タルモン・シュル・ジロンド/Talmont-sur-Gironde

 

【大西洋へと続く河口の村】

 

ヨーロッパ随一の大きさを誇るジロンド川の河口で

島のように浮かんでいるこの村は、

上げ潮による突然の水位上昇に備えるため周囲を塁壁に囲まれている。

ピンクの花々に彩られたヴネルと呼ばれる小路の脇には

白いファサードに青い雨戸の民家が建ち並び、

職人のアトリエや芸術家のギャラリーが構えている。

一枚岩からなる井戸や日時計などが村の魅力を惹きたて、

岸壁へと打ち寄せる波の音を聞きながらそぞろ歩きをするのに最適の場所である。

 

タルモン・シュル・ジロンド/Talmont-sur-Gironde

 

【大西洋へと続く河口の村】

 

ヨーロッパ随一の大きさを誇るジロンド川の河口で島のように浮かんでいるこの村は、上げ潮による突然の水位上昇に備えるため周囲を塁壁に囲まれている。

 

ピンクの花々に彩られたヴネルと呼ばれる小路の脇には白いファサードに青い雨戸の民家が建ち並び、職人のアトリエや芸術家のギャラリーが構えている。

 

一枚岩からなる井戸や日時計などが村の魅力を惹きたて、岸壁へと打ち寄せる波の音を聞きながらそぞろ歩きをするのに最適の場所である。




村の歴史

 

村は閉ざされた街ヴィル・クローズ(Ville close)と呼ばれ、1284年にイングランド王エドワード1世の命によって築かれた。縦横に道路が横断する村の構造は、中世に築かれた計画都市バスティードを彷彿とさせる。背の低い民家が多いのは、この地域に吹き付ける風から守るため。

 

集落を取り囲む防壁は、かつて強固な要塞都市だった時代の名残りを伝えている。また防壁沿いの散歩道を進むと、フランス語で「白い塔」を意味するラ・トゥール・ブランシュと呼ばれるかつての塔の遺物に出くわす。現在は川に面して開いている門が残っているだけだが、ロンドンのホワイト・タワーのような趣がある。

村の歴史

村は閉ざされた街ヴィル・クローズ(Ville close)と呼ばれ、1284年にイングランド王エドワード1世の命によって築かれた。

 

縦横に道路が横断する村の構造は、中世に築かれた計画都市バスティードを彷彿とさせる。背の低い民家が多いのは、この地域に吹き付ける風から守るため。

 

集落を取り囲む防壁は、かつて強固な要塞都市だった時代の名残りを伝えている。

 

また防壁沿いの散歩道を進むと、フランス語で「白い塔」を意味するラ・トゥール・ブランシュと呼ばれるかつての塔の遺物に出くわす。

 

現在は川に面して開いている門が残っているだけだが、ロンドンのホワイト・タワーのような趣がある。

サント・ラドゴンド教会

 

堂々とした姿が印象的なサント・ラドゴンド教会が村の一番奥に佇んでいる。この教会は、世界遺産にも登録されているサン・ジャン・ダンジェリ大修道院のベネディクト会修道士によって12世紀に建てられた。かつてはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く巡礼路上の休息地でもあり、宿場町としても栄えた。

 

サントンジュ風ロマネスク様式の傑作と謳われ、フランス西部ポワトゥー · シャラント地方を象徴する宗教建築として知られる。地下礼拝堂も備えており、細かな彫刻が施された扉および柱頭や17世紀の祭壇が見どころとなっている。教会のすぐ横には珍しい海岸の墓地が置かれ、タチアオイの花が周囲を彩る。

サント・ラドゴンド教会

堂々とした姿が印象的なサント・ラドゴンド教会が村の一番奥に佇んでいる。

 

この教会は、世界遺産にも登録されているサン・ジャン・ダンジェリ大修道院のベネディクト会修道士によって12世紀に建てられた。

 

かつてはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く巡礼路上の休息地でもあり、宿場町としても栄えた。

 

サントンジュ風ロマネスク様式の傑作と謳われ、フランス西部ポワトゥー · シャラント地方を象徴する宗教建築として知られる。

 

地下礼拝堂も備えており、細かな彫刻が施された扉および柱頭や17世紀の祭壇が見どころとなっている。

 

教会のすぐ横には珍しい海岸の墓地が置かれ、タチアオイの花が周囲を彩る。

タルモン歴史・漁業資料館

 

教会近くに佇むかつて小学校は、タルモン歴史・漁業資料館として現在活用されている。村の建造物や文化・風習など700万年前に遡ることの出来るこの土地の歴史が紹介されており、主産業だった漁業技術に関する展示も行われている。

