ナント/Nantes

【機械アートが印象的なブルターニュ公国の中心地】

 

フランスを縦断して流れるロワール川の河口に位置するこの街は、

ヨーロッパ・アフリカ・アメリカを結ぶ三角貿易の拠点の港町として栄えた。

歴代のブルターニュ公爵もこの街に居住し、

フランス王妃となるアンヌ・ド・ブルターニュもこの城で生まれた。

『海底二万里』をはじめとする数々の空想科学小説を残した

SF作家ジュール・ヴェルヌの故郷でもあり、

近年その世界観を受け継いだ機械アートで世界中から注目を集めている。

ナント/Nantes

【機械アートが印象的なブルターニュ公国の中心地】

 

フランスを縦断して流れるロワール川の河口に位置するこの街は、ヨーロッパ・アフリカ・アメリカを結ぶ三角貿易の拠点の港町として栄えた。

 

歴代のブルターニュ公爵もこの街に居住し、フランス王妃となるアンヌ・ド・ブルターニュもこの城で生まれた。

 

『海底二万里』をはじめとする数々の空想科学小説を残したSF作家ジュール・ヴェルヌの故郷でもあり、近年その世界観を受け継いだ機械アートで世界中から注目を集めている。




ブルターニュ公爵城

 

13~16世紀にかけて、歴代ブルターニュ公の住居として用いられたブルターニュ公爵城。1532年以後はブルターニュ滞在中の、フランス王家の居城としても用いられた由緒正しき城である。近世ヨーロッパとして初めて個人の信仰の自由が認められた「ナントの勅令」が発布された城としても有名で、純白の優美な姿で現在もこの街を見守っている。

 

城内はブルターニュ公国やロワール地域の発展の歴史を紹介する、ナント歴史博物館として一般に公開されている。約32,000点を超える所蔵コレクションの中から、期間ごとに1,000点以上の貴重な資料が展示されている。また夜にはライトアップされ、城周辺はロマンチックな雰囲気に包まれる。

ブルターニュ公爵城

13~16世紀にかけて、歴代ブルターニュ公の住居として用いられたブルターニュ公爵城。

 

1532年以後はブルターニュ滞在中の、フランス王家の居城としても用いられた由緒正しき城である。

 

近世ヨーロッパとして初めて個人の信仰の自由が認められた「ナントの勅令」が発布された城としても有名で、純白の優美な姿で現在もこの街を見守っている。

 

城内はブルターニュ公国やロワール地域の発展の歴史を紹介する、ナント歴史博物館として一般に公開されている。

 

約32,000点を超える所蔵コレクションの中から、期間ごとに1,000点以上の貴重な資料が展示されている。

 

また夜にはライトアップされ、城周辺はロマンチックな雰囲気に包まれる。

サン・ピエール・サン・ポール大聖堂

 

ゴシック様式の壮麗な姿で佇む、サン・ピエール・サン・ポール大聖堂(ナント大聖堂)。最初にこの場所に教会が出来たのは4世紀で、大聖堂としての歴史は6世紀に遡る。現在の建物は1434年に着工が始まり、1893年に全ての工事が終了。完成まで実に460年もの歳月を費やし、フランスで最も時間がかかった宗教建築の1つとして知られる。

 

2020年に起きた火災の影響で、約400年の歴史を持つ貴重なパイプオルガンが焼失。しかしながら教会内は今なお神聖な雰囲気に包まれており、繊細な彫刻に飾られたブルターニュ公フランソワ2世の墓などが残る。この大理石で出来た純白の墓は、この街出身でフランス王妃となったアンヌ・ド・ブルターニュが亡き両親のために特別に作らせたもので、フランス彫刻の傑作として名高い。また11世紀に起源を持つロマンネスク様式の地下礼拝堂では、大聖堂の歴史に関する展示が行われている。

サン・ピエール・サン・ポール大聖堂

ゴシック様式の壮麗な姿で佇む、サン・ピエール・サン・ポール大聖堂(ナント大聖堂)。

 

