【ラヴァルダン】伝統的な洞窟住居に宿泊体験!ソ・トログロ(So Troglo)

強固な城の面影残る中世の街ラヴァルダン。この村ではゴシック様式やルネサンス様式の民家が美しい街並みを形成していますが、実は伝統的に多くの住民は岩肌に穴を掘って洞窟の中で生活していました。そこで今回は、「フランスの最も美しい村」の一つラヴァルダンを訪れるなら絶対にお勧めの洞窟シャンブル・ドットを紹介したいと思います。

◇森の真下に位置するホテル

今回の宿泊先「ソ・トログロ」に到着すると、オーナーのイザベルさんが温かく出迎えてくれました。行きしなに「寝室は森の真下にあるんですよ!」と電話口で言われたときには、想像が出来ず聞き間違えかと思ったのですが、到着してみると住居の上には確かに森が広がっていました。ちなみに、ホテルの名前はフランス語で洞窟を意味する「troglo」から名付けられていて、英語ではケイブハウス(cave house)とも呼ばれています。

ソ・トログロ(So Troglo)

屋内は客室と住居部分が繋がっており、日本のペンションに近いような造りになっています。全室を案内して頂きましたが、迷路のように繋がっているため自分がどこにいるのかわからなくなってしまいました。でも、暗い通路の先にどんな空間が現れるのだろうかというワクワク感は、童心に帰ったような気持ちにさせてくれます。

家にはジャグジーやプール、サウナが完備されていて、まるで優雅な別荘にお呼ばれしたかのような感覚です。季節によっては使用できない設備もあるようですが、ぜひ水着を持参して宿泊することをお勧めします。

家の上の森から見下ろす庭のプール

ロワール流域の穴居式文化

ロワール流域は伝統的に穴居式住宅が盛んで、他にも美しい村で言えばカンド・サン・マルタンモンソローなどでも住居跡を見ることが可能です。しかしながら、実際に住むとなると湿気や照明、衛生面などの問題で管理が難しいのだそう。この民宿はモダンにリノベーションされており、快適に滞在することが出来ます。

洞窟の中の寝室

洞穴住居は空間が曲線で構成されているので、普段とは違う包まれているような安心感があります。また、比較的柔らかい石灰土を掘ることで自由なレイアウトが可能となるようで、壁に穴を掘っただけの棚やクローゼットや、家具の形に合わせた埋め込みなど、普段の住宅では考えられない内装が非常に印象的でした。

絶品の手作り料理に大満足

手作りフィナンシェ

このシャンブル・ドットのもう一つの魅力は、イザベルさんの手作り料理です。到着時、部屋では手作りフィナンシェが待っていて、優しくて家庭的な味に旅の疲れも癒されました。

 

当初朝食は外で探す予定でしたが、とても美味しいお菓子を頂いたので朝ごはんもお願いすることに!手作りのクレープにパンとマフィン、スパイスの効いた自家製ジャムに、近くの牧場で作ったばかりというヨーグルト。どれもとても丁寧に作られた美味しさで、素朴な味に大満足でした。

心のこもった朝食

ちなみに、事前予約をすれば夕食も用意して頂けます。次回もイザベルさんの家庭料理を楽しみに、友人を連れて何度でも訪れたいと思っています!

ソ・トログロ(So Troglo)住所:17 Chemin de Salagnus, 41800 Lavardin
-料金-
一室:85~155ユーロ/一泊(2名~4名の部屋あり)
朝食:10ユーロ、夕食:23ユーロから
◇こちらの宿は【Booking.com】 のサイトから予約できます。

「フランスの最も美しい村」では、村それぞれの魅力の詰まった宿泊施設が私たちを待っています。ぜひ訪れた際には、家庭的な雰囲気のあるホテルに泊まってみてくださいね。

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