ワン/Oingt
【ボジョレーが誇る黄金の石の村】
リヨン北西部ピエ―ル・ドレ地方。
フランス語で金色の石を意味するその名の通り、
太陽に光を浴びてキラキラと輝く黄土色の街並みが広がるこの村は、
その比類なき美しさから
「ピエ―ル・ドレの真珠」の名で呼ばれることもある。
広大なブドウ畑が集落の佇む丘を取り囲み、
11月になれば名立たるワイン産地に先駆けて新酒の味に酔いしれる。
リヨン北西部ピエ―ル・ドレ地方。
フランス語で金色の石を意味するその名の通り、太陽に光を浴びてキラキラと輝く黄土色の街並みが広がるこの村は、その比類なき美しさから「ピエ―ル・ドレの真珠」の名で呼ばれることもある。
広大なブドウ畑が集落の佇む丘を取り囲み、11月になれば名立たるワイン産地に先駆けて新酒の味に酔いしれる。
かつてソーヌ川とロワール川を結ぶローマ街道沿いにあったこの村には、ローマ人によってブドウの栽培技術がもたらされ、今日でもボジョレー・ワインの生産が続いている。
かつてこの地域を治めていた有力貴族、ギシャール・ドワン公により城と付属の礼拝堂が築かれたのは西暦1,000年頃の事。すでに交通の要衝だったこの地の安全を確保し、交通税を取ることを目的としていた。
かつてソーヌ川とロワール川を結ぶローマ街道沿いにあったこの村には、ローマ人によってブドウの栽培技術がもたらされ、今日でもボジョレー・ワインの生産が続いている。
かつてこの地域を治めていた有力貴族、ギシャール・ドワン公により城と付属の礼拝堂が築かれたのは西暦1,000年頃の事。
すでに交通の要衝だったこの地の安全を確保し、交通税を取ることを目的としていた。
10世紀に建てられたロマネスク様式の礼拝堂と領主の住居が、13世紀に村民に対して開かれ、現在のサン・マチュー教会となった。何度も改修が重ねられた、黄金に輝く石で建てられたゴシック様式の美しい姿が印象的である。
教会内は12世紀の彫刻をはじめ様々な装飾で彩られているが、とりわけ16世紀の哀れみの聖母マリア像は必見。また、18世紀にフランスで活躍した画家ヴィクトール・アダムによる「苦難の道」も見ごたえがある。
10世紀に建てられたロマネスク様式の礼拝堂と領主の住居が、13世紀に村民に対して開かれ、現在のサン・マチュー教会となった。
何度も改修が重ねられた、黄金に輝く石で建てられたゴシック様式の美しい姿が印象的である。
教会内は12世紀の彫刻をはじめ様々な装飾で彩られているが、とりわけ16世紀の哀れみの聖母マリア像は必見。
また、18世紀にフランスで活躍した画家ヴィクトール・アダムによる「苦難の道」も見ごたえがある。
城の大部分は宗教戦争によって破壊されてしまったものの、12世紀に増築された主塔は堂々とした趣で残っており村のシンボルとなっている。高さ13メートルにも及び、最上階には石や矢を放つための開口部があるなど堅固な姿を見せている。
現在は、中世から現在に至るまでの村の歴史に関する資料を展示している。屋上はテラスとなっており、アゼルグ渓谷やモン・デュ・リヨネ地域の雄大な自然が眼下に広がる。
また村の玄関口となっているニジ―門は、13世紀の城塞化された歴史を今に伝えている。
城の大部分は宗教戦争によって破壊されてしまったものの、12世紀に増築された主塔は堂々とした趣で残っており村のシンボルとなっている。
高さ13メートルにも及び、最上階には石や矢を放つための開口部があるなど堅固な姿を見せている。
現在は、中世から現在に至るまでの村の歴史に関する資料を展示している。
屋上はテラスとなっており、アゼルグ渓谷やモン・デュ・リヨネ地域の雄大な自然が眼下に広がる。
また村の玄関口となっているニジ―門は、13世紀の城塞化された歴史を今に伝えている。
魅力的な街並みを生み出しているのは、この地域で産出される「黄金の石」で建てられた家々である。差し込む光の加減に応じて様々な風合いをみせる唯一無二の景観は多くの芸術家を魅了し、村内には数多くのアトリエやギャラリーが点在する。とりわけ16世紀の民家を用いたメゾン・コミューンでは、特別展が開催されているので訪れてみると良いだろう。
また自動演奏楽器博物館では、ヨーロッパ各地から集められた60以上の楽器のコレクションが展示され、デモンストレーションが楽しめる。
魅力的な街並みを生み出しているのは、この地域で産出される「黄金の石」で建てられた家々である。
差し込む光の加減に応じて様々な風合いをみせる唯一無二の景観は多くの芸術家を魅了し、村内には数多くのアトリエやギャラリーが点在する。
とりわけ16世紀の民家を用いたメゾン・コミューンでは、特別展が開催されているので訪れてみると良いだろう。
また自動演奏楽器博物館では、ヨーロッパ各地から集められた60以上の楽器のコレクションが展示され、デモンストレーションが楽しめる。
