エクス・アン・プロヴァンス/Aix-en-Provence

 

【セザンヌの故郷として名高い水の都】

 

豊富な水源に恵まれたこの街は、

12世紀よりプロヴァンス伯家の都として栄えた。

街を歩けば美しい彫刻に彩られた噴水や、

華やかな貴族の館などに魅了される。

印象派を基礎に更なる芸術表現の可能性を模索した、

近代絵画の父ポール・セザンヌが生まれ、

亡くなるまで創作活動に励んだ街としても有名。

エクス・アン・プロヴァンス/Aix-en-Provence

 

【セザンヌの故郷として名高い水の都】

 

豊富な水源に恵まれたこの街は、12世紀よりプロヴァンス伯家の都として栄えた。

 

街を歩けば美しい彫刻に彩られた噴水や、華やかな貴族の館などに魅了される。

 

印象派を基礎に更なる芸術表現の可能性を模索した、近代絵画の父ポール・セザンヌが生まれ、亡くなるまで創作活動に励んだ街としても有名。




泉が点在する街

 

紀元前122年に古代ローマの政務官によって築かれた街の名は、ラテン語の「水」に由来している。ローマ時代から豊富な湧き水が利用されており、街の発展を支えた。また温泉水の利用の歴史も古く、ベンチを備えた丸いアーチに覆われたプールなどローマ時代の公衆浴場の遺物も残されている。

 

後述のミラボー通りにある4つの噴水の他にも、現在街中には250程の泉が点在している。特筆すべきものとして、1667年に造られた「キャトル・ドーファンの噴水」は空想上の4頭のイルカの彫像があしらわれている。また名門貴族アルベルタス男爵家によって18世紀に整備された広場の中央には、1912年に施された金属の装飾が美しい「アルベルタスの噴水」が佇む。

泉が点在する街

紀元前122年に古代ローマの政務官によって築かれた街の名は、ラテン語の「水」に由来している。

 

ローマ時代から豊富な湧き水が利用されており、街の発展を支えた。

 

また温泉水の利用の歴史も古く、ベンチを備えた丸いアーチに覆われたプールなどローマ時代の公衆浴場の遺物も残されている。

 

後述のミラボー通りにある4つの噴水の他にも、現在街中には250程の泉が点在している。

 

特筆すべきものとして、1667年に造られた「キャトル・ドーファンの噴水」は空想上の4頭のイルカの彫像があしらわれている。

 

また名門貴族アルベルタス男爵家によって18世紀に整備された広場の中央には、1912年に施された金属の装飾が美しい「アルベルタスの噴水」が佇む。

ミラボー通り①:歴史と貴族の館

 

この街で一番賑やかな場所であるミラボー通りは、17世紀にマザラン大司教の命によって市街地の拡張が行われた際に整備された。当初は道路の両脇にニレの樹が植えられていたが、病気の影響により19世紀からプラタナスの並木道となった。当時の名門貴族が数多くの豪華絢爛な屋敷を建てたため、通りは優雅な雰囲気に包まれている。

 

通りで最も歴史あるモーレル・ポントヴェス邸は1647年に建設が始まり、2階のバルコニーを支える男性の彫刻が施された柱が印象的。1656年に建てられたフォルバン邸は、ブルゴーニュ公爵やベリー公爵、ナポレオンの妹ポーリーヌなど多くの賓客が訪れた。また1660年に建てられたガンテス邸の1階では、ピカソやコクトー、セザンヌなど多くの芸術家に愛されたカフェ「レ・ドゥ・ギャルソン」が営業していたが、2019年の火事で全焼してしまった。

ミラボー通り①:歴史と貴族の館

この街で一番賑やかな場所であるミラボー通りは、17世紀にマザラン大司教の命によって市街地の拡張が行われた際に整備された。

 

当初は道路の両脇にニレの樹が植えられていたが、病気の影響により19世紀からプラタナスの並木道となった。

 

当時の名門貴族が数多くの豪華絢爛な屋敷を建てたため、通りは優雅な雰囲気に包まれている。

 

通りで最も歴史あるモーレル・ポントヴェス邸は1647年に建設が始まり、2階のバルコニーを支える男性の彫刻が施された柱が印象的。

 

1656年に建てられたフォルバン邸は、ブルゴーニュ公爵やベリー公爵、ナポレオンの妹ポーリーヌなど多くの賓客が訪れた。

 

