カンペール/Quimper

 

【ブルトン文化息づく陶器の都】

 

ブルターニュ地方に息づく人々の暮らしや

自然をモチーフとした可愛らしい絵柄のカンペール焼きの陶器は、

古くは王侯貴族にも愛されたこの街を代表する名産品。

街の名は河川の合流地点を意味するブルトン語に由来し、

オデ川を隔てて一方は職人の技が息づくロクマリア地区、

もう一方には木組みの民家が建ち並ぶ愛らしい旧市街が広がる。

フランス最果ての地に佇む素朴な魅力に溢れたこの街には、

ブルトン文化の薫りが色濃く漂っている。

カンペール/Quimper

 

【ブルトン文化息づく陶器の都】

 

ブルターニュ地方に息づく人々の暮らしや自然をモチーフとした可愛らしい絵柄のカンペール焼きの陶器は、古くは王侯貴族にも愛されたこの街を代表する名産品。

 

街の名は河川の合流地点を意味するブルトン語に由来し、オデ川を隔てて一方は職人の技が息づくロクマリア地区、もう一方には木組みの民家が建ち並ぶ愛らしい旧市街が広がる。

 

フランス最果ての地に佇む素朴な魅力に溢れたこの街には、ブルトン文化の薫りが色濃く漂っている。




サン・コランタン大聖堂

 

ブルターニュ・ゴシック様式の至宝と謳われるサン・コランタン大聖堂は、高さ80mにも及ぶ2本の尖塔が印象的なこの街のシンボル。紀元前5世紀に水没した伝説の都イスから逃れたコルヌアイユ王が、聖コランタンに自らの城を寄贈し大聖堂が建設されたという逸話が残り、街の礎が築かれた由緒ある場所だと言われている。

 

現在の建物は13世紀に起源を持ち、脇を通過するオデ川の流れに沿って緩やかに曲線を描いた構造が、この教会に唯一無二の個性を与えている。歴代のコルヌヌイユ司教に捧げられた墓石の数々は必見。15世紀のステンドグラスからはオレンジ色の光が差し込み、教会内は優しい色合いに包まれる。

サン・コランタン大聖堂

ブルターニュ・ゴシック様式の至宝と謳われるサン・コランタン大聖堂は、高さ80mにも及ぶ2本の尖塔が印象的なこの街のシンボル。

 

紀元前5世紀に水没した伝説の都イスから逃れたコルヌアイユ王が、聖コランタンに自らの城を寄贈し大聖堂が建設されたという逸話が残り、街の礎が築かれた由緒ある場所だと言われている。

 

現在の建物は13世紀に起源を持ち、脇を通過するオデ川の流れに沿って緩やかに曲線を描いた構造が、この教会に唯一無二の個性を与えている。

 

歴代のコルヌヌイユ司教に捧げられた墓石の数々は必見。

 

15世紀のステンドグラスからはオレンジ色の光が差し込み、教会内は優しい色合いに包まれる。

ブルターニュ民族博物館

 

サン・コランタン大聖堂に併設されたかつての司祭館は、現在ブルターニュ地方の特色ある民族文化を伝える博物館として活用されている。17世紀に建てられたこの建物には、当時の厨房やバルコニー、ネオ・ゴシック様式の回廊などが残る。また同じく博物館を構成しているロアンの塔は1507年の建築で、ブルターニュで最も美しいと評されるルネサンス様式の階段を備えている。

 

博物館では先史時代から20世紀初めに至るまでに形成されてきた、個性あふれるブルターニュ文化の変遷を伺い知ることが出来る。その中でもブルターニュ地方の民芸・工芸品のコレクションが充実しており、ショーケース内に飾られたブルターニュの伝統衣装の数々はカンペール焼きに描かれる世界観そのものである。

ブルターニュ民族博物館

サン・コランタン大聖堂に併設されたかつての司祭館は、現在ブルターニュ地方の特色ある民族文化を伝える博物館として活用されている。

 

17世紀に建てられたこの建物には、当時の厨房やバルコニー、ネオ・ゴシック様式の回廊などが残る。

 

