ノワイエ・シュル・スラン/Noyers-sur-Serein
【誇りを取り戻すブルゴーニュの城塞都市】
スラン川の蛇行する流れに囲まれるように佇むこの村は
トネロワ平野に築かれた城を中心に発展し、
15世紀にはワインの生産と商業の街として栄光の時代を迎えた。
褐色の屋根を被った木組みの家々が建ち並び、
中世の雰囲気漂う住民自慢の景観が広がる。
実に78にもおよぶ建物が重要文化財に指定され、
豊かな歴史を伝える古い街並みが大切に守られてきた。
スラン川の蛇行する流れに囲まれるように佇むこの村は
トネロワ平野に築かれた城を中心に発展し、
15世紀にはワインの生産と商業の街として栄光の時代を迎えた。
褐色の屋根を被った木組みの家々が建ち並び、
中世の雰囲気漂う住民自慢の景観が広がる。
実に78にもおよぶ建物が重要文化財に指定され、
豊かな歴史を伝える古い街並みが大切に守られてきた。
スラン川の蛇行する流れに囲まれるように佇むこの村はトネロワ平野に築かれた城を中心に発展し、15世紀にはワインの生産と商業の街として栄光の時代を迎えた。
褐色の屋根を被った木組みの家々が建ち並び、中世の雰囲気漂う住民自慢の景観が広がる。
実に78にもおよぶ建物が重要文化財に指定され、豊かな歴史を伝える古い街並みが大切に守られてきた。
16の塔を備えた城壁に囲まれ、それぞれ特徴の異なる3つの城門が残されている。石葺きの屋根が美しいトヌール門、かつての城の足元に佇むヴノワーズ門。そしてノワイエ川に架けられた橋のすぐ先に位置するパント門は、敵を迎撃するための銃眼を配した張り出し櫓(やぐら)を備えている。
自然の要塞として機能したスラン川は、穏やかな流れの水面に美しい街並みを映し出し、優雅な時を刻んでいる。また城壁内から橋を超えた場所には19世紀の洗濯場が残されており、村のかつての生活を感じることが出来る。
16の塔を備えた城壁に囲まれ、それぞれ特徴の異なる3つの城門が残されている。
石葺きの屋根が美しいトヌール門、かつての城の足元に佇むヴノワーズ門。そしてノワイエ川に架けられた橋のすぐ先に位置するパント門は、敵を迎撃するための銃眼を配した張り出し櫓(やぐら)を備えている。
自然の要塞として機能したスラン川は、穏やかな流れの水面に美しい街並みを映し出し、優雅な時を刻んでいる。
また城壁内から橋を超えた場所には19世紀の洗濯場が残されており、村のかつての生活を感じることが出来る。
プティット・エタップ・オ・ヴァン広場から、マルシェ・オ・ブレ広場またはグルニエ・ア・セル広場へと至る道沿いには、栄光の時代に建てられたルネサンス様式の館と、上階が張り出した木組みの家が混ざり合うように並んでいる。
ヴィニュロン通りには石の階段が取り付けられたワイン醸造家の民家が並んでおり、シャブリワイン名産地ならではの景観も楽しむことが出来る。
プティット・エタップ・オ・ヴァン広場から、マルシェ・オ・ブレ広場またはグルニエ・ア・セル広場へと至る道沿いには、栄光の時代に建てられたルネサンス様式の館と、上階が張り出した木組みの家が混ざり合うように並んでいる。
ヴィニュロン通りには石の階段が取り付けられたワイン醸造家の民家が並んでおり、シャブリワインの名産地ならではの景観も楽しむことが出来る。
城壁の中には1491年から1515年にかけて建築された、ノートル・ダム教会がある。全長は45mにも及び、フランボワイヤン・ゴシック様式の外観が見事である。
教会内には、16世紀に設えられた内陣の聖職者席や1740年製のパイプオルガンなどが大切に保存され、見どころとなっている。
城壁の中には1491年から1515年にかけて建築された、ノートル・ダム教会がある。
全長は45mにも及び、フランボワイヤン・ゴシック様式の外観が見事である。
教会内には、16世紀に設えられた内陣の聖職者席や1740年製のパイプオルガンなどが大切に保存され、見どころとなっている。
村はエコール・ド・パリの代表的な画家として知られるミシェル・キコイーヌが、1926年に移り住んだことでも知られている。同じく芸術家として活躍した息子のジャック・ヤンケルが寄贈した作品を中心に、素朴派の見事なコレクションが揃う美術館が設立された。
この美術館は17世紀の寄宿学校の建物が活用されており、素朴派芸術の他にも、世界中から集められたフォークアート(民芸)の数々も鑑賞できる。また村内にはアトリエやギャラリーが数多く軒を連ねており、村を歩くだけで芸術的な気分に浸ることが出来る。
