エトルタ/Étretat

 

【芸術家を魅了した自然の彫刻作品を見つめる村】

 

風光明媚な白亜の海岸線沿いに佇むこの村は、

自然豊かなノルマンディー地方の魅力に溢れている。

特にルパン・シリーズの名作『奇巌城』の舞台や、

印象派の巨匠モネの作品となっていることで有名。

元々は小さな漁村に過ぎなかったが、

19世紀に美しい自然に魅せられた多くの著名人が滞在し、

街中にはベルエポック期の華やかな建築が点在する。

エトルタ/Étretat

 

【芸術家を魅了した自然の彫刻作品を見つめる村】

 

風光明媚な白亜の海岸線沿いに佇むこの村は、自然豊かなノルマンディー地方の魅力に溢れている。

 

特にルパン・シリーズの名作『奇巌城』の舞台や、印象派の巨匠モネの作品となっていることで有名。

 

元々は小さな漁村に過ぎなかったが、19世紀に美しい自然に魅せられた多くの著名人が滞在し、街中にはベルエポック期の華やかな建築が点在する。




アルバトル海岸の断崖

 

この街の代名詞とも言える石灰岩の断崖の中でも、最も有名なのは海に向かって左手に佇むアヴァル門。アーチの様に下が通り抜け出来る独特の地形は、息をのむほどの絶景。アヴァル門のすぐ脇に佇むのは、高さ50mにも及ぶ「エギーユ・クルーズ(エトルタの針)」と呼ばれる奇岩である。

 

アヴァル門の上の散歩道からは、左手に同じくアーチ状に削れたラ・マンヌポルトと呼ばれる崖を見ることが出来る。また海に向かって右手に見えるのはアモンの断崖で、その独特のシルエットから19世紀フランスを代表する自然小説家ギ・ド・モーパッサンが「海へと像が鼻を伸ばしている」と形容したことでも知られている。

アルバトル海岸の断崖

この街の代名詞とも言える石灰岩の断崖の中でも、最も有名なのは海に向かって左手に佇むアヴァル門。

 

アーチの様に下が通り抜け出来る独特の地形は、息をのむほどの絶景。

 

アヴァル門のすぐ脇に佇むのは、高さ50mにも及ぶ「エギーユ・クルーズ(エトルタの針)」と呼ばれる奇岩である。

 

アヴァル門の上の散歩道からは、左手に同じくアーチ状に削れたラ・マンヌポルトと呼ばれる崖を見ることが出来る。

 

また海に向かって右手に見えるのはアモンの断崖で、その独特のシルエットから19世紀フランスを代表する自然小説家ギ・ド・モーパッサンが「海へと像が鼻を伸ばしている」と形容したことでも知られている。

芸術家に愛された村

 

この村の唯一無二の自然風景は多くの画家を魅了したことで知られ、古くは19世紀フランスのロマン主義芸術を代表するウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた。また印象派の巨匠クロード・モネも、この村の風景を描いた代表的な画家の一人。その他にもカミーユ・コロー、アンリ・マティス、ウジェーヌ・ブーダン、ギュスターヴ・クールベなど、この村ゆかりの画家は枚挙にいとまがない。

 

その影響は絵画の世界に留まらず、ギュスターヴ・フローベールやヴィクトル・ユゴーなど多くの芸術家もこの村を愛した。村内にはモーパッサンによって建てられたラ・ギエット邸や、オペレッタの父の異名を持つ作曲家ジャック・オッフェンバックが居住したオルフェ邸などが残る。

芸術家に愛された村

この村の唯一無二の自然風景は多くの画家を魅了したことで知られ、古くは19世紀フランスのロマン主義芸術を代表するウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた。

 

また印象派の巨匠クロード・モネも、この村の風景を描いた代表的な画家の一人。

 

その他にもカミーユ・コロー、アンリ・マティス、ウジェーヌ・ブーダン、ギュスターヴ・クールベなど、この村ゆかりの画家は枚挙にいとまがない。

 

その影響は絵画の世界に留まらず、ギュスターヴ・フローベールやヴィクトル・ユゴーなど多くの芸術家もこの村を愛した。

 

