タロワール/Talloires

 

【セザンヌが過ごしたアヌシー湖の真珠】

 

アヌシー湖畔に佇む静かで趣溢れるこの村は、

11世紀に設立された小修道院と共に発展した。

国立の自然保護地域にも指定される、

周囲を取り囲むアルプス山脈の雄大な自然も魅力。

「近代絵画の父」と名高いセザンヌも、

この村に滞在して名画を描き残すなど、

多くの文化人に愛された村としても有名である。

タロワール/Talloires

 

【セザンヌが過ごしたアヌシー湖の真珠】

 

アヌシー湖畔に佇む静かで趣溢れるこの村は、11世紀に設立された小修道院と共に発展した。

 

国立の自然保護地域にも指定される、周囲を取り囲むアルプス山脈の雄大な自然も魅力。

 

「近代絵画の父」と名高いセザンヌも、この村に滞在して名画を描き残すなど、多くの文化人に愛された村としても有名である。




村の歴史

 

紀元前2世紀頃から共和政ローマの影響を受けていたことがわかっており、この村を通過してトリノとジュネーヴを結ぶ道が設けられていた。村の名が初めて現れるのは867年の事で、ロタリンギア国王ロタール2世が妻だったサン・ピエール・ダヴネ大修道院長に土地を寄進したと書き記されている。

 

1018年にブルゴーニュ公ロドルフ3世がこの地をサヴィニーの修道士に寄進したことが、村を発展させる契機となった。すぐ後にベネディクト会小修道院が設立され、規模を拡大しながら、1674年には王立のタロワール大修道院となる。18世紀後半に勃発したフランス革命によって大きな被害を受けた大修道院は、1833年にその役割を終え解体された。

村の歴史

紀元前2世紀頃から共和政ローマの影響を受けていたことがわかっており、この村を通過してトリノとジュネーヴを結ぶ道が設けられていた。

 

村の名が初めて現れるのは867年の事で、ロタリンギア国王ロタール2世が妻だったサン・ピエール・ダヴネ大修道院長に土地を寄進したと書き記されている。

 

1018年にブルゴーニュ公ロドルフ3世がこの地をサヴィニーの修道士に寄進したことが、村を発展させる契機となった。

 

すぐ後にベネディクト会小修道院が設立され、規模を拡大しながら、1674年には王立のタロワール大修道院となる。

 

18世紀後半に勃発したフランス革命によって大きな被害を受けた大修道院は、1833年にその役割を終え解体された。

セザンヌゆかりの村

 

フランスのポスト印象派を代表する画家として知られるポール・セザンヌは、晩年の1896年の夏に療養のためアヌシー湖畔で過ごしていた。そしてアヌシーから船でタロワールへと渡ったセザンヌが、退屈を紛らわすために描いた作品が晩年の傑作の一つとして名高い『アヌシー湖』である。

 

実はセザンヌは湖の対岸にあるデュアン城をモチーフとしたこの作品の構図を、「若い女性たちの旅行スケッチ帳で見るような、少しばかり慣れ親しんだ風景だ」と手紙の中で綴った。ホームシックに陥ったセザンヌはアヌシー湖畔の環境を美しいと認めながらも、故郷であるエクス・アン・プロヴァンスには遠く及ばないという感想を抱いていたのである。

セザンヌゆかりの村

フランスのポスト印象派を代表する画家として知られるポール・セザンヌは、晩年の1896年の夏に療養のためアヌシー湖畔で過ごしていた。

 

そしてアヌシーから船でタロワールへと渡ったセザンヌが、退屈を紛らわすために描いた作品が晩年の傑作の一つとして名高い『アヌシー湖』である。

 

実はセザンヌは湖の対岸にあるデュアン城をモチーフとしたこの作品の構図を、「若い女性たちの旅行スケッチ帳で見るような、少しばかり慣れ親しんだ風景だ」と手紙の中で綴った。

 

ホームシックに陥ったセザンヌはアヌシー湖畔の環境を美しいと認めながらも、故郷であるエクス・アン・プロヴァンスには遠く及ばないという感想を抱いていたのである。

タロワール大修道院

 

タロワール大修道院の17世紀の建物を活用して、19世紀終わりからホテル・レストランが開業した。セザンヌが滞在していたのもこの宿で、『トム・ソーヤーの冒険』などを著したアメリカ人小説家マーク・トウェインや1900年前後に活躍したフランス人作曲家ガブリエル・フォーレなど名立たる文化人に親しまれた。

