ロシュフォール・アン・テール

Rochefort-en-Terre

ゼラニウムの花に彩られた村

多くの小島が点在するモルビアン湾と、アーサー王の剣が眠るメルラン・ランシャントゥールの森とを結ぶ道の間に位置するロシュフォール・アン・テール。この村は、大地と海との交易を監視するための石の砦(roche forte)として築かれた。

 

街の起源は11世紀に遡り、ブルターニュ公国の最も古い領地の一つであったと言われている。深い谷に囲まれた岩山の上に位置していたため、戦略的重要性から国の最重要拠点としての役割を与えられていた。

 

繁栄の歴史は村の高所に位置する、石材の採掘場によってももたらされた。アルドワードと呼ばれる屋根葺き等に用いられる石を1911年まで採掘しており、現在は自然保護区域に指定される絶景としても知られている。この石材は村全域の建物屋根にも使用されており、落ち着きのある調和のとれた景観をもたらしている。

 

街の少し低くなった窪地に建てられたノートル・ダム・ド・ラ・トゥロンシャイ教会は、村を象徴する場所の一つ。伝承によれば、ノルマンディーからの侵略の際に隠された聖母マリア像を発見した羊飼いが、その場所に教会を建設することを決めたと言われている。教会内にはその出来事が美しく描写されたステンドグラスが残されている。

 

村のはずれのロシュフォール城公園では、時間を忘れてのんびりとくつろぐことが出来る。12世紀より街の高台にロシュフォール家の城が築かれたことで街は繁栄を迎えた。1488年にブルターニュ公国がフランス王国に敗北した出来事をきっかけに一度は廃城を命じられたが、フランス王妃アンヌ・ド・ブルターニュの後見人となったブルターニュ公参謀リウ=ロシュフォール・ジャン4世によって城は再建された。20世紀初めにアメリカ画家アルフレッド・クロッツの館として改修され、現在は村所有の公園として整備され一般に開放されている。

 

U字型の建物が特徴的な村市場では現在観光案内所などが構え、中央の広場では数多くの催し物が開催される。中央にある井戸が印象的な広場の周りには、ブルターニュらしい花崗岩や木組みの民家が立ち並ぶ。その他にも、サン・ミシェル礼拝堂や、かつての洗濯場、北と南を結び主要路に築かれたレタン門など見どころも多い。

 

近年では、2016年にフランスのテレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村(le village préféré des français)」において第1位を獲得するなど、フランス国内においても非常に人気が高く常に訪れる人が絶えない。

 

別名「ゼラニウムの街」の愛称で知られ、村中が鮮やかな赤い花に彩られている。冬はクリスマスのイルミネーションが街全体を光で包み込み、優しい時間が流れる。一年を通じて活気のあるロシュフォール・アン・テールは、何度でも訪れたくなるような素朴な温かみのある村である。

 

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モルビアン県ロシュフォール・アン・テール(ロシュフォールアンテール、ロッシュフォール・アン・テール、ロッシュフォールアンテール)

/Rochefort-en-Terre (MORBIHAN)

面積:1,22 km2 

人口:627人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、ヴァンヌ駅(Vannes)下車。(約2時間30分)

ヴァンヌ駅前停留所(VANNES Gare SNCF)から、ブルターニュ交通ブレイズゴー(Breizhgo)9番線に乗って、ロシュフォール・アン・テール停留所下車(ROCHEFORT EN TERRE/Saint Roch)(約1時間10分)

車の場合:

レンヌ(Rennes)から110km(約1時間20分)

ナント(Nantes)から110km(約1時間30分)

飛行機の場合:

レンヌ・ブルターニュ空港から90km(約1時間10分)

ナント・アトランティック空港から110km(約1時間20分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1991年より加盟)

2019年10月2日:ページ更新

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