パルフォンドヴァル

Parfondeval

牧歌的な魅力溢れる煉瓦造りの農村

ピカルディの地、緑の絨毯の上に佇むパルフォンドヴァルの村では、煉瓦造りの民家が灰色のアルドワーズで出来た大きな屋根をかぶっている。

 

16世紀に建設されたサン・メダール教会(Église Saint-Médard)は、強固な形状が特徴的である。ルイ13世とルイ14世の統治下において、山賊の集団から街を防衛するためにパルフォンドヴァルの村人によって建てられた。民家の一部を改装して作られたアーチ状の玄関と2つの円形の塔を進めば、煉瓦と木骨で出来た農村らしい素朴な教会へと至る。内部は美しく改修され、ティエルシュ地方を代表する遠近技法の歴史や、要塞化された教会についての資料館としても利用されている。また、2階に設けられた食料貯蔵庫も興味深い。

 

また、シェーヌ通りの先には19世紀に建てられたプロテスタント教会があり、カトリック教会と共存するパルフォンドヴァルの宗教的歴史の特異性を物語っている。

 

村の通りは小さな池(mare)のある広場まで通じている。こうした池は家畜の水飲み場として使用されるため、畜産農家の多かったティエラッシュ地方に広く見られる特徴であったが、現代の再開発の影響で姿を消しつつある。20世紀の初めには村にはこのような池が6つあったと言われているが、現在はそのうち1つが牧歌的な魅力を携え残されている。

 

村の散策の途中では、濃淡の異なる煉瓦で模様が描かれた民家や、コロンバージュ様式の木骨組みの家や、ボシャージュ(Bauchage)と呼ばれる木の板を張った民家に出会うことが出来る。また、共同洗濯場では当時の暮らしを再現するような工夫が凝らされており、時間を遡ったかのような感覚を受ける。

 

サン・メダール教会のすぐそばには、ウーティル・ダンタンの家(Maison des Outils d’Antan)がある。1900年頃の日用品や農具が2000点以上展示されており、フランスの農村の暮らしぶりがわかる貴重なコレクションは一見の価値あり。

 

木立に区切られたリンゴの果樹園や放牧地、トウモロコシ畑はパルフォンドヴァルの風景を形成し、農業の営みが今なお続いている。赤い煉瓦の建物に、明るい灰色に輝くアルドワーズの石葺き屋根が調和するティエラッシュ地方の田舎らしい典型的な風景がパルフォンドヴァルの魅力である。




エーヌ県パルフォンドヴァル/Parfondeval (AISNE)

面積:10,91 km2 

人口:142人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ北駅(Paris Nord)からSNCFに乗って、メリュ駅(Méru)下車。(約50分)

メリュ駅前停留所(MÉRU Gare)からオワーズ交通社(Oise-mobilité)の運営する高速バス16IC線に乗って、ラボワシエール・アン・テル/パルフォンドヴァル停留所(LABOISSIERE EN THELLE/Parfondeval)下車(約1時間20分)

※ネット上の時刻表からでは、運行について不確実な部分も多かったため、事前問い合わせをお勧めします。また、便も極端に少ないためタクシー利用推奨。

車の場合:

リール(Lille)から170km(約2時間20分)

ブリュッセル(Bruxelles)から160km(約2時間40分)

パリ(Paris)から230km(約2時間50分)

飛行機の場合:

パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港から160km(約2時間10分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1983年より加盟)

2019年06月27日:ページ更新

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