最初にこの場所に教会が出来たのは4世紀で、大聖堂としての歴史は6世紀に遡る。

 

現在の建物は1434年に着工が始まり、1893年に全ての工事が終了。

 

完成まで実に460年もの歳月を費やし、フランスで最も時間がかかった宗教建築の1つとして知られる。

 

2020年に起きた火災の影響で、約400年の歴史を持つ貴重なパイプオルガンが焼失。

 

しかしながら教会内は今なお神聖な雰囲気に包まれており、繊細な彫刻に飾られたブルターニュ公フランソワ2世の墓などが残る。

 

この大理石で出来た純白の墓は、この街出身でフランス王妃となったアンヌ・ド・ブルターニュが亡き両親のために特別に作らせたもので、フランス彫刻の傑作として名高い。

 

また11世紀に起源を持つロマンネスク様式の地下礼拝堂では、大聖堂の歴史に関する展示が行われている。

ジュール・ヴェルヌ博物館

 

現代サイエンス・フィクション(SF)の父として知られる、ジュール・ヴェルヌの出身地としても有名なこの街。『海底二万里』や『八十日間世界一周』など、当時の科学技術に関する最新の知識をベースに、空想上の世界を鮮やかに描き出し、現在でも世界中で愛される数多くの科学・冒険小説の傑作を生みだした。

 

そんな彼の生誕150周年を記念して建てられたのが、ジュール・ヴェルヌ博物館。彼の残した手書きの原稿やイラスト、美しい装丁が魅力的な本のコレクションなどジュール・ヴェルヌのファン必見の貴重な品々が展示されている。

ジュール・ヴェルヌ博物館

現代サイエンス・フィクション(SF)の父として知られる、ジュール・ヴェルヌの出身地としても有名なこの街。

 

『海底二万里』や『八十日間世界一周』など、当時の科学技術に関する最新の知識をベースに、空想上の世界を鮮やかに描き出し、現在でも世界中で愛される数多くの科学・冒険小説の傑作を生みだした。

 

そんな彼の生誕150周年を記念して建てられたのが、ジュール・ヴェルヌ博物館。

 

彼の残した手書きの原稿やイラスト、美しい装丁が魅力的な本のコレクションなどジュール・ヴェルヌのファン必見の貴重な品々が展示されている。

レ・マシーン・ド・リル:機械仕掛けの象

 

この街の中心を流れるロワール川の中州に佇むのが、フランス語で「機械の島」という意味を持つレ・マシーン・ド・リル。ジュール・ヴェルヌの空想上の世界やレオナルド・ダヴィンチの天才的な発明の数々を体現する様々な機械アートを生み出している。

 

今やこの街のランドマーク的な存在として世界中に有名になったのが、木材と機械が見事に融和を図る「巨大な象:ル・グラン・エレファン」。高さ12mにも及ぶ象の背中に乗って、セーヌ川沿いを散策することが出来る。「ゾウ飛び出し注意」の看板を見かけたら、鼻から水を噴射する巨大な象が迷い込んでいないか確認しよう。

レ・マシーン・ド・リル:機械仕掛けの象

この街の中心を流れるロワール川の中州に佇むのが、フランス語で「機械の島」という意味を持つレ・マシーン・ド・リル。

 

ジュール・ヴェルヌの空想上の世界やレオナルド・ダヴィンチの天才的な発明の数々を体現する様々な機械アートを生み出している。

 

今やこの街のランドマーク的な存在として世界中に有名になったのが、木材と機械が見事に融和を図る「巨大な象:ル・グラン・エレファン」。

 

高さ12mにも及ぶ象の背中に乗って、セーヌ川沿いを散策することが出来る。

 

「ゾウ飛び出し注意」の看板を見かけたら、鼻から水を噴射する巨大な象が迷い込んでいないか確認しよう。

レ・マシーン・ド・リル:海底の観覧車

 

