レ・ボー・ド・プロヴァンス

Les-Beax-de-Provence

歴史と現代技術が交差する村

レ・ボー・ド・プロヴァンスの村はアルピーユ山脈の崖の上から、クロー平野とカマルグ湿原を見守っている。水の流れによる自然の浸食作用で、地獄の谷(Val  d’Enfer)と呼ばれる奇妙な形の岩が偏在する独特の地形を作り出している。

 

この村の栄光の歴史は、10世紀にレ・ボー一族が城塞都市を築き上げたことから始まる。レ・ボー一族は好戦的な性格で知られ、統治していた5世紀もの時間は、多くの闘いの歴史でもあった。彼らが残した輝かしい砦の跡は、彼らの烈しい強さを窺い知るには十分なほどである。

 

最も高い場所にはレ・ボー城(Château des Baux)が威風堂々をそびえ立っている。その広さは7ヘクタールにもおよび、中世の城、3つの塔、鳩舎、教会、礼拝堂、慈善病院などが備わっている。また、城からはアルピーユの谷の絶景を一望することが出来る。

 

12世紀に建てられた聖ヴァンサン教会(Eglise Saint-Vincent)は、地下に半分埋め込まれた南仏地方独特の建築をしている。1609年には東にアーチ型天井のあるヴォールト(半円筒)の広間が拡張されているが、ロマネスク様式としての調和を保っている。

 

また、レ・ボー・ド・プロヴァンスを訪れたら見逃せないのが、キャリエール・ド・リュミエール(Carrière de Lumières, 光の石切り場)である。高さ14メートルにも及ぶ巨大な壁面にイメージを投影する光景は迫力満点である。

 

その他、1571年の館の跡であるルネサンスの窓(Fenêtre Renaissance – Post Tenebras Lux)や、村ゆかりの芸術家イーヴ・ブライエ美術館(Musée Yves Brayer)、サントン美術館(Musée des Santons)、ルイ・ジュー財団美術館(Musée de Louis Jou)など見どころも多い。

 

現代技術により芸術として生まれ変わった石切り場を見た後は、静かなアルピーユの谷に流れた栄光と激動の時の流れを感じたい。

ブーシュ・デュ・ローヌ県レ・ボー・ド・プロヴァンス(レボードプロヴァンス)

/Les Baux-de-Provence (BOUCHES-DU-RHÔNE)

面積:18,07km2

人口:391人(2015年現在)

公共交通機関の場合:

アルル(Arles)駅、もしくはアヴィニョン(Avignon)駅から、Cartreize社57番のバスに乗ってレ・ボー(Les Baux)停留所下車。(それぞれ、約30分/約1時間)

※2018年現在、5月12日~9月30日終末・祝日、および6月30日~9月1日毎日の運行

車の場合:

アヴィニョン方面から:リヨン(Lyon)とマルセイユ(Marseille)を結ぶ高速道路A7号線24番出口(Avignon Sud)から27km

マルセイユ方面から、高速道路A7号線から、ニーム(Nîmes)とサロン・ド・プロヴァンス(Salon-de-Provence)を結ぶ高速道路A54号線11番出口(Saint Martin de Crau)から17km

飛行機の場合:

マルセイユ・プロヴァンス空港から65km(約1時間)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村

A. O. C.(原産地統制呼称制度):フランス農林省

  • オリーブオイル:A. O. C. ヴァレ・デ・ボー・ド・プロヴァンス(Vallée des Baux-de-Provence)
  • ワイン:A. O. C. レ・ボー・ド・プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)

2018年5月25日:ページ更新

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