モンコントゥール

Moncontour

城壁に囲まれたブルターニュの城下町

緑豊かな2つの谷の合流地点で、中世からの城壁に囲まれて佇むモンコントゥール。ブルターニュらしい花崗岩の壁とアルドワーズの屋根で造られた貴族の館や村役場などは、当時の華やかな時代を今に伝えている。

 

ブルターニュがまだ小国に分かれて統治されていた時代、パンティエーヴル国の首都がおかれていた近郊の街ランバル(Lamballe)を防衛するため11世紀に街が築かれた。中世の時代を通じて数多くの襲撃を受け、その後リシュリュー枢機卿の命により取り壊しが行われてしまったため、モンコントゥール城は廃墟となってしまった。それでもアン・オー門(Porte-d’en-Haut)やサン・ジャンの隠し扉(poterne St-Jean)、その他に14個備わっていた城壁の塔のうち11個が当時のまま残されている。

 

村の中心に位置するサン・マテュラン教会は、イタリアやフランドル地方の影響を大きく受けて建設された。現存する最も古い部分は1584年に建てられた鐘楼で、空に突き出したその姿は村の至る所から見ることの出来るシンボルとなっている。

 

また、サン・マテュラン教会では村一番の見どころである六枚のステンドグラスを眺めることが出来る。1520年から1538年に制作されたもので、その中でも民衆の信仰心を描いた祭壇奥の作品は思わず見入ってしまう美しさ。

 

工業の時代には、隣接するフィニステール県のロクロナンと同様に、麻とリネンの織物ベルラング(berlingue)の生産で栄え、南アメリカやインドまで輸出を行っていた。

 

フランス革命中の18世紀終わりに発足した第一共和政に対して蜂起したフクロウ党革命の家では、オッシュ将軍がパンティエーヴル広場に面する館でフクロウ党司令部を確立させた。フクロウ党に関する資料が展示されているので、興味のある方は足を運んでみると良いだろう。

 

各年で8月に開催されるフェット・メディエヴァルでは、中世の時代の衣装を纏った騎士が村を練り歩き、まるで時空を超えたかのような趣がある。コスチューム資料館(Théâtre du Costume)では、「中世の騎士」と「ルイ王朝の衣服の変遷」という2つのテーマに沿って衣装を着用したミニチュアサイズの人形が展示されている。

 

また5月の聖霊降臨祭では、ケルト宗教の影響を受けたブルターニュ地方土着信仰の行事であるパルドン祭りが催され、行進が行われる。サン・マテュラン教会内でも、パルドン祭りに用いられる旗が飾られており、ブルトン文化の奥深さを垣間見ることが出来る。

 

村の至る所に掲げられた統一感のある手作りの看板はユニークで、それらを探して歩くのが楽しい。石造りの重厚かつ素朴な街並みは、ブルターニュらしさを存分に味わうことの出来る穏やかな村である。

コート・ダルモール県モンコントゥール/Moncontour (CÔTES-D’ARMOR)

面積:0,4 km2 

人口:868人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、サン・ブリユー駅(Saint-Brieuc)下車。(約2時間40分)

サン・ブリユー駅前停留所(SAINT BRIEUC Gare)から、ブルターニュ交通ブレイズゴー(Breizhgo)8番線に乗って、モンコントゥール旧市街停留所下車(MONCONTOUR/Centre)(約50分)

車の場合:

レンヌ(Rennes)から100km(約1時間10分)

ナント(Nantes)から200km(約2時間20分)

飛行機の場合:

レンヌ・ブルターニュ空港から100km(約1時間20分)

ナント・アトランティック空港から210km(約2時間20分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(2010年より加盟)

2019年10月31日:ページ更新

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