また「海底の観覧車:カルーセル・デ・モンド・マラン」も、機械の島を代表する人気スポット。高さ25m、直径22mの巨大な観覧車は3階建てになっており、最下部には巨大なカニやイカ、中層部ではマンタや海賊魚に乗ることが出来る。最上部にあるクラゲや嵐に巻き込まれる船からは、ナントの街を一望出来る素晴らしいパノラマも広がっている。

 

フランス語で「サギ(鳥)の住む木」を意味する、アルブル・オ・エロン・プロジェクトも進行中。鉄骨で出来た高さ50mに達する大樹の上に機械の鳥が空を飛び・巣を作る、現代技術と自然の調和する壮観な光景を近い将来目にすることが出来るだろう。かつての造船所を改装した「機械の工房:ギャラリー・デ・マシーン」では、「サギ(鳥)の住む木」のミニチュア模型や実際に乗ることの出来る機械仕掛けのサギなどが展示され、機械アートが作られている現場も見学することが出来る。

レ・マシーン・ド・リル:海底の観覧車

また「海底の観覧車:カルーセル・デ・モンド・マラン」も、機械の島を代表する人気スポット。

 

高さ25m、直径22mの巨大な観覧車は3階建てになっており、最下部には巨大なカニやイカ、中層部ではマンタや海賊魚に乗ることが出来る。

 

最上部にあるクラゲや嵐に巻き込まれる船からは、ナントの街を一望出来る素晴らしいパノラマも広がっている。

 

フランス語で「サギ(鳥)の住む木」を意味する、アルブル・オ・エロン・プロジェクトも進行中。

 

鉄骨で出来た高さ50mに達する大樹の上に機械の鳥が空を飛び・巣を作る、現代技術と自然の調和する壮観な光景を近い将来目にすることが出来るだろう。

 

かつての造船所を改装した「機械の工房:ギャラリー・デ・マシーン」では、「サギ(鳥)の住む木」のミニチュア模型や実際に乗ることの出来る機械仕掛けのサギなどが展示され、機械アートが作られている現場も見学することが出来る。

ナント美術館

 

1801年に皇帝ナポレオンの命によって作られた、歴史ある美術館。現在のルーブル美術館の前身にあたるフランス中央美術館から寄贈を受けた、約40点ほどの絵画がコレクションの基礎となっている。建物の一部は17世紀の礼拝堂が用いられており、実に6年間にも及ぶ改装工事を経た2017年に営業を再開した。

 

暗闇をぼんやりと照らす光を描き、「夜の画家」の愛称でも知られるジョルジュ・ド・ラ・トゥールが描いた『ヨセフの夢』『聖ペテロの否認』『老人』の3点の作品は必見。その他にも、モネやピカソ、シャガールなど一度は見たい作品が並ぶ。リニューアルオープン後には、現代芸術を扱う「ル・キューブ」という名の施設も加わり、フランス国内外からの注目も高まる美術館となっている。

ナント美術館

1801年に皇帝ナポレオンの命によって作られた、歴史ある美術館。

 

現在のルーブル美術館の前身にあたるフランス中央美術館から寄贈を受けた、約40点ほどの絵画がコレクションの基礎となっている。

 

建物の一部は17世紀の礼拝堂が用いられており、実に6年間にも及ぶ改装工事を経た2017年に営業を再開した。

 

暗闇をぼんやりと照らす光を描き、「夜の画家」の愛称でも知られるジョルジュ・ド・ラ・トゥールが描いた『ヨセフの夢』『聖ペテロの否認』『老人』の3点の作品は必見。

 

その他にも、モネやピカソ、シャガールなど一度は見たい作品が並ぶ。

 

リニューアルオープン後には、現代芸術を扱う「ル・キューブ」という名の施設も加わり、フランス国内外からの注目も高まる美術館となっている。

パッサージュ・ポムレ

 

1843年に開業したショッピング街パッサージュ・ポムレは、19世紀の華やかで古き良き時代の薫り漂う3階建てのショッピング・アーケード。繊細な彫刻に彩られた空間には、エルメスなどの高級ブティックも建ち並ぶ。

