ロゼルト/Lauzerte
【懐かしさと新しさが調和するバスティード】
ケルシー・ブラン地方の急峻な丘の形に沿って佇むこの村は、
1241年にトゥールーズ候によって開かれた
バスティードと呼ばれる中世に新しく築かれた計画都市の1つである。
強固な要塞を備えた商取引の地として知られ、
往時の繁栄を伝える歴史ある街並みが残る。
住民の憩いの場となっている村の中央広場では、
奇異な現代アートが独創的なアクセントを添えている。
ケルシー・ブラン地方の急峻な丘の形に沿って佇むこの村は、
1241年にトゥールーズ候によって開かれた
バスティードと呼ばれる中世に新しく築かれた計画都市の1つである。
強固な要塞を備えた商取引の地として知られ、
往時の繁栄を伝える歴史ある街並みが残る。
住民の憩いの場となっている村の中央広場では、
奇異な現代アートが独創的なアクセントを添えている。
目次【本ページの内容】
ケルシー・ブラン地方の急峻な丘の形に沿って佇むこの村は、1241年にトゥールーズ候によって開かれたバスティードと呼ばれる中世に新しく築かれた計画都市の1つである。
強固な要塞を備えた商取引の地として知られ、往時の繁栄を伝える歴史ある街並みが残る。
住民の憩いの場となっている村の中央広場では、奇異な現代アートが独創的なアクセントを添えている。
目次【本ページの内容】
村の中心に位置するのは、フランス南西地方に特徴的なアーケードを備えたコルニエール広場。周囲を取り囲む館は15世紀~18世紀に建てられたもので、色とりどりに塗られた雨戸と共に石灰質のファサードが太陽に照らされて白く輝いている。それら石造りの家々とは対照的に、広場で唯一、煉瓦が充填されたコロンバージュ(木骨組み)様式の建物はヴァサルの館(Maison de Vassal)と呼ばれ住民に親しまれている。
コルニエール広場で定期的に開催されているマルシェは、新鮮な食材を買い求める多くの住民で賑わいを見せる。この村特産のシャスラと呼ばれるデザート用のブドウ、プルーン、桃や洋ナシなどのフルーツや、鶏、フォワグラ、鴨のコンフィなど美味しそうな地元の食材が並んでいる。
村の中心に位置するのは、フランス南西地方に特徴的なアーケードを備えたコルニエール広場。
周囲を取り囲む館は15世紀~18世紀に建てられたもので、色とりどりに塗られた雨戸と共に石灰質のファサードが太陽に照らされて白く輝いている。
それら石造りの家々とは対照的に、広場で唯一、煉瓦が充填されたコロンバージュ(木骨組み)様式の建物はヴァサルの館(Maison de Vassal)と呼ばれ住民に親しまれている。
コルニエール広場で定期的に開催されているマルシェは、新鮮な食材を買い求める多くの住民で賑わいを見せる。
この村特産のシャスラと呼ばれるデザート用のブドウ、プルーン、桃や洋ナシなどのフルーツや、鶏、フォワグラ、鴨のコンフィなど美味しそうな地元の食材が並んでいる。
広場で一際存在感を放つ、時計が据えられた四角形の鐘楼が印象的なサン・バルテレミ教会は13世紀に建てられた。時代に応じて幾度かの改修・増築を重ね、現在は6つの礼拝堂が内包された独特の造りとなっている。
教会内に足を踏み入れると目に留まる聖母マリアに捧げられた祭壇画は、バロック期の傑作として名高い。また新古典主義の巨匠ドミニク・アングルの父である、ジョセフ・アングル(Joseph Ingres)が描いた一連の絵画も必見である。
広場で一際存在感を放つ、時計が据えられた四角形の鐘楼が印象的なサン・バルテレミ教会は13世紀に建てられた。
時代に応じて幾度かの改修・増築を重ね、現在は6つの礼拝堂が内包された独特の造りとなっている。
教会内に足を踏み入れると目に留まる聖母マリアに捧げられた祭壇画は、バロック期の傑作として名高い。
また新古典主義の巨匠ドミニク・アングルの父である、ジョセフ・アングル(Joseph Ingres)が描いた一連の絵画も必見である。
中世の雰囲気が残るコルニエール広場だが、サン・バルテレミ教会のすぐ目の前の床がめくれあがっている事に初めて訪れる者は違和感を感じる。しかし、裏に張られた色のついたセラミックのタイルに気が付けば、この村の遊び心に心躍ることだろう。この作品はフランス南西部出身の芸術家ジャック・ブッシュオルツ(Jacques Buchholtz)氏が1987年に手掛けた現代アートであり、新しい文化が交わる場所となっている。
また村内の文化施設エスパス・ポワン・ド・ビュでは、現代アートの企画展が開催されている。またフランス語でビュー・スポットを意味する「point de vue」の名の通り、美しい丘の風景を見渡すことも出来る。
中世の雰囲気が残るコルニエール広場だが、サン・バルテレミ教会のすぐ目の前の床がめくれあがっている事に初めて訪れる者は違和感を感じる。
