ヴェズレー

Vézelay

荘厳な大聖堂が見下ろす巡礼始まりの丘

モルヴァン山を見つめるヴェズレーの村はスペインへと続く巡礼路の起点の街として知られ、「ヴェズレーの教会と丘」としてユネスコの世界遺産に登録されている他、丘の頂上に荘厳な姿で佇む「サント=マドレーヌ大聖堂」は「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としても併せて世界遺産に登録されている。

 

9世紀にベネディクト会修道士によってマグダラのマリア(サント=マドレーヌ)の聖遺物が持ち帰られたことにより、この地に巡礼者が押し寄せるようになり、村は大きな発展を遂げる。現在のサント=マドレーヌ大聖堂は12世紀~15世紀にかけて新築されたものであり、ファサードに施された彫刻はロマネスク様式の傑作と謳われている。一時は廃墟と化していたものの、19世紀のヴィオレ=ル=デュック(Viollet-le-Duc)による再建によって今日の評価を得るに至った。興味のある人は、ヴィオレ=ル=デュック博物館を覗いてみると良いだろう。

 

村内には12世紀以降のロマネスク様式やルネサンス様式の民家が数多く残されており、ブルゴーニュ地方に特有の石造りで褐色の平瓦の屋根を持つ魅力的なワイン農家の民家と共に軒を連ねながら、調和のとれた街並みとなっている。

 

ヴェズレーの村は多くの芸術家も惹きつけ続けており、思想家のジョルジュ・バタイユ(Georges Bataille)が晩年を過ごしたことで知られ、村の墓地に眠っている。サン=テグジュベリの弟子として知られるジュール・ロワ(Jules Roy)の家や、現代アートの展示を行うゼルヴォス美術館(Musée Zervos)としても活用されているノーベル文学賞作家ロマン・ロラン(Romain-Rorolland)の家なども残されている他、知日家としても知られるポール・クローデル(Paul Claudel)や、建築家のル・コルビュジエ(Le Corbusier)など村ゆかりの芸術家を挙げると際限がないほどである。

 

ヴェズレーではシャルドネ種を主体とする白ワインの生産が有名で、グラスに注ぐと黄金色に光輝き、花とわずかなミントの香りが楽しめる。村名がつけられた、ヴェズレーという名のシェ―ヴルチーズとも相性抜群なので、ぜひ一緒に味わいたい。

 

朝靄の上に浮かびあがるヴェズレーの村の大聖堂で静かに目を閉じると心が清らかに洗い流される。そんな、特別な場所である。

ヨンヌ県ヴェズレー/Vézelay (YONNE)

面積:21,83km2

人口:435人(2014年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・リヨン駅(Paris gare de Lyon)からTGVに乗って、モンバール(Montbard)駅下車(約1時間)

モンバール(Montbard)から、SNCFのシャトルバスに乗ってヴェズレー下車

※シャトルバスは本数が非常に限られているので注意(ex. 2018年は祝日を除く、金曜日の夜にヴェズレー行き、月曜日の朝にモンバール行きの一便あり)

※その他、ゼルミゼル=ヴェズレー(Sermizelles – Vézelay)駅からも1日2便のバスの運行あり

車の場合:

パリ(Paris)から230km(約2時間30分)

リヨン(Lyons)から280km(約2時間50分)

パリ(Paris)から230km(約2時間30分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から270km(約2時間50分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村

世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)

  • 登録名:ヴェズレーの教会と丘(Basilique et colline de Vézelay)

世界文化遺産:ユネスコ(U.N.E.S.C.O.)

  • 登録名:フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(Chemins de Saint-Jacques-de-Compostelle en France)

登録建築物:サント=マドレーヌ大聖堂 (Basilique Sainte-Madelaine)

A. O. C.(原産地統制呼称制度):フランス農林省

  • A. O. C. ヴェズレー(Vézelay)

2018年6月16日:ページ更新

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