ロドマック

Rodemack

ロレーヌの小さなカルカッソンヌ

フランス、ドイツ、ルクセンブルクと3つの国境が交わる地点のほど近くに佇むロドマックの村は、これら3国の文化の影響を受けながら歴史を刻んできた。

 

907年にロドマックは聖ウィリブロルド司祭(Abbé de Saint-Willibrod)によって統治され、ゲルマン・ルクセンブルク文化の影響を受けた。村は比較的平和な時代を過ごし、約5世紀に渡って繁栄の時代を経験したが、フランスと神聖ローマ帝国との間で包囲・占領が繰り返され、幾度となく争いが繰り返された。

 

1815年よりナポレオン1世が帝位を取り戻した100日間、レオポール・ユゴー将軍が街の防衛に従事した。彼は「レ・ミゼラブル」などで知られるフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの父にあたる。

 

丘の上に城塞が建設されたのは12世紀の事で、後に軍事都市シタデル(Citadelle)として増改築が重ねられた。現在は、公園として整備されており街全体の絶景を見下ろすことが出来る。また、城塞内は屋根に覆われたボンクールの塔(Tour Boncour)と、跳ね橋を備えた双子の塔(Tours jumelles)などが残されている。

 

村自体は半円型の第2の城壁に囲まれており、全長は700メートルにもおよぶ。14世紀に住民自らの手によって建設された、村の入口に位置するシエルク門(Porte de Sierck)は、強固な姿が印象的である。城壁の内側には細い小路が張り巡らされており、歴史を感じる郵便局や共同洗濯場、将校の館などに出会うことが出来る。

 

村の中心にあるサン・ニコラ教会(Eglise Saint Nicola)は、915年に起源を持つ。古代ローマ様式の教会で、村の発展の中心地となった。1783年に建て替えが行われ様式は変わったが、現在も威厳ある姿で佇んでいる。また、村の外れにあるノートル・ダム礼拝堂も見逃せない。1658年の建築で、小さく可愛らしい風貌が魅力的である。

 

監獄の塔(Tour de la Prison)のすぐ脇に整備された中世の庭も巡ってみると良いだろう。庭は薬草、ハーブ、野菜、花という4つのテーマに分かれており、実用性と鑑賞用の2つの要素を兼ね備えている。また、庭の奥には実験用の果樹園もある。

 

毎年4月には、「フランスの最も美しい村」に加盟する村々のワイン生産者による見本市が開催される。日本には届かない珍しいワインの試飲や購入をすることが出来、ファンには必見のお勧めイベントである。

 

「ロレーヌの小さなカルカッソンヌ」という愛称で呼ばれるロドマックの村は、今にも中世の兵隊たちの足音が聞こえてきそうな趣のある街である。




モゼル県ロドマック(ロドゥマック)/Rodemack (MOSELLE)

面積:9,96 km2 

人口:1,204人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ東駅(Paris Est)からTGVに乗って、ティオンヴィル駅(Thionville)下車。(約1時間50分)

ティオンヴィル駅から、ティオンヴィル・フォッシュバスターミナルへ徒歩で移動。(約20分)

ティオンヴィル・フォッシュ停留所(THIONVILLE/Foch)から、グランデスト交通(Tim)110番線に乗って、ロドマック・フォンテーヌ停留所下車(RODEMACK/Fontaine)(約50分)

車の場合:

ルクセンブルク(Luxembourg)から30km(約30分)

ストラスブール(Strasbourg)から210km(約2時間20分)

パリ(Paris)から360km(約3時間40分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から350km(約3時間40分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1987年より加盟)

2019年06月28日:ページ更新

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