また1660年に建てられたガンテス邸の1階では、ピカソやコクトー、セザンヌなど多くの芸術家に愛されたカフェ「レ・ドゥ・ギャルソン」が営業していたが、2019年の火事で全焼してしまった。

ミラボー通り②:ロトンドの噴水とフヌ・カノンの噴水

 

エクス・アン・プロヴァンス駅から見て、ミラボー通りの入り口に位置しているのはロトンドの噴水。1860年に造られた特に大きな噴水で、この街のシンボルとも言える場所である。中央にはそれぞれ司法、農業、芸術を象徴する3体の女神の彫像が佇んでおり、ギリシャ神話の三美神が引き合いに出されることもある。

 

次に出くわすのは、1691年に建設されたフヌ・カノンの噴水。元々は移牧のためにアルプスを往復する羊が通過する際の、水飲み場として用いられていた場所だった。水受けの部分が低い位置についているのは、17世紀以降も同じ役割を持つようにデザインされた名残りである。

ミラボー通り②:ロトンドの噴水とフヌ・カノンの噴水

エクス・アン・プロヴァンス駅から見て、ミラボー通りの入り口に位置しているのはロトンドの噴水。

 

1860年に造られた特に大きな噴水で、この街のシンボルとも言える場所である。

 

中央にはそれぞれ司法、農業、芸術を象徴する3体の女神の彫像が佇んでおり、ギリシャ神話の三美神が引き合いに出されることもある。

 

次に出くわすのは、1691年に建設されたフヌ・カノンの噴水。

 

元々は移牧のためにアルプスを往復する羊が通過する際の、水飲み場として用いられていた場所だった。

 

水受けの部分が低い位置についているのは、17世紀以降も同じ役割を持つようにデザインされた名残りである。

ミラボー通り③:温水の噴水とルネ王の噴水

 

更に奥へと足を運んでいくと、緑の苔に覆われた温水の噴水がある。最初に造られたのは1667年と古く、1734年に大きく手が加えられ現在の姿となった。温泉水が用いられている噴水はこの街唯一で、18度程の温度ではあるが、冬には湯けむりが立ち込める情緒溢れる光景が楽しめる。

 

1819年に建設されたルネ王の噴水は、ミラボー通りの終着点に佇んでいる。18世紀フランスを代表する芸術家、ダヴィッド・ダンジェが手掛けたルネ王の彫像は必見。左手に携えるブドウの房はプロヴァンス地方でのワイン造りの奨励、足元に置かれた書物は芸術文化の振興と、善良王の異名を持つルネ王の偉大な足跡が表現されている。

ミラボー通り③:温水の噴水とルネ王の噴水

更に奥へと足を運んでいくと、緑の苔に覆われた温水の噴水がある。

 

最初に造られたのは1667年と古く、1734年に大きく手が加えられ現在の姿となった。

 

温泉水が用いられている噴水はこの街唯一で、18度程の温度ではあるが、冬には湯けむりが立ち込める情緒溢れる光景が楽しめる。

 

1819年に建設されたルネ王の噴水は、ミラボー通りの終着点に佇んでいる。

 

18世紀フランスを代表する芸術家、ダヴィッド・ダンジェが手掛けたルネ王の彫像は必見。

 

左手に携えるブドウの房はプロヴァンス地方でのワイン造りの奨励、足元に置かれた書物は芸術文化の振興と、善良王の異名を持つルネ王の偉大な足跡が表現されている。

豊かな歴史を感じる中心市街地

 

ミラボー通りの他にも街中には貴族の館が点在し、お気に入りの建物を探して歩くのが楽しい。その数は150程に達し、人口比で計算するとフランスで最も多い都市である。例えば17世紀に建てられたオリヴァリ邸はネオ・クラシカル様式の美しい館で、小礼拝堂を備えている。大きな庭園があるアルトラン邸は、18世紀の見事な室内装飾に彩られている。

 

公共の建築物も見応えがあるものが多く、17世紀に再建された市庁舎はイタリア風の宮殿からインスピレーションを受けたファサードが印象的。また隣接する時計台は、1510年に大規模な改築が行われ現在の姿の原型となった。18世紀に建てられたジュ・ド・ポーム劇場は、箱型の観覧席や最上階のバルコニー席などイタリア風の優雅な造りの劇場である。

