オートワール/Autoire

 

【険しい崖に囲まれた「小さなヴェルサイユ」】

 

石灰岩台地の密集するコース・ド・グラマ地方の、

滝のように切り立つ崖の谷間に佇むこの村。

斜面をスプーンでえぐったような圏谷と呼ばれる周囲の地形は、

フランス・ジュラ地方のダイナミックな自然環境を彷彿とさせる。

この村に建ち並ぶ城や館・ハト小屋などの歴史ある建築物は

赤みがかった褐色の屋根に統一され、

長閑な雰囲気に包まれた魅力溢れる田舎の景観を生み出している。

オートワール/Autoire

 

【険しい崖に囲まれた「小さなヴェルサイユ」】

 

石灰岩台地の密集するコース・ド・グラマ地方の、滝のように切り立つ崖の谷間に佇むこの村。

 

斜面をスプーンでえぐったような圏谷と呼ばれる周囲の地形は、フランス・ジュラ地方のダイナミックな自然環境を彷彿とさせる。

 

この村に建ち並ぶ城や館・ハト小屋などの歴史ある建築物は赤みがかった褐色の屋根に統一され、長閑な雰囲気に包まれた魅力溢れる田舎の景観を生み出している。




村の歴史

 

この村の歴史は古く、895年にボーリュー大修道院が残した文献の中にその名が記されている。かつては村を流れるオートワール川の右岸はテュレンヌ公に、左岸はグラマ地域を治めていた有力貴族カステルノー家によってそれぞれ領有され、彼らの強大な力の下で村は保護された。

 

百年戦争の際には、ケルシー地方で勝利を収めていたイギリス軍によって幾度となく攻囲された。13世紀にカステルノー家によって城塞化されたロック・ドートワールは、その時代にイギリス軍の隠れ家として使用されたためアングレ城の名でも呼ばれている。現在でも村の郊外の険しい岩陰に、廃墟となった要塞跡が佇む

 

1562年には宗教改革を訴えたカルヴィン主義者によって村は占領され、1588年まで平和が戻ることはなかった。現在村役場としても使用されているペイリュス・ド・バンズ城は、かつてこれらの争いによって荒廃する以前の村の面影を今に伝えている。

村の歴史

この村の歴史は古く、895年にボーリュー大修道院が残した文献の中にその名が記されている。

 

かつては村を流れるオートワール川の右岸はテュレンヌ公に、左岸はグラマ地域を治めていた有力貴族カステルノー家によってそれぞれ領有され、彼らの強大な力の下で村は保護された。

 

百年戦争の際には、ケルシー地方で勝利を収めていたイギリス軍によって幾度となく攻囲された。

 

13世紀にカステルノー家によって城塞化されたロック・ドートワールは、その時代にイギリス軍の隠れ家として使用されたためアングレ城の名でも呼ばれている。

 

現在でも村の郊外の険しい岩陰に、廃墟となった要塞跡が佇む

 

1562年には宗教改革を訴えたカルヴィン主義者によって村は占領され、1588年まで平和が戻ることはなかった。

 

現在村役場としても使用されているペイリュス・ド・バンズ城は、かつてこれらの争いによって荒廃する以前の村の面影を今に伝えている。

サン・ピエ―ル教会

 

村の中央にある銅製の4匹のイルカに飾られた泉のある広場からは、繊細な彫刻が施されたロマネスク様式の美しい外観が印象的なサン・ピエール教会が顔を覗かせる。11世紀にカオール司教に寄贈されたという逸話が残る歴史ある教会で、百年戦争の終わりごろに要塞化され、四角い鐘楼はより高く増築された。

 

屋根葺きに使用されているローズと呼ばれる石板が村内の他の建物と比べて少し黒みを帯びており、重厚で力強い印象を与えている。

サン・ピエ―ル教会

村の中央にある銅製の4匹のイルカに飾られた泉のある広場からは、繊細な彫刻が施されたロマネスク様式の美しい外観が印象的なサン・ピエール教会が顔を覗かせる。

 

11世紀にカオール司教に寄贈されたという逸話が残る歴史ある教会で、百年戦争の終わりごろに要塞化され、四角い鐘楼はより高く増築された。

 

屋根葺きに使用されているローズと呼ばれる石板が村内の他の建物と比べて少し黒みを帯びており、重厚で力強い印象を与えている。

美しい館が建ち並ぶ中心市街地

 

