セギュール・ル・シャトー/Ségur-le-Château

 

【絶対的に安全と謳われた村】

 

陶器の街リモージュ近郊の丘陵地の岩山に佇むこの村は、

自然の要塞に守られた難攻不落の地として知られた。

リモージュ子爵ゆかりの地でもあるこの村はいつの時代も常に光り輝き、

オーヴゼール川の水の流れに強固な城塞を映し出している。

建物に付属した小さな塔や木骨組みのコロンバージュ様式、

らせん階段や家の威光を示す巨大な暖炉。

見事な彫刻が施された窓を仕切る石材など、

村には往時の栄光を示す豪華絢爛な貴族の館が残されている。

セギュール・ル・シャトー/Ségur-le-Château

 

【絶対的に安全と謳われた村】

 

陶器の街リモージュ近郊の丘陵地の岩山に佇むこの村は、自然の要塞に守られた難攻不落の地として知られた。

 

リモージュ子爵ゆかりの地でもあるこの村はいつの時代も常に光り輝き、オーヴゼール川の水の流れに強固な城塞を映し出している。

 

建物に付属した小さな塔や木骨組みのコロンバージュ様式、らせん階段や家の威光を示す巨大な暖炉。

 

見事な彫刻が施された窓を仕切る石材など、村には往時の栄光を示す豪華絢爛な貴族の館が残されている。




セギュール城

 

周囲を取り囲む自然環境が時に敵の移動を阻害する自然の防壁として機能し、また城への侵攻を封鎖する前哨としての役割を演じた。難攻不落の地として知られ、「絶対的に安全な場所(lieu sûr)」という名前で呼ばれるほどだった。

 

村の高台に佇むセギュール城は、13世紀にカロリング朝様式で建てられた。リモージュ子爵の重要な拠点として用いられ、領主と騎士の空間が明確に区別される中世の典型的な構造を有していた。その大部分は廃墟となってしまっているが、城付属のノートルダム礼拝堂は特に保存状態が良く、当時の面影を今に伝えている。

セギュール城

周囲を取り囲む自然環境が時に敵の移動を阻害する自然の防壁として機能し、また城への侵攻を封鎖する前哨としての役割を演じた。

 

難攻不落の地として知られ、「絶対的に安全な場所(lieu sûr)」という名前で呼ばれるほどだった。

 

村の高台に佇むセギュール城は、13世紀にカロリング朝様式で建てられた。

 

リモージュ子爵の重要な拠点として用いられ、領主と騎士の空間が明確に区別される中世の典型的な構造を有していた。

 

その大部分は廃墟となってしまっているが、城付属のノートルダム礼拝堂は特に保存状態が良く、当時の面影を今に伝えている。

貴族の館

 

1438年にはリムーザン地方とペリゴー地方の361カ所にも及ぶ領主裁判所の訴訟を担うアポー裁判所(Cour des Appeaux)が置かれたことにより街の名声は大きく高まり、城壁に守られた中心市街地は職人と商人で賑わった。

 

そのため村内には、15~18世紀の貴族の館が数多く残る。これらは花崗岩でできた見事な建物で、屋根は繊細な模様が描かれた金属細工に飾られている。アンリ4世の家をはじめとする15世紀の館は、木組みの可愛らしい外観が印象的。アポー裁判所の本部として建てられたと考えられている16世紀の建物は、螺旋階段として用いられているサン・ローサンの塔が見事である。

貴族の館

1438年にはリムーザン地方とペリゴー地方の361カ所にも及ぶ領主裁判所の訴訟を担うアポー裁判所(Cour des Appeaux)が置かれたことにより街の名声は大きく高まり、城壁に守られた中心市街地は職人と商人で賑わった。

 

そのため村内には、15~18世紀の貴族の館が数多く残る。

 

これらは花崗岩でできた見事な建物で、屋根は繊細な模様が描かれた金属細工に飾られている。

 

アンリ4世の家をはじめとする15世紀の館は、木組みの可愛らしい外観が印象的。

 

アポー裁判所の本部として建てられたと考えられている16世紀の建物は、螺旋階段として用いられているサン・ローサンの塔が見事である。

サン・レジェール教会

 

この村は起伏の大きな地形の上に佇むため、中世には6つの居住区に分かれており、それぞれの地区に礼拝堂が設置されていた。その内の1つだったサン・レジェール礼拝堂は19世紀終わりに再建され、サン・レジェール小教区教会として生まれ変わった。

 

ネオ・ロマネスク様式で建てられた教会は、小さいながらも堂々とした佇まいが印象的。現代画家ヴァンサン・コルペ(Vincent Corpet)が手掛けたステンドグラスは、聖レジェールの苦悶を象徴しており、独特の世界観が魅力である。

サン・レジェール教会

この村は起伏の大きな地形の上に佇むため、中世には6つの居住区に分かれており、それぞれの地区に礼拝堂が設置されていた。

 