豊かな歴史を感じる中心市街地

ミラボー通りの他にも街中には貴族の館が点在し、お気に入りの建物を探して歩くのが楽しい。

 

その数は150程に達し、人口比で計算するとフランスで最も多い都市である。

 

例えば17世紀に建てられたオリヴァリ邸はネオ・クラシカル様式の美しい館で、小礼拝堂を備えている。

 

大きな庭園があるアルトラン邸は、18世紀の見事な室内装飾に彩られている。

 

公共の建築物も見応えがあるものが多く、17世紀に再建された市庁舎はイタリア風の宮殿からインスピレーションを受けたファサードが印象的。

 

また隣接する時計台は、1510年に大規模な改築が行われ現在の姿の原型となった。

 

18世紀に建てられたジュ・ド・ポーム劇場は、箱型の観覧席や最上階のバルコニー席などイタリア風の優雅な造りの劇場である。

サン・ソヴール大聖堂①:歴史と建築

 

ギリシャ神話の神アポローンに捧げられた、神殿の上に建てられたという言い伝えが残るサン・ソヴール大聖堂。歴史的には古代ローマ時代のフォルム(政治・経済・社会活動の中心広場)跡に建てられたことがわかっており、地下には舗装のための石板など1世紀の遺物が見つかっている。

 

現在の建物で最も古い部分は5世紀にその歴史を遡る洗礼室で、かつてはこの街で湧き出た温泉水によって洗礼盤が満たされていたと言われている。1579年に柱で支えられたドーム状の囲いに覆われ、幻想的な雰囲気に包まれている。またロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式という、3つの異なる建築様式が混在している身廊も特徴的。

サン・ソヴール大聖堂①:歴史と建築

ギリシャ神話の神アポローンに捧げられた、神殿の上に建てられたという言い伝えが残るサン・ソヴール大聖堂。

 

歴史的には古代ローマ時代のフォルム(政治・経済・社会活動の中心広場)跡に建てられたことがわかっており、地下には舗装のための石板など1世紀の遺物が見つかっている。

 

現在の建物で最も古い部分は5世紀にその歴史を遡る洗礼室で、かつてはこの街で湧き出た温泉水によって洗礼盤が満たされていたと言われている。

 

1579年に柱で支えられたドーム状の囲いに覆われ、幻想的な雰囲気に包まれている。

 

またロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式という、3つの異なる建築様式が混在している身廊も特徴的。

サン・ソヴール大聖堂②:装飾と回廊

 

教会内にはフランス人画家ニコラ・フロマンが手掛けた、『燃える柴の祭壇画』が飾られている。ナポリ国王やプロヴァンス伯などを務めた善良王ルネの要請により1476年に制作され、15世紀ヨーロッパ宗教美術の最高傑作と謳われる。またジャン・エスプリ・イスナールが手掛けた、1745年製のオルガンも高い歴史的価値を有している。

 

1190年にロマネスク様式で建てられたサン・ソヴール回廊は、教会と隣接するようにして佇む。人物や動物、植物など、バリエーション豊かな美しい装飾が彫られた円柱が並ぶ姿は圧巻。その中でも4隅にあしらわれた彫刻は特に見応えがあり、鷲やライオンなど4人の福音伝道者をそれぞれ象徴するシンボルが表現されている。

サン・ソヴール大聖堂②:装飾と回廊

教会内にはフランス人画家ニコラ・フロマンが手掛けた、『燃える柴の祭壇画』が飾られている。

 

ナポリ国王やプロヴァンス伯などを務めた善良王ルネの要請により1476年に制作され、15世紀ヨーロッパ宗教美術の最高傑作と謳われる。

 

またジャン・エスプリ・イスナールが手掛けた、1745年製のオルガンも高い歴史的価値を有している。

 

1190年にロマネスク様式で建てられたサン・ソヴール回廊は、教会と隣接するようにして佇む。

 

人物や動物、植物など、バリエーション豊かな美しい装飾が彫られた円柱が並ぶ姿は圧巻。

 

その中でも4隅にあしらわれた彫刻は特に見応えがあり、鷲やライオンなど4人の福音伝道者をそれぞれ象徴するシンボルが表現されている。

大司教館/タペストリー美術館

 

