ロクロナン/Locronan
【神秘的なケルト文化息づく聖なる村】
陶器の街カンペールから北へ向かうと、
重厚な石造りの館が建ち並ぶ
格調高い集落が姿を現す。
毎年ケルト文化の伝統行事「パルドン祭」が執り行われ、
伝統衣装を身に纏った住民達は礼拝行進を行う。
村の名前の由来ともなっている、
聖ロナン眠る教会は村の誇りだ。
陶器の街カンペールから北へ向かうと、
重厚な石造りの館が建ち並ぶ
格調高い集落が姿を現す。
毎年ケルト文化の伝統行事「パルドン祭」が執り行われ、
伝統衣装を身に纏った住民達は礼拝行進を行う。
村の名前の由来ともなっている、
聖ロナン眠る教会は村の誇りだ。
陶器の街カンペールから北へ向かうと、重厚な石造りの館が建ち並ぶ格調高い集落が姿を現す。
毎年ケルト文化の伝統行事「パルドン祭」が執り行われ、伝統衣装を身に纏った住民達は礼拝行進を行う。
村の名前の由来ともなっている、聖ロナン眠る教会は村の誇りだ。
まだケルト文化の影響を受けたドルイド教の信仰が息づいていた6世紀のブルターニュの地で、アイルランド人のサン・ロナン司教がキリスト教の布教を行ったことで村は発展を遂げた。村の名前は、「ロナン司教の聖地」という意味の« Locus Ronani »に由来する。
村の中心広場には1420年から1480年にかけて建造された高さ43mにも及ぶサン・ロナン教会がある。その脇には15世紀から16世紀に建てられたペニティ礼拝堂が佇んでおり、火山岩で出来た聖ロランの彫像が横たわる墓が素晴らしい。
まだケルト文化の影響を受けたドルイド教の信仰が息づいていた6世紀のブルターニュの地で、アイルランド人のサン・ロナン司教がキリスト教の布教を行ったことで村は発展を遂げた。
村の名前は、「ロナン司教の聖地」という意味の« Locus Ronani »に由来する。
村の中心広場には1420年から1480年にかけて建造された高さ43mにも及ぶサン・ロナン教会がある。
その脇には15世紀から16世紀に建てられたペニティ礼拝堂が佇んでおり、火山岩で出来た聖ロランの彫像が横たわる墓が素晴らしい。
教会のある村の広場には、東インド会社の館や17世紀の公証人や仲買人の花崗岩で作られた邸宅が建ち並ぶ。1階部分はブルターニュの郷土料理を楽しめるクレープリーなどがあるので、一休みしながら商人が行き交う繁栄の時代に思いを馳せるのも良いだろう。
広場からモール通りを下った先にはかつての織物工が集まる地区があり、16世紀のノートルダム・ド・ボンヌ・ヌーヴェル礼拝堂が残されている。抽象的な技法を用いることで知られる20世紀の宗教画家アルフレッド・マネシエ(Alfred Manessier)によって創られたステンド・グラスは必見の美しさ。
教会のある村の広場には、東インド会社の館や17世紀の公証人や仲買人の花崗岩で作られた邸宅が建ち並ぶ。
1階部分はブルターニュの郷土料理を楽しめるクレープリーなどがあるので、一休みしながら商人が行き交う繁栄の時代に思いを馳せるのも良いだろう。
広場からモール通りを下った先にはかつての織物工が集まる地区があり、16世紀のノートルダム・ド・ボンヌ・ヌーヴェル礼拝堂が残されている。
抽象的な技法を用いることで知られる20世紀の宗教画家アルフレッド・マネシエ(Alfred Manessier)によって創られたステンド・グラスは必見の美しさ。
ルネサンス期には織物の産地としてその名が知られた。東インド会社からも厚い信頼を得ており、ロクロナンの麻帆布は国王の船にも使われていたほどである。
1934年にチャールズ・ダニエルー村長によって建てられたロクロナン歴史・美術館に立ち寄れば、帆布産業の歴史について知ることが出来る。その他、ブルターニュの伝統衣装やコルヌアイユ地方を描いた絵画などこの地域の当時の暮らしぶりがわかる展示が行われている。
ルネサンス期には織物の産地としてその名が知られた。東インド会社からも厚い信頼を得ており、ロクロナンの麻帆布は国王の船にも使われていたほどである。
1934年にチャールズ・ダニエルー村長によって建てられたロクロナン歴史・美術館に立ち寄れば、帆布産業の歴史について知ることが出来る。
その他、ブルターニュの伝統衣装やコルヌアイユ地方を描いた絵画などこの地域の当時の暮らしぶりがわかる展示が行われている。
ロクロナンはケルト文化とカトリックの伝統が共存するヨーロッパでも稀有な村でもある。ネメトン(Nemeton)と呼ばれる周囲12kmにも及ぶ神聖な場所の中に村は位置し、聖人にちなんだ12の地点は、ケルト民族にとっての12カ月と地上における天体の動きに対応している。