 

この街の美術学校に通っていた、20世紀フランスを代表する映画監督ジャック・ドゥミのデビュー作『ローラ』の撮影地としても有名。またカンヌ国際映画祭パルム・ドール賞を受賞したことで日本にも根強いファンが多い、名作『シェルブールの雨傘』の1シーンもこの場所で撮影された。

パッサージュ・ポムレ

1843年に開業したショッピング街パッサージュ・ポムレは、19世紀の華やかで古き良き時代の薫り漂う3階建てのショッピング・アーケード。

 

繊細な彫刻に彩られた空間には、エルメスなどの高級ブティックも建ち並ぶ。

 

この街の美術学校に通っていた、20世紀フランスを代表する映画監督ジャック・ドゥミのデビュー作『ローラ』の撮影地としても有名。

 

またカンヌ国際映画祭パルム・ドール賞を受賞したことで日本にも根強いファンが多い、名作『シェルブールの雨傘』の1シーンもこの場所で撮影された。

ナント植物園

 

ナント駅を出てすぐの場所に位置するのが、ナント市民の憩いの場となっている植物園。19世紀に設立された歴史ある庭園内には5万株以上の花々が咲き誇り、特に世界有数の椿のコレクションが見どころとなっている。一般に無料で開放されており、天気の良い日にはピクニックや日光浴を楽しむ多くの人々で賑わいをみせる。

 

庭園に興味のある方には、ロワール川の支流エルドル川の中州に設けられた日本庭園もお勧め。ヴェルサイユ島は1831年に造られた人工島で、かつてはなめし革職人や船大工が生活をしていた。1983年に日本庭園へと生まれ変わり、日本の風情に触れることの出来る貴重なスポットとしてフランス人の間で人気を博している。

ナント植物園

ナント駅を出てすぐの場所に位置するのが、ナント市民の憩いの場となっている植物園。

 

19世紀に設立された歴史ある庭園内には5万株以上の花々が咲き誇り、特に世界有数の椿のコレクションが見どころとなっている。

 

一般に無料で開放されており、天気の良い日にはピクニックや日光浴を楽しむ多くの人々で賑わいをみせる。

 

庭園に興味のある方には、ロワール川の支流エルドル川の中州に設けられた日本庭園もお勧め。

 

ヴェルサイユ島は1831年に造られた人工島で、かつてはなめし革職人や船大工が生活をしていた。

 

1983年に日本庭園へと生まれ変わり、日本の風情に触れることの出来る貴重なスポットとしてフランス人の間で人気を博している。

リュ・ユニーク

 

世代を超えて愛されるフランスを代表するビスケットのメーカー、「リュ(LU)」もナント発祥。1846年の創業以来「プティ・ブール(​petit beurre)」などのヒット商品を次々に生み出し、1900年に開催されたパリ万国博覧会をきっかけに世界にもその名が広く知れ渡るブランドへと成長した。

 

ナント駅すぐ近くにあるカルチャーセンター「リュ・ユニーク(Lieu unique)」は、かつての「リュ(LU)」の工場を改装して開業。教会のようなドーム状の塔が印象的で、展覧会やコンサートなど様々な文化イベントが催されている。アール・ヌーヴォー様式の美しい塔の上には登る事もでき、この街の美しい街並みを見渡すことの出来る人気のスポットとなっている。

リュ・ユニーク

世代を超えて愛されるフランスを代表するビスケットのメーカー、「リュ(LU)」もナント発祥。

 

1846年の創業以来「プティ・ブール(​petit beurre)」などのヒット商品を次々に生み出し、1900年に開催されたパリ万国博覧会をきっかけに世界にもその名が広く知れ渡るブランドへと成長した。

 

ナント駅すぐ近くにあるカルチャーセンター「リュ・ユニーク(Lieu unique)」は、かつての「リュ(LU)」の工場を改装して開業。

 

教会のようなドーム状の塔が印象的で、展覧会やコンサートなど様々な文化イベントが催されている。

 

