ロドマック/Rodemack
【ロレーヌの小さなカルカッソンヌ】
フランス、ドイツ、ルクセンブルクという
3つの国境が交わる地点のほど近くに佇むこの村は、
これらの国々から文化的影響を受けながら歴史を刻んできた。
全長700mにも及ぶ城壁に取り囲まれるその姿から、
「ロレーヌの小さなカルカッソンヌ」という愛称でも親しまれている。
強固な城塞の内部はまるで時間が止まったかのような雰囲気が漂い、
今にも中世の兵隊たちの足音が聞こえてきそうな趣のある街である。
フランス、ドイツ、ルクセンブルクという
3つの国境が交わる地点のほど近くに佇むこの村は、
これらの国々から文化的影響を受けながら歴史を刻んできた。
全長700mにも及ぶ城壁に取り囲まれるその姿から、
「ロレーヌの小さなカルカッソンヌ」という愛称でも親しまれている。
強固な城塞の内部はまるで時間が止まったかのような雰囲気が漂い、
今にも中世の兵隊たちの足音が聞こえてきそうな趣のある街である。
フランス、ドイツ、ルクセンブルクという3つの国境が交わる地点のほど近くに佇むこの村は、これらの国々から文化的影響を受けながら歴史を刻んできた。
全長700mにも及ぶ城壁に取り囲まれるその姿から、「ロレーヌの小さなカルカッソンヌ」という愛称でも親しまれている。
強固な城塞の内部はまるで時間が止まったかのような雰囲気が漂い、今にも中世の兵隊たちの足音が聞こえてきそうな趣のある街である。
907年にロドマックは聖ウィリブロルド司祭(Abbé de Saint-Willibrod)によって統治され、ゲルマン・ルクセンブルク文化の影響を受けた。村は比較的平和な時代を過ごし、約5世紀に渡って繁栄の時代を経験したが、その後フランスと神聖ローマ帝国との間で包囲・占領が繰り返され、幾度となく争いが繰り返された。
1815年よりナポレオン1世が帝位を取り戻した100日間、「レ・ミゼラブル」などで知られるフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの父にあたるレオポール・ユゴー将軍が街の防衛に従事した。また、ヴィクトル・ユゴー自身もこの村のスケッチを書き残している。
907年にロドマックは聖ウィリブロルド司祭(Abbé de Saint-Willibrod)によって統治され、ゲルマン・ルクセンブルク文化の影響を受けた。
村は比較的平和な時代を過ごし、約5世紀に渡って繁栄の時代を経験したが、その後フランスと神聖ローマ帝国との間で包囲・占領が繰り返され、幾度となく争いが繰り返された。
1815年よりナポレオン1世が帝位を取り戻した100日間、「レ・ミゼラブル」などで知られるフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの父にあたるレオポール・ユゴー将軍が街の防衛に従事した。
また、ヴィクトル・ユゴー自身もこの村のスケッチを書き残している。
丘の上に城塞が建設されたのは12世紀の事で、後に軍事都市シタデル(Citadelle)として増改築が重ねられた。現在は公園として整備されており、将校の館などが残されている。また高台になっているロドマック城跡からは、えんじ色と藍色の屋根がモザイク模様を織り成す街全体の美しい風景を見下ろすことが出来る。
また、城塞内は屋根に覆われたボンクールの塔(Tour Boncour)と、跳ね橋を備えた双子の塔(Tours jumelles)などが残されている。
丘の上に城塞が建設されたのは12世紀の事で、後に軍事都市シタデル(Citadelle)として増改築が重ねられた。
現在は公園として整備されており、将校の館などが残されている。
また高台になっているロドマック城跡からは、えんじ色と藍色の屋根がモザイク模様を織り成す街全体の美しい風景を見下ろすことが出来る。
また、城塞内は屋根に覆われたボンクールの塔(Tour Boncour)と、跳ね橋を備えた双子の塔(Tours jumelles)などが残されている。
村自体を取り囲む半円型の第2の城壁は、15世紀に築かれた。総全長は700mにも達し、強固な城塞都市だった時代の面影を今に伝える。
村の入口には、自由独立憲章が認められた14世紀に住民自らの手によって建設されたシルク門(Porte de Sierck)が佇む。別名フランシーズ門とも呼ばれ、住民の象徴として親しまれている。第二次世界大戦に際には米仏連合軍の戦車が通過できるよう取り壊されてしまったが、その後見事に再建され往時の姿を取り戻した。夜になると月明かりの下で、優美な姿がライトアップされる。
村自体を取り囲む半円型の第2の城壁は、15世紀に築かれた。
総全長は700mにも達し、強固な城塞都市だった時代の面影を今に伝える。
村の入口には、自由独立憲章が認められた14世紀に住民自らの手によって建設されたシルク門(Porte de Sierck)が佇む。
別名フランシーズ門とも呼ばれ、住民の象徴として親しまれている。
第二次世界大戦に際には米仏連合軍の戦車が通過できるよう取り壊されてしまったが、その後見事に再建され往時の姿を取り戻した。
夜になると月明かりの下で、優美な姿がライトアップされる。
村の中心にあるサン・ニコラ教会(Eglise Saint Nicola)は、915年に起源を持つ。古代ローマ様式の教会で、村の発展の中心地となった。住民の増加に伴い1783年に建て替えが行われ様式は変わったが、現在も威厳ある姿で佇んでいる。