その内の1つだったサン・レジェール礼拝堂は19世紀終わりに再建され、サン・レジェール小教区教会として生まれ変わった。

 

ネオ・ロマネスク様式で建てられた教会は、小さいながらも堂々とした佇まいが印象的。

 

現代画家ヴァンサン・コルペ(Vincent Corpet)が手掛けたステンドグラスは、聖レジェールの苦悶を象徴しており、独特の世界観が魅力である。

注目すべき庭園

 

村の外れに位置するシェダル農業・自然公園(Parc agricole et paysager du Chédal)の歴史は古く19世紀後半に遡るが、1999年に発生した嵐によって大きな被害を受けてしまった。それでも復興活動を通じて魅力が高まり、2013年にはフランス文化省による「注目すべき庭園(Jardin remarquable)」にも指定された。

 

不思議な形をした木を組み合わせて作られたバルコニーやネオ・ゴシック様式の塔。幾多の現代彫刻や19世紀の鳥かごなどが設置され、芸術と自然に触れ合うことの出来る人気のスポットとなっている。

注目すべき庭園

村の外れに位置するシェダル農業・自然公園(Parc agricole et paysager du Chédal)の歴史は古く19世紀後半に遡るが、1999年に発生した嵐によって大きな被害を受けてしまった。

 

それでも復興活動を通じて魅力が高まり、2013年にはフランス文化省による「注目すべき庭園(Jardin remarquable)」にも指定された。

 

不思議な形をした木を組み合わせて作られたバルコニーやネオ・ゴシック様式の塔。

 

幾多の現代彫刻や19世紀の鳥かごなどが設置され、芸術と自然に触れ合うことの出来る人気のスポットとなっている。

セギュール・ル・シャトーについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

コレーズ県セギュール・ル・シャトー(セギュールルシャトー)/Ségur-le-Château (CORRÈZE)

面積:9,48 km2

人口:179人(2016年現在)

注目すべき庭園(Jardin remarquable):フランス文化省

  • シェダル農業・自然公園(Parc agricole et paysager du Chédal)

2019年02月11日:ページ更新

2022年06月23日:ページ更新

行き方

現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。

 

2022年にこの村を訪れた際はレンタカーを利用しました。近隣に美しい村が集まっているこの地域は、一日に数カ所の美しい村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。

パリ・オステルリッツ駅(Paris Austerlitz)からSNCFに乗って、リモージュ・ベネディクトン駅(Limoges-Bénédictins)で乗り換えて、サン=ティリュー・ラ・ペルシュ駅(Saint-Yrieix-la-Perche)下車。(約4時間40分)

サン=ティリュー・ラ・ペルシュ駅前停留所(Saint-Yrieix)からSNCFの高速バス(Car)に乗り換えて、ポンパドゥール駅前停留所(Pompadour)下車(約50分)

ポンパドゥール駅前からタクシーに乗って、セギュール・ル・シャトー中心市街地へ(約20分)

リモージュ(Limoges)から約70km(約50分)

リモージュ空港(Aéroport de Limoges-Bellegarde)から約80km(約1時間10分)

レストラン・特産品

村内にはスーパーマーケット等の食料品を買えるお店が無いので、ピクニックなどを楽しみたい場合は村へ訪れる前に購入してから散策するのがお勧めです。オーヴゼール川沿いにレストランが数件営業しているので、のんびりとした景色を楽しみながら食事をするのも良いでしょう。

 

ここではセギュール・ル・シャトーを訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの特産品を紹介させて頂きます。

この村を訪れた際に是非とも味わいたいのが、村の特産品の黒尻豚(Culs noirs)です。かつて黒尻豚はリムーザン地方で多く育てられていましたが、工業的な飼育に適した種類の豚にとって代わられ、一時はほとんど姿を消してしまいました。現在は村内の情熱ある養豚家の手によって大切に飼育されており、親戚関係にあるイベリコ豚に似た深い味わいと旨味を楽しめる村の特産品となっています。村内でもなかなか流通しない幻の豚ですが、8月1週目の日曜日に黒尻豚祭りが開催され、様々な催し物と共に黒尻豚を味わうことのできる貴重なイベントとなっています。

セギュール・ル・シャトーのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。セギュール・ル・シャトーにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comの総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、旧市街に位置しているため村の散策に便利。綺麗にリノベーションされた1750年の綺麗に宿泊することができ、セギュール城を眺めながらの朝食を取ることもできます。オフシーズンは夕食も提供するターブル・ドットとしても営業しているので、フランスの家庭的な料理を楽しみたい方は問い合わせてみると良いでしょう。料金は2名1泊で90€(朝食込)と良心的です。



Booking.com




【一緒に訪れたい美しい村】

セギュール・ル・シャトーから車で40分(30km)

セギュール・ル・シャトーから車で50分(50km)

セギュール・ル・シャトーから車で60分(60km)

セギュール・ル・シャトーから車で60分(70km)

スポンサーリンク




次の美しい村を巡る