ヴール・レ・ローズ

Veules-les-Roses

小川のほとりに佇む素朴な茅葺き屋根

石灰質の崖が続くノルマンディーの沿岸、コー(Caux)平原の小さな谷にヴール・レ・ローズの村はある。第二次世界大戦中に行われたノルマンディー上陸作戦によって、ノルマンディー沿岸は大きな破壊を受けたが、奇跡的にも村の景観はノルマンディー地方独特の素朴な茅葺き屋根の民家をはじめ、ほとんど被害を免れ残されている。

 

フランク王国メロヴィング朝時代の墓地が残されていることから、村の起源は4世紀以前に遡ることが出来ると考えられていおり、コー地方(Pays de Caux)で最も古い村の一つと言われている。

 

村名の「ヴール(Voules)」は、古い英語で「良い(well)」や「水飲み場(waterhole)」などが語源と考えらており、実際に豊かで清らかな水と共に生活を営んできた。フェカン(Fécamp)のベネディクト会大修道院の封地圏であった中世には漁港として繁栄の時代を迎えた他、19世紀にはヴィクトル・ユゴー(Victor Hugo)など著名な芸術家や文筆家を集める海水浴場としてその名を馳せた。

 

また、フランスで最も小さな川であるヴール川が村を横切るように流れている。川には野生のニジマスが泳ぎ、湿地に特有の鳥類が顔を覗かせる。また、村には数多くの水車が残されており、涼しげな音で散策する者を癒す。

 

村の中心には12世紀に建築され、16世紀に改修されたサン・マルタン(Saint-Martin)教会が構えている。内部では、装飾が施された支柱から続く見事なヴォールト形アーチ天井を見ることが出来る。

 

特産のクレソンは14世紀から栽培され、現在でもヴール川の上流で育てられているおり散歩道から見ることが出来る。またヴール産の牡蠣はあっさりとしていながらコクのある味わいが非常に美味である。

 

ヴール川に沿い1149mにわたって整備されたフランスで最も小さな川岸の散歩道(Le circuit du fleuve de Francce)は見どころ豊富で飽きることがない。歩き疲れたらビーチに行って、ノルマンディー独特の白い崖と、海に沈む夕日を眺めるのが良いだろう。

 

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セーヌ・マリティーム県ヴール・レ・ローズ(ヴール・レ・ロズ、ヴールレローズ、ヴールレロズ)

/Veules-les-Roses (SEINE-MARITIME)

面積:5,19km2

人口:594人(2015年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・サンラザール駅(Gare Saint-Lazare)からSNCFに乗って、ルーアン(Rouen)駅で乗り換え、ディエップ(Dieppe)駅下車(約2時間10分)

ディエップ(Dieppe)駅停留所から、ノルマンディー交通61番のバスに乗ってヴール・レ・ローズ停留所下車(約50分)

車の場合:

パリ(Paris)から190km(約3時間)

ルーアン(Rouen)から60km(約1時間)

ル・アーヴル(Le Havre)から100km(約1時間20分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から220km(約2時間40分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(2017年より加盟)

2018年6月22日:ページ更新

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