ムスティエ・サント・マリー/Moustiers-Sainte-Marie

 

【星が輝く陶器の村】

 

滑らかな質感と繊細な絵柄が楽しめる陶器ムスティエ焼きは、

フランス王室にも愛された由緒ある村の特産品。

ヴェルドン地方自然公園の雄大な自然に抱かれて、

渓谷と一面に広がるラべンダーの風景が訪れる人々を出迎える。

険しい崖の間には星型のオブジェが吊るされ、

絵に描いたように美しいプロヴァンスの集落を見護っている。

日が沈めば優しいオレンジ色の光に照らされ、

村は一層幻想的な雰囲気に包まれる。

ムスティエ・サント・マリー/Moustiers-Sainte-Marie

 

【星が輝く陶器の村】

 

滑らかな質感と繊細な絵柄が楽しめる陶器ムスティエ焼きは、フランス王室にも愛された由緒ある村の特産品。

 

ヴェルドン地方自然公園の雄大な自然に抱かれて、渓谷と一面に広がるラべンダーの風景が訪れる人々を出迎える。

 

険しい崖の間には星型のオブジェが吊るされ、絵に描いたように美しいプロヴァンスの集落を見護っている。

 

日が沈めば優しいオレンジ色の光に照らされ、村は一層幻想的な雰囲気に包まれる。




高級陶器ムスティエ焼き

 

この村を訪れたら見逃せないのが、ムスティエ焼きと呼ばれる陶器である。秘伝の釉薬を塗られ真っ白に輝く陶器の表面には、絵付師の確かな技術でフランスらしい優美な絵柄が一つ一つ丁寧に描かれる。

 

代表的なデザインは、楽園の鳥(Oiseau du Paradis)と呼ばれる色鮮やかな空想上の鳥のモチーフである。その他、ルイ16世が好んだジャガイモの花やマリー・アントワネットが寵愛したバラのモチーフなど、フランスの王宮でも人気を集めていたことが伺える絵柄も多い。陶器に興味のある方は、ファイアンス美術館も立ち寄ると良いだろう。

高級陶器ムスティエ焼き

この村を訪れたら見逃せないのが、ムスティエ焼きと呼ばれる陶器である。

 

秘伝の釉薬を塗られ真っ白に輝く陶器の表面には、絵付師の確かな技術でフランスらしい優美な絵柄が一つ一つ丁寧に描かれる。

 

代表的なデザインは、楽園の鳥(Oiseau du Paradis)と呼ばれる色鮮やかな空想上の鳥のモチーフである。

 

その他、ルイ16世が好んだジャガイモの花やマリー・アントワネットが寵愛したバラのモチーフなど、フランスの王宮でも人気を集めていたことが伺える絵柄も多い。

 

陶器に興味のある方は、ファイアンス美術館も立ち寄ると良いだろう。

星のオブジェの伝説

 

見上げると断崖の間には星のオブジェが飾られている。村の上空250mの高さに吊るされたこの星は、数世紀にも渡り村の営みを見守り続けている。

 

村に伝わるフレデリック・ミストラルの伝説によれば、サラセン(イスラム)の捕虜となったブラカス騎士が無事に彼の故郷に戻れるようにと願いを込めて、聖母マリアに捧げられた奉献物とされている。

星のオブジェの伝説

見上げると断崖の間には星のオブジェが飾られている。村の上空250mの高さに吊るされたこの星は、数世紀にも渡り村の営みを見守り続けている。

 

村に伝わるフレデリック・ミストラルの伝説によれば、サラセン(イスラム)の捕虜となったブラカス騎士が無事に彼の故郷に戻れるようにと願いを込めて、聖母マリアに捧げられた奉献物とされている。

ヴェルドン地方自然公園

 

切り立った崖を背景に広がるこの地域の乾いた大地を、緑の樹々が覆い隠すように茂るヴェルドン地方自然公園。村を取り囲むこの雄大な自然は、集落の美しさを一層惹きたてている。

 

