【2013年】第1位:エギスハイム/Eguisheim|フランス人が選ぶお気に入りの村
アルザス/オー・ラン県(Alsace / Haut-Rhin)
「フランスの最も美しい村」協会 加盟村
コルマールから15分ほどの場所にあるエギスハイムは、1049年にローマ教皇となったレオン9世の出生の地として世界的な名声を博している。1257年に城塞化された村の中心市街地は円環状に広がり、建築物の細部に施される模様やオーナメント、豊かな花々に彩られたコロンバージュ様式の家々が並ぶ絵葉書のような道や小路が村の誇りである。村にはクール・ディミエール(Cours dîmières)と呼ばれるかつて村人が地代を払うために使っていた16棟の建物、城、アルザス地方で最も大きな規模の泉、サン・ピエール・エ・サン・ポール教会など、小さな街の見事な文化財として残されている。また、エギスハイムはアルザスワイン発祥の地としての知られ、ワインブドウの植えられた緩やかな丘陵地を背にしている。ブドウ栽培者のノウハウと優れた土壌のおかげで、アイシュベルク(Eichberg)とペルシベルグ(Pfersigberg)という二つの葡萄畑がアルザス・グラン・クリュ(特級畑)に登録されている。
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【花に彩られた村】
村の事ならまるで自分の庭のように知っているというメラニーさんは、訪問客と道をすれ違うと声をかけ、村の歴史について説明をする。例えば、かつての城壁を背にして住民は民家を建設していったために、幅の狭い道に民家が向かい合うこの村独特の景観が生まれたのだという。
今日では、城壁は住民全員の花壇となっている。毎年春になると窓辺に植栽を行い、花の村コンクールの常連でもある。

【サクサク・ふかふかのプレッツェル】
アルザス地方の伝統的な料理も、エギスハイムの文化です。例えば、村では最高の水、小麦、塩そして職人の技で作られた、アルザスで一番美味しいプレッツェルを味わうことが出来るのだという。成型には苦戦したメラニーさん。しかし、焼きたてのプレッツェルを味見すると賞賛の言葉を贈る。
【街に飛来するコウノトリと、民家の刻み文字】
4月になると城の屋根にコウノトリの夫婦が飛来する姿を見ることが出来る。しかし、実は1970年代にコウノトリは一時絶滅の危機に瀕してしまった。現在は地元の「コウノトリを愛する会」によって繁殖のための取り組みが続けられ、村の中心市街地でも日常的にみられるようになった。
また、エギスハイムで見れるのはコウノトリだけではない。中世の民家には不思議な文字が刻まれている。それらは、持ち主のイニシャルであったり、神の加護を請うためのものだという。
【コンヴィヴィアルな暮らし】
住民を労うためにエギスハイムでは、オーベルジュに集まってお祭りのように夕食を取ることがある。アコーディオンの音色に、郷土料理のベックオフ、民族舞踊で夜を明かす。
長年この村で生活をしてきたおばあちゃんは、次のように語る。
【一緒に読みたい】
※このページでは、フランス2のテレビ番組「Le Village préféré des Français」の公式チャンネルから、各村の紹介を取り上げ、運営者が日本語でまとめの記事を作成しています。
※フォトクレジット:Photoed by mdebanjan87 – pixabay.com
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