教会内に足を踏み入れると、近郊の街メスを代表する芸術家ローラン・シャルル・マレシャルが手掛けた19世紀のステンドグラスに思わず目を奪われる。その他、17世紀の墓碑や、18世紀の調度品が大切に収められている。
キリスト教の諸聖人の姿を象った細かな彫刻が施されたビルストック(Bildstocks)と呼ばれる宗教的な石碑は、この地域に特徴的な文化財。1658年に建てられたノートルダム礼拝堂や、共同洗濯場などで見ることが出来る。
村の中心にあるサン・ニコラ教会(Eglise Saint Nicola)は、915年に起源を持つ。古代ローマ様式の教会で、村の発展の中心地となった。
住民の増加に伴い1783年に建て替えが行われ様式は変わったが、現在も威厳ある姿で佇んでいる。
教会内に足を踏み入れると、近郊の街メスを代表する芸術家ローラン・シャルル・マレシャルが手掛けた19世紀のステンドグラスに思わず目を奪われる。
その他、17世紀の墓碑や、18世紀の調度品が大切に収められている。
キリスト教の諸聖人の姿を象った細かな彫刻が施されたビルストック(Bildstocks)と呼ばれる宗教的な石碑は、この地域に特徴的な文化財。
1658年に建てられたノートルダム礼拝堂や、共同洗濯場などで見ることが出来る。
神聖ローマ帝国バーデン辺境伯の館は、プチ・シャトーの愛称でも呼ばれている。1560年に建設されたこの館は、窓の上部にバーデン辺境伯の大紋章が刻まれ、住居と共にバイイ裁判所が置かれた。その他にも、細い小路が張り巡らされている旧市街には、パリ凱旋門にもその名が刻まれるフランソワ・ヴァランタン・シメール将軍の生家など歴史を感じる建造物が数多く残されている。
監獄の塔(Tour de la Prison)のすぐ脇に整備された中世の庭も巡ってみると良いだろう。庭は薬草、ハーブ、野菜、花という4つのテーマに分かれており、実用性と鑑賞用の2つの目的を兼ね備えている。また、庭の奥には実験用の果樹園もある。
神聖ローマ帝国バーデン辺境伯の館は、プチ・シャトーの愛称でも呼ばれている。
1560年に建設されたこの館は、窓の上部にバーデン辺境伯の大紋章が刻まれ、住居と共にバイイ裁判所が置かれた。
その他にも、細い小路が張り巡らされている旧市街には、パリ凱旋門にもその名が刻まれるフランソワ・ヴァランタン・シメール将軍の生家など歴史を感じる建造物が数多く残されている。
監獄の塔(Tour de la Prison)のすぐ脇に整備された中世の庭も巡ってみると良いだろう。
庭は薬草、ハーブ、野菜、花という4つのテーマに分かれており、実用性と鑑賞用の2つの目的を兼ね備えている。また、庭の奥には実験用の果樹園もある。
モゼル県ロドマック(ロドゥマック)/Rodemack (MOSELLE)
面積:9,96 km2
人口:1,204人(2016年現在)
2019年06月28日:ページ更新
2020年10月2日:ページ更新
現在この村へ向かう電車やバスはないため、近郊の街からタクシー等の利用が必要です。
2019年に訪れた際は、ブリュッセルからレンタカーを利用しました。ドイツやベルギー、ルクセンブルクなどの国境も近く、併せてヨーロッパ各国を周遊するのもお勧めです。
パリ東駅(Paris Est)からTGVに乗って、ティオンヴィル駅(Thionville)下車。(約1時間50分)
ティオンヴィル駅前からタクシーに乗って、ロドマック旧市街へ(約30分)
ルクセンブルク(Luxembourg)から30km(約30分)
ストラスブール(Strasbourg)から210km(約2時間20分)
パリ(Paris)から360km(約3時間40分)
パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から350km(約3時間40分)
フランスの人気テレビ番組「フランス人が選ぶお気に入りの村」で、2012年にロドマックがノミネートされた際の動画がYoutubeの「Le Pays préféré des Français」公式チャンネルにて紹介されています。この村の魅力が詰まった動画で、見たら行ってみたくなること間違いなしです。映像だけでも十分に楽しめますが、順次日本語訳を紹介していく予定なので楽しみにお待ちいただければ幸いです。
毎年4月には、「フランスの最も美しい村」に加盟する村々のワイン生産者による見本市が開催されます。1998年に初めて行われて以来この村の名物となっており、国内外から多くの人々が参加しています。日本には届かない珍しいワインを試飲や購入することが出来るので、美しい村ファンには必見のお勧めイベントですよ。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。残念ながら、この村にはbooking.comから予約できるホテルがありませんが、ロドマック近郊にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア9.2と高評価なこの宿泊施設は、19世紀の農場を綺麗に改装した民宿です。どの部屋も落ち着いた内装で、洗練された空間が魅力的。天気の良い日にはオーナー自慢の中庭で、ゆったりとした時間を過ごすのも良いでしょう。ロドマック中心市街地まで5km程ある為、車で移動できる方にお勧めです。料金は2名1泊で100€(朝食込)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
ロドマックから車で2時間(180km)
ロドマックから車で2時間20分(190km)
ロドマックから車で2時間40分(230km)