カンド・サン・マルタン/Candes-Saint-Martin
【交わる川の流れと共に歩む伝説の村】
伝説を語り継ぐ存在感あるこの村の教会は、
2つの河川が合流する落ち着きある港を見守る。
アルドワーズと呼ばれる石で覆われた屋根と、
石灰土の白壁とのコントラストが美しい街並み。
この地域に特徴的な石灰質の丘を掘って作られた住居や
バラ薫る細い路地が織り成す情緒豊かな集落が、
ロワール川の穏やかな水の流れに調和している。
伝説を語り継ぐ存在感あるこの村の教会は、
2つの河川が合流する落ち着きある港を見守る。
アルドワーズと呼ばれる石で覆われた屋根と、
石灰土の白壁とのコントラストが美しい街並み。
この地域に特徴的な石灰質の丘を掘って作られた住居や
バラ薫る細い路地が織り成す情緒豊かな集落が、
ロワール川の穏やかな水の流れに調和している。
伝説を語り継ぐ存在感あるこの村の教会は、2つの河川が合流する落ち着きある港を見守る。
アルドワーズと呼ばれる石で覆われた屋根と、石灰土の白壁とのコントラストが美しい街並み。
この地域に特徴的な石灰質の丘を掘って作られた住居やバラ薫る細い路地が織り成す情緒豊かな集落が、ロワール川の穏やかな水の流れに調和している。
古くから漁師町として知られたカンドの村の名は「川の合流点(confluent)」を意味し、ヴィエンヌ川とロワール川がが交わる水上運送の拠点として栄えた。とりわけ、ロワール川流域で生産されたワインやスモモ、石灰岩などを積み込んだ商船が往来していた。
またこの村は代々トゥール大司教の庇護の下、中世には城壁に囲まれた城塞都市として発展した。百年戦争の勃発により当時の城は廃墟と化してしまったが、その後に時代を隔てて建てられた2つの城が現在も佇んでいる。旧カンド城は、長らくトゥール大司教の夏の別荘として使われてきた。六角形の塔を備えたルネサンス様式の優美な城は15世紀に建設され、歴代のフランス王も滞在した由緒正しき建物として知られている。
17世紀に建てられた新カンド城は、別名「モー城(Château de Môh)」としても知られ、旧カンド城に代わりトゥール大司教の館として用いられた。19世紀初頭に大規模な修復が行われ、集落を見渡すことの出来る丘の上に佇んでいる。
古くから漁師町として知られたカンドの村の名は「川の合流点(confluent)」を意味し、ヴィエンヌ川とロワール川がが交わる水上運送の拠点として栄えた。
とりわけ、ロワール川流域で生産されたワインやスモモ、石灰岩などを積み込んだ商船が往来していた。
またこの村は代々トゥール大司教の庇護の下、中世には城壁に囲まれた城塞都市として発展した。
百年戦争の勃発により当時の城は廃墟と化してしまったが、その後に時代を隔てて建てられた2つの城が現在も佇んでいる。
旧カンド城は、長らくトゥール大司教の夏の別荘として使われてきた。
六角形の塔を備えたルネサンス様式の優美な城は15世紀に建設され、歴代のフランス王も滞在した由緒正しき建物として知られている。
17世紀に建てられた新カンド城は、別名「モー城(Château de Môh)」としても知られ、旧カンド城に代わりトゥール大司教の館として用いられた。
19世紀初頭に大規模な修復が行われ、集落を見渡すことの出来る丘の上に佇んでいる。
中央の広場に堂々と構えるサン・マルタン参事会教会は、村の象徴的な場所となっている。その歴史は古く、トゥール司教でガリア地方における福音伝道師だった聖マルタンによってこの地に教会が建てられた4世紀に起源を持つ。巡礼の地として名を馳せ、1050年には12名の聖堂参事会員で構成されるカトリック聖堂参事会(Collégiale)が置かれた。
現在の建物は1175年から1225年にかけて建て替えたものが基礎となっており、アンジュ地域を中心に広まったプランタジネット朝ゴシック様式が魅力的である。細かな彫刻に飾られた、交差廊や外陣、玄関ホールは必見である。また百年戦争後の15世紀に要塞化されたため、トゥレーヌ地方では珍しい防衛的な機能を持つ教会となっている。
中央の広場に堂々と構えるサン・マルタン参事会教会は、村の象徴的な場所となっている。
その歴史は古く、トゥール司教でガリア地方における福音伝道師だった聖マルタンによってこの地に教会が建てられた4世紀に起源を持つ。
巡礼の地として名を馳せ、1050年には12名の聖堂参事会員で構成されるカトリック聖堂参事会(Collégiale)が置かれた。
現在の建物は1175年から1225年にかけて建て替えたものが基礎となっており、アンジュ地域を中心に広まったプランタジネット朝ゴシック様式が魅力的である。
細かな彫刻に飾られた、交差廊や外陣、玄関ホールは必見である。
また百年戦争後の15世紀に要塞化されたため、トゥレーヌ地方では珍しい防衛的な機能を持つ教会となっている。
この村で亡くなったトゥール司教、聖マルタンはこの地を語る上で欠かすことの出来ない人物である。聖マルタンは数々の奇跡的な伝説で知られ、死後16世紀以上経った今でも人々に崇拝されている。
教会内部で輝くステンドグラスは、物乞いとなって表れた半裸で凍えるイエス・キリストに聖マルタンが自身のマントを分け与えたと伝えられる伝説を描写している。聖マルタンが分け与えたマントは397年11月11日にトゥールから船で村へと運ばれたとされ、聖遺物が通過したロワール川には再び繁栄の時がもたらされたという。この事柄は「聖マルタンの夏」と呼ばれ親しまれている。
この村で亡くなったトゥール司教、聖マルタンはこの地を語る上で欠かすことの出来ない人物である。
聖マルタンは数々の奇跡的な伝説で知られ、死後16世紀以上経った今でも人々に崇拝されている。
教会内部で輝くステンドグラスは、物乞いとなって表れた半裸で凍えるイエス・キリストに聖マルタンが自身のマントを分け与えたと伝えられる伝説を描写している。
聖マルタンが分け与えたマントは397年11月11日にトゥールから船で村へと運ばれたとされ、聖遺物が通過したロワール川には再び繁栄の時がもたらされたという。
この事柄は「聖マルタンの夏」と呼ばれ親しまれている。
教会を見学した後には、丘の上に整備されたパノラマスポットへ足を運ぶのもお勧め。周囲に拡がるロワール・アンジュー・トゥーレーヌ自然国立公園(Parc naturel régional Loire-Anjou-Touraine)の雄大な自然を見渡すことが出来る。道中には可愛らしい石畳の道やロワール地方に広くみられた穴居式住宅の跡などが点在しており、興味深い散歩となるだろう。
