サン・ロベール/Saint-Robert
【ベネディクト会修道士の丘に佇む村】
リムーザン地方とペリゴール地方との境にある、
標高320mの小高い丘の上に佇むこの村。
12世紀にロマネスク様式の修道院を中心に街が発展し、
16世紀以降は多くの貴族がこの村に居を構えた事でも知られている。
牧歌的な雰囲気漂う村の麓に湧き出る泉は
子供の万病を治す奇跡を起こすと言われ、
中世には多くの敬虔な巡礼者が訪れ賑わいをみせた。
リムーザン地方とペリゴール地方との境にある、
標高320mの小高い丘の上に佇むこの村。
12世紀にロマネスク様式の修道院を中心に街が発展し、
16世紀以降は多くの貴族がこの村に居を構えた事でも知られている。
牧歌的な雰囲気漂う村の麓に湧き出る泉は
子供の万病を治す奇跡を起こすと言われ、
中世には多くの敬虔な巡礼者が訪れ賑わいをみせた。
目次【本ページの内容】
リムーザン地方とペリゴール地方との境にある、標高320mの小高い丘の上に佇むこの村。
12世紀にロマネスク様式の修道院を中心に街が発展し、16世紀以降は多くの貴族がこの村に居を構えた事でも知られている。
牧歌的な雰囲気漂う村の麓に湧き出る泉は子供の万病を治す奇跡を起こすと言われ、中世には多くの敬虔な巡礼者が訪れ賑わいをみせた。
目次【本ページの内容】
この村の名はラ・シェーズ・デュー修道院を初め、11世紀オーヴェルニュ地方で50以上もの教会の建設に関わりキリスト教の布教に貢献した聖職者ロベール・ド・チュルランドに由来する。彼の弟子たちが1122年に築いたサン・ロベール・ベネディクト会小修道院を取り囲むように、村は大きく発展した。
百年戦争や宗教戦争など争いに巻き込まれ大きな被害を受けてしまったが、交差廊や発掘された数々の柱などが建設当時の面影を今に伝えている。
この村の名はラ・シェーズ・デュー修道院を初め、11世紀オーヴェルニュ地方で50以上もの教会の建設に関わりキリスト教の布教に貢献した聖職者ロベール・ド・チュルランドに由来する。
彼の弟子たちが1122年に築いたサン・ロベール・ベネディクト会小修道院を取り囲むように、村は大きく発展した。
百年戦争や宗教戦争など争いに巻き込まれ大きな被害を受けてしまったが、交差廊や発掘された数々の柱などが建設当時の面影を今に伝えている。
現在のサン・ロベール教会は度重なる戦争の中で要塞化されたもので、重厚かつ堅硬な外観が印象的。特に六角形の鐘楼のすぐ隣に設けられた小塔は、16世紀に防衛のため付け加えられたものである。
教会内で特に目を惹くのが、高くて広々とした天井を支える柱の数々である。その数は50以上も存在し、柱頭には聖書に描かれた様々な場面が彫られている。また高い内陣を上部から照らす大きな窓が採用されているのも、リムーザン地方の典型的なスタイル。十字架に磔となった等身大のキリスト像は13世紀に作られたもので、スペインから持ち込まれたと伝えられている。
現在のサン・ロベール教会は度重なる戦争の中で要塞化されたもので、重厚かつ堅硬な外観が印象的。
特に六角形の鐘楼のすぐ隣に設けられた小塔は、16世紀に防衛のため付け加えられたものである。
教会内で特に目を惹くのが、高くて広々とした天井を支える柱の数々である。
その数は50以上も存在し、柱頭には聖書に描かれた様々な場面が彫られている。
また高い内陣を上部から照らす大きな窓が採用されているのも、リムーザン地方の典型的なスタイル。
十字架に磔となった等身大のキリスト像は13世紀に作られたもので、スペインから持ち込まれたと伝えられている。
教会前の広場に置かれた鉄製の十字架は、16世紀に作られた貴重な文化財。聖ペテロのキリスト否認の象徴である鶏や茨の冠、槍・槌・鋏・梯子などキリストの受難に関連する数々のモチーフが繊細な鉄細工で表現されている。
広場を挟んで対角線上に位置する建物は、かつて郵便局として用いられていた。目を凝らせばルネサンス建築に特徴的な、ムリオン窓の痕跡が2カ所残されているのがわかる。低い部分の窓は十字状に区切られておらず、窓ごとに税金を払う必要のあった16世紀に手が加えられた結果と考えられている。
教会前の広場に置かれた鉄製の十字架は、16世紀に作られた貴重な文化財。
聖ペテロのキリスト否認の象徴である鶏や茨の冠、槍・槌・鋏・梯子などキリストの受難に関連する数々のモチーフが繊細な鉄細工で表現されている。
広場を挟んで対角線上に位置する建物は、かつて郵便局として用いられていた。