サン・ソヴール大聖堂のすぐ脇に佇んでいるのは、17世紀にこの街の大司教が暮らすために建てられた館。地下からは古代ローマ時代の住居跡が出現するなど、街の豊かな歴史を伝える貴重な場所でもある。また毎年7月に開催されるエクス・アン・プロヴァンス音楽祭では、中庭に野外特設劇場が設置され、メイン会場の一つとして使用される。

 

1909年には大司教館の建物を活用して宮殿美術館が開業し、その後タペストリー美術館と名前を変えている。所蔵するタペストリーは17~18世紀に制作されたもので、「ドン・キホーテの歴史」、「ロシアの戯れ」、そして空想上の動植物を描く「グロテスク」という3つのテーマに分けて展示が行われている。

大司教館/タペストリー美術館

サン・ソヴール大聖堂のすぐ脇に佇んでいるのは、17世紀にこの街の大司教が暮らすために建てられた館。

 

地下からは古代ローマ時代の住居跡が出現するなど、街の豊かな歴史を伝える貴重な場所でもある。

 

また毎年7月に開催されるエクス・アン・プロヴァンス音楽祭では、中庭に野外特設劇場が設置され、メイン会場の一つとして使用される。

 

1909年には大司教館の建物を活用して宮殿美術館が開業し、その後タペストリー美術館と名前を変えている。

 

所蔵するタペストリーは17~18世紀に制作されたもので、「ドン・キホーテの歴史」、「ロシアの戯れ」、そして空想上の動植物を描く「グロテスク」という3つのテーマに分けて展示が行われている。

セザンヌゆかりの街

 

ポスト印象派やキュビスムの先駆者として20世紀美術に多大な影響を与えたことから、「近代絵画の父」と称される画家ポール・セザンヌの故郷としても有名なこの街。画家を志してパリへ出るも大きな成功を収めぬままに帰郷、それでも晩年になるにつれて徐々に高い評価を獲得した。

 

長い年月に渡り暮らし続けたこの街には、生まれ育った家から墓の中で安らかに眠るサン・ピエール墓地まで、セザンヌゆかりの場所が数多く残されている。また青年期にセザンヌと出会い、親友としてエクス・アン・プロヴァンスで多くの時間を共にした、20世紀フランスの自然主義文学を代表する文人エミール・ゾラゆかりの街でもある。

セザンヌゆかりの街

ポスト印象派やキュビスムの先駆者として20世紀美術に多大な影響を与えたことから、「近代絵画の父」と称される画家ポール・セザンヌの故郷としても有名なこの街。

 

画家を志してパリへ出るも大きな成功を収めぬままに帰郷、それでも晩年になるにつれて徐々に高い評価を獲得した。

 

長い年月に渡り暮らし続けたこの街には、生まれ育った家から墓の中で安らかに眠るサン・ピエール墓地まで、セザンヌゆかりの場所が数多く残されている。

 

また青年期にセザンヌと出会い、親友としてエクス・アン・プロヴァンスで多くの時間を共にした、20世紀フランスの自然主義文学を代表する文人エミール・ゾラゆかりの街でもある。

ジャ・ド・ブッファン邸

 

18世紀前半に建てられた美しい緑に囲まれたジャ・ド・ブッファン邸は、銀行家として成功を収めたセザンヌの父が家族の別荘として購入した。美術学校の生徒だった時代からパリでの生活を終えこの街へ戻った後に至るまで、約40年間に渡って創作の場として用いられた。

 

敷地内の建物やマロニエの並木などは、セザンヌの作品でも描かれている。またパリのオルセー美術館に所蔵されている3つの絵画など、1912年に取り外されて散り散りになってしまっているものの、絵画の才を親に認めてもらおうと客間の壁に12枚の絵を直接描いたという逸話も残されている。

ジャ・ド・ブッファン邸

18世紀前半に建てられた美しい緑に囲まれたジャ・ド・ブッファン邸は、銀行家として成功を収めたセザンヌの父が家族の別荘として購入した。

 

美術学校の生徒だった時代からパリでの生活を終えこの街へ戻った後に至るまで、約40年間に渡って創作の場として用いられた。

 

敷地内の建物やマロニエの並木などは、セザンヌの作品でも描かれている。

 

