サン・キラン/Saint-Quirin
【クリスタルのように煌めくロレーヌの聖地】
ヴォージュ山脈の小さな丘の麓に佇むこの村。
周囲を取り囲む広大な森では、
マツやブナ、ナラの木々に紛れて野生動物が姿を現す。
村を守護する聖人への信仰心から、
中世には巡礼の地としても栄えた。
褐色の屋根と共に浮かび上がるこの村を鳥のさえずりを聞きながら散策すれば、
心が洗われるかのような清々しい光景が目の前に広がる。
ヴォージュ山脈の小さな丘の麓に佇むこの村。
周囲を取り囲む広大な森では、
マツやブナ、ナラの木々に紛れて野生動物が姿を現す。
村を守護する聖人への信仰心から、
中世には巡礼の地としても栄えた。
褐色の屋根と共に浮かび上がるこの村を鳥のさえずりを聞きながら散策すれば、
心が洗われるかのような清々しい光景が目の前に広がる。
ヴォージュ山脈の小さな丘の麓に佇むこの村。周囲を取り囲む広大な森では、マツやブナ、ナラの木々に紛れて野生動物が姿を現す。
村を守護する聖人への信仰心から、中世には巡礼の地としても栄えた。
褐色の屋根と共に浮かび上がるこの村を鳥のさえずりを聞きながら散策すれば、心が洗われるかのような清々しい光景が目の前に広がる。
集落を取り囲む森の中を登って行くと、クロワ・ギヨームと呼ばれる場所にたどり着く。1世紀~3世紀のガロ・ローマ時代の遺跡が数多く残り、今なお多くの謎に包まれている山頂文化を一端を垣間見ることが出来る。
132年のローマ皇帝ハドリアヌス統治時代にローマの軍隊が仕えた神クイリヌス(Quirinus)の聖遺物が、11世紀に持ち寄られたことに村の名は由来している。千年を超える長い歴史の中で受け継がれてきた豊富な文化財を有し、栄光の時代を今に伝える。
集落を取り囲む森の中を登って行くと、クロワ・ギヨームと呼ばれる場所にたどり着く。
1世紀~3世紀のガロ・ローマ時代の遺跡が数多く残り、今なお多くの謎に包まれている山頂文化を一端を垣間見ることが出来る。
132年のローマ皇帝ハドリアヌス統治時代にローマの軍隊が仕えた神クイリヌス(Quirinus)の聖遺物が、11世紀に持ち寄られたことに村の名は由来している。
千年を超える長い歴史の中で受け継がれてきた豊富な文化財を有し、栄光の時代を今に伝える。
村の中央に構えるプリオラル教会は、ヴォージュ山脈で採れた赤い砂岩を用いて1722年に建てられた。三段の球体が重ねられた独特な屋根が特徴的で、バロック様式の美しいシルエットには思わず見とれてしまう。
17世紀初頭に数多くの名高いオルガンを製造してきたジルバーマン(Silbermann)によって1746年に製造されたオルガンも必見。また、同じく「フランスの最も美しい村」に加盟するエギスハイム出身のローマ教皇レオン9世の妹によって1050年に持ち込まれた、聖キランの聖遺物も大切に保護されている。
村の中央に構えるプリオラル教会は、ヴォージュ山脈で採れた赤い砂岩を用いて1722年に建てられた。
三段の球体が重ねられた独特な屋根が特徴的で、バロック様式の美しいシルエットには思わず見とれてしまう。
17世紀初頭に数多くの名高いオルガンを製造してきたジルバーマン(Silbermann)によって1746年に製造されたオルガンも必見。
また、同じく「フランスの最も美しい村」に加盟するエギスハイム出身のローマ教皇レオン9世の妹によって1050年に持ち込まれた、聖キランの聖遺物も大切に保護されている。
プリオラル教会は、現在は牧師館として使用されていているかつての小修道院に囲まれている。小修道院の歴史は古く966年に遡る、当初の建物は100年戦争の際に破壊されてしまったが18世紀に再建された
教会を少し下ったところには、聖キランの御加護によって肌の病気を治すと言われている奇跡の泉がある。
プリオラル教会は、現在は牧師館として使用されていているかつての小修道院に囲まれている。
小修道院の歴史は古く966年に遡る、当初の建物は100年戦争の際に破壊されてしまったが18世紀に再建された
教会を少し下ったところには、聖キランの御加護によって肌の病気を治すと言われている奇跡の泉がある。
小高い山の上に佇む礼拝堂は1180年の建築で、美しいロマネスク様式が印象的。とりわけ20世紀のナンシーを代表するガラス職人あった、ヴィクトル・オネールの手掛けたステンドクラスは必見。
また当初聖キランの聖遺物が持ち込まれたのはこの礼拝堂であったことから、巡礼の聖地としても敬虔なキリスト教信者に親しまれている。キリストの昇天祭(Ascension)の日には、プリオラル教会から聖キランの聖遺物を運ぶ礼拝行列が執り行われ、丘の上の礼拝堂へと運ばれる。