目を凝らせばルネサンス建築に特徴的な、ムリオン窓の痕跡が2カ所残されているのがわかる。
低い部分の窓は十字状に区切られておらず、窓ごとに税金を払う必要のあった16世紀に手が加えられた結果と考えられている。
16~17世紀にかけてボーロワール家やノアイユ家など多くの貴族がこの村に移り住み、この地域の丘で産出される石灰岩を用いた見事な屋敷が村内には点在している。ルネサンス様式の建物が多く、角に付けられた小窓や2段階の傾斜が付けられたケルト風屋根などが特徴となっている。また19世紀までワイン産業が盛んだったため、大きな地下貯蔵庫を備えている民家も多い。
ヴェルヌイユ家の屋敷は16世紀の建築で、18世紀に入って再建されたものの、外壁の一部や石柱などは建設当時の姿がそのまま残されている。またヴェルヌイユ城付属の教会として16世紀に建てられたヴェルヌイユ礼拝堂では、現在かつての村の姿を写したポストカードの展示を行っている。
16~17世紀にかけてボーロワール家やノアイユ家など多くの貴族がこの村に移り住み、この地域の丘で産出される石灰岩を用いた見事な屋敷が村内には点在している。
ルネサンス様式の建物が多く、角に付けられた小窓や2段階の傾斜が付けられたケルト風屋根などが特徴となっている。
また19世紀までワイン産業が盛んだったため、大きな地下貯蔵庫を備えている民家も多い。
ヴェルヌイユ家の屋敷は16世紀の建築で、18世紀に入って再建されたものの、外壁の一部や石柱などは建設当時の姿がそのまま残されている。
またヴェルヌイユ城付属の教会として16世紀に建てられたヴェルヌイユ礼拝堂では、現在かつての村の姿を写したポストカードの展示を行っている。
コレーズ県サン・ロベール(サンロベール)/Saint-Robert (CORRÈZE)
面積:6,08 km2
人口:295人(2019年現在)
2022年6月2日:ページ更新
現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。
2022年にこの村を訪れた際はレンタカーを利用しました。近隣に美しい村が集中するこの地域は、一日に数カ所の村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧めです。
パリ・オステルリッツ駅(Paris-Austerlitz)もしくはトゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)からSNCFに乗って、ブリーヴ=ラ=ガイヤルド駅(Brive-la-Gaillarde)下車(それぞれ、約4時間30分、約2時間20分)
ブリーヴ=ラ=ガイヤルド駅前からタクシーに乗って、サン・ロベールへ(※約40分)
ボルドー(Bordeaux)から200km(約2時間20分)
トゥールーズ(Toulouse)から230km(約2時間30分)
ボルドー・メリニャック空港(Aéroport de Bordeaux-Mérignac)から210km(約2時間30分)
トゥールーズ・ブラニャック空港(Aéroport de Toulouse – Blagnac)から230km(約2時間20分)
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。残念ながら、この村にはbooking.comから予約できるホテルがありませんが、サン・ロベール近郊にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comのロケーションスコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、サン・ロベール中心市街地まで17km程離れた場所に佇むホテルです。15世紀の貴族の館を用いた建物は、まるで物語の世界に迷い込んだかの様。ホテル内もクラシックで落ち着きある調度品に飾られ、とても素敵です。また旧ワイン貯蔵庫を改装して作られたプライベートプールは雰囲気満点で、ゆったりとした特別な時間を過ごせますよ。部屋のタイプが複数があり、料金は2名1泊で240€~280€です。
【一緒に訪れたい美しい村】
サン・ロベールから車で40分(30km)
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