しかし、裏に張られた色のついたセラミックのタイルに気が付けば、この村の遊び心に心躍ることだろう。
この作品はフランス南西部出身の芸術家ジャック・ブッシュオルツ(Jacques Buchholtz)氏が1987年に手掛けた現代アートであり、新しい文化が交わる場所となっている。
また村内の文化施設エスパス・ポワン・ド・ビュでは、現代アートの企画展が開催されている。
またフランス語でビュー・スポットを意味する「point de vue」の名の通り、美しい丘の風景を見渡すことも出来る。
この村はサンディアゴ巡礼の主要路の1つル・ピュイの路の宿場町としても栄えた。村へ向かう途中の坂にある、ジャルダン・ドゥ・ペルランでは、巡礼者(Pélerin)をテーマにした展示が行われている。花々が彩りを添える庭を巡りながら、巡礼の歴史やその暮らし方に触れることが出来るので、ぜひ立ち寄ると良いだろう。
また11世紀に起源を持つ、素朴で愛らしいサン・セルナン礼拝堂も村の郊外に佇んでいる。
この村はサンディアゴ巡礼の主要路の1つル・ピュイの路の宿場町としても栄えた。
村へ向かう途中の坂にある、ジャルダン・ドゥ・ペルランでは、巡礼者(Pélerin)をテーマにした展示が行われている。
花々が彩りを添える庭を巡りながら、巡礼の歴史やその暮らし方に触れることが出来るので、ぜひ立ち寄ると良いだろう。
また11世紀に起源を持つ、素朴で愛らしいサン・セルナン礼拝堂も村の郊外に佇んでいる。
タルヌ・エ・ガロンヌ県ロゼルト(ローゼルト)/Lauzerte (TARN-ET-GARONNE)
面積:44,56 km2
人口:1,461人(2016年現在)
2019年01月18日:ページ更新
2020年10月5日:ページ更新
現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。
2018年にこの村を訪れた際はトゥールーズからレンタカーを利用しました。近隣に美しい村が集まっているこの地域は、一日に数カ所の美しい村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。
パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)、もしくはボルドー・サンジャン駅(Bordeaux Saint-Jean)駅からTGVに乗って、アジャン駅(Agen)下車。(それぞれ約3時間20分、1時間10分)
アジャン駅(AGEN)からSNCF在来線TERに乗って、モワサック駅(Moissac)下車(約30分)
※もしくは、トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse Matabiau)からSNCF在来線TERに乗って、モワサック駅(Moissac)下車(約50分)
モワサック駅(Moissac)からタクシーに乗って、ロゼルトの村へ(約30分)
ボルドー(Bordeaux)から200km(約2時間20分)
トゥールーズ(Toulouse)から100km(約1時間20分)
ボルドー・メリニャック空港から210km(約2時間10分)
トゥールーズ・ブラニャック空港から100km(約1時間20分)
村名の由来になったとも語り継がれるトカゲは、住民の象徴として愛されています。村内にはトカゲを象ったオブジェが数多く飾られているので、探して歩いてみるのも楽しいですよ。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。ロゼルトにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comのロケーション・スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、フランスのトスカーナとも称される長閑な農村風景を見渡すことの出来る丘の上に佇むホテルです。褐色の屋根に白みを帯びた石造りの建物は、この地方ならではの趣。広々としたスイミングプールを備えているので、ゆったりとした滞在が楽しめますよ。中心市街地まで3km程離れているため、車で移動できる方にお勧めです。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で100€~230€(朝食別)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
ロゼルトから車で40分(40km)
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