小高い山の上に佇む礼拝堂は1180年の建築で、美しいロマネスク様式が印象的。
とりわけ20世紀のナンシーを代表するガラス職人あった、ヴィクトル・オネールの手掛けたステンドクラスは必見。
また当初聖キランの聖遺物が持ち込まれたのはこの礼拝堂であったことから、巡礼の聖地としても敬虔なキリスト教信者に親しまれている。
キリストの昇天祭(Ascension)の日には、プリオラル教会から聖キランの聖遺物を運ぶ礼拝行列が執り行われ、丘の上の礼拝堂へと運ばれる。
15世紀にこの土地を統治していたマルムーティエ修道院がレッテンバッハ(Lettenbach)集落にガラス製品の工房を建設し、後のルイ15世の時代には「王室御用達工房」の名を獲得し栄光の時代を迎えた。このガラス工房は1844年に廃業となってしまったが、その建物は現在子供用の施設として使われている。
村内にはクリスタル・ガラスをはじめ、多くのアトリエがあるので立ち寄ってみると良いだろう。また一年を通じて、コンサートやマルシェなど多くのイベントも開催されており、タイミングを合わせて何度も訪れたくなる村である。
15世紀にこの土地を統治していたマルムーティエ修道院がレッテンバッハ(Lettenbach)集落にガラス製品の工房を建設し、後のルイ15世の時代には「王室御用達工房」の名を獲得し栄光の時代を迎えた。
このガラス工房は1844年に廃業となってしまったが、その建物は現在子供用の施設として使われている。
村内にはクリスタル・ガラスをはじめ、多くのアトリエがあるので立ち寄ってみると良いだろう。
また一年を通じて、コンサートやマルシェなど多くのイベントも開催されており、タイミングを合わせて何度も訪れたくなる村である。
モゼル県サン・キラン(サンキラン)/Saint-Quirin (MOSELLE)
面積:53,34 km2
人口:722人(2016年現在)
2020年01月02日:ページ更新
2021年3月7日:ページ更新
現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。
2019年にこの村を訪れた際はレンタカーを利用しました。周辺にはバカラ村など、ロレーヌ地方名産のクリスタル・ガラスの産地が多いので、併せて訪れて見るのもお勧めです。
パリ東駅(Paris Est)からTGVに乗って、ナンシー駅(Nancy)下車。(約1時間40分)
ナンシー駅からSNCFに乗って、サルブール駅(Sarrebourg)下車(約40分))
サルブール駅前からタクシーに乗って、サン・キラン旧市街へ(約20分)
ナンシー(Nancy)から90km(約1時間10分)
ストラスブール(Strasbourg)から90km(約1時間10分)
パリ(Paris)から440km(約4時間30分)
ストラスブール国際空港から80km(約1時間10分)
パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から430km(約4時間20分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2013年にサン・キランがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。
この村はロレーヌ地方で広く見られる、線状集落という都市計画上の特徴を有しています。なかでも「ユソワール(usoir)」と呼ばれる道路と家との間のスペースはモゼル県の典型的な造りで、かつては農具や堆肥を置いたりと住民の公共スペースとして活用されてきました。現在でも薪木が置かれているなど、村の景観のさりげない魅力を演出していますよ。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。残念ながら、この村にはbooking.comから予約できるホテルがありませんが、サン・キラン近郊にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア9.4と高評価なこの宿泊施設は、サン・キラン中心市街地から6km程離れた農場を綺麗にリノベーションした宿です。牛やウサギ鶏など、様々な動物達と触れ合うことが出来るのも魅力。フランスの田舎暮らしにや、アグリツーリズムに興味のある方にはお勧めですよ。料金は2名1泊で80€(朝食込)と良心的です。
【一緒に訪れたい美しい村】
サン・キランから車で1時間10分(80km)
サン・キランから車で1時間20分(110km)
サン・キランから車で2時間(180km)