サン・シル・ラポピー/Saint-Cirq-Lapopie

 

【ロット川を見下ろす要衝の村】

 

細い小道に沿って13~15世紀の館が建ち並ぶこの村は、

歩を進めるごとに絵葉書のような美しい姿を覗かせてくれる。

蛇行して流れるロット川沿いにそびえ立つ高い崖を背景に

集落は急斜面に這うように佇み、

その戦略的に重要な立地から過去には絶え間ない争いの対象となった。

コース・ド・ケルシー自然公園の豊かな自然が取り囲み、

褐色の屋根をかぶった民家が建ち並ぶ統一感のある街並みは圧巻の美しさだ。

サン・シル・ラポピー/Saint-Cirq-Lapopie

 

【ロット川を見下ろす要衝の村】

 

細い小道に沿って13~15世紀の館が建ち並ぶこの村は、歩を進めるごとに絵葉書のような美しい姿を覗かせてくれる。

 

蛇行して流れるロット川沿いにそびえ立つ高い崖を背景に集落は急斜面に這うように佇み、その戦略的に重要な立地から過去には絶え間ない争いの対象となった。

 

コース・ド・ケルシー自然公園の豊かな自然が取り囲み、褐色の屋根をかぶった民家が建ち並ぶ統一感のある街並みは圧巻の美しさだ。




村の歴史

 

かつて多くの船舶で賑わいを見せたロット川の渓谷を監視するため、ガロ・ロマン期にはすでにこの地に多くの人々が住みついていた。中世にはカルダイヤック家、カステルノー家、グルドン家、ラポピー家という権力を分かつ4つの名家によって城が建設され、村は城塞化された。

 

12世紀に試みられたイングランド王リチャード1世によるこの地の征服は失敗したものの、14世紀に勃発した百年戦争の時代には、フランスとイギリスの間で激しい争奪が繰り広げられた。

村の歴史

かつて多くの船舶で賑わいを見せたロット川の渓谷を監視するため、ガロ・ロマン期にはすでにこの地に多くの人々が住みついていた。

 

中世にはカルダイヤック家、カステルノー家、グルドン家、ラポピー家という権力を分かつ4つの名家によって城が建設され、村は城塞化された。

 

12世紀に試みられたイングランド王リチャード1世によるこの地の征服は失敗したものの、14世紀に勃発した百年戦争の時代には、フランスとイギリスの間で激しい争奪が繰り広げられた。

サン・シル・ラポピー城

 

16世紀の終わりにはカルヴァン派プロテスタントのユグノーによって2度この村が支配されたこともあり、ルイ4世やシャルル8世の提言に従いアンリ4世は街を完全に破壊した。

 

その際に城塞のほとんどは失われたが、渓谷を見下ろす村の最も高い部分には、10世紀以降に姿を変えながら村を見守ってきたサン・シル・ラポピー城が廃墟となって残されている。また村の入口に佇むロカマドゥール門も、当時の強固な街の名残りを留めている。

サン・シル・ラポピー城

16世紀の終わりにはカルヴァン派プロテスタントのユグノーによって2度この村が支配されたこともあり、ルイ4世やシャルル8世の提言に従いアンリ4世は街を完全に破壊した。

 

その際に城塞のほとんどは失われたが、渓谷を見下ろす村の最も高い部分には、10世紀以降に姿を変えながら村を見守ってきたサン・シル・ラポピー城が廃墟となって残されている。

 

また村の入口に佇むロカマドゥール門も、当時の強固な街の名残りを留めている。

サン・シル・エ・サン・ジュリエット教会

 

サン・シル・ラポピー城の麓には、12世紀に築かれた要塞化された教会が佇んでいる。ロマネスク・ゴシック様式の重厚かつ可憐なフォルムが印象的で、4世紀に最も若くして亡くなったキリスト教殉職者として知られる聖シルとその母だった聖ジュリエットに捧げられている。

 

人口の増加と共に15世紀に大規模な改修が行われたが、最初の建設で施された植物を象った彫刻や、13世紀の壁画がかつての面影を今に伝えている。また城付属の教会として使われていた時代の後陣が残り、四角形の鐘楼は見事な螺旋階段を備えている。

サン・シル・エ・サン・ジュリエット教会

サン・シル・ラポピー城の麓には、12世紀に築かれた要塞化された教会が佇んでいる。

 

ロマネスク・ゴシック様式の重厚かつ可憐なフォルムが印象的で、4世紀に最も若くして亡くなったキリスト教殉職者として知られる聖シルとその母だった聖ジュリエットに捧げられている。

 

人口の増加と共に15世紀に大規模な改修が行われたが、最初の建設で施された植物を象った彫刻や、13世紀の壁画がかつての面影を今に伝えている。

 

また城付属の教会として使われていた時代の後陣が残り、四角形の鐘楼は見事な螺旋階段を備えている。

芸術家に愛された村

 

多くの災難を経たサン・シル・ラポピーの村だったが、特徴的な建築に周囲の自然風景が調和する美しい村の景観が保たれている。シュルレアリスムの父としても知られるアンドレ・ブルトンもこの土地に惹きつけられ、別荘を購入し夏季を過ごした。現在でも村内には芸術家のギャラリーが数多く点在し、村内を散策するだけでも楽しい。

