

レ・ボー・ド・プロヴァンスについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

ブーシュ・デュ・ローヌ県レ・ボー・ド・プロヴァンス(レボードプロヴァンス)

/Les Baux-de-Provence (BOUCHES-DU-RHÔNE)

面積:18,07km2

人口:391人(2015年現在)

A. O. C.(原産地統制呼称制度):フランス農林省

  • オリーブオイル:A. O. C. ヴァレ・デ・ボー・ド・プロヴァンス(Vallée des Baux-de-Provence)
  • ワイン:A. O. C. レ・ボー・ド・プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)

2018年5月25日:ページ更新

2020年8月9日:ページ更新

行き方

ブーシュ・デュ・ローヌ県の中核都市アルルや、ヴォクリューズ県の県庁所在地のあるアヴィニョンからバスが運行していますが、夏のみの運行のため注意が必要です。

 

2018年に訪れた際は、現地の観光バスを利用しました。フランス屈指の人気観光地のため大変混雑しており、駐車スペースを見つけるのが困難な場合がありますので、時間に余裕を持って訪れる事をお勧めします。

アルル(Arles)駅、もしくはアヴィニョン(Avignon)駅から、Cartreize社57番のバスに乗ってレ・ボー(Les Baux)停留所下車。(それぞれ、約30分/約1時間)

※夏季のみの運行

アヴィニョン方面から:リヨン(Lyon)とマルセイユ(Marseille)を結ぶ高速道路A7号線24番出口(Avignon Sud)から27km

マルセイユ方面から、高速道路A7号線から、ニーム(Nîmes)とサロン・ド・プロヴァンス(Salon-de-Provence)を結ぶ高速道路A54号線11番出口(Saint Martin de Crau)から17km

マルセイユ・プロヴァンス空港から65km(約1時間)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2012年にレ・ボー・ド・プロヴァンスがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。

レストラン

人口500人ほどの小さな村ですが、バカンスに人気の観光地ということもあり、村内では多くの飲食店が営業しています。

 

この村のミシュラン星付きレストランを紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。

このレストランの前身がミシュランで1つ星に輝いたのは1949年のこと。1952年には2つ星、1954年には3つ星と評価は次第は高まり、プロヴァンス屈指のレストランとして名を馳せました。しかし1990年に降格して以来、なかなか3つ星への復帰は叶いませんでしたが、2020年のミシュランガイドで見事3つ星へと返り咲きました。

 

レ・ボー特産のオリーブオイルや、有機農法で大切に育てられた自家菜園の野菜など、地元の食材を使って、素朴でありながら洗練された本格フランス料理を提供しています。

 

平日昼のコースが115€から、土曜祝日および夜のコースが145€からで、忘れられない一時を演出してくれます。記念日などにぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

2020年度のミシュランガイドで1つ星に輝いたこの店は、5つ星ホテル「ドメーヌ・ド・マンヴィル」に併設されたレストラン。ベルギー出身の新進気鋭の若手シェフ、リーゼン・ヴァン・アケン(Lieven Van Aken)が作り出す魅惑のプロヴァンス料理は注目を集めています。指定生産者から取り寄せるこだわり食材を使用して、素材の味を最大限引き出した料理の数々を提供しています。

 

前菜・魚料理・肉料理・デザートの4品のコースが、87€から。おもてなしの行き届いたテラス席に座って、美しいアルピーユ山脈の自然を眺めながら贅沢な食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?

特産品

人気の観光地なので、土産店や可愛らしいアクセサリーショップなどが軒を連ね、散策するだけでも楽しめます。

 

ここではレ・ボー・ド・プロヴァンスを訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。

この村を訪れたら、ぜひとも試してみて欲しいのが絶品のオリーブオイルです。伝統的な製法で製造されるこの村の特産品で、原産地統制呼称(AOC)にも指定されています。

 

オリーブの香りが口いっぱいに広がる高品質の一品は、お土産などにしても喜ばれますよ。

AOCレ・ボー・ド・プロヴァンスのワインは、グルナッシュやシラーなどの品種のブドウを用いて醸造される赤ワインが有名です。南フランスの陽の光をいっぱいに浴びて育ったブドウを用いたワインは、熟成にも向いた力強い味わいが特徴的。

 

ロゼワインは爽やかですっきりとした味が楽しめます。またこの地域のワインは有機農法で丁寧に作られた、自然派ナチュラルワインが多いのも特徴です。




レ・ボー・ド・プロヴァンスのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。レ・ボー・ド・プロヴァンスにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comの総合スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、前項目で紹介させて頂いた、ミシュラン三ツ星レストランが併設されたホテルです。中心市街地から400m程の静かな場所に位置しているので、徒歩で村を散策することも可能です。部屋もプロヴァンス地方の田舎の趣を大切にしながら、こだわりを随所に感じることが出来ます。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で280€~600€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、前項目で紹介させて頂いた、ミシュランの一ツ星レストランが併設されたホテルです。ゴルフコース内にあるので、豊かな自然の中でラグジュアリーな滞在が楽しめます。客室は上質で洗練された空間。中心市街地からは1,2km程距離があるので、車で移動できる方にお勧めです。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で360€~1000€(朝食別)です。

 

4人~8人まで宿泊可能な客室もあるので、ご家族や団体での利用もお勧めです。

Booking.comの総合スコア9.1と高評価なこの宿泊施設は、オリーブの木々に囲まれたプロヴァンスらしさを楽しめる場所に佇んでいます。ラヴェンダーやローズマリーの香る庭や、スイミングプールなど、リラックスした滞在にぴったりです。シンプルで可愛らしいプロヴァンスらしい客室も魅力的。中心市街地からは1,7km程距離があるので、車で移動できる方にお勧めです。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で210€~650€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地まで500m程と村の散策にも便利です。自然の石の壁が剥き出しの部屋もあり、とてもスタイリッシュな趣を感じます。プライベートプールも併設されており、テラスからはレ・ボー城も眺めることの出来る好立地。レストランも併設されているので、食事にも困りません。料金は2名1泊で150€~190€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.1と高評価なこの宿泊施設。独立式の一軒家を借りることが出来るので、ご家族やお友達との旅行にぴったりです。備え付けのプライベートプールやテラスでのんびりと南仏らしい生活を楽しむことが出来ます。キッチンもついているので、太陽の光をいっぱいに浴びて育った南仏の野菜を買って調理してみても良さそうです。中心市街地からは1,7km程距離があるので、車で移動できる方にお勧め。またオーナーと鍵の受け渡しなどの調整が必要なので、事前に連絡をしておくと安心です。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は4名1泊で180€(朝食別)からです。



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