またパリのオルセー美術館に所蔵されている3つの絵画など、1912年に取り外されて散り散りになってしまっているものの、絵画の才を親に認めてもらおうと客間の壁に12枚の絵を直接描いたという逸話も残されている。

ビベミュスの石切り場

 

古代ローマ時代から使われていたビベミュスの石切り場では、明るい黄色や僅かに赤みを帯びた自然のグラデーションが美しいビベミュスと呼ばれる岩が産出された。19世紀末に採掘は終わりを迎えたが、セザンヌは廃墟となったこの場所に新しい可能性を見出した。

 

石切り場近くの小屋を借りて、約30枚近くの作品を描き上げる。特に直線的で幾何学的な模様を成す石切り場の風景は、様々な角度から見た視点を一枚の絵の上で表現するという実験的な手法へと導いた。セザンヌの絵画はピカソなどに大きなインスピレーションを与え、後にキュビスムという革新的な芸術手法が確立される契機となった。

ビベミュスの石切り場

古代ローマ時代から使われていたビベミュスの石切り場では、明るい黄色や僅かに赤みを帯びた自然のグラデーションが美しいビベミュスと呼ばれる岩が産出された。

 

19世紀末に採掘は終わりを迎えたが、セザンヌは廃墟となったこの場所に新しい可能性を見出した。

 

石切り場近くの小屋を借りて、約30枚近くの作品を描き上げる。

 

特に直線的で幾何学的な模様を成す石切り場の風景は、様々な角度から見た視点を一枚の絵の上で表現するという実験的な手法へと導いた。

 

セザンヌの絵画はピカソなどに大きなインスピレーションを与え、後にキュビスムという革新的な芸術手法が確立される契機となった。

セザンヌのアトリエと画家たちの場所

 

丘の上の閑静な場所に佇む「セザンヌのアトリエ」は、晩年のセザンヌが制作活動の拠点として利用していた場所。代表作『大水浴図』をはじめ、1906年に亡くなるまで数々の名画がこの家で生み出された。1954年よりミュージアムとして一般公開されており、セザンヌゆかりの品々と共に当時の制作風景が再現されている。

 

セザンヌのアトリエから1kmほど離れた場所には、見晴らしの良い開けた展望台がある。セザンヌが幾度にも主題として選び続けたサント・ヴィクトワール山を眺めることができ、晩年はここから雄大な山の風景を描いた。現在はセザンヌが描いた9つの複製画と共に、「画家たちの場所」と名付けられた小さな公園として整備されている。

セザンヌのアトリエと画家たちの場所

丘の上の閑静な場所に佇む「セザンヌのアトリエ」は、晩年のセザンヌが制作活動の拠点として利用していた場所。

 

代表作『大水浴図』をはじめ、1906年に亡くなるまで数々の名画がこの家で生み出された。

 

1954年よりミュージアムとして一般公開されており、セザンヌゆかりの品々と共に当時の制作風景が再現されている。

 

セザンヌのアトリエから1kmほど離れた場所には、見晴らしの良い開けた展望台がある。

 

セザンヌが幾度にも主題として選び続けたサント・ヴィクトワール山を眺めることができ、晩年はここから雄大な山の風景を描いた。

 

現在はセザンヌが描いた9つの複製画と共に、「画家たちの場所」と名付けられた小さな公園として整備されている。

グラネ美術館①:歴史

 

この街の美術館が開業したのは1838年のことで、サン・ジャン・ド・マルト教会の小修道院だった建物が活用された。所蔵作品の中核を構成するコレクションを1849年に寄贈したフランス新古典主義の画家フランソワ・マリウス・グラネに敬意を表し、1949年には現在の名称であるグラネ美術館へと変更された。

 

初期ルネサンス美術の契機となった14世紀フランドル学派から、近現代芸術の第一人者ジャコメッティまで、芸術の流れを追うことの出来る幅広いコレクションが揃う。また2011年にはサント・ヴィクトワール山の麓で創作活動を行ったスイス人画家ジャン・プランクによる寄贈コレクションが加わり、モネやピカソなど19~20世紀に活躍した画家の作品も充実した。

グラネ美術館①:歴史

この街の美術館が開業したのは1838年のことで、サン・ジャン・ド・マルト教会の小修道院だった建物が活用された。

 