 

1917年に起きたロシア革命によって祖国を追われたロマノフ家の王女がこの村を訪れた際に、チョウザメの卵を家畜に与えるのを見たという逸話が残る。王女はキャビアのレシピを村民に伝え、その後タルモンの港はキャビア漁によっても栄えた。

 

現在でも小さな漁師小屋が立ち並ぶ閑静な港が、湾を挟んだ対岸に佇む。伝統的なボートの往来や、四角い網を使って漁をする光景が見られ、漁村らしい素朴な美しさで人々を魅了している。

タルモン歴史・漁業資料館

教会近くに佇むかつて小学校は、タルモン歴史・漁業資料館として現在活用されている。

 

村の建造物や文化・風習など700万年前に遡ることの出来るこの土地の歴史が紹介されており、主産業だった漁業技術に関する展示も行われている。

 

1917年に起きたロシア革命によって祖国を追われたロマノフ家の王女がこの村を訪れた際に、チョウザメの卵を家畜に与えるのを見たという逸話が残る。

 

王女はキャビアのレシピを村民に伝え、その後タルモンの港はキャビア漁によっても栄えた。

 

現在でも小さな漁師小屋が立ち並ぶ閑静な港が、湾を挟んだ対岸に佇む。伝統的なボートの往来や、四角い網を使って漁をする光景が見られ、漁村らしい素朴な美しさで人々を魅了している。

光が彩る夜の街並み

 

7月・8月は毎晩街がロウソクの灯りに照らされ、村はオレンジ色の優しい色に包まれる。光と音をテーマにしたイベントが催されるほか、この村の多くの店も夜間営業をすることから、夜の散策をするにはピッタリの季節となっている。

 

また毎年8月の第二日曜日には村一番のお祭りグランド・フェット・ド・タルモンが開催され、花火やちょうちん行列などがタルモンの夜空を彩る。

光が彩る夜の街並み

7月・8月は毎晩街がロウソクの灯りに照らされ、村はオレンジ色の優しい色に包まれる。

 

光と音をテーマにしたイベントが催されるほか、この村の多くの店も夜間営業をすることから、夜の散策をするにはピッタリの季節となっている。

 

また毎年8月の第二日曜日には村一番のお祭りグランド・フェット・ド・タルモンが開催され、花火やちょうちん行列などがタルモンの夜空を彩る。

タルモン・シュル・ジロンドについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

シャラント・マリティーム県タルモン・シュル・ジロンド(タルモンシュルジロンド)

/Talmont-sur-Gironde (CHARENTE-MARITIME)

面積:4,44 km2

人口:102人(2016年現在)

「フランスの風格ある小さな街(Petites Cités de caractère de France)」 加盟

Villages de Pierres et d’Eau(石と水の村)

  • 2011年より加盟

2019年03月24日:ページ更新

2020年11月8日:ページ更新

行き方

現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。

 

2019年に訪れた際は、レンタカーを利用しました。村への入口に大きな駐車場が整備されているので、車での移動も安心ですよ。

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、アングレーム駅(Angoulême)下車。(約2時間10分)

アングレーム駅(Angoulême)で在来線に乗り換えて、ロワイヤン駅(Royan)下車。(約1時間50分)

ロワイヤン(Royan)からタクシーに乗って、タルモン・シュル・ジロンドへ(※約30分)

ボルドー(Bordeaux)から120km(約1時間40分)

ボルドー・メリニャック空港から120km(約1時間30分)

紹介動画

フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2013年にタルモン・シュル・ジロンドがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。

タルモン・シュル・ジロンドのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。タルモン・シュル・ジロンドにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。(※残念ながらこの村にはbooking.comの口コミ評価の良いホテルが少ないです。良い点、悪い点含めて紹介します。)

フランス語で「河口」を意味するそのホテルの名前の通り、ジロンド河を望む美しい景観を楽しむことができ、Booking.comのロケーション・スコアも9.2と高評価。中心市街地までも400mほどと、村の散策に便利な立地です。一方で施設面の老朽化とバスルームの小ささを指摘するコメントが目立ち、評価を下げています。より快適な滞在を望む方は、近郊の街にホテルを取ることをお勧めします。料金は2名1泊で90€(朝食別)です。



Booking.com




【一緒に訪れたい美しい村】

タルモン・シュル・ジロンドから車で40分(30km)

タルモン・シュル・ジロンドから車で60分(60km)

タルモン・シュル・ジロンドから車で1時間40分(110km)

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