毎年7月の第2日曜日には日常的な罪の許しを乞うパルドン祭(Les Pardons de la Petite Troménie)が行われ、その内の3つの地点を辿る。また、6年に1度グランド・トロメニー(La Grande Troménie)という大規模な祭が催され、伝統衣装を身にまとった住民は聖なる12の地点を通る道を踏破する。
ロクロナンはケルト文化とカトリックの伝統が共存するヨーロッパでも稀有な村でもある。
ネメトン(Nemeton)と呼ばれる周囲12kmにも及ぶ神聖な場所の中に村は位置し、聖人にちなんだ12の地点は、ケルト民族にとっての12カ月と地上における天体の動きに対応している。
毎年7月の第2日曜日には日常的な罪の許しを乞うパルドン祭(Les Pardons de la Petite Troménie)が行われ、その内の3つの地点を辿る。
また、6年に1度グランド・トロメニー(La Grande Troménie)という大規模な祭が催され、伝統衣装を身にまとった住民は聖なる12の地点を通る道を踏破する。
フィニステール県ロクロナン/Locronan (FINISTÈRE)
面積:8,08km2
人口:814人(2015年現在)
2018年7月14日:ページ更新
2020年4月28日:ページ更新
私はブルターニュ地方の中心都市レンヌからレンタカーを利用して、ロクロナンを訪れました。
フィニステール県の県庁所在地となっている、カンペールから運行しているバスで訪れるのもお勧めです。
パリ・モンパルナス駅(Gare Montparnasse)からTGVに乗って、カンペール(Quimper)駅下車(約4時間)
カンペール(Quimper)駅前停留所から、ブルターニュ交通(Breizhgo)37番カマレ(Camaret)行きのバスに乗って、ロクロナン停留所下車(約30分)
カンペール(Quimper)から20km(約20分)
レンヌ(Rennes)から240km(約2時間30分)
パリ(Paris)から580km(約5時間40分)
レンヌ・ブルターニュ空港(Aéroport Rennes Bretagne)から230km(約2時間30分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で2013年に、ロクロナンが第2位を獲得した際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されていました。残念ながら現在は非公開となってしまいましたが、日本語訳した記事が残っていますので、内容だけでも見たいという方は下記リンクよりどうぞ。
かつてブルターニュ公国として独立していたブルターニュ地方に佇むロクロナンでは、通りの案内表示板にフランス語とブルトン語が併記されています。
また、カンペール焼きの老舗「HBアンリオ」が手掛けている看板も見逃せません。こうして細部にもこだわりを感じるのが、美しい村の魅力ですね。
村の中にはお菓子屋さんやお土産屋さんが点在しているおり、色々なお店を覗きながら歩くのも楽しいです。
ここでは、ロクロナンを訪れたらぜひチェックしてみて欲しいブルターニュのローカルフードを紹介させて頂きます。
同じフィニステール県内のドゥアルヌネという村で考案されたのが、バターをたっぷり使った焼き菓子クイニーアマンです。日本でも人気のこのお菓子ですが、ブルターニュの最西部へと足を踏み入れたなら、本場の味を試してみてはいかがですか?
ワイン用のブドウ栽培に適さないブルターニュ地方。そのためりんごを使った微発泡酒シードルが有名ですが、地ビールの製造も盛んに行われています。ロクロナンのお土産屋さんでは、たくさんの種類のビールが取り揃えられていますので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。ロクロナンにある素敵な宿をご紹介させて頂きますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comでロケーションスコア9.5のこのホテルは、サン・ロナン教会へと続くプリュレ通りに位置しています。併設されたレストランでは本格的なフランス料理も楽しむことが出来るほか、美しい庭園も自慢です。料金は2名1泊で100€(朝食別)ほど。
【一緒に訪れたい美しい村】
ロクロナンから車で2時間(140km)
ロクロナンから車で2時間10分(180km)