また同じく博物館を構成しているロアンの塔は1507年の建築で、ブルターニュで最も美しいと評されるルネサンス様式の階段を備えている。

 

博物館では先史時代から20世紀初めに至るまでに形成されてきた、個性あふれるブルターニュ文化の変遷を伺い知ることが出来る。

 

その中でもブルターニュ地方の民芸・工芸品のコレクションが充実しており、ショーケース内に飾られたブルターニュの伝統衣装の数々はカンペール焼きに描かれる世界観そのものである。

木組みの民家が建ち並ぶ旧市街

 

おとぎ話の世界に迷い込んだかのようなこの街の歴史地区は、14世紀以降の木組みの民家が建ち並ぶ可愛らしい街並みが魅力。その中でもケレオン通りはこの街を代表する人気のスポットで、落ち着いた風合いを醸し出す赤や黄色の民家の合間から、サン・コランタン大聖堂が顔を覗かせる。

 

そんな旧市街を歩くと姿を現すのが、すっぽりと大きな屋根を被った姿が印象的なサン・フランソワ市場。かつてのサン・フランソワ修道院の跡地に建設され、1847年の開業以来カンペール市民の台所として愛されている。ブルターニュ地方の新鮮な農産物や海の幸が並んでおり、毎日多くの買い物客で賑わいをみせている。

木組みの民家が建ち並ぶ旧市街

おとぎ話の世界に迷い込んだかのようなこの街の歴史地区は、14世紀以降の木組みの民家が建ち並ぶ可愛らしい街並みが魅力。

 

その中でもケレオン通りはこの街を代表する人気のスポットで、落ち着いた風合いを醸し出す赤や黄色の民家の合間から、サン・コランタン大聖堂が顔を覗かせる。

 

そんな旧市街を歩くと姿を現すのが、すっぽりと大きな屋根を被った姿が印象的なサン・フランソワ市場。

 

かつてのサン・フランソワ修道院の跡地に建設され、1847年の開業以来カンペール市民の台所として愛されている。

 

ブルターニュ地方の新鮮な農産物や海の幸が並んでおり、毎日多くの買い物客で賑わいをみせている。

カンペール美術館

 

サン・コランタン大聖堂のある広場の反対側には、カンペール美術館が佇んでいる。クラシカル様式の優美な外観が印象的な館は、この街出身の建築家ジョセフ・ビゴが1872年に手掛けたものである。

 

ブルターニュ地方の暮らしを描いた絵画や、ポール・ゴーギャンを始めとするカンペール近郊のポン・タヴェン村に集まり創作活動を行ったことで知られるポン・タヴェン派の画家たちの作品群が充実している。ブルターニュの地で育まれた豊かな芸術作品の数々を、心ゆくまで堪能したい。

カンペール美術館

サン・コランタン大聖堂のある広場の反対側には、カンペール美術館が佇んでいる。

 

クラシカル様式の優美な外観が印象的な館は、この街出身の建築家ジョセフ・ビゴが1872年に手掛けたものである。

 

ブルターニュ地方の暮らしを描いた絵画や、ポール・ゴーギャンを始めとするカンペール近郊のポン・タヴェン村に集まり創作活動を行ったことで知られるポン・タヴェン派の画家たちの作品群が充実している。

 

ブルターニュの地で育まれた豊かな芸術作品の数々を、心ゆくまで堪能したい。

アシュべー・アンリオ陶器工房

 

旧市街からオデ川を挟んだエリアにあるロクマリア地区は、この街を語る上で欠かすことの出来ないカンペール焼き揺籃の地として知られる。工芸文化の中心を担う「アシュべー・アンリオ陶器工房 」は1690年に王立釜として開かれて以来多くの人々に愛され続け、フランスで最も歴史を持った企業として歴史を積み重ねている。

 

