コンク

Conques

ロマネスク芸術が体現する聖なる村

オーシュ川(Ouche)とドゥルドゥー川(Dourdou)が合流する緑豊かなロット谷の森の中心で、中世の人々の信仰から生まれた豊かな歴史的建築物がコンクの街を形作っている。

 

村の名前は貝殻(仏語:coquillage、ラテン語:concha)のような形の谷に位置していることに由来しており、11世紀~12世紀に豊かな時を刻んだコンクの村は、ロマネスク芸術が花開いた村の一つとして名高い

 

スペインへと続く巡礼路としても知られ、「サント・フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)」および「ドゥルドゥー川に架かる橋 (pont sur Dourdou)」は「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としてユネスコの世界遺産にも登録されている。

 

コンクを代表する建築物であるサント・フォワ修道院付属教会は、11世紀~12世紀にかけて建てられたと言われ、繊細な彫刻が施された250にもおよぶアーチ状の柱、124もの登場人物によって門に描かれた「最後の審判」は圧巻の光景である。また、「黒の画家」として知られるピエール・スーラージュ(Pierre Soulages)が手掛けた19世紀の作品「104のステンドグラスの窓(104 vitraux)」から光が取り込まれ、刻一刻と表情を変える柔らかな光に照らされている。

 

宝物庫には金や銀、宝玉に覆われたサント・フォワの聖遺物が納められている。政府による没収の危機にも住民がひそかに隠し続けた事でこの地に残り、教会の威厳を表象していると共に村の誇りとなっている。

 

周囲を取り囲む城壁も同時期に造られたもので、アーチ型が美しいバリー門(porte de Barry)やヴァンゼル門(porte de la vinzelle)と共に、宝石のように輝くコンクの村を縁取っている。

 

その他、災害に備えて村の外に設置されたパンの焼き窯、ロマネスク時代の泉、11世紀ごろにあったとされる村で最初の城の跡地に建つ15世紀のサン・ロッシュ礼拝堂(Chapelle Saint-Roch)などが見どころである。

 

また、地元で産出される材料で造られる民家は、統一的で優しい景観を創り出してる。傾斜地に建てられているため、正面は12時の方向に向かっており、道の低い場所には1階へと続く玄関、道の高い場所(もしくは庭)には2階へと続く2つ目の玄関を有しているのが特徴である。

 

石畳の小路、中世の終わりから残る館、コロンバージュ様式や黄色みのある石灰岩、赤い砂岩で出来た民家は銀のシスト(schiste)に覆われた屋根をかぶり、終わらぬ物語の続きを描き続けている。

 

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ロット県コンク・アン・ルエルグ村コンク/Conques (Conques-en-Rouergue, AVEYRON)

面積:30,51km2

人口:255人(2013年現在)

公共交通機関の場合:

トゥールーズ(Toulouse)方面もしくはパリ(Paris)方面からSNCFに乗って、ロデーズ(Rodez)駅下車

ロデーズ(Rodez) 駅から、タクシーに乗ってコンクへ(約50分)

※過去にはロデーズからバスが走っていたが、現在運行しているかどうかについては調査中

車の場合:

トゥールーズ(Toulouse)から190km(約2時間30分)

クレルモン・フェラン(Clermont-Ferrand)から210km(約3時間)

飛行機の場合:

ロデーズ・アヴェロン空港(Aéroport Rodez-Aveyron)から40km(約40分)

トゥールーズ・ブラニャック空港(Aéroport de Toulouse – Blagnac)から200km(約2時間30分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村

世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)

  • 登録名:フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle en France)

登録建築物:サント・フォワ修道院付属教会 (abbatiale Sainte-Foy)

登録建築物:ドゥルドゥー川に架かる橋 (pont sur Dourdou)

Photoed by temootahiti – pixabay.com

2018年7月30日:ページ更新

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