 

この地域の伝統的な民家の中に造られたリニョー美術館(Musée Rignault)では、20世紀初頭に活躍した美術品収集家エミール・ジョセフ・リニョーが残した近代芸術の数々が展示されている。またこの建物の庭からは、ロット渓谷を見下ろす雄大な眺めが広がる。

芸術家に愛された村

多くの災難を経たサン・シル・ラポピーの村だったが、特徴的な建築に周囲の自然風景が調和する美しい村の景観が保たれている。

 

シュルレアリスムの父としても知られるアンドレ・ブルトンもこの土地に惹きつけられ、別荘を購入し夏季を過ごした。

 

現在でも村内には芸術家のギャラリーが数多く点在し、村内を散策するだけでも楽しい。

 

この地域の伝統的な民家の中に造られたリニョー美術館(Musée Rignault)では、20世紀初頭に活躍した美術品収集家エミール・ジョセフ・リニョーが残した近代芸術の数々が展示されている。

 

またこの建物の庭からは、ロット渓谷を見下ろす雄大な眺めが広がる。

サン・シル・ラポピーについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

ロット県サン・シル・ラポピー(サン・シルク・ラポピー、サン・シルウ・ラポピー、サンシルラポピー、サンシルクラポピー、サンシルウラポピー)

/Saint-Cirq-Lapopie (LOT)

面積:17,89km2

人口:208人(2015年現在)

写真1枚目:Photoed by Manuel Alende Maceira – Flickr

写真2枚目:Photoed by Mickaël T. – Flickr

写真3, 6枚目:Photoed by Dominique Garcin-Geoffroy – Flickr

写真4枚目:Photoed by jmviglino – pixabay.com

写真5枚目:Photoed by NW1990 – pixabay.com

写真7枚目:Photoed by samboep – pixabay.com

写真8枚目:Photoed by Rob vL – Flickr

2018年8月17日:ページ更新

2020年10月15日:ページ更新

行き方

ロット県の県庁所在地が置かれているカオールからバスが運行しています。ただし最寄りの停留所から少し距離があるため、注意が必要です。

 

周辺に美しい村が集中するこの地域は、一日に数カ所の村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。またトゥールーズ発の日本人向け現地ツアーに参加するのも良いでしょう。

トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)からSNCFに乗って、カオール(Cahors)駅下車(※約1時間30分)

 

カオール(Cahors) 駅前停留所から、オキシタニー交通(lio)889番フィジャック(Figeac)行きのバスに乗って、トゥール・ド・フォール役場/サン・シル・ラポピー停留所(Tour-de-Faure Mairie /Saint Cirq Lapopie)下車。(※約50分)

 

※バス停留所からサン・シル・ラポピー旧市街までは、徒歩で30分程離れているため注意が必要です。

トゥールーズ(Toulouse)から130km(約1時間50分)

ボルドー(Bordeaux)から290km(約3時間)

ロデーズ・アヴェロン空港(Aéroport Rodez-Aveyron)から90km(約1時間30分)

トゥールーズ・ブラニャック空港(Aéroport de Toulouse – Blagnac)から130km(約1時間40分)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で2012年に、サン・シル・ラポピーが第1位を獲得した際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。そうそうたる顔ぶれの村々の中でトップを獲得した、この村の名を一躍有名にした動画は見れば行ってみたくなること間違いなしです。

特産品

フランスでも人気の観光地であるこの村は、芸術家のアトリエが多く建ち並んでいるため、お土産にお気に入りの作品を探してみるのも楽しいですよ。

 

ここではサン・シル・ラポピーを訪れたらぜひ味わいたい、地元の味を紹介させて頂きます。

この村が位置するロット川流域は、世界一高価な香辛料として知られるサフランの産地としても有名です。村内には専門店もあるので覗いてみるのがお勧めです。

ケルシー地方の特産であるトリュフも、この村の名産品の一つです。芳醇な香りを楽しめるサン・シル・ラポピーのトリュフで風味付けられた料理は、マルベック種主体の重厚なカオールの赤ワインとも相性抜群です。




サン・シル・ラポピーのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。サン・シル・ラポピーにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーション・スコア9.9と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地に位置しているため村の散策に便利です。客室はシンプルながら、レトロな雰囲気を感じるチャーミングな趣。ランチも提供しており、この地域の美味しい郷土料理を味わうことも出来ます。無料駐車場も完備しているので、車で村巡りをしている方にも大変お勧め。料金は2名1泊で100€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.8と高評価なこの宿泊施設は、ケルシー地域の乾いた石を積み上げて建てられた伝統的な館に宿泊することが出来ます。周囲は大自然に囲まれており、リラックスするにはぴったりの場所。夜になると森を背景に建物がオレンジ色の光に照らされ、まるで童話の世界に暮らしているかのような趣です。中心市街地からは2.5km程距離があるので、車で移動できる方にお勧めです。料金は2名1泊で140€(朝食別)。



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