ノワイエ

Noyers

誇りを取り戻すブルゴーニュの城塞都市

スラン川の蛇行する流れに囲まれるように佇むノワイエの村は、トネロワ平野に築かれた城塞都市の面影を今に伝えている。

 

16の塔を備えた城壁に囲まれ、それぞれ特徴の異なる3つの城門が残されている。石葺きの屋根が美しいトヌール門、かつての城の足元に佇むヴノワーズ門。そしてノワイエ川に架けられた橋のすぐ先に位置するパント門は、敵を迎撃するための銃眼を配した張り出し櫓(やぐら)を備えている。

 

ノワイエの村は15世紀にワインの生産と商業の街として繁栄の時代を迎えた。プティット・エタップ・オ・ヴァン広場から、マルシェ・オ・ブレ広場またはグルニエ・ア・セル広場へと至る道沿いには、栄光の時代に建てられたルネサンス様式の館と、上階が張り出した木組みの家が混ざり合うように並んでいる。

 

村の中心には、フランボワイヤン・ゴシック様式が見事なノートル・ダム教会がある。1491年から1515年にかけて建築され、とりわけ17世紀に設えられた内陣の聖職者席が見事である。

 

この村を訪れたらぜひとも味わいたいのが、ブルターニュで産出される高品質ワインとして知られるシャブリの白ワインである。シャルドネ種から作られるシャブリワインは、上質で辛口の味わいを特徴とし、重層的な味わいをもたらすミネラル感を楽しむことが出来る。ヴィニュロン通りには石の階段が取り付けられたワイン醸造家の民家が並んでおり、ワインの名産地ならではの景観も楽しむことが出来る。

 

文化活動も盛んに行われ、とりわけ素朴派の見事なコレクションが揃う美術館があるので足を運んでみると良いだろう。17世紀の寄宿学校の建物が活用されており、素朴派芸術の他にも、世界中から集められたフォークアート(民芸)の数々も鑑賞できる。

 

11世紀に起源を持つ城は、12世紀終わりにオーセール(Auzerre)司教を務めていたユーグ・ド・ノワイエによって要塞化された。3重の城壁を持つ見事な城は当時「フランスで最も誇り高き城」とまで呼ばれた。しかし、宗教戦争の後にフランス国王アンリ4世の命により取り壊され、廃墟と化してしまった。1998年からは、熱心な村民らが集まり作られた市民団体「ラ・パトリモワーヌ・ウーブリエ」によって復元作業が進められている。

 

実に78にもおよぶ建物が重要文化財に指定され、大切に守られてきたブルゴーニュの城塞都市ノワイエ。褐色の屋根に木組みの家々を眺めながら、中世の雰囲気漂う住民自慢の景観をじっくりと味わいたい。

ヨンヌ県ノワイエ(ノワイェ、ノワイエ・シュル・スラン、ノワイエシュルスラン)/Noyers (Noyers-sur-Serein) (YONNE)

面積:35,66 km2 

人口:580人(2017年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・ベルシー駅(Paris Bercy)からSNCFに乗って、トネール駅(Tonnerre)下車。(約1時間50分)

トネール駅前停留所(TONNERRE/Gare SNCF)からブルゴーニュ・フランシュ・コンテ交通モビゴ(mobigo)のバス5番線(Ligne 5)に乗って、ノワイエ・シュル・スラン村役場広場前停留所(NOYERS-SUR-SEREIN/Place de la Mairie)下車(約50分)

車の場合:

パリ(Paris)から230km(約2時間30分)

リヨン(Lyons)から280km(約2時間50分)

パリ(Paris)から230km(約2時間30分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から240km(約2時間20分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1984年より加盟)

2020年03月16日:ページ更新

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