アール・ヌーヴォー様式の美しい塔の上には登る事もでき、この街の美しい街並みを見渡すことの出来る人気のスポットとなっている。

ロワイヤル広場

 

中心市街地に位置すロワイヤル広場は、ナントのエレガントで洗練された印象の街並みを象徴するスポット。中世の城壁を取り壊した1790年に、この街出身の建築家マチュラン・クリュシーの設計の下で、クラシカル様式の建築に囲まれた美しい広場が作られた。

 

1865年には様々な彫刻に彩られた優美な噴水が設置され、純白の大理石で作られた女神像が中央で広場に行き交う人々を見守る。クリスマスマーケットを初めとする様々なイベントも催される他、幻想的な光に照らされる夜の広場も一見の価値あり。

ロワイヤル広場

中心市街地に位置すロワイヤル広場は、ナントのエレガントで洗練された印象の街並みを象徴するスポット。

 

中世の城壁を取り壊した1790年に、この街出身の建築家マチュラン・クリュシーの設計の下で、クラシカル様式の建築に囲まれた美しい広場が作られた。

 

1865年には様々な彫刻に彩られた優美な噴水が設置され、純白の大理石で作られた女神像が中央で広場に行き交う人々を見守る。

 

クリスマスマーケットを初めとする様々なイベントも催される他、幻想的な光に照らされる夜の広場も一見の価値あり。

グラスラン劇場

 

ロワイヤル広場と同様に、建築家マチュラン・クリュシーの最高傑作とも称されるのがグラスラン劇場。1788年に建てられたオペラ座で、一度は火災によって大きな被害を被る。しかし1808年に皇帝ナポレオンがこの街に訪問したことを契機に、1811年に建築家クリュシーの手により8本の円柱が並ぶネオ・クラシカル様式の劇場として生まれ変わった。

 

グラスラン劇場の向かいで営業する「ラ・シガル」は、アール・ヌーヴォー期の華やかな内装に彩られた老舗ブラッスリー。世界で最も美しいブラッスリーとも称されるこのレストランは1895年の開業以来、フランスを代表するシュルレアリストの詩人ジャック・プレヴェールやアンドレ・ブルトンらに愛されたことで知られている。

グラスラン劇場

ロワイヤル広場と同様に、建築家マチュラン・クリュシーの最高傑作とも称されるのがグラスラン劇場。

 

1788年に建てられたオペラ座で、一度は火災によって大きな被害を被る。

 

しかし1808年に皇帝ナポレオンがこの街に訪問したことを契機に、1811年に建築家クリュシーの手により8本の円柱が並ぶネオ・クラシカル様式の劇場として生まれ変わった。

 

グラスラン劇場の向かいで営業する「ラ・シガル」は、アール・ヌーヴォー期の華やかな内装に彩られた老舗ブラッスリー。

 

世界で最も美しいブラッスリーとも称されるこのレストランは1895年の開業以来、フランスを代表するシュルレアリストの詩人ジャック・プレヴェールやアンドレ・ブルトンらに愛されたことで知られている。

ナントについて詳しく知りたい!

基本情報

ロワール・アトランティック県ナント/Nantes (LOIRE-ATLANTIQUE)

面積:65,19km2

人口:31万人(2018年現在)

2021年6月30日:ページ更新

行き方

パリからTGVで約2時間30分と近く、気軽に訪れることが出来ます。またナント・アトランティック空港も旧市街までのアクセスが良いので、飛行機を利用して直接訪れるのも便利。

 

古城が点在するロワール川流域の起点および終着点の街として、またリゾート地としても人気のフランス大西洋岸にある村巡りの拠点の街としてもお勧めです。

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)からTGVに乗って、ナント駅(Nantes)下車。(約2時間30分)

パリから390km(約4時間20分)

ナント空港駅からシャトルバスに乗って、ナント中心市街地駅下車(約20分)

