サンセール/Sancerre
【白ワインが魅了する美食の村】
ブドウ畑広がる美しい景観を望む丘の上に佇むこの村は、
宗教戦争の際にはプロテスタント派の城塞となった。
ソーヴィニョン・ブラン種を使用した、
爽やかな味わいの白ワインは世界的にも評価が高い。
シャヴィニョル集落で作られるヤギのチーズや、
飲み物に浸して食べる名物のビスケットなど、
美味しい食べ物でも訪れる人々を楽しませている。
ブドウ畑広がる美しい景観を望む丘の上に佇むこの村は、
宗教戦争の際にはプロテスタント派の城塞となった。
ソーヴィニョン・ブラン種を使用した、
爽やかな味わいの白ワインは世界的にも評価が高い。
シャヴィニョル集落で作られるヤギのチーズや、
飲み物に浸して食べる名物のビスケットなど、
美味しい食べ物でも訪れる人々を楽しませている。
ブドウ畑広がる美しい景観を望む丘の上に佇むこの村は、宗教戦争の際にはプロテスタント派の城塞となった。
ソーヴィニョン・ブラン種を使用した、爽やかな味わいの白ワインは世界的にも評価が高い。
シャヴィニョル集落で作られるヤギのチーズや、飲み物に浸して食べる名物のビスケットなど、美味しい食べ物でも訪れる人々を楽しませている。
サンセール伯が12世紀に建設した城を中心に、この村は発展した。宗教戦争の際にプロテスタント派の牙城として必死に抵抗したが、6000発近くの砲撃を受け街は陥落。フランス王室の最も重要な分家であるコンデ公アンリ2世は、1621年にサンセール城を取り壊す命を下した。
丘の一番高い場所に佇む、封建時代の塔(Tour des Fiefs)は城塞都市だった時代の面影を今に伝えている。この塔は14世紀終わりごろに建設されたもので、外からは直径12mの円柱状のフォルム、内部は六角形の空間が広がっている。高さは30mに及び、地下には倉庫の跡なども残されている。
サンセール伯が12世紀に建設した城を中心に、この村は発展した。
宗教戦争の際にプロテスタント派の牙城として必死に抵抗したが、6000発近くの砲撃を受け街は陥落。
フランス王室の最も重要な分家であるコンデ公アンリ2世は、1621年にサンセール城を取り壊す命を下した。
丘の一番高い場所に佇む、封建時代の塔(Tour des Fiefs)は城塞都市だった時代の面影を今に伝えている。
この塔は14世紀終わりごろに建設されたもので、外からは直径12mの円柱状のフォルム、内部は六角形の空間が広がっている。
高さは30mに及び、地下には倉庫の跡なども残されている。
隣町サン・サトゥールの修道士によって、10世紀に初めてこの村に教会が建てられた。サン・ピエール教会もしくはサン・ペール・ラ・ノン教会の名で呼ばれ、14世紀にはイギリス軍による略奪、16世紀には宗教戦争の影響によりプロテスタント派に破壊されてしまう。現在は11世紀のロマネスク様式の門と、基礎を構成していた8本の柱が残されている。
中央広場に佇むノートルダム教会は、廃墟となってしまった12世紀のサン・ジャン教会に代わり17~19世紀にかけて建設された。サン・ジャンの塔の名で呼ばれる16世紀の鐘楼は元々独立した市民の役場として用いられていたが、ノートルダム教会が隣接するように建てられた後に、一階部分は小さな礼拝堂となった。
隣町サン・サトゥールの修道士によって、10世紀に初めてこの村に教会が建てられた。
サン・ピエール教会もしくはサン・ペール・ラ・ノン教会の名で呼ばれ、14世紀にはイギリス軍による略奪、16世紀には宗教戦争の影響によりプロテスタント派に破壊されてしまう。
現在は11世紀のロマネスク様式の門と、基礎を構成していた8本の柱が残されている。
中央広場に佇むノートルダム教会は、廃墟となってしまった12世紀のサン・ジャン教会に代わり17~19世紀にかけて建設された。
サン・ジャンの塔の名で呼ばれる16世紀の鐘楼は元々独立した市民の役場として用いられていたが、ノートルダム教会が隣接するように建てられた後に、一階部分は小さな礼拝堂となった。
再びこの村にプロテスタント派の教会の建設が認められたのは、フランス革命後に信教の自由が認められた18世紀後半のこと。1700年に建てられたプロテスタント派の礼拝堂を改築して、1797年に正式にプロテスタント教徒のための教会として開かれた。建築材にはナントの勅令の際に破壊された、プロテスタント教会の廃材が用いられている。
プロテスタントを信仰する有力貴族によって17世紀に建てられたのが、美しい装飾に彩られたトマシエールの館。コンデ公アンリ2世お抱えの医師などを輩出し、中庭には現在でも家の紋章が飾られている。20世紀初頭からは銀行、そして1996年からは語学学校の施設として用いられている。
再びこの村にプロテスタント派の教会の建設が認められたのは、フランス革命後に信教の自由が認められた18世紀後半のこと。
1700年に建てられたプロテスタント派の礼拝堂を改築して、1797年に正式にプロテスタント教徒のための教会として開かれた。
建築材にはナントの勅令の際に破壊された、プロテスタント教会の廃材が用いられている。
プロテスタントを信仰する有力貴族によって17世紀に建てられたのが、美しい装飾に彩られたトマシエールの館。
コンデ公アンリ2世お抱えの医師などを輩出し、中庭には現在でも家の紋章が飾られている。
20世紀初頭からは銀行、そして1996年からは語学学校の施設として用いられている。
ロワール地方屈指のワイン産地として知られるこの村は、ソーヴィニヨン・ブランを用いた爽やかな白ワインが特に有名。その歴史は古く、582年にはすでにトゥール司教の著した文書の中に登場するほど。14カ所の村が原産地統制呼称制度(AOC)の中でサンセール・ワインを名乗ることが許されているが、その中心地であるこの村周辺で作られるワインは特に評判が高い。