村はエコール・ド・パリの代表的な画家として知られるミシェル・キコイーヌが、1926年に移り住んだことでも知られている。
同じく芸術家として活躍した息子のジャック・ヤンケルが寄贈した作品を中心に、素朴派の見事なコレクションが揃う美術館が設立された。
この美術館は17世紀の寄宿学校の建物が活用されており、素朴派芸術の他にも、世界中から集められたフォークアート(民芸)の数々も鑑賞できる。
また村内にはアトリエやギャラリーが数多く軒を連ねており、村を歩くだけで芸術的な気分に浸ることが出来る。
11世紀に起源を持つ城は、12世紀終わりにオーセール(Auxerre)の街で司教を務めていたユーグ・ド・ノワイエによって要塞化された。3重の城壁を持つ見事な城は当時「フランスで最も誇り高き城」とまで呼ばれた。しかし、宗教戦争の後にフランス国王アンリ4世の命により取り壊され、一時廃墟と化すという歴史を持つ。
1998年からは、熱心な村民らが結成した市民団体「ラ・パトリモワーヌ・ウーブリエ」によって復元作業が進められている。
11世紀に起源を持つ城は、12世紀終わりにオーセール(Auxerre)の街で司教を務めていたユーグ・ド・ノワイエによって要塞化された。
3重の城壁を持つ見事な城は当時「フランスで最も誇り高き城」とまで呼ばれた。しかし、宗教戦争の後にフランス国王アンリ4世の命により取り壊され、一時廃墟と化すという歴史を持つ。
1998年からは、熱心な村民らが結成した市民団体「ラ・パトリモワーヌ・ウーブリエ」によって復元作業が進められている。
ヨンヌ県ノワイエ(ノワイェ、ノワイエ・シュル・スラン、ノワイエシュルスラン)/Noyers (Noyers-sur-Serein) (YONNE)
面積:35,66 km2
人口:580人(2017年現在)
2020年03月16日:ページ更新
2020年6月4日:ページ更新
パリから電車で2時間程の距離にあるトネールという街からバスが出ています。ただし、バスの本数が限られているので注意が必要です。
2019年にこの村を訪れた際はレンタカーを利用しました。城壁の入口となる門の脇に無料駐車場が整備されているので、車での訪問も安心です。
パリ・ベルシー駅(Paris Bercy)からSNCFに乗って、トネール駅(Tonnerre)下車。(約1時間50分)
トネール駅前停留所(TONNERRE/Gare SNCF)からブルゴーニュ・フランシュ・コンテ交通モビゴ(mobigo)のバス5番線(Ligne 5)に乗って、ノワイエ・シュル・スラン村役場広場前停留所(NOYERS-SUR-SEREIN/Place de la Mairie)下車(約50分)
パリ(Paris)から230km(約2時間30分)
リヨン(Lyons)から280km(約2時間50分)
パリ(Paris)から230km(約2時間30分)
パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から240km(約2時間20分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2014年にノワイエがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。
食の宝庫ブルゴーニュの村だけあって、村内には美味しそうなレストランが数多くありました。
2019年に実際に利用したカフェも含めて、ノワイエ・シュル・スランのお勧めレストランを紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。
この村へ入ってすぐの場所にある、木組みの可愛らしい建物。2011年にオープンした芸術家を支援するためのギャラリーにサロン・ド・テが併設されており、現代アートに囲まれた非日常的な空間で休憩することが出来ます。
ぜひとも試してみて欲しいのが、粗目に挽いたコーヒー豆を紅茶のように抽出して飲む「カフェ・メトード・ドゥー」。コーヒーの持つ繊細な香りや味わいを楽しめる新感覚な味わいです。その他、手作りの焼き菓子も素朴な美味しさでお勧めです。