ローヌ県ヴァル・ドワン町ワン(オワン、オアン)/Oingt (Val d’Oingt, RHÔNE)
面積:18,1km2
人口:661人(2014年現在)
2020年6月30日:ページ更新
ローヌ・アルプ地方の中心都市リヨンからボワ・ドワン・レニーという駅まで電車が運行していますが、駅から村の中心部までは徒歩で1時間程かかるので注意が必要です。
2020年に訪れた際は、リヨンからレンタカーを利用しました。車窓からボジョレー・ワインを産出するブドウ畑を眺めることが出来るので、車での移動がお勧めです。
パリ・リヨン駅(Paris-Gare-de-Lyon)からTGVに乗って、リヨン・パールデュー駅(Lyon-Part-Dieu)下車(※約2時間)
リヨン・パールデュー駅でTERに乗り換えて、ボワ・ドワン・レニー駅(Bois-d’Oingt-Légny)下車。
ボワ・ドワン・レニー駅前からタクシーで、ワン中心市街地まで10分
リヨンから40km(約50分)
リヨン=サン・エグジュペリ空港から70km(約1時間)
人口600人ほどの小さな村ですが、この地域では人気の観光地のようで、どのレストランも多くの人々で賑わっていました。
2020年に実際に利用したワンのお勧めレストランを紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。
2020年夏に利用したこのレストランは、テラス席から丘陵地帯を見渡すことの出来る絶景と共に食事を楽しむことが出来ます。
私たちが注文したのは、エビとカニのシーザーサラダ(Lサイズで15€)と黒ウサギのガランティーヌ(20€)です。サラダは大ぶりの具材がふんだんに入っていて食べ応えがあり、メインは柔らかいウサギの肉の食感が楽しめました。また付け合わせのポレンタと呼ばれるトウモロコシのペーストも、優しい甘みで美味しかったです。メイン料理とコーヒーのみの注文でしたが、アミューズにスイカのガスパチョ、デザートに自家製ミニプリンが付いてきて、お得感のある食事になりました。
コースの場合は、前菜・メイン・デザートの3コースで29€から用意があります。今回は予約なしで訪れましたが、テラス席はほとんど予約客で満席でした。バカンスの時期に訪れる際は、事前に予約をしておくと安心だと思います。
村の外れに位置するこのレストランは、アメリカ西部劇に出てくるかのような内装が特徴的。私たちは休憩のために立ち寄り、ブラッドオレンジ味のシャーベットを頂きました。アイスの種類は20種類ほどあり、中には黒バニラやライムなど、珍しいフレーバーもありましたよ。
また馬車に乗って村内を散策できるサービスもあり、お店の前では大きな2頭の馬がお出迎えしてくれました。食事ではありませんが、こちらも忘れられない思い出になること間違いなしです。
この村に魅せられた多くの芸術家のギャラリーやアトリエなどが建ち並び、お店を覗いてみるだけでも楽しいのがこの村の特徴です。
ここではワンを訪れたらぜひ味わいたい、地元の味を紹介させて頂きます。
瓶詰などのワインの熟成技術が確立されていなかった時代、ワインは新鮮なものが好まれ、新酒は上等品とされていました。中世から比較的交通の便が良かったボジョレー地域のワインは、いち早くリヨンの市場へ出荷することが出来たため、この地域の新酒は親しみを持って受け入れられていました。
そんな伝統もあり、ボジョレー地域のワイン生産者組合がいち早く新酒を市場に出荷できるようにしたのが、現在のボジョレー・ヌーヴォーです。11月には新酒まつりが開催され、村は賑わいを見せます。
この村へ訪れたら若々しくてフレッシュな味わいが特徴のワインを、ぜひ味わってみてくださいね。
村内がオレンジに輝く夕暮れ時や、夜のライトアップ、朝霧に包まれた街並みなど、時間によって様々な表情を見せるのが美しい村の魅力。
フランスの最も美しい村の予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。この村には民宿が数件営業しているものの、booking.comから予約できる宿泊施設は現在の所ありません。村の外にはなりますが、ワン近郊にあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。
Booking.comの総合スコア9.6と高評価なこの宿泊施設は、ワンの中心市街地から車で5分ほどの場所にあるテイゼという街に位置しています。高級感のあるお屋敷に宿泊することができ、客室は洗練された雰囲気。周囲はブドウ畑に囲まれており、ボジョレー地方らしい風景が楽しめますよ。料金は2名1泊で180~190€(朝食込)です。
【一緒に訪れたい美しい村】
ワンから車で60分(60km)
ワンから車で1時間20分(80km)
ワンから車で1時間20分(80km)