村は「小さなヴェルサイユ」との愛称でも親しまれ、かつては田舎の保養地として人気を博した。上階が張り出す四角いハト小屋や円錐型の屋根が特徴的なかつての封建領主の館ジャンティヨミエール(Gentilhommière)など、魅力ある建築物の数々が訪れる人々を魅了する。

 

17世紀のラロック・デルプラの館は、当時流行した建築様式である屋根の上へと突き出る三角窓が印象的。円形の3つの塔を組み合わせた個性的な外観のリマルグ城は、防衛的な造りをしている。フランス王シャルル8世が戦友に寄贈するため、15世紀に建てられた。村の小高い場所に佇むビュスキーユ城は16世紀終わりに建設され、ケルシー地方の伝統的な美しい造りのハト小屋を備えている。

美しい館が建ち並ぶ中心市街地

村は「小さなヴェルサイユ」との愛称でも親しまれ、かつては田舎の保養地として人気を博した。

 

上階が張り出す四角いハト小屋や円錐型の屋根が特徴的なかつての封建領主の館ジャンティヨミエール(Gentilhommière)など、魅力ある建築物の数々が訪れる人々を魅了する。

 

17世紀のラロック・デルプラの館は、当時流行した建築様式である屋根の上へと突き出る三角窓が印象的。

 

円形の3つの塔を組み合わせた個性的な外観のリマルグ城は、防衛的な造りをしている。フランス王シャルル8世が戦友に寄贈するため、15世紀に建てられた。

 

村の小高い場所に佇むビュスキーユ城は16世紀終わりに建設され、ケルシー地方の伝統的な美しい造りのハト小屋を備えている。

サン・ロッシュ礼拝堂とオートワールの滝

 

村の郊外では、15世紀に建てられたサン・ロッシュ礼拝堂がひっそりと佇む。礼拝堂内には当時の壁画が残されており、ペスト患者の守護聖人に捧げられている。

 

またサン・ロッシュ礼拝堂は、オートワールの滝へと続く散策路の起点となっている。周囲に茂る木々の緑に縁取られ、清涼感の溢れる水が高さ30mから流れ落ちる様は圧巻の光景である。

サン・ロッシュ礼拝堂とオートワールの滝

村の郊外では、15世紀に建てられたサン・ロッシュ礼拝堂がひっそりと佇む。

 

礼拝堂内には当時の壁画が残されており、ペスト患者の守護聖人に捧げられている。

 

またサン・ロッシュ礼拝堂は、オートワールの滝へと続く散策路の起点となっている。

 

周囲に茂る木々の緑に縁取られ、清涼感の溢れる水が高さ30mから流れ落ちる様は圧巻の光景である。

オートワールについて詳しく知りたい!

フランスの最も美しい村

ロット県オートワール/Autoire(LOT)

面積:7,15km2

人口:356人(2015年現在)

2018年7月28日:ページ更新

2020年11月16日:ページ更新

行き方

現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。

 

2018年に訪れた際は、トゥールーズからレンタカーを利用しました。近隣に美しい村が集まっているこの地域は、一日に数カ所の美しい村を巡ることが出来るため、可能ならば車を手配するのがお勧め。また村の入口に大きな駐車場が整備されており、車での移動も安心です。

トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse-Matabiau)からSNCFに乗って、カプドナック駅(Capdenac)で乗り換えて、グラマ駅(Gramat)へ(※最も早い乗り換えルートで約3時間)

グラマ(Gramat)からタクシーに乗って、オートワールへ(※約20分)

トゥールーズ(Toulouse)から180km(約2時間)

ボルドー(Bordeaux)から260km(約3時間)

トゥールーズ・ブラニャック空港から180km(約2時間)

ボルドー・メリニャック空港から270km(約3時間)




オートワールのお勧めホテル

村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。

 

フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。オートワールにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comの総合スコア8.9と高評価なこの宿泊施設は、オートワールの大自然に囲まれた趣溢れるログハウスに宿泊することが出来ます。木材がふんだんに使われた客室は、温かみを感じる空間。オーナー夫妻の優しい人柄と無料で付いてくる美味しい朝食も、この宿の人気の秘訣になっているようです。中心市街地からは1km程離れているので、車で移動できる方にお勧め。料金は2名1泊で80€(朝食込)と良心的です。



Booking.com




【一緒に訪れたい美しい村】

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