【ラ・フロット】魚介の美味しい本格フレンチ!レカイエ/L’Écailler

大西洋に浮かぶ楽園のような島イル・ド・レ。輝く海に白い民家が立ち並ぶ絵葉書のような美しい街並みはもちろんのこと、美味しい食材の宝庫でもあるんです。そこで、今回は「フランスの最も美しい村」の一つラ・フロットで楽しめる、本格フレンチレストランを紹介したいと思います。

レ島で採れた美味しい牡蠣をご賞味あれ

今回紹介するレカイエ(L’Écailler)というレストランの名前は、フランス語で「カキ売り」を意味しています。その名の通り、イル・ド・レは牡蠣の名産地として有名で、美味しい生ガキは外せません。食べると潮の薫りが広がり、クリーミーで濃厚な味わいです。ぜひお試しください!

イル・ド・レの牡蠣(6個で15ユーロ)

牡蠣にはピノー(Pineau)という甘口のワインをがとても良く合います。醸造過程でコニャックなどのブランデーを添加することでブドウ本来の甘みを感じることの出来るこのワインは、この地域の名物でもあります。牡蠣と交互に味わうことでお互いの持つ豊かな風味を一層引き立て合い、止まらなくなる美味しさです。

イル・ド・レ産のピノー(6.5ユーロ)

魚介と肉類を組み合わせる魅惑のレシピ

レストラン・レケレ(L’Écailler)のスペシャリテをウェイターさんに尋ねたところ、真っ先にお勧めされたアンコウのマルミット(洋風鍋)。早速注文してみると、窪みのあるお皿に溢れんばかりの具沢山スープが出てきました。

一見よくあるトマト煮込み料理のようですが、食べてみると一口ごとに全く異なる食感と素材本来の旨味に驚かされます。アンコウの身の引き締まった淡泊な白身に、肝の濃厚でとろける味わい。さっとポワレしたリー・ド・ボー(仔牛の胸腺)は柔らかいのに噛む度に旨味を感じられ、ブルー・オマールはぷりぷりとした触感に柔らかな甘みが広がります。計算されつくした味わいで、この店の看板料理というのも納得の一品でした。

アンコウのマルミット(45ユーロ)

イル・ド・レの浮かぶ大西洋はクロマグロの産地としても有名なので、マグロのレア・ステーキも注文してみました。柔らかな触感にコクのあるマグロの上に大胆に2切れのフォワグラのポワレが添えられ、贅沢な一時を演出しています。

 

どの料理も、近郊で採れる魚介類に一工夫凝らした唯一無二の組み合わせが創作的なメニューばかり。悩むのも楽しいこのレストランは、何度でも足を運びたい名店です。

マグロのレア・ステーキ(32ユーロ)

ふわふわ絶品焼きたてスフレ!

レストランの隠れた絶品デザートもぜひお試しあれ!食事を終え大満足で帰るところだったのですが、近くのテーブルにふわふわと揺れながら運ばれてきた美味しそうなスフレを見て思わず注文してしまいました。食べるタイミングに合わせて焼きたて熱々のスフレを提供しています。隠し味は、イル・ド・レ名物の塩を使ったキャラメル・ブール・サレ(塩キャラメル)。メリハリのある甘さと塩気、とろける食感に思わず頬が落ちます。こちらも絶対お勧めの一品です!

塩キャラメルのスフレ(14ユーロ)

寒い日だったのでテラスには誰もいませんでしたが、柔らかなオレンジの光が漏れるお店の雰囲気はとても素敵でした。内装も落ち着いていて、誕生日や記念日などにもぴったりです。なによりウェイターの方の細やかな気遣いが印象的で、アミューズ・ブッシュはその名の通り私たちの舌を楽しませてくれました。お値段は近くに並ぶカジュアルレストランと比べて少し張る印象はありますが、それでも特別な日には必ず再訪したいと思うお店です。

 

レカイエ(L’Écailler)住所:Port de La Flotte 3 Quai de Sénac 17630 La Flotte
TEL:+33 5 46 09 56 40
営業時間:昼12時15分~14時30分、夜19時30分~22時

定休日:月曜日、火曜日
Webサイト(仏):
http://www.moulindecambelong.com/fr/
-最低予算-
昼:前菜・メイン・デザートの3品で41ユーロ、61ユーロのコースあり
夜:アラカルトのみ
 

「フランスの最も美しい村」を訪れると、地元の食材を使ったその土地ならではの美味しい料理が私たちを待っています。ぜひ試してみてくださいね!

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