 

また11世紀の小修道院に起源を持つ建物は、現在アメリカ・ボストンにあるタフツ大学のヨーロッパキャンパスとして使用されている。

タロワール大修道院

タロワール大修道院の17世紀の建物を活用して、19世紀終わりからホテル・レストランが開業した。

 

セザンヌが滞在していたのもこの宿で、『トム・ソーヤーの冒険』などを著したアメリカ人小説家マーク・トウェインや1900年前後に活躍したフランス人作曲家ガブリエル・フォーレなど名立たる文化人に親しまれた。

 

また11世紀の小修道院に起源を持つ建物は、現在アメリカ・ボストンにあるタフツ大学のヨーロッパキャンパスとして使用されている。

サン・ジェルマン教会とサン・モーリス教会

 

集落を見下ろす山の上にあるのは、タロワールの初代小修道院長を務めたジェルマン・ド・タロワールが11世紀に隠居生活を送ったと言われる洞窟。そのすぐ上には聖人として認められたジェルマンの墓が設けられ、礼拝堂に巡礼者が訪れるようになった。現在は1780年に建てられた、サン・ジェルマン教会が佇んでいる。

 

中心市街地にある18世紀に建てられたサン・モーリス教会では、様々な宗教美術が祀られている。特にアヌシーを中心に活躍した金細工職人エティエンヌ・ガリアールによって、19世紀前半に制作された聖杯は必見。また中心市街地の外れに位置するトロン小礼拝堂も、18世紀の貴重な文化財である。

サン・ジェルマン教会とサン・モーリス教会

集落を見下ろす山の上にあるのは、タロワールの初代小修道院長を務めたジェルマン・ド・タロワールが11世紀に隠居生活を送ったと言われる洞窟。

 

そのすぐ上には聖人として認められたジェルマンの墓が設けられ、礼拝堂に巡礼者が訪れるようになった。

 

現在は1780年に建てられた、サン・ジェルマン教会が佇んでいる。

 

中心市街地にある18世紀に建てられたサン・モーリス教会では、様々な宗教美術が祀られている。

 

特にアヌシーを中心に活躍した金細工職人エティエンヌ・ガリアールによって、19世紀前半に制作された聖杯は必見。

 

また中心市街地の外れに位置するトロン小礼拝堂も、18世紀の貴重な文化財である。




【タロワール近郊の見どころ】

【タロワール近郊の見どころ】

アヌシー

【アルプスの雪解け水が煌めく湖と運河の都】

 

13世紀にサヴォワ伯爵の住居として城が築かれたこの街は、オート・サヴォワ県の県庁所在地。湖の名前の由来にもなっており、湖畔に整備された公園にある「愛の橋」は恋人の聖地としても知られている。「アルプスのヴェネチア」とも謳われ、街中を流れる運河が風情溢れる街並みを惹きたてている。中州の岩山の上に築かれた「パレ・ド・リル」は12世紀にその歴史を遡り、現在は街の歴史に関する博物館として活用されている。

 

主な見どころ:アヌシー城、パレ・ド・リル博物館など

アヌシー

【アルプスの雪解け水が煌めく湖と運河の都】

 

13世紀にサヴォワ伯爵の住居として城が築かれたこの街は、オート・サヴォワ県の県庁所在地。

 

湖の名前の由来にもなっており、湖畔に整備された公園にある「愛の橋」は恋人の聖地としても知られている。

 

「アルプスのヴェネチア」とも謳われ、街中を流れる運河が風情溢れる街並みを惹きたてている。

 

中州の岩山の上に築かれた「パレ・ド・リル」は12世紀にその歴史を遡り、現在は街の歴史に関する博物館として活用されている。

 

主な見どころ:アヌシー城、パレ・ド・リル博物館など

マントン・サン・ベルナール

【1000年以上暮らし続ける名家の城下町】

 

この村に隣接して佇むマントン・サン・ベルナール村も、アヌシー湖畔有数の保養地として知られる。村のシンボルであるマントン城は、同一家族によって1000年以上にも渡って受け継がれ、現在も末裔が居住を続けているフランス国内でも稀有な城として知られる。またウォルト・ディズニーが映画『眠れる森の美女』の世界観を思い描く際に、登場する城のモデルの一つとしてインスピレーションを与えたという逸話も残されている。

 

主な見どころ:マントン・サン・ベルナール城、サン・ベルナール・ド・マントン教会など

マントン・サン・ベルナール

【1000年以上暮らし続ける名家の城下町】

 