村内にはワインショップやワインバーが点在しているので、お気に入りのワインを探すことが出来る。特に15世紀終わりに建てられた領主の館をリノベーションしたサンセールの館では、地域のワインの歴史について学べるミュージアムになっているほか、試飲コーナーなども設けられている。
ロワール地方屈指のワイン産地として知られるこの村は、ソーヴィニヨン・ブランを用いた爽やかな白ワインが特に有名。
その歴史は古く、582年にはすでにトゥール司教の著した文書の中に登場するほど。
14カ所の村が原産地統制呼称制度(AOC)の中でサンセール・ワインを名乗ることが許されているが、その中心地であるこの村周辺で作られるワインは特に評判が高い。
村内にはワインショップやワインバーが点在しているので、お気に入りのワインを探すことが出来る。
特に15世紀終わりに建てられた領主の館をリノベーションしたサンセールの館では、地域のワインの歴史について学べるミュージアムになっているほか、試飲コーナーなども設けられている。
シェール県サンセール/Sancerre (CHER)
面積:16,27 km2
人口:1340人(2020年現在)
A. O. C.(原産地統制呼称制度):フランス農林省
写真1枚目:Photoed by Ben_Kerckx – pixabay.com
2023年08月29日:ページ更新
トラシー=サンセール駅というこの村の名を冠した駅がありますが、サンセール村中心市街地までは徒歩で1時間ほどかかるので注意が必要です。
ブールジュなど近郊の大きな街からタクシーを利用するか、レンタカーを借りて周辺のワイナリー巡りなどもお勧めです。
パリ・ベルシー駅(Paris-Bercy)から在来線TERに乗って、ヌベール駅(Nevers)駅で乗り換えて、トラシー=サンセール駅(Tracy – Sancerre)下車(約3時間)
トラシー=サンセール駅から徒歩で、サンセール村中心市街地へ(約1時間)
パリ(Paris)から210km(約2時間20分)
リヨン(Lyon)から320km(約3時間30分)
パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から240km(約2時間30分)
リヨン・サン・テグジュベリ(Aéroport de Lyon-Saint-Exupéry)空港から340km(約3時間30分)
村には小さな商店があるので、滞在する上で必要最小限のものはそこで手に入れることが出来ます。その他、村のある丘を下れば全国チェーンのスーパー(カルフール)があるので、不測の事態があったとしてもすぐに買い求めることが出来ますよ。
白ワインで有名なサンセールですが、他にも美味しいモノがいっぱいです。この村を訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。
中心市街地から丘を下った場所に位置するシャヴィニョル村は、1794年にサンセール村と合併した集落。その名前を有名にしている最大の理由はヤギのチーズであるクロタン・ド・シャヴィニョルです。
16世紀からヤギの放牧をしていた歴史あるこの地で大切に受け継がれてきたこのチーズは、熟成度合いにおいて多様な味わいに変化するのが特徴。ほんのりヘーゼルナッツが薫り、サンセールの白ワインとも相性がとても良いので一緒に食べるのがお勧めです。
この村のワインの歴史と切っても切れない縁にあるのが、アーモンドを使った郷土菓子であるクロケ・ド・サンセールです。1872年に村の小さなパン屋さんは、現在のように格別に美味しい訳ではなかったワインの味を補うためのビスケットを売り出しました。
アーモンド・プードルをベースに少し硬めに焼き上げたビスケットは、液体に浸して食べることで柔らかくなり、ワインに豊かな風味を与えることが出来ました。ワインと共に食べる習慣は現在ではなくなりましたが、コーヒーや紅茶に浸して味わうお菓子として親しまれています。その発祥のお店であるリシュー(Lichou)では、 そのレシピが家族代々大切に守り続けられているほか、地域のお菓子屋さんなどでも買い求めることが出来ます。この村自慢のビスケットを、ぜひ試してみて下さいね。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。今回はサンセールにあるお勧めのホテルを紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。パリからも近く多くのバカンス客が訪れるため、アパートの1室を借りることが出来る宿が多いのも特徴なので、ぜひ検索サイトものぞいてみて下さいね。
Booking.comのロケーション・スコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、その名の通りブドウ畑が広がる美しいパノラマを見渡すことの出来る場所に佇むホテル。ワインバーを備えているので、ホテルにいながらこの村の美味しいワインを堪能することが出来ます。その他、温水の野外プールなどを備えているので、のんびりとした滞在にお勧め。客室がブドウ畑の側に向いているかどうかで値段が異なり、料金は2名1泊で130€~170€(朝食別)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
サンセールから車で1時間(60km)
サンセールから車で1時間30分(100km)
サンセールから車で1時間40分(140km)
サンセールから車で2時間10分(180km)