村から少し足を延ばせば、一面に広がるラベンダー畑の美しい景色や、ヴェルドン渓谷での川下りなどを楽しむことも出来る。この村を訪れたなら、ムスティエの豊かな自然も余すところなく満喫したい。

ヴェルドン地方自然公園

切り立った崖を背景に広がるこの地域の乾いた大地を、緑の樹々が覆い隠すように茂るヴェルドン地方自然公園。

 

村を取り囲むこの雄大な自然は、集落の美しさを一層惹きたてている。

 

村から少し足を延ばせば、一面に広がるラベンダー畑の美しい景色や、ヴェルドン渓谷での川下りなどを楽しむことも出来る。

 

この村を訪れたなら、ムスティエの豊かな自然も余すところなく満喫したい。

ノートル・ダム・ド・ボーヴォワール教会

 

村の背後の崖を登った先には、山肌に張り付くように佇むノートル・ダム・ド・ボーヴォワール教会が姿を現す。ゴシック様式とロマネスク様式が半々に混ざり合った建築が魅力的である。流産を経験した女性たちの聖地として信仰の場となった。

 

道中では、オレンジ色の瓦屋根に統一された見事なムスティエの集落景観を眺めることが出来る。周囲の自然と調和して佇むその姿に、思わず時が経つのを忘れてしまうほどだ。

ノートル・ダム・ド・ボーヴォワール教会

村の背後の崖を登った先には、山肌に張り付くように佇むノートル・ダム・ド・ボーヴォワール教会が姿を現す。

 

ゴシック様式とロマネスク様式が半々に混ざり合った建築が魅力的である。流産を経験した女性たちの聖地として信仰の場となった。

 

道中では、オレンジ色の瓦屋根に統一された見事なムスティエの集落景観を眺めることが出来る。

 

周囲の自然と調和して佇むその姿に、思わず時が経つのを忘れてしまうほどだ。

ムスティエ・サント・マリーについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

アルプ・ド・オート・プロヴァンス県ムスティエ・サント・マリー(ムスティエサントマリー)

/Moustiers-Sainte-Marie (ALPES-DE-HAUTE-PROVENCE)

面積:87,97km2

人口:693人(2015年現在)

2018年4月22日:ページ更新

2020年5月4日:ページ更新

行き方

私はエクス・アン・プロヴァンスからバスを利用して訪れました。現在は一日2便ほど運行していますが、季節によって時間が変わるようです。運行情報は事前に必ず確認しましょう。

 

自然公園の中に位置する村なので、ラヴェンダー畑や湖、ヴェルドン渓谷などをゆっくり見てまわりたいという方は車での移動がお勧めです。

マルセイユ・サン・シャルル(Marseille Saint-Charles)駅前もしくはエクサン・プロバンス (Aix-en-Provence)駅前のバス停留所からプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール交通(Zou)の27番線に乗って、リエ(Riez)停留所下車(※それぞれ、約2時間、約1時間30分)

リエ停留所からプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール交通BV 1番線に乗り換えて、ムスティエ・サント・マリー入口(MOUSTIERS STE MARIE/Déviation village RD952)停留所下車(※約20分)

ムスティエ・サント・マリー入口停留所から、中心市街地まで徒歩で約10分。

マルセイユ(Marseille)から140km(約1時間50分)

ニース(Nice) から150km(約2時間10分)

マルセイユ・プロヴァンス空港(Aéroport de Marseille-Provence)から130km(約1時間40分)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で2013年に、ムスティエ・サント・マリーがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。

レストラン

小さな村ですがバカンスの時期には多くの旅行客で賑わいを見せることもあり、南仏らしい自然の味を活かした料理を提供するたくさんのレストランが営業しています。

 

2015年に実際に訪れたレストランに加えて、フランス料理が好きな方にはお馴染みの有名シェフ、アラン・デュカス氏が手掛けるミシュラン星付きレストランを紹介させて頂きますので参考にして頂ければ幸いです。

集落の中央を流れる小川の畔に佇むこのレストラン(写真左上)は、開放感のあるテラスでこだわりの食事を楽しむことが出来ます。メニューは本格的なフランス料理で、前菜・メイン・デザートの3コースが31€でした。