村内にはモーパッサンによって建てられたラ・ギエット邸や、オペレッタの父の異名を持つ作曲家ジャック・オッフェンバックが居住したオルフェ邸などが残る。

モーリス・ルブラン邸

 

そうした芸術家の中でも特に有名なのが、怪盗紳士「アルセーヌ・ルパン」を主人公とする推理小説で人気を博したモーリス・ルブランである。ルパンシリーズの代表作『奇巌城』は、エトルタの海に浮かぶ針状の大きな岩「エギーユ・クルーズ(エトルタの針)」を舞台としたことから名づけられている。

 

その後モーリス・ルブランはアングロ・ノルマンディー様式の美しい木組みの民家を購入し、この村に居を構え創作活動に励んだ。彼の生活した住居は「ルパンの隠れ家(ル・クロ・ルパン)」として、小説家モーリス・ルブランにまつわる様々な品と共に1999年より一般公開されている。

モーリス・ルブラン邸

そうした芸術家の中でも特に有名なのが、怪盗紳士「アルセーヌ・ルパン」を主人公とする推理小説で人気を博したモーリス・ルブランである。

 

ルパンシリーズの代表作『奇巌城』は、エトルタの海に浮かぶ針状の大きな岩「エギーユ・クルーズ(エトルタの針)」を舞台としたことから名づけられている。

 

その後モーリス・ルブランはアングロ・ノルマンディー様式の美しい木組みの民家を購入し、この村に居を構え創作活動に励んだ。

 

彼の生活した住居は「ルパンの隠れ家(ル・クロ・ルパン)」として、小説家モーリス・ルブランにまつわる様々な品と共に1999年より一般公開されている。

サラマンドル邸とエーグ城

 

多くの美しい邸宅が軒を連ねる村内で、最も古い歴史を持っているのがサラマンドル邸。元々はカルヴァドス県の中核都市リジューに建てられた15世紀の民家だったが、1889年にこの村へと移築された。そのため牧歌的な風景が魅力のノルマンディー中部オージュ地方の、伝統的な建築様式の特徴がみられる。

 

村の郊外にはフランス第三帝政期に建てられた休暇を過ごすための別荘の代表例として挙げられる、1866年築のエーグ城が佇む。ネオ・ゴシック様式、イタリア風建築、ネオ・ルイ13世様式など様々なスタイルを組み合わせながら、左右対称を基本として見事なまでに調和がとれた外観が印象的。2人のスペイン王妃が休暇のために滞在した、由緒正しき建物である。

サラマンドル邸とエーグ城

多くの美しい邸宅が軒を連ねる村内で、最も古い歴史を持っているのがサラマンドル邸。

 

元々はカルヴァドス県の中核都市リジューに建てられた15世紀の民家だったが、1889年にこの村へと移築された。

 

そのため牧歌的な風景が魅力のノルマンディー中部オージュ地方の、伝統的な建築様式の特徴がみられる。

 

村の郊外にはフランス第三帝政期に建てられた休暇を過ごすための別荘の代表例として挙げられる、1866年築のエーグ城が佇む。

 

ネオ・ゴシック様式、イタリア風建築、ネオ・ルイ13世様式など様々なスタイルを組み合わせながら、左右対称を基本として見事なまでに調和がとれた外観が印象的。

 

2人のスペイン王妃が休暇のために滞在した、由緒正しき建物である。

木組みの市場

 

中心市街地の象徴とも言える建物は、屋根に覆われた木組みの市場。サラマンドル邸の移築も手掛けた、近郊の街フェカンの建築家エミール・モージュによって1926年に再建された。20世紀初頭の建物ながら古い納屋の廃材が再利用されることで、ノルマンディー地方の田舎らしい趣に溢れている。

 

新鮮な食材を販売する市場としての役割は既に終えており、現在は地元のアーティストが作る工芸品や土産物などが販売されているので気軽に訪れてみると良い。また木曜日の朝には、屋根付き市場の建物前の広場でリンゴや乳製品、精肉や海産物といったノルマンディー地方ならではの食材を販売するマルシェも開催される。