この村に隣接して佇むマントン・サン・ベルナール村も、アヌシー湖畔有数の保養地として知られる。

 

村のシンボルであるマントン城は、同一家族によって1000年以上にも渡って受け継がれ、現在も末裔が居住を続けているフランス国内でも稀有な城として知られる。

 

またウォルト・ディズニーが映画『眠れる森の美女』の世界観を思い描く際に、登場する城のモデルの一つとしてインスピレーションを与えたという逸話も残されている。

 

主な見どころ:マントン・サン・ベルナール城、サン・ベルナール・ド・マントン教会など

タロワールについて詳しく知りたい!

基本情報

オート・サヴォワ県タロワール・モンマン村タロワール/Talloires (TALLOIRES-MONTMIN, HAUTE-SAVOIE)

面積:20,69km2

人口:1733人(2013年現在)

写真1枚目:Photoed by Serge LAURENT – Wikipedia

写真2枚目:Photoed by Gillymacca – pixabay

写真3, 7, 9枚目:Photoed by Guilhem Vellut – Flickr

写真4枚目:Photoed by Guilhem Vellut – Wikipedia

写真5, 8枚目:Photoed by B. Brassoud – Wikipedia

写真6枚目:Photoed by fietzfotos – pixabay

2025年8月31日:ページ更新

行き方

フランス・サヴォワ地方の中心地アヌシーから、バスで気軽に訪れる事が出来ます。またアヌシー湖を横断する連絡バスを利用するのも風情があります

 

レンタカーを借りるのもお勧めで、アルプスの雄大な山々を望む美しい村々を巡るのに最適です。

パリ・ガール・ド・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)からTGVに乗って、アヌシー駅(Annecy)下車。(約3時間50分)

 

アヌシー駅北口前停留所(Annecy/GARE QUAI NORD)からアヌシー交通(SIBRA)20番線のバスに乗って、タロワール・モンマン・アンゴン停留所(TALLOIRES-MONTMIN ANGON)下車。(約50分)

 

※連絡船(Navibus)を使った行き方もありますが、本数が限られているため事前に良く調べてから行くようにしましょう。

ジュネーヴから70km(約1時間)

リヨンから180km(約2時間)

ジュネーヴ・コアントラン国際空港(スイス)から70km(約1時間)

リヨン=サン・エグジュペリ空港から140km(約1時間40分)

ミシュラン星付きレストラン

2025年のミシュランガイドで星を獲得した、2つ星レストランを紹介させて頂きます。

5つ星ホテル「オーベルジュ・デュ・ペール・ヴィーズ」に併設された、ミシュラン2つ星レストラン。アヌシー湖畔に佇んでいて、穏やかな水面を眺めながらの美味しい食事を楽しむことが出来ます。シェフのジャン・シュルピス氏は洗練された技法を駆使して、サヴォワ地方の食材の味を最大限引き出してくれますよ。

 

6品で構成されるコースは、260€から。職人に手によって仕上げられた、料理を盛り付けるためのお皿も必見です。

タロワールのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの小さな村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。今回はタロワールにあるお勧めのホテルを紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comの総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、この街を代表する文化財の一つでもあります。ポール・セザンヌやマーク・トウェイン、ガブリエル・フォーレの他、多くの政治家にも利用されてきた由緒正しきホテルです。上品で落ち着きのある客室が魅力で、忘れられない滞在になること間違いありません。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で360€~680€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、高級ホテルグループ「ルレ・エ・シャトー」にも加盟する5つ星ホテル。お勧めレストランの項目でも紹介した、ミシュラン2つ星のお店「ジャン・シュルピス」が営業しています。もう少し価格を抑えたビストロ「le 1903」も併設されているので、予算や気分によってお店を選ぶことが出来ますよ。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で500€~1600€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、アヌシー湖を見渡すことの出来る高台に位置しています。上階部分は木組みのシャレ―と呼ばれるアルプス地方の伝統的な建築が採用されており、この地域の魅力を十分に感じることが出来ます。薪木をくべて暖を取ることが出来る冬も、趣があって良い雰囲気。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で370€~420€(朝食込)です。




タロワール近郊の美しい村

イヴォワール

タロワールが「アヌシー湖の真珠」、この村は「レマン湖の真珠」として親しまれています。花の村としても有名で、13世紀のイヴォワール城の中庭に整備された「五感の庭」が人気です。