ミシュラン星付きレストラン

ナントを代表するレストランはグラスラン劇場の項目でもご紹介させて頂いた、「ラ・シガル」(写真)です。この項目では2021年のミシュランガイドで一ツ星に輝いた、4つのレストランを紹介させて頂きます。

ナント郊外の閑静なエリアに佇む屋敷で、家族4代に渡って受け継がれてきた伝統あるレストラン。ブドウの木々に飾られた純白の壁の外観が印象的で、室内は暖炉の残る温かみのある空間が広がっています。

 

地産地消にこだわるシェフの作り出す、目も舌も楽しませる美しい料理の数々を味わう事が出来ます。平日お昼に提供しているコースは、前菜+メイン+デザートで30€からです。

グラスラン劇場から歩いてすぐの場所に位置するこのお店は、藍色を基調とした都会的な外観が目を惹きます。この街に恋に落ちたと語るジャン・フランソワ・パンタレオン氏が創り出す料理の数々は、まるで芸術作品のような美しさ。

 

中心市街地からアクセスしやすい便利な立地なので、街の散策の合間に楽しめます。平日のみの営業ですが、前菜+メイン、もしくはメイン+デザートで25€というお昼のコースもあるので、少し軽めに食事をとりたいという方にもお勧めです。

このレストランが店を構えているのは、レ・マシーン・ド・リルも位置するロワール川の中州ナント島。剥き出しの電球や鉄骨など、世界観はまるでジュール・ヴェルヌに描かれたSF小説の世界です。

 

平日お昼に提供しているコースは、前菜+メイン+デザートで35€から。フランス料理界の巨匠ミシェル・トロワグロ師の下で副料理長も務め、確かな技術に裏付けられた料理の数々は絶品ですよ。

ジュール・ヴェルヌ美術館のすぐ隣、1874年に建てられた見事な屋敷からはロワール川とナントの街並みを一望できる絶景が広がっています。フランス語で「アトランティス」を意味するその店名の通り、金銀財宝が散りばめられたかのような料理を楽しむことが出来ます。

 

平日お昼に提供しているコースは、前菜+メイン+デザートで45€から。宿泊することも可能なので、のんびりと贅沢な滞在をしたいという方にもお勧めです。

カフェ

軽食や休憩にもお勧めの、ナントのお勧めカフェを紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。

すでにグラスラン劇場の項目でご紹介している「ラ・シガル」は、元々ビールと共に食事を提供するブラッスリーとして営業をスタートしましたが、朝ごはん・ランチ・カフェと様々な使い方が出来るのも魅力です。

 

とにかく内装が豪華で(写真)、それを見るだけでもこのお店に立ち寄る価値がありますよ!。

ナント美術館に中に併設されている、ミュージアム・カフェです。アーティスティックでおしゃれな空間で、美味しいランチを頂くことが出来ます。

 

特産品の項目で使っている写真は、このお店で提供しているガトー・ナンテです。ここのガトー・ナンテはアーモンドの薫りが印象的で、とても美味しかったですよ!

特産品

フランスの住みたい街としても上位に挙がる人気のこの街は、お土産物屋から高級ブランドのブティックまで建ち並んでいるため買い物には困りません。「リュ(LU)」のビスケットはもちろん、広告用のポスターに描かれていた可愛らしいイラストをあしらった雑貨もお土産としてお勧めです。

 

ここではナントを訪れたらぜひ味わいたい、お勧めの味を紹介させて頂きます。

刻んだエシャロットと白ワインにバターを加えて仕上げた、ホワイトバターソース(ブール・ブラン)がこの街の郷土料理。1890年にナント近郊の街サン・ジュリアン・ド・コンセルのレストランで考案されたと言われています。

 

ふんわりと焼き上げられたロワール川で採れる新鮮な川魚と、ほのかな酸味の残る爽やかなソースは相性抜群です。すでにフランス料理の定番の組み合わせとして日本でも多くのレストランで提供されていますが、この街を訪れた際には本場の味わいをぜひ試してみて下さいね。

18世紀に考案された焼き菓子ガトー・ナンテは、この街の名物です。当時ナントはアフリカやアメリカ・アンティル諸島との三角貿易によって、フランス屈指の貿易港として栄えていました。そんな砂糖や香辛料など異国の食材をふんだんに用いた贅沢なお菓子がガトー・ナンテです。アンティル諸島名産のラム酒の薫りが口いっぱいに広がる魅惑の味わいをぜひお試しあれ。




ナントのお勧めホテル

ロワール地方やフランス大西洋岸にある美しい村々を訪れるなら、ナントを拠点にしてみてはいかがでしょうか?

