ロゼルト

Lauzerte

懐かしさと新しさが調和するバスティード

急峻な丘の形に沿って佇むケルシー・ブラン地方の村ロゼルトは、1241年にトゥールーズ候によって開かれたバスティード(Bastide)と呼ばれる中世に築かれた新しい都市の一つである。

 

ロゼルトはサンディアゴ・コンポステーラの巡礼路上の街の中でも、セネシャル裁判所(Sénéchaussée)が置かれ、強固な要塞を備えた商取引の地として知られた。村の繁栄の過去は、多くの歴史的建築物と共に保存されている。

 

フランス南西地方に特徴的なアーケードのある、村の中央のコルニエール広場(Place des Cornières)は見どころ満載である。広場を取り囲む館は15世紀~18世紀に建てられ、今日でも色とりどりに塗られた雨戸と共に、石灰質のファサードが太陽に照らされて白く輝いている。それら石造りの家々とは対照的に、広場で唯一、煉瓦が充填されたコロンバージュ(木骨組み)様式の建物はヴァサルの館(Maison de Vassal)と呼ばれ住民に親しまれている。

 

広場で一際存在感を放つ、サン・バルテレミ教会(Église Saint-Barthélémy)は13世紀に建てられ、その後幾度かの改修・増築を重ね、現在は6つの礼拝堂が内包された独特の造りとなっている。また、新古典主義の巨匠ドミニク・アングルの父である、ジョセフ・アングル(Joseph Ingres)の一連の絵画も必見である。

 

中世の雰囲気が残るコルニエール広場だが、サン・バルテレミ教会のすぐ目の前の床がめくれあがっている事に初めて訪れる者は違和感を感じる。しかし、裏に張られた色のついたセラミックのタイルに気が付くと、この村の遊び心に心躍ることだろう。この作品はフランス南西部出身の芸術家ジャック・ブッシュオルツ(Jacques Buchholtz)氏が1980年に手掛けた現代アートであり、新しい文化が交わる場所となっている。

 

広場ではその他にも、祭りや各種文化イベントなどが行われており住民の憩いの場となっている。定期的に開催されているマルシェでは、この村特産のシャスラと呼ばれるデザート用のブドウ、プルーン、桃や洋ナシなどのフルーツや、鶏、フォワグラ、鴨のコンフィなどが並んでいる。

 

また、村へ向かう途中の坂にある、ジャルダン・ドゥ・ペルラン(Jardin du Pèlerin)では、その名の通り自然あふれる庭で巡礼者(Pélerin)をテーマにした展示が行われており、楽しみながら巡礼の歴史やその暮らし方に触れることが出来るので、ぜひ立ち寄ると良いだろう。

 

この村で大切に受け継がれてきた歴史に、奇異な現代アートがアクセントを添えるこの村は、懐かしさと新しさが調和する独創性あるアイデンティティを持った場所である。




タルヌ・エ・ガロンヌ県ロゼルト(ローゼルト)/Lauzerte (TARN-ET-GARONNE)

面積:44,56 km2 

人口:1,461人(2016年現在)

公共交通機関の場合:

パリ・モンパルナス駅(Paris Montparnasse 1 et 2)、もしくはボルドー・サンジャン駅(Bordeaux Saint-Jean)駅からTGVに乗って、アジャン駅(Agen)下車。(それぞれ約3時間20分、1時間10分)

アジャン駅(AGEN)からSNCF在来線TERに乗って、モワサック駅(Moissac)下車(約30分)

※もしくは、トゥールーズ・マタビオ駅(Toulouse Matabiau)からSNCF在来線TERに乗って、モワサック駅(Moissac)下車(約50分)

モワサック駅(Moissac)からタクシーに乗って、ロゼルトの村へ(約30分)

車の場合:

ボルドー(Bordeaux)から200km(約2時間20分)

トゥールーズ(Toulouse)から100km(約1時間20分)

飛行機の場合:

ボルドー・メリニャック空港から210km(約2時間10分)

トゥールーズ・ブラニャック空港から100km(約1時間20分)

「フランスの最も美しい村」協会 加盟村(1990年より加盟)

2019年01月18日:ページ更新

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