所蔵作品の中核を構成するコレクションを1849年に寄贈したフランス新古典主義の画家フランソワ・マリウス・グラネに敬意を表し、1949年には現在の名称であるグラネ美術館へと変更された。

 

初期ルネサンス美術の契機となった14世紀フランドル学派から、近現代芸術の第一人者ジャコメッティまで、芸術の流れを追うことの出来る幅広いコレクションが揃う。

 

また2011年にはサント・ヴィクトワール山の麓で創作活動を行ったスイス人画家ジャン・プランクによる寄贈コレクションが加わり、モネやピカソなど19~20世紀に活躍した画家の作品も充実した。

グラネ美術館②:セザンヌとの関わり

 

併設されている美術学校に学びに通っていたなど、グラネ美術館はセザンヌにとっても縁の深い場所である。しかしながら1892年から1925年まで美術館長および校長を務めていた彫刻家アンリ・ポンティエが「私が生きている間に、セザンヌの作品がこの美術館に加わることはない」と発言するなど、地元では革新的な手法への価値が認められてこなかった。

 

この街出身の偉大な芸術家の作品が加わったのは1984年のことで、現在は9枚の絵画が展示されている。故郷を離れパリへと向かった直後に描かれた『エミール・ゾラの肖像』から、晩年の傑作の萌芽が見られる『浴女たち』まで、セザンヌの生涯を感じながら鑑賞を楽しむことが出来る。

グラネ美術館②:セザンヌとの関わり

併設されている美術学校に学びに通っていたなど、グラネ美術館はセザンヌにとっても縁の深い場所である。

 

しかしながら1892年から1925年まで美術館長および校長を務めていた彫刻家アンリ・ポンティエが「私が生きている間に、セザンヌの作品がこの美術館に加わることはない」と発言するなど、地元では革新的な手法への価値が認められてこなかった。

 

この街出身の偉大な芸術家の作品が加わったのは1984年のことで、現在は9枚の絵画が展示されている。

 

故郷を離れパリへと向かった直後に描かれた『エミール・ゾラの肖像』から、晩年の傑作の萌芽が見られる『浴女たち』まで、セザンヌの生涯を感じながら鑑賞を楽しむことが出来る。

エクス・アン・プロヴァンスについて詳しく知りたい!

基本情報

ブーシュ・デュ・ローヌ県エクス・アン・プロヴァンス(エクスアンプロヴァンス、エクサン・プロヴァンス、エクサンプロヴァンス)/Aix-en-Provence (BOUCHES-DU-RHÔNE)

面積:186,08 km2

人口:15万人(2022年現在)

写真1 枚目:Photoed by A S – Flickr

写真2, 4, 7枚目:Photoed by decar66 – Flickr

写真3枚目:Photoed by djedj – pixabay.com

写真5枚目:Photoed by philsite91 – pixabay.com

写真6枚目:Photoed by Matthew Robey – Flickr

写真8枚目:Photoed by Allie_Caulfield – Flickr

写真9, 14, 16枚目:Photoed by Elliott Brown – Flickr

写真10, 13, 19枚目:Photoed by Sjaak Kempe – Flickr

写真11枚目:Photoed by Jeff Hart – Flickr

写真12枚目:Photoed by Camster – Wikipedia

写真15枚目:Photoed by Adrian Scottow – Flickr

写真17枚目:Photoed by Marlenedd – Wikipedia

写真18枚目:Photoed by jean-louis Zimmermann – Flickr

2025年3月25日:ページ更新

行き方

パリからTGVに乗って3時間30分ほどで訪れることが出来ます。エクス・アン・プロヴァンス駅とエクス・アン・プロヴァンスTGV駅があり、後者は中心市街地から距離があるため旅程を立てる際は注意をしてください。マルセイユ・プロヴァンス空港を利用するのも便利です。

 

またプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏に点在する小さな村巡りの拠点の街としてもお勧めですよ。

パリ・リヨン駅(Paris Gare De Lyon)からTGVに乗って、エクス・アン・プロヴァンスTGV駅(Aix-en-Provence)下車。(約3時間10分)

 

エクス・アン・プロヴァンスTGV駅前停留所(Gare d’Aix-en-Provence TGV)からシャトルバスに乗り換えて、エクス・アン・プロヴァンス/バスロータリー停留所(Gare routière d’Aix-en-Provence)下車(約30分)。

 