 

ホテルの予約はbooking.comが便利で、毎回お世話になっています。ナントにあるお勧めの宿を紹介いたしますので参考にして頂ければ幸いです。

Booking.comのロケーションスコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、ナント駅前すぐに位置しているので近郊の村や街巡りの拠点の滞在先としても便利です。最大の魅力は何と言っても、19世紀に建てられた礼拝堂を改装した客室に宿泊することが出来ること。ステンドグラスが残る内装は、まるで絵本の世界の住民になったかのような、夢のような滞在が出来ますよ。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で140€~280€(朝食別)です。

Booking.comのロケーションスコア9.6と高評価なこの宿泊施設は、ブルターニュ公爵城すぐ近くに位置しているので街の散策に便利です。客室はスタイリッシュで機能的な内装。サウナやフィットレス・ルームも完備しており、旅の疲れも癒すことが出来ます。またクラブと呼ばれる共用ルームで無料で提供されるアプリティフ(軽食)とワインも宿泊の楽しみとなっています。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で190€~210€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.0と高評価なこの宿泊施設は、グラスラン劇場のある広場に面した人気のホテルです。18世紀の建物を利用しており、エントランスを入ると質の良い調度品や細かな彫刻に彩られた非常にラグジュアリーな空間が広がっています。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で170€~230€(朝食別)です。

Booking.comの総合スコア9.1と高評価なこの宿泊施設は、ナント駅のある場所からロワール川を挟んだ対岸に位置しています。キッチンの付いたアパートホテルなので、住むように滞在する中・長期の宿泊にもお勧めです。宿泊者のニーズに応じた様々なグレードの部屋があり、料金は2名1泊で130€~150€(朝食別)です。

 

スーペリアスタジオは3名まで宿泊可能なので、ご家族での利用もお勧めですよ(3名1泊で170€)。

Booking.comの総合スコア8.1と評価の高いこの宿泊施設は、レ・マシーン・ド・リルの対岸すぐの場所に位置する貸しアパートメント。ジュール・ヴェルヌの小説の世界をモチーフにした客室が2部屋あり、『月世界旅行(De la Terre à la Lune)』や『驚異の旅(Voyage Extraordinaire)』の世界に浸ることが出来ます。まるで隠れ家のようなスペースは、子供連れのご家族にもお勧めです。料金は2名1泊で150€で、お子様1名の追加も可能です。



Booking.com




ナント近郊の美しい村

ヴーヴァン

ロマネスク様式の美しい教会がランドマークのこの村。蛇の尾を持つ妖精の伝説が残り、舞台となったと言われているメリュジーヌの塔からはえんじ色の屋根に染まる美しい街並みを見渡すことが出来ますよ。

モンソロー

世界遺産にも登録されているモンソロー城が村の象徴で、ロワール川沿いに優美な姿を映し出します。隣接するカンド・サン・マルタンも「フランスの最も美しい村」に登録されています。

サント・スザンヌ

「メーヌの真珠」と呼ばれるこの村は、11世紀の城の残る誇り高き村です。岩山の上に佇む立体感ある集落の姿を望むことの出来る、テルトル・ガンヌの丘もとてもお勧めです。

ロシュフォール・アン・テール

ブルターニュ地方で屈指の人気を誇る村の1つで、花崗岩の民家が建ち並ぶ街並みが魅力的です。夏にはゼラニウムの鮮やかな赤い花に彩られ、村の魅力を惹きたてています。