近郊には数多くの城下町が残っており、カンド・サン・マルタンを含むロワール川流域は2000年に「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」としてユネスコの世界遺産に登録されている。村内の港から運行している遊覧船に乗れば、ロワール川と共に美しい集落の風景を楽しむことが出来る。
教会を見学した後には、丘の上に整備されたパノラマスポットへ足を運ぶのもお勧め。
周囲に拡がるロワール・アンジュー・トゥーレーヌ自然国立公園(Parc naturel régional Loire-Anjou-Touraine)の雄大な自然を見渡すことが出来る。
道中には可愛らしい石畳の道やロワール地方に広くみられた穴居式住宅の跡などが点在しており、興味深い散歩となるだろう。
近郊には数多くの城下町が残っており、カンド・サン・マルタンを含むロワール川流域は2000年に「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」としてユネスコの世界遺産に登録されている。
村内の港から運行している遊覧船に乗れば、ロワール川と共に美しい集落の風景を楽しむことが出来る。
アンドル・エ・ロワール県カンド・サン・マルタン(カンドサンマルタン)/Candes-Saint-Martin (INDRE-ET-LOIRE)
面積:5,77 km2
人口:217人(2016年現在)
世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)
2019年05月29日:ページ更新
2020年9月3日:ページ更新
「フランスの最も美しい村」にも登録されているモンソローという村まで公共交通機関のみで訪れることが可能です。2つの自治体は隣接しており、徒歩で20分ほどの距離にあります。
2019年に訪れた際は、レンタカーを利用しました。村内は細道が多く、駐車可能なスペースがあまりないので注意が必要です。また、対岸からこの村を眺めたいという方も車があると便利です。
パリ・モンパルナス駅(Paris-Montparnasse 1-2)からSNCFに乗って、トゥール(Tours)駅で乗り換え、ソミュール(Saumur)駅下車(※約2時間30分)
ソミュール旧市街(Saumur: Centre-Ville)停留所へ移動して、ソミュール交通(SAUMUR AGGLOBUS)1番のバスに乗ってモンソロー停留所下車(※約20分)
モンソロー停留所からカンド・サン・マルタン旧市街まで徒歩で約20分(※2km)
アンジェ(Anjers)から80km(約1時間)
パリ(Paris)から310km(約3時間20分)
パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から340km(約3時間40分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2016年にカンド・サン・マルタンがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。
人口200人ほどの小さな村ですが、ロワールの古城巡りを楽しむ人々にも人気の観光地で、村内では数件のレストランが営業しています。
2019年に実際に利用したカンド・サン・マルタンのお勧めレストランを紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。
2019年春に利用したこのレストランは、サン・マルタン参事会教会のすぐ目の前に位置しています。石灰土で建てられたこの地域の伝統的な造りをしており、良い雰囲気の中で食事をすることが出来ました。
私たちが注文したのは、前菜・メイン・デザートの3品のコース(28€)。小さな村のレストランとは思えないほど本格的なフランス料理を楽しめます。その時のメニューを紹介させて頂きますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
前菜:
– 旬のグリーン・アスパラと地域の特産品ヒラタケのソテー、新にんにく風味
– ワタリガニのビスク、フォワグラアイスのサラダを添えて
メイン
– 鯖のレア・ステーキ、チコリと人参のピュレ添え
– 牛テールのアッシ・パルマンティエ風、黒トリュフを添えて
デザート
– 抹茶風味のチアシードプディング
– ヌガーグラッセ
芸術家の小さなアトリエが点在しています。なかでも、様々な文献からジョルジュ・サンドやマリー・アントワネットなど、歴史上の偉人がつけていた香りを再現する香水屋は必見です。
ここではカンド・サン・マルタンを訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。
村の周辺はトゥーレーヌやシノン・トゥーレーヌ、ソミュール・トゥーレーヌといったロワール地方を代表するワインの一大生産地となっています。軽やかで親しみやすいワインをぜひお試しあれ。
洞窟住居内の湿度を利用して栽培されるキノコはこの村の特産品です。なかでもガリペット(Galipette)と呼ばれる巨大なマッシュルームは肉厚でジューシーな味わいが特徴です。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。カンド・サン・マルタンにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア8.6と高評価なこの宿泊施設は、19世紀の新カンド城をリノベーションして実現したシャトー・ホテルです。豪華な内装の客室は、まるで中世の貴族になったかのような気分になること間違いなし。プールやサウナといった設備も充実しており、ラグジュアリーな滞在が楽しめます。記念日など特別な日の利用にもお勧め。4人まで宿泊可能で、料金は2名1泊で450€(4名1泊では600€)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
カンド・サン・マルタンから車で10分(3km)
カンド・サン・マルタンから車で40分(40km)