モレリャ/Morella
【天空に浮かぶ要塞の村】
標高約1000mの丘の上に突如として現れるこの村は、
カステリョンの山あいの奥深くに佇んでいる。
急峻な山肌に沿うように民家が建ち並び、
赤褐色の屋根が統一感のある歴史ある街並みを彩る。
巨大な岩山の上に鎮座する城の威厳溢れる姿は、
今にも中世の兵士が飛び出してきそうな圧巻の光景である。
標高約1000mの丘の上に突如として現れるこの村は、
カステリョンの山あいの奥深くに佇んでいる。
急峻な山肌に沿うように民家が建ち並び、
赤褐色の屋根が統一感のある歴史ある街並みを彩る。
巨大な岩山の上に鎮座する城の威厳溢れる姿は、
今にも中世の兵士が飛び出してきそうな圧巻の光景である。
目次【本ページの内容】
標高約1000mの丘の上に突如として現れるこの村は、カステリョンの山あいの奥深くに佇んでいる。
急峻な山肌に沿うように民家が建ち並び、赤褐色の屋根が統一感のある歴史ある街並みを彩る。
巨大な岩山の上に鎮座する城の威厳溢れる姿は、今にも中世の兵士が飛び出してきそうな圧巻の光景である。
目次【本ページの内容】
モレリャの歴史は古く、旧石器時代にスペインで初めて形成された村の一つと言われている。その後ケルト族の入植、次いで5世紀にヴァンダル族、8世紀にイスラム系のベルベル族が支配した。1232年にアラゴン王ハイメ1世 によるレコンキスタが起こり、国王の直轄領となった。
近郊の地層からはモレリャドンと呼ばれる新種の恐竜の化石が発見され、村の博物館で展示が行われている。また村から1km程離れた場所には石器時代に描かれたモレリャ・ラ・ベリャの岩絵があり、『イベリア半島の地中海沿岸の岩絵』の一部としてユネスコの世界文化遺産にも登録されている。
モレリャの歴史は古く、旧石器時代にスペインで初めて形成された村の一つと言われている。
その後ケルト族の入植、次いで5世紀にヴァンダル族、8世紀にイスラム系のベルベル族が支配した。
1232年にアラゴン王ハイメ1世 によるレコンキスタが起こり、国王の直轄領となった。
近郊の地層からはモレリャドンと呼ばれる新種の恐竜の化石が発見され、村の博物館で展示が行われている。
また村から1km程離れた場所には石器時代に描かれたモレリャ・ラ・ベリャの岩絵があり、『イベリア半島の地中海沿岸の岩絵』の一部としてユネスコの世界文化遺産にも登録されている。
集落を見下ろす最も高い岩山の上には、地中海の最も威厳ある要塞として知られるモレリャ城が聳え立つ。13世紀にイスラム様式を取り入れながら建設され、時代と共に幾度となく改修が施された。10の塔と8つの門を備えた全長約2,5kmの城壁が取り囲む堅硬な城は、夜になると薄っすらと闇の中に浮かび上がるように照らされ、幻想的な趣を感じる。
城のすぐ足元には、ゴシック様式の重厚な外観が印象的なサン・フランシスコ修道院が佇んでいる。修道院の最も古い建物はバレンシア・ゴシック様式の回廊で、質素でありながら荘厳な装飾が美しさを惹きたてている。修道会総会室には、『死の舞踏』をテーマに描かれた15世紀のフレスコ画が残されおり必見である。
集落を見下ろす最も高い岩山の上には、地中海の最も威厳ある要塞として知られるモレリャ城が聳え立つ。
13世紀にイスラム様式を取り入れながら建設され、時代と共に幾度となく改修が施された。
10の塔と8つの門を備えた全長約2,5kmの城壁が取り囲む堅硬な城は、夜になると薄っすらと闇の中に浮かび上がるように照らされ、幻想的な趣を感じる。
城のすぐ足元には、ゴシック様式の重厚な外観が印象的なサン・フランシスコ修道院が佇んでいる。
修道院の最も古い建物はバレンシア・ゴシック様式の回廊で、質素でありながら荘厳な装飾が美しさを惹きたてている。
修道会総会室には、『死の舞踏』をテーマに描かれた15世紀のフレスコ画が残されおり必見である。
村の中央広場に位置するサンタ・マリア・ラ・マヨール教会は13世紀に起源を持っており、ゴシック様式とバレンシア・ルネサンス様式が見事に調和する。出入口として用いられている使途の門や聖母マリアの門は、美しい彫刻に彩られている。
教会内に足を踏み入れれば、黄金に輝くチュリゲラ様式の主祭壇や14世紀のバレンシア学派が手掛けたステンドグラス、1717年に作られたトゥルール(Torull) のパイプオルガンなど煌びやかな装飾の数々に圧倒される。その他にも、螺旋階段や繊細な彫刻の数々が残り、往時の繁栄を伺うことが出来る。
村の中央広場に位置するサンタ・マリア・ラ・マヨール教会は13世紀に起源を持っており、ゴシック様式とバレンシア・ルネサンス様式が見事に調和する。
出入口として用いられている使途の門や聖母マリアの門は、美しい彫刻に彩られている。