木組みの市場

中心市街地の象徴とも言える建物は、屋根に覆われた木組みの市場。

 

サラマンドル邸の移築も手掛けた、近郊の街フェカンの建築家エミール・モージュによって1926年に再建された。

 

20世紀初頭の建物ながら古い納屋の廃材が再利用されることで、ノルマンディー地方の田舎らしい趣に溢れている。

 

新鮮な食材を販売する市場としての役割は既に終えており、現在は地元のアーティストが作る工芸品や土産物などが販売されているので気軽に訪れてみると良い。

 

また木曜日の朝には、屋根付き市場の建物前の広場でリンゴや乳製品、精肉や海産物といったノルマンディー地方ならではの食材を販売するマルシェも開催される。

ノートルダム教会

 

中心市街地の外れに位置しているノートルダム教会は、11世紀にその歴史を遡る。ファサードや入口から主祭壇へと向かう廊下部分などはロマネスク様式、その他はゴシック様式が用いられている。特に縦横が交差する部分に設けられた光を取り込むための塔は、ノルマンディー風ゴシック様式の特徴が色濃く表れている。

 

教会内に祀られている16世紀の聖母マリア像や、19世紀フランスを代表する楽器職人カヴァイエ・コルの手掛けたオルガンなどが見どころ。モーパッサンの短編小説、『おかしな対立』の舞台となったことでも知られている。また街と海を一望できる丘の上には、漁師の安全を願い1950年にネオ・ゴシック様式で再建されたノートル・ダム・ド・ラ・ガルド礼拝堂が佇んでいる。

ノートルダム教会

中心市街地の外れに位置しているノートルダム教会は、11世紀にその歴史を遡る。

 

ファサードや入口から主祭壇へと向かう廊下部分などはロマネスク様式、その他はゴシック様式が用いられている。

 

特に縦横が交差する部分に設けられた光を取り込むための塔は、ノルマンディー風ゴシック様式の特徴が色濃く表れている。

 

教会内に祀られている16世紀の聖母マリア像や、19世紀フランスを代表する楽器職人カヴァイエ・コルの手掛けたオルガンなどが見どころ。

 

モーパッサンの短編小説、『おかしな対立』の舞台となったことでも知られている。

 

また街と海を一望できる丘の上には、漁師の安全を願い1950年にネオ・ゴシック様式で再建されたノートル・ダム・ド・ラ・ガルド礼拝堂が佇んでいる。

エトルタ庭園

 

崖の上にあるエトルタ庭園は、1903年に活躍したフランスの女優マダム・テボーの別荘が佇んでいた場所。彼女は印象派絵画からインスピレーションを受けながら、独自の庭を作り上げた。実際に親交のあったクロード・モネが定期的に訪れ、庭で絵を描いていたという逸話も残されている。

 

マダム・テボーが大切にした庭の歴史に、新たな命が吹き込まれたのは2015年の事。造園家アレクサンダー・グリフコが、自然が創り出した芸術作品(アモンの断崖)の上にネオ未来主義の前衛的な庭を作り上げた。印象派の庭や東洋風の禅の庭など7つのテーマに分かれる庭園は、2017年に一般公開されて以来、世界的に高い評価を受けている。

エトルタ庭園

崖の上にあるエトルタ庭園は、1903年に活躍したフランスの女優マダム・テボーの別荘が佇んでいた場所。

 

彼女は印象派絵画からインスピレーションを受けながら、独自の庭を作り上げた。

 

実際に親交のあったクロード・モネが定期的に訪れ、庭で絵を描いていたという逸話も残されている。

 

マダム・テボーが大切にした庭の歴史に、新たな命が吹き込まれたのは2015年の事。

 

造園家アレクサンダー・グリフコが、自然が創り出した芸術作品(アモンの断崖)の上にネオ未来主義の前衛的な庭を作り上げた。

 

印象派の庭や東洋風の禅の庭など7つのテーマに分かれる庭園は、2017年に一般公開されて以来、世界的に高い評価を受けている。

エトルタについて詳しく知りたい!