※エクス・アン・プロヴァンス駅着の場合は、一例として乗り換え1回の場合で、約4時間30分かかります。

パリから770km(約7時間)

リヨンから310km(約3時間)

マルセイユから40km(約40分)

ニースから180km(約2時間)

マルセイユ・プロヴァンス空港からシャトルバスに乗って、エクス・アン・プロヴァンス中心市街地へ(約40分)。

ミシュラン星付きレストラン

2024年のミシュランガイドで1つ星を獲得した、2つのレストランを紹介させて頂きます。

街の郊外にある、16世紀のピオリーヌ城の中で営業をするレストラン。料理人の親元に生まれたシェフのピエール・ルブール氏は早くからこの道を志し、15歳にして当時の2つ星レストラン「ミシェル・シャルバン」で修行をはじめました。そして2003年には、初めてミシュランの星を獲得して今日まで高い評価を受けています。

 

前菜+メイン+デザートの3品から構成される平日お昼のコースは85€から。科学的に分析して美味しさを追求する分子ガストロノミーを取り入れた、遊び心溢れるクリエイティブな料理が人気ですよ。

18世紀に建てられた貴族の館を改装して営業をする、5つ星ホテル「シャトー・ド・ラ・ゴード」の中で営業するレストラン。セザンヌの愛したサント・ヴィクトワール山など、プロヴァンス地方の雄大な自然を眺めながら食事を楽しむことが出来ます。

 

前菜+魚料理+肉料理+デザートで構成されるコースは135€から。和のテイストを取り入れた料理が特徴で、どこか懐かしい味がしますよ。

特産品

プロヴァンス地方を代表する都市であり、多くの観光客が訪れるため歴史地区にはお土産物屋からデパートまで数多くのお店が建ち並び買い物には困りません。

 

ここではエクス・アン・プロヴァンスを訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。

メロンのコンフィとアーモンドを使用したカリソンは、この街を代表する郷土菓子です。その歴史は15世紀に遡ると言い伝えられており、ナポリ国王でプロヴァンス伯だったルネ・ダンジューの2度目の結婚の際に、お抱えの菓子職人が将来の王妃に贈るために完成させたとされています。

 

プロヴァンス地方の伝統的なクリスマスに欠かせない、十三菓として供されるなど地元では欠かすことの出来ない味となっています。とりわけ1920年創業の老舗「ル・ロワ・ルネ」のカリソンは、特に有名です。




エクス・アン・プロヴァンスのお勧めホテル

南仏プロヴァンス地方にある美しい村々を訪れるなら、エクス・アン・プロヴァンスを拠点にしてみてはいかがでしょうか?

 

ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。この街にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーションスコア9.3と高評価なこの宿泊施設は、エクス・アン・プロヴァンス駅と中心市街地の間に位置しているため街の散策に便利です。築100年を超える歴史ある建物を綺麗にリノベーションしており、落ち着いた色合いのお洒落な内装も魅力となっています。24時間対応のフロントがあるため、初めてフランスに旅行されるという方も安心してご利用頂けます。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で340€~450€(朝食込)です。

Booking.comのロケーションスコア9.7と高評価なこの宿泊施設は、セザンヌの絵画を展示しているグラネ美術館のすぐ近くに佇むホテルです。18世紀の貴族の館を用いた建物は、この街の歴史の一端に触れるのにぴったり。可愛らしくも洗練されたアンティーク調の内装に統一されていており、小さな暖炉が残る客室もあります。セザンヌが生きた、古き良き時代を感じることが出来ますよ。料金は2名1泊で170€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、ミシュラン1つ星レストラン「ル・アール」を併設している5つ星ホテルです。18世紀の城をリノベーションしており、豪華なフランス式庭園も魅力となっています。プロヴァンス地方の雄大な自然を楽しめる郊外の丘の上に佇んでおり、セザンヌの愛したサント・ヴィクトワール山も眺めることが出来ます。宿泊者のニーズに応じて値段が異なり、料金は2名1泊で640€~2800€(朝食別)です。




エクス・アン・プロヴァンス近郊の美しい村

南仏プロヴァンス

文豪に愛された村ルールマランや12世紀の城塞都市アンスウィなど、車を使えば一時間弱で訪れることが出来ます。また陶芸の街ムスティエ・サント・マリーへ、バスで訪れることも出来ますよ。