教会内に足を踏み入れれば、黄金に輝くチュリゲラ様式の主祭壇や14世紀のバレンシア学派が手掛けたステンドグラス、1717年に作られたトゥルール(Torull) のパイプオルガンなど煌びやかな装飾の数々に圧倒される。
その他にも、螺旋階段や繊細な彫刻の数々が残り、往時の繁栄を伺うことが出来る。
伝統的な祭りも必見で、とりわけ6年周期で8月に開催される『Sexenni』や『Anunci』では手作りの花吹雪が舞い散る中、盛大にパレードが行われる。
また1月中旬に開催される聖アントニオ祭りでは、火を噴く山車が村内を巡る。サンタ・マリア教会の前では中世劇が上演され、その傍らで捧げられた巨大な樹木が寒空の下で煌々と燃え上がる。
今も伝統を大切に守りながら暮らすこの村。訪れれば、栄光と共に受け継がれてきた豊かな歴史にただただ圧倒されるだろう。
伝統的な祭りも必見で、とりわけ6年周期で8月に開催される『Sexenni』や『Anunci』では手作りの花吹雪が舞い散る中、盛大にパレードが行われる。
また1月中旬に開催される聖アントニオ祭りでは、火を噴く山車が村内を巡る。
サンタ・マリア教会の前では中世劇が上演され、その傍らで捧げられた巨大な樹木が寒空の下で煌々と燃え上がる。
今も伝統を大切に守りながら暮らすこの村。訪れれば、栄光と共に受け継がれてきた豊かな歴史にただただ圧倒されるだろう。
カステリョン県モレリャ(モレーリャ、モレジャ、モレージャ、モレッラ)/Morella (スペイン語:CASTELLÓN、カタルーニャ語:CASTELÓ)
面積:413,5km2
人口:2,441人(2017年現在)
世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)
スローシティ/チッタスロー(Città Slow / Cittaslow)
2018年5月2日:ページ更新
2020年9月3日:ページ更新
カステリョン県の県庁所在地の置かれたカステリョン・デ・ラ・プラナからバスが運行しており、公共交通機関のみでも訪れる事が可能です。
2017年に訪れた際は、1度目はレンタカー、2度目は現地の観光バスを利用しました。中心市街地は道路幅が非常に狭いので、村内数か所に設けられたパーキングを利用するのがお勧めです。
マドリッド駅またはバルセロナ駅から、カステリョン(Castellón de la Plana)駅下車。
カステリョン駅隣りのバスターミナルから、モレリャ行きのバスあり。
バルセロナから約3時間30分
バレンシア空港から約2時間30分
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
スペインの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。モレリャにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
2017年冬にこの村を訪れた際に利用したこの宿泊施設は、Booking.comのロケーション・スコア9.4と高評価。中心市街地に位置しており、村の散策に便利です。中世にタイムスリップしたかのような、歴史を感じる佇まいの外観。客室は昔ながらの宿といった感じですが、細かな装飾にセンスを感じました。料金は2名1泊で70~90€です。
Booking.comの総合スコア9.7と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地のアパート一室を借りることが可能で、まるで村に住んでいるかのような滞在が楽しめます。広々としたバスタブを備えたスタイリッシュで近代的な内装で、快適な滞在が出来るでしょう。鍵の受け渡し等が必要となりますので、事前にしっかりと連絡を取るか、現地で繋がる携帯電話等を用意するのがお勧めです。料金は2名1泊で130€です。
Booking.comの総合スコア9.6と高評価なこの宿泊施設は、中心市街地を登った少し高いエリアに位置しています。3つのベッドルームを備えたアパート一室を借りることが出来るので、家族など大人数での利用にお勧めです。使い勝手の良さそうなキッチンも備えているので、地域の食材を使って料理を楽しむのも良いでしょう。鍵の受け渡し等が必要となりますので、事前にしっかりと連絡を取るか、現地で繋がる携帯電話等を用意するのがお勧めです。料金は2名1泊で80€(6名1泊で130€)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
モレリャから車で50分(50km)
モレリャから車で50分(50km)