【ムスティエ・サント・マリー】お気に入りの1枚を見つけよう!
「ムスティエ焼き」とは?
フランスの最も美しい村の一つ、ムスティエ・サント・マリー(Moustiers Sainte-Marie)は陶器の里として知られ、多くの観光客を惹きつけています。ムスティエ焼き(la faïence de Moustiers)の特徴は、動植物をモチーフに描かれる可愛いらしく繊細な絵柄です。
上記写真の絵柄はムスティエ焼きの最もポピュラーな絵柄で、天国の鳥(OISEAU de PARADIS)という空想上の生きものが描かれています。
現在村には10軒以上のアトリエが軒を連ねており、本物の証として下記のようにそれぞれのアトリエのサインが入ります。
Webサイト(仏・英・独):www.atelier-faience-moustiers.com
メールアドレス:blanc.michelefaience wanadoo.fr
ムスティエ焼きの代表的な絵柄
ムスティエ焼きの代表的な絵柄は大きく4つに分けることが出来ます。それぞれ順に見ていきましょう!
天国の鳥(OISEAU de PARADIS)
先ほどの章でも書いたように、天国の鳥(OISEAU de PARADIS)という空想上の生きものは、ムスティエ焼きの中でも最も有名な絵柄。背景にはルイ16世が愛したジャガイモの花が描かれることが多い。
花飾り(guirlande)
マリー・アントワネットの要望により、彼女のこよなく愛したローズ(バラ)をモチーフに仕上げた絵柄。ピンク色を基調にして描かれ、気品と可愛らしさに溢れている。
グロテスク(grotesque)
1738年にこの村に移り住んだスペイン人ジョセフ・オレリ(Joseph Olérys)によって持ち込まれた絵柄。風変りな人間や動物の変種などが描かれるユニークな作品となっている。
蒼色(blue)
住民の話によると、元々陶芸の技術は中国から伝わったため、初期の作品をはじめとしてオリエンタルな作品も多いとのこと。写真は17世紀後半の作品で、イタリアからの影響を受けアレンジが施されている。
おまけ
村には現代的な作品やジャポニズムを取り入れた作品もあり、常に新しいモチーフを生み出し続けていることがわかります。
一つ一つが手描きのため同じものは存在せず、またアトリエの間でもそれぞれ描くタッチが異なります。工房を巡ってお気に入りの一枚を見つけてみるのはいかがでしょうか?
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