基本情報

セーヌ・マリティーム県エトルタ/Étretat (SEINE-MARITIME)

面積:4,07 km2

人口:1167人(2022年現在)

写真1, 3枚目:Photoed by S@ndrine – Flickr

写真2, 5, 8, 9, 10, 11枚目:Photoed by Julien Chatelain – Flickr

写真4枚目:Photoed by armennano – pixabay.com

写真6枚目:Photoed by Christopher Lorenz – Flickr

写真7枚目:Photoed by ThruTheseLines – Flickr

2025年1月18日:ページ更新

行き方

世界遺産にも登録されるノルマンディー地方の中核都市ル・アーヴルから頻繁にバスが出ており、少し無理をすればパリから日帰りで訪れる事も可能です。(可能ならばエトルタもしくはル・アーヴルで一泊するのがお勧めです。)

 

またノルマンディー地方に点在する美しい村も併せて訪れるのであれば、レンタカーを利用するのもお勧め。海沿いの白亜の断崖や緑豊かな牧草地帯を車窓から眺めながらの移動は、とても気持ちが良いですよ。

パリ・サン・ラザール駅(Paris Saint-Lazare)からTERに乗って、ル・アーヴル駅(Le Havre)下車。(約2時間10分)

 

ル・アーヴル駅前停留所からトラムA線に乗って、グラン・アモー停留所(Grand Hameau)下車。(約30分)

 

ル・アーヴル/グラン・アモー停留所(LE HAVRE/Grand Hameau)からル・アーブル・セーヌ都市交通の13番線のバスに乗って、エトルタ/ル・グランヴァル停留所(ETRETAT/Le Grandval)下車。(約50分)

 

エトルタ/ル・グランヴァル停留所からエトルタ中心市街地まで徒歩で約10分。

パリから220km(約2時間50分)

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から230km(約2時間50分)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2014年にエトルタがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。

ミシュラン星付きレストラン

2024年のミシュランガイドで1つ星を獲得したレストランを紹介させて頂きます。

エトルタの海を見下ろす高台の上に佇むレストランは、まるで中世のお城のような建物の中で営業しています。フランスのファッションデザイナー、ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック氏がデザインしたユニークな空間で、新鮮な野菜や海の幸を使用した芸術的な料理を楽しむことが出来ます。

 

前菜+メイン+デザートの3品から構成される平日お昼のコースは69€から。同じシェフが監修するレストラン「ラ・ターブル・ド・モネ」も営業しているので、軽く食べたいという方はそちらも試してみると良いでしょう。




エトルタのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。エトルタでは幾多の芸術家が愛した自然風景を、のんびりとした時間の中で楽しむことが出来ますよ。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。今回はエトルタにあるお勧めのホテルを紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーション・スコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、この街の見どころの1つでもあるサラマンドル邸を利用したホテルです。ノルマンディー独特の木組みの建物での宿泊体験は、まるで絵本の世界の住人になったかのような気持ちにさせてくれます。共用バスルームしかない部屋もあるので、気になる方は予約時に注意をしてください。宿泊者のニーズやシーズンに応じて価格は変動し、料金は2名1泊で100€~270€です。

Booking.comの総合スコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、ミシュラン星付きレストランの項目でも紹介した「ル ドンジョン:ドメーヌ・サン・クレール」を併設しているホテルです。19世紀にアングロ・ノルマン様式で建てられたお城で、フランスらしい贅沢な滞在が出来ますよ。屋外には温水の野外プールを備えているので、のんびりと滞在するにはピッタリの場所。宿泊者のニーズやシーズンに応じて価格は変動し、料金は2名1泊で290€~440€(朝食別)です。




エトルタ近郊の美しい村

ヴール・レ・ローズ

この村と同じく、ノルマンディー地方の白亜の断崖の麓に佇む美しい村です。小川の流れる村内には、藁葺屋根の民家などが残りメルヘンチックな雰囲気が楽しめます。

ブランジー・ル・シャトー

9つの丘に囲まれた中世の城下町で、豊富な森林資源を生かした木組みの民家が建ち並ぶ景観が魅力です。15世紀に再建された、ノートルダム教会も見どころです。