ブルターニュ地方の伝統衣装を身に纏った男女のモチーフは、カンペール焼きを代表するデザイン。その他にもこの地方の自然などがあしらわれた陶器の数々は、温かみを感じる優しい風合いを感じさせる。フランスの家庭には1つは置いてあると言われるほど人気のある名前が刻まれたカフェオレ・ボウルは、1930年代にこの工房で考案されたもの。ブティックも併設されており、限定品やアウトレット品も販売されている。現在でも熟練の職人によって1枚1枚大切に描かれているので、お気に入りの一品を探すのが楽しい。

アシュべー・アンリオ陶器工房

旧市街からオデ川を挟んだエリアにあるロクマリア地区は、この街を語る上で欠かすことの出来ないカンペール焼き揺籃の地として知られる。

 

工芸文化の中心を担う「アシュべー・アンリオ陶器工房 」は1690年に王立釜として開かれて以来多くの人々に愛され続け、フランスで最も歴史を持った企業として歴史を積み重ねている。

 

ブルターニュ地方の伝統衣装を身に纏った男女のモチーフは、カンペール焼きを代表するデザイン。

 

その他にもこの地方の自然などがあしらわれた陶器の数々は、温かみを感じる優しい風合いを感じさせる。

 

フランスの家庭には1つは置いてあると言われるほど人気のある名前が刻まれたカフェオレ・ボウルは、1930年代にこの工房で考案されたもの。

 

ブティックも併設されており、限定品やアウトレット品も販売されている。

 

現在でも熟練の職人によって1枚1枚大切に描かれているので、お気に入りの一品を探すのが楽しい。

カンペール陶器博物館

 

工房のほど近くに佇む陶器博物館では、カンペール焼きの歴史やその技法の数々をより深く知ることが出来る。300年以上受け継がれてきた伝統の技法の数々を堪能できる、2000点以上にも及ぶ豪華なコレクションが展示されている。

 

ブルターニュ地方で発展した繊細で色鮮やかな刺繍が施された伝統衣装を見事に再現した、陶器人形の数々はその確かな筆遣いに思わず息を呑む美しさ。民族舞踊の様子を描いているものも多く、今にも動き出しそうな躍動感溢れる作品は必見である。

カンペール陶器博物館

工房のほど近くに佇む陶器博物館では、カンペール焼きの歴史やその技法の数々をより深く知ることが出来る。

 

300年以上受け継がれてきた伝統の技法の数々を堪能できる、2000点以上にも及ぶ豪華なコレクションが展示されている。

 

ブルターニュ地方で発展した繊細で色鮮やかな刺繍が施された伝統衣装を見事に再現した、陶器人形の数々はその確かな筆遣いに思わず息を呑む美しさ。

 

民族舞踊の様子を描いているものも多く、今にも動き出しそうな躍動感溢れる作品は必見である。

ロクマリア教会

 

聖母マリアに捧げられたロクマリア教会は、11世紀の文献にその名がすでに記された歴史ある教会。重厚感ある造りを特徴としており、建設された11世紀当時の趣が残る教会ホールは初期ブルターニュ・ロマネスク様式の質素な美しさを今に伝えている。教会内に飾られいる、聖母マリアの姿が彫られた15世紀の石板は必見である。

 

ロクマリア教会は12世紀に小修道院が併設され、17世紀に建てられたクラシカル様式の建物が教会のすぐ脇に佇む。また南側には、11世紀に用いられていた回廊の跡や17世紀の石灰土の廊下などが残り、この場所で刻まれてきた豊かな時の流れを感じることが出来る。

ロクマリア教会

聖母マリアに捧げられたロクマリア教会は、11世紀の文献にその名がすでに記された歴史ある教会。

 

重厚感ある造りを特徴としており、建設された11世紀当時の趣が残る教会ホールは初期ブルターニュ・ロマネスク様式の質素な美しさを今に伝えている。

 

教会内に飾られている、聖母マリアの姿が彫られた15世紀の石板は必見である。

 

ロクマリア教会は12世紀に小修道院が併設され、17世紀に建てられたクラシカル様式の建物が教会のすぐ脇に佇む。

 

また南側には、11世紀に用いられていた回廊の跡や17世紀の石灰土の廊下などが残り、この場所で刻まれてきた豊かな時の流れを感じることが出来る。

小修道院の庭

 