 

前菜に選んだのはクスクスを使ったサラダ「タブレ」にエビの天ぷらをのせた一品。夏の暑い季節だったので、さっぱりと頂くことが出来ました。メインは羊の肉を煮込んだ南フランスの郷土料理「ピエ・エ・パケ」(写真右上)。足の部分を使ったお肉はとても柔らかく、プロヴァンス特産のロゼワインとも良く合いました。デザートのフランボワーズのコンポートは、オリーブオイルとバジルの風味感じる独創的な味わい。どれも素材の個性を活かした料理で、とても美味しかったです。

村の中心部から少し外れた場所に位置するこのレストランはホテルとしても営業しています。値段も前菜・メイン・デザートで21€と良心的で、気軽に利用できるのも嬉しいポイント。

 

オリーブをすりつぶしたタプナードや、タラに牛乳を加えてペースト状にしたブランダード(写真左下)など南フランスを代表する郷土料理を頂くことが出来ました。

 

また、テーブルで使用されていたムスティエの村が描かれた水差しもとても可愛かったです(写真右下)。

自然派フレンチの巨匠として知られるアラン・デュカス氏が手掛けるこのレストランは、ミシュラン・ガイドでも一つ星を獲得しており非常に評価の高い店として知られています。

 

シンプルながら丁寧に調理された食材が、まるで宝石を並べているかのように美しく盛り付けられます。前菜・メイン・デザートの3コースは65€から。洗練された店内で食べる至極の料理は、忘れられない思い出になるでしょう。

 

宿泊も可能なので、気になる方はお勧めホテルの項目もご覧ください。

細部に宿る美

ムスティエ焼きで有名なこの村では、パン屋さんや公共トイレの看板、道を示す案内表示板までその多くは陶器で出来ています。

 

細部にもこだわりを感じるのが、美しい村の魅力です。このような地元の特徴を最大限生かした景観づくりが、訪れる人々に感動をもたらす理由なのかもれませんね。




ムスティエ・サント・マリーのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。今回は、私たちが実際に滞在したホテルに加えて、ムスティエ・サント・マリーにあるお勧め宿をご紹介させて頂きますので参考にして頂ければ幸いです。

2015年に宿泊したのがこのホテルです。夏のバカンスシーズンだったのと直前に訪問を決めたため、あまり空きがありませんでした。Booking.comの総合評価は7.6とそこまで高くはありませんが、旧市街からすぐの場所にあるので村の散策に便利です。旅行の宿泊先は簡素な客室で十分という方にはお勧め。料金は2名1泊で100€(朝食別)ほど。

村の中央広場に面していて、村の散策をするには最高の立地。客室の窓から星のオブジェが見える部屋もあるようで、この村らしい景観を楽しめるお勧めホテルです。料金は2名1泊で100€(朝食別)ほど。

 

また4人用の客室も用意されているので、家族旅行の際にもお勧めです(料金は4名1泊で150€)。

レストランの項目でも紹介させて頂きましたが、ホテルもBooking.comの総合評価8.9ととても良いです。客室は現代的で清潔感があり、旧市街から程良い距離に位置しているので騒がしくない点も良いと思います。プールや庭のあるテラスも備えているので、ゆっくりと過ごしたい方にお勧めホテルです。料金は2名1泊で110€(朝食別)ほど。

 

また4人用の客室も用意されているので、家族旅行の利用にもお勧めです(料金は4名1泊で160€)。

前項目で紹介させて頂いた、ミシュラン星付きのレストランが併設されたホテルです。オリーブやラベンダーが香る庭があり、そこでゆっくりとくつろぐ事が出来ます。中心市街地からは1km程距離があるので、車で移動できる方にはお勧め。

 

調度品の一つ一つまでこだわりを感じる客室は、ラグジュアリーな滞在を約束してくれます。ムスティエの雄大な自然の中で心身ともにリフレッシュでき、記念日や誕生日などにもお勧めです。料金は2名1泊で400€(朝食別)から。



Booking.com




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