アーケードをくぐった先にある石畳の小路に面して営業しているこのお店は、安くて美味しいお店を紹介するミシュランガイドの「ビブ・グルマン」にも選ばれています。フランスでは珍しいブッフェ形式で食事を提供しており、こだわりの地元の食材を使用した本格フレンチをカジュアルに頂くことが出来ます。
また、ハムやテリーヌを販売するシャルキュトリー(食肉加工品)としても営業。ワイン倉庫も備えていて、バー感覚での利用やシャブリワインの飲み比べなども出来ます。
民家の木組みに馴染むように、雨水の排水管に色が塗られています。この村の美しい街並みを熟知しているからこそ出来る、細かな心遣いを感じさせます。
このように、「フランスの最も美しい村」協会に加盟する村ではピカピカした金属の素材を出来るだけ目立たせないような様々な工夫が施されています。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。この村には、評価の高い民泊が多く点在しています。そんなノワイエ・シュル・スランのお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.com の総合スコア9.6と高評価なこの宿泊施設は、1870年に建てられた民家の寝室に宿泊することが出来ます。ノートル・ダム教会のすぐ裏手に位置しているので、村を散策するにも便利。ホストのリータさんによる温かい受け入れや、美味しい朝食などへの口コミが多く見られます。鍵の受け渡しにオーナーとのやり取りが必要となるため、前もって受け入れの準備をして頂けるよう連絡するか、現地で使用できる携帯電話を用意しましょう。料金は2名1泊で100€(朝食込)と良心的です。
Booking.com の総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、ノートル・ダム教会のすぐ裏手に位置していて村の散策に便利。最大10人まで泊まることが出来るので、団体での利用もお勧めです。広い庭やキッチン、近代的な暖炉に吹き抜けのリビングなどを共用スペースとして使うことが出来るため、快適な滞在が出来ますよ。鍵の受け渡しにオーナーとのやり取りが必要となるため、前もって受け入れの準備をして頂けるよう連絡するか、現地で使用できる携帯電話を用意しましょう。料金は2名1泊で110€です。
Booking.com の総合スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、城壁内の細い路地に位置しており村の散策に便利です。花がいっぱいに咲いた中庭があり、とても雰囲気が良いです。17世紀の民家を綺麗にリノベーションしており、寝室もとても広くて開放感があります。近代的なキッチンやリビングを共用スペースとして利用可能。鍵の受け渡しにオーナーとのやり取りが必要となるため、前もって受け入れの準備をして頂けるよう連絡するか、現地で使用できる携帯電話を用意しましょう。料金は2名1泊で90€~110€。3名人まで泊まれる部屋もあるので、家族での利用もお勧めです(3名1室110€~130€)。
スラン川のすぐ脇にある13世紀の塔の中に泊まることの出来るこの宿は、Booking.com の総合スコア9.3と高評価です。歴史を感じさせる建物の内部は、綺麗にリノベーションされており清潔感があります。昔ながらの暖炉のあるリビングなど、まるで中世にタイムスリップしたかのような体験が出来るでしょう。鍵の受け渡しにオーナーとのやり取りが必要となるため、前もって受け入れの準備をして頂けるよう連絡するか、現地で使用できる携帯電話を用意しましょう。最大で4名まで泊まることができ、2名1泊の場合は120€(朝食別)です。
Booking.com の総合スコア9.5と高評価なこの宿泊施設は、城壁内へと続く橋の手前にあります。かつて小修道院として用いられていた建物を利用しており、非常に広い中庭が特徴的です。読書室やワイン貯蔵室、ビリヤード場などを備えており、リラックスした滞在が出来るでしょう。料金は2名1泊で110€~140€です。
4人まで泊まる事の出来る客室もあるので、家族での利用もお勧めです(4名1泊で190€)。
【一緒に訪れたい美しい村】
ノワイエ・シュル・スランから車で40分(40km)
ノワイエ・シュル・スランから車で60分(60km)
ノワイエ・シュル・スランから車で1時間10分(100km)
ノワイエ・シュル・スランから車で1時間40分(170km)