ロクマリア教会のほど近く、オデ川の穏やかな流れに沿って整備されているのは、フランス文部科学省によって「注目すべき庭園」に認定された小修道院の庭である。フランス王妃アンヌ・ド・ブルターニュが活躍した15世紀の庭を再現しており、緊急時に食料や医薬品、衣服の材料となるような植物が集められた実用性と美が両立する空間となっている。

 

サン・コランタン大聖堂すぐ近くに整備されたルトレットの庭は、南国の李植物などが集められたエキゾチックな雰囲気漂う空間。その脇のジャルダン・ド・ラ・ペは、フランス語で「平和の庭」という意味の庭園で、オリーブなどの地中海性の植物を楽しむことが出来る。どちらも歴史地区の散策で歩き疲れた時に、一息つくにはぴったりの場所だ。

小修道院の庭

ロクマリア教会のほど近く、オデ川の穏やかな流れに沿って整備されているのは、フランス文部科学省によって「注目すべき庭園」に認定された小修道院の庭である。

 

フランス王妃アンヌ・ド・ブルターニュが活躍した15世紀の庭を再現しており、緊急時に食料や医薬品、衣服の材料となるような植物が集められた実用性と美が両立する空間となっている。

 

サン・コランタン大聖堂すぐ近くに整備されたルトレットの庭は、南国の李植物などが集められたエキゾチックな雰囲気漂う空間。

 

その脇のジャルダン・ド・ラ・ペは、フランス語で「平和の庭」という意味の庭園で、オリーブなどの地中海性の植物を楽しむことが出来る。

 

どちらも歴史地区の散策で歩き疲れた時に、一息つくにはぴったりの場所だ。

カンペールについて詳しく知りたい!

基本情報

フィニステール県カンペール/Quimper (FINISTÈRE)

面積:84,45km2

人口:13万人(2015年現在)

2020年10月10日:ページ更新

行き方

パリからTGVの直通新幹線が運行しており、気軽に訪れることが出来ます。

 

ただしパリからは約4時間かかるので、ブルターニュの中心都市レンヌなどに立ち寄りながら、この地方の小さな村や街を併せて巡るのもお勧めです。

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、カンペール駅(Quimper)下車。(約4時間)

レンヌから570km(約2時間30分)

パリから570km(約5時間40分)

カンペール・コルヌアイユ空港から、タクシーに乗ってカンペール中心市街地まで(約20分)




カンペールのお勧めホテル

ブルターニュ地方にある美しい村々を訪れるなら、カンペールも併せて訪れてみてはみてはいかがでしょうか?

 

ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。カンペールにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーションスコア9.1と高評価なこの宿泊施設。カンペール焼きの中心地ロクマニア地区に位置しているので、この街の陶器に興味のある方は大変お勧めです。ブルターニュらしい花崗岩の建物に、デザイン性の高い美しい客室。スパも備えているので、寒い季節にもぴったりです。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で160€~240€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.1と高評価なこの宿泊施設は、カンペール駅のすぐ目の前に位置するアパートを借りることが出来ます。ロフトの付いたスタイリッシュな室内。備え付けのキッチンでブルターニュ地方の美味しい食材を調理すれば、まるでフランスに住んでいるかのような滞在が出来ますよ。4人まで宿泊可能で、料金は2名1泊で150€、4名1泊で160€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、カンペール郊外に位置しています。16世紀の貴族の屋敷を綺麗にリノベーションしており、周囲には広大な畑と庭園が広がります。まるで中世にタイムスリップしたかのようなおしゃれな内装が魅力。カンペール中心市街地までは7kmほど離れているので、車で移動できる方にお勧めです。3人まで宿泊可能で、料金は2名1泊で130€、3名1泊で140€(朝食込)です。



Booking.com




カンペール近郊の美しい村

ロクロナン

この街からバスでも訪れることが出来るこの村は、ブルターニュ地方でも屈指の人気を誇る美しい街並みが魅力。土産物屋さんなども多く、美しい村